大学入試の仕組みが変わる中で、最近よく耳にするのが「英語外部検定(外検)」を使った入試です。たとえば、英検やTOEFLの資格を持っていると、英語試験が免除されたり、そのスコアが得点に換算される仕組みがどんどん増えてきています。
私も調べているうちに、「外部検定ってどうやって使うの?」「どれを選べばいいの?」と悩んだことがありました。同じように感じている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、外検の仕組みや大学での使い方、選び方、そして勉強のコツを、分かりやすくお伝えしていきますね。
外検をうまく使うことで、受験だけじゃなく、将来の選択肢もきっと広がるはずです。この記事が少しでもお役に立てたらうれしいです!
英検など外部検定採用大学の増加と選択肢の広がり
最近、英語外部検定(外検)の活用が大学入試でぐんと増えてきているのをご存じですか?
英語の「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能をバランスよく評価する動きが広がっているんです。これは、大学だけでなく社会全体が「実際に使える英語力」を重視し始めた結果ともいえます。
採用大学は年々増加中!
旺文社の調査によると、令和6年度入試では全国763校の大学のうち、なんと462校(約60%)が外検を採用しているんだそうです。
この数は年々増加していて、特に私立大学での導入が進んでいます。
- 私立大学(総合型・推薦型入試): 314校
- 私立大学(一般選抜入試): 258校
- 国立大学(総合型・推薦型入試): 49校
私立大学での採用が多いのは、外検を使って志願者を増やしたいという意図もあるみたいです。これだけの大学が外検を取り入れているなら、「自分も使えそう!」と思いますよね。
どんな外検が使われているの?
外検といってもいろいろありますが、圧倒的に採用されているのは「英検」です。
- 一般選抜で英検を使う大学:98%
- 総合型・推薦型で英検を使う大学:99%
ほかにも「GTEC CBT」や「TOEFL」などがよく使われていますが、国内志向の大学では英検が、海外志向の大学ではTOEFLが主流です。大学ごとに特色があるので、志望校がどの外検を採用しているか調べるのが大切ですね!
英検など外部検定外検の具体的な活用方法
外部検定を活用できるって聞いたけど、実際どんなふうに使えるの?
ここでは、外検が大学入試でどのように使われているのか、具体的な方法を分かりやすく解説します。
主な活用方法は3つ!
外検の成績を、大学独自の英語試験の得点として認めてもらう方法です。
例:
英検2級が80点、準1級が100点相当として認められる大学が多いですが、具体的な得点換算基準は大学ごとに異なりますので、志望校の情報を必ず確認しましょう。
この方法は、英語が得意な人にとって、かなり有利な仕組みですね!
外検の一定のスコアや級を取得していることが出願の条件になることもあります。
例:
「英検準2級以上を取得済みであること」が出願条件になっている場合、これをクリアしていれば試験を受けることができます。特に総合型選抜や推薦入試で多く見られる方法です。
外検のスコアや級が、合否判定の際にプラス材料として考慮されるケースです。
例:
外検スコアがある場合、総合評価で少し有利に働くことがあります。他の受験生との差をつけたいときに、外検が一つの武器になりますね!
大学によって利用方法はさまざま
外検の活用方法は、大学や入試形式によって異なります。例えば
- 一般選抜
一般選抜では、「得点換算」が最も一般的です。外検のスコアを得点化することで、英語の独自試験を免除する大学も増えています。
例:
「英検準1級」を持っている場合、試験日当日の英語テストを受けなくても合格ラインに達することがあります。 - 総合型選抜・推薦型選抜
総合型や推薦型では、「出願資格」や「加点・判定優遇」として利用されることが多いです。これらの入試形式は、スコアを取得しておくことで受験のチャンスが広がる点が魅力です。
大学ごとに違いがあるので、志望校の募集要項をチェックすることが大切です!
外検を活用するメリット
外検をうまく使うと、受験のチャンスがぐっと広がります。たとえばこんなメリットがあります。
- 英語試験の負担が軽くなる
外検を活用すれば、英語試験を受けなくていい場合もあります。その分、他の科目に集中できるのは嬉しいポイントですよね! - 「保険」としての安心感
本番試験で少し失敗しても、外検スコアがカバーしてくれるかもしれません。これがあると「ちょっと気が楽になるな」と思えるはず。 - 受験の選択肢が増える
外検を使える大学が多いので、「ここも挑戦してみようかな」と思える選択肢が増えるんです。
注意点もチェック!
