スイス連邦工科大学ローザンヌ校の詳細
基本データ
設立 | 1969年 |
都市 | ローザンヌ |
学生数 | 学部生:6,428人 大学院生:3,708人 |
ホームページ | 学校サイト |
世界大学ランキング | THE:41位(2023年) QS:16位(2023年) |
世界有数のヨーロッパを代表するスイスの国立大学で、最先端の教育環境で勉強や研究をすることが出来る大学ということで、非常に学力も人気も高い大学となっています。
世界大学ランキングでも50位以内と上位に位置している大学ですが、直近2023年度版のTHE世界大学ランキングでは41位、QSランキングでは16位と、日本の東京大学(THE:39位、QS:23位)と同程度に位置する大学となっています。
大学 | THE | QS |
---|---|---|
東京大学 | 39 | 23 |
EPFL | 41 | 16 |
世界大学ランキングの推移
世界大学ランキングの中でも特に有名な、イギリスの毎年秋に発行していTHE(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)世界大学ランキングと、イギリスの大学評価機関QS(クアクアレリ・シモンズ)が毎年9月に公表している世界の大学ランキングの推移です。
年度 | THE | QS |
---|---|---|
2023年度 | 41 | 16 |
2022年度 | 40 | 14 |
2021年度 | 43 | 14 |
2020年度 | 38 | 18 |
2019年度 | 35 | 22 |
2018年度 | 38 | 12 |
2017年度 | 30 | 14 |
2016年度 | 31 | 14 |
2015年度 | 34 | 17 |
2014年度 | 37 | 19 |
2013年度 | 40 | – |
2012年度 | 46 | 29 |
生徒数 2011〜2021年
2021年の生徒数
学部生6,428人
大学院生3,708人
博士号2,407人
MBA177人
入学要件
日本の高校を卒業した場合
スイス🇨🇭の大学への入学要件
🇯🇵日本
高等学校卒業証明(普通科)
以下の一般教育科目を履修していること(最終3年間)
- 第一外国語(母国語)
- 第二外国語
- 数学
- 自然科学(生物学、化学、物理学)
- 人文・社会科学(地理、歴史、経済・法学)
- 選択科目(カテゴリー2、4、5から1科目、またはコンピュータ・サイエンス、哲学。コンピューターサイエンスと哲学は6科目目としてのみ選択可能)
EPFLの要件
EPFL 入学試験
国際バカロレア資格の場合
ETHZの要件
物理(HL)
言語A
を含んだ合計点が42点中38点以上(ボーナスポイントなし)
以下のうち、3科目を修了していること
- 応用数学またはコンピュータ・サイエンス
- 地理
- 歴史または哲学
- 第2現代語
- 化学または生物
その他の場合、EPFL入学試験を受ける
指定されている科目を履修完了し、コア科目抜きの6科目で42ポイント中38ポイントというハイスコアをとることが出来れば、世界でも屈指の名門スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)への道が見えてくるということになります。
もしIBDP最終スコアが38ポイントに満たない場合でも、32ポイントから37ポイント(ボーナスポイント)の学生にはCMSという、フランス語で行われる1年間の準備コースに参加することが出来ます。
この準備コースCMSでは、1年後に可能な限り最高の条件で学士号のコースに参加できるように、EPFLで使用される教授法に慣れ、知識を向上させ、キャンパスで提供される学生生活に没頭する時間が与えられるようになっています。
言語要件
生活コストが高いと言われるスイスですが、国公立大学の学費は非常に安いという事もあり、学士課程では言語要件があるものの、人気の高い学校であることは間違いありません。
修士号になると、言語要件としてフランス語の証明等も必要なく、英語のみで行われているものも多数ありますが、学士号プログラムのほとんどのコースはフランス語で行われます。
英語による授業は原則として1セメスターにつき1科目までとなっているため、フランス語のレベルB2が必要とされています。(推奨はレベルC1)
数学と物理の一部のコースでは、英語またはドイツ語がオプションとして提供される場合があります。
学士課程の開講プログラム
学士課程は通常3年間で180単位(ECTS)を取得することになります。
School of basic sciences
基礎科学部
- Chemistry and Chemical Engineering
化学と化学工学 - Mathematics
数学 - Physics
物理
School of computer and communication sciences
コンピュータ・コミュニケーション科学部
- Computer Science
コンピューターサイエンス - Communication Systems
通信システム
School of engineering
工学部
- Electrical and Electronic Engineering
電気・電子工学 - Mechanical Engineering
機械工学 - Microengineering
マイクロエンジニアリング - Materials Science and Engineering
材料工学
School of life sciences
ライフサイエンス学部
- Life Sciences Engineering
生命科学工学
School of architecture, civil and environmental engineering
建築・土木・環境工学部
- Architecture
建築学 - Civil Engineering
土木工学 - Environmental Sciences and Engineering
環境科学・工学部
大学の学費
- 入学金0円
- 授業料(年間):1460CHF
(日本円で約170,000円〜210,000円) - その他強制費用(年間):148CHF
スイスの国公立大学は、ほとんどが公的資金でまかなわれています。
そのおかげで、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)ではスイスの国民も留学生も全学生が同額で、アメリカやイギリスなどに比べて学費が非常に安くなっています。
授業料は1学期で730CHFとなっていますので年間で1,460CHF。
2021年の後半から為替の大きな変動が続いていて、それまでは1CHF=120円前後でしたので、1,460CHF=175,200円となっていました。
しかし、2022年の後半では1CHF=145円前後となっていますので、1,460CHF=211,700円ほどとなっています。
東京と比較した場合の生活コスト
為替レート146円で計算した場合、EPFLのあるローザンヌの生活コストは、東京の1.5倍必要という試算があります。
項目 | 東京 | ローザンヌ |
---|---|---|
食品 | 100% | 184% |
家賃 | 100% | 135% |
衣類 | 100% | 213% |
交通 | 100% | 119% |
パーソナルケア | 100% | 257% |
エンタメ | 100% | 172% |
トータル | 100% | 151% |
スイス ローザンヌのコストは、東京に対してトータル151%とのことですので、東京での生活コストを150,000円前後とした場合、ローザンヌで生活するには225,000円必要になってくるということになります。
為替の変動によっては120〜130%ほどとも言われていますので、もう少し抑えることが出来るのかもしれません。
ただ学費が無料ですので、日本の国公立大学の年間授業料535,800円まで入れて計算すると、東京で1人暮らしの学生生活よりも、スイスで学生生活を送る方がトータル安価で終えられるということになります。
スイスの文化都市ローザンヌ
ジュネーブ空港から電車で30分ほどの場所にあるローザンヌは、スイスを代表する文化都市で学問や芸術の中心地でもあり、沢山の文化スポットや、世界的な大学や研究所、国際オリンピック委員会(IOC)の本部があるヨーロッパを結ぶ街です。
公用語はフランス語(スイス・ロマンド)となっていて、観光地などでは英語も比較的よく通じるようですが、フランス語圏ということなのでフランス語を覚えた方が生活の質が上がることは間違いありません。