でも、外検を使うときにはちょっと気をつけたいポイントもあります。
- 有効期限を確認しよう!
外検には有効期限がある場合が多いんです。TOEFLやIELTSはスコアの有効期限が2年ですが、英検には有効期限がないため、一度取得すれば長期的に活用できます。ただし、大学によって利用条件が異なる場合があります。早すぎる取得だと使えないことも。 - 大学ごとのルールを調べておこう!
同じ外検でも、大学によって使い方が少しずつ違います。自分の志望校がどうやって外検を活用しているか、募集要項をしっかりチェックしてくださいね。
英検など外部検定自分に合った検定の選び方
外部検定が大学入試に使えるってわかったけど、どれを選べばいいの?
実際、英検、TOEFL、GTECなどたくさんの選択肢があると迷ってしまいます。でも大丈夫!自分に合った検定を見つけるポイントを分かりやすくご紹介します。
志望校で採用されているかを確認
志望校がどの外検を使っているかは必ずチェックしましょう。英検を採用している大学が多いですが、TOEFLやIELTSを求める場合もあります。
志望校の募集要項を調べて、「これなら自分でもいけそう!」と思えるものを選ぶのがポイントです。
外部検定の特徴を知ろう!
それぞれの検定には特徴があります。自分に合うものを選べるよう、主要な検定を簡単にご紹介します。
検定名 | 特徴 |
---|---|
英検 | 国内の大学で最も採用率が高い検定。 リーディングやライティングが得意な人に向いています。 スピーキングもあるので実用的な英語力が身につきます。 |
GTEC | GTEC CBT(個人受験向け)はスピーキングを含む4技能を評価しますが、学校単位で受験するGTEC(ベーシックやアセスメントタイプ)はスピーキングの比重が軽い形式もあります。 |
TOEFL | 留学希望者向け。 リスニングとリーディングの難易度が高めですが、海外進学を目指す人には必須の検定です。 |
IELTS | TOEFLと同じく留学向けですが、スピーキングが面接形式なので、英会話に慣れている人には挑戦しやすいかも。 |
TEAP | 大学受験専用の検定で、英語4技能に特化。 国内志向だけど「実用的な英語力を評価してほしい!」という人におすすめです。 |
自分の得意分野を活かそう!
自分の得意分野に合わせる
外検を選ぶときは、自分の得意なスキルや目的に合ったものを選ぶこともポイントです。
- リスニングやリーディングが得意なら…
TOEFLやIELTSは、これらのスキルを重視しているのでおすすめ。海外の大学を目指すなら特に役立ちます。 - ライティングやスピーキングが得意なら…
英検やTEAPでは、この2つのスキルも評価されます。将来の実用性も考えるなら、このあたりが狙い目です。 - 全体的に基礎を固めたいなら…
GTECは比較的取り組みやすい内容なので、最初のステップとして良い選択肢です。
もし余裕があるなら、複数の外検を受けてみるのも一つの方法です。
例えば、英検をメインにしつつ、TOEFLのスコアも取っておけば、国内・海外どちらの進学にも対応できます。特に留学を考えている人は、早めにスコアを取っておくと選択肢が広がります。
選ぶときに気をつけたいポイント
- 受験費用を確認しよう
検定ごとに受験費用が異なるので、事前に調べておくと安心です。TOEFLやIELTSは費用が高めなので、計画的に受験するのがおすすめです。 - 試験日程をチェック!
試験日が年に数回しかない検定もあります。志望校の締切に間に合うよう、早めにスケジュールを立てておきましょう。 - スコアの有効期限も忘れずに
TOEFLやIELTSはスコアに有効期限があるので注意が必要です。英検は級を取得すれば一生有効ですが、利用条件として「取得後○年以内」としている大学もあるので要確認!
自分に合った外検で選択肢を広げる
外検選びは受験戦略を決める大切なステップです。でも、迷ったときは「志望校に必要な検定」から選ぶのが一番の近道です。さらに、自分の得意分野や進みたい方向をしっかり考えることで、自然と答えが見えてくるはず!
外検は、単なる試験ではなく、あなたの頑張りを評価してくれるツールです。ぜひ自分に合った検定を見つけて、受験もその先の未来も、ぐんと広げていきましょう!