「AICJ高校って本当にいい学校なの？」
「高い学費を払う価値はある？」
広島県内で国際バカロレア教育や英語教育に力を入れた学校として注目を集めるAICJ中学・高等学校。偏差値68～74の難関校で、海外大学進学実績も豊富。
一見すると理想的な学校に思えますが、
「本当に期待通りの教育を受けられるのか」
「入学後についていけるのか」といった不安を抱くことも。
ネット上には断片的な情報があふれているものの、肝心な「合格の現実的な可能性」や「費用対効果」、「実際の学校生活」については、なかなか具体的な情報が見つからないのが現状です。
この記事では、2025年度最新の入試データから進学実績、在校生の声など、進路選択に必要な情報を客観的にまとめました。
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AICJ中学・高等学校とは？
学校の特徴と強み
AICJ中学・高等学校は、広島県広島市安佐南区に位置する私立の中高一貫校です。AICJとは「Academy for the International Community in Japan」の頭文字で、「日本における国際社会のための学校」という意味を持ちます[1]。
コース構成と6年間の流れ
中学校のコース
| 東医Hコース | 東大・医学部医学科・ハーバード大を目標 |
|---|---|
| 早慶/国立大コース | 早稲田大・慶應義塾大・国立大を目標 |
高等学校のコース
| 東医コース | 国内難関大学を目指す |
|---|---|
| 早慶/国立大コース | 国内有名大学を目指す |
| IBディプロマコース | 海外大学も視野に入れた国際コース |
他の私立校との違い・位置づけ
広島県内での位置づけ： 2025年度最新偏差値[4]では以下の位置にあります。
| IBディプロマコース | 偏差値74 |
|---|---|
| 東医コース | 偏差値73 |
| 早慶/国立大コース | 偏差値68 |
- 西日本初のIB認定一条校としての地位
- 英語での授業比率の高さ
- 海外大学進学への豊富な実績
基本情報
| 学校名 | AICJ中学・高等学校 （AICJ Junior & Senior High School） |
| 所在地 | 731-0138 広島市安佐南区祇園3丁目1−15 |
| 設立年 | 中学校 2006年 高等学校 2007年[1] |
| 区分 | 私立中高一貫校（男女共学） |
| 生徒数 | 中高6学年で約700名（寮生60名程度）[1] |
| 公式サイト | AICJ中学高等学校 |
| SNS | X(Twitter) |
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合格可能性を判断する入試データ
最新偏差値と合格ライン（2025年度版）
高校の最新偏差値（2025年度）[4]
| IBディプロマコース | 偏差値74 |
|---|---|
| 東医コース | 偏差値73 |
| 早慶/国立大コース | 偏差値68 |
中学校の偏差値
推定偏差値：62.0程度[6]
ただし、受験生からの報告によると、実際の合格難易度は上昇していて、「国立コースでも偏差値最低でも65、東医は最低でも68程度が目安」との声もあります[7]。
コース別入試難易度の実態
近年の傾向
難易度上昇の要因： 受験生の体験談によると、過去問では対応できない難問が出題されるケースが増えていて、実際の合格難易度は統計上の数値以上に高くなっている可能性があります[7]。
- ウルトラクイズでの生徒の活躍により知名度が上昇
- 倍率の急騰に伴い試験内容が難化
- 愛光中学レベルの学力が必要との声もある[7]
英検準1級優遇措置の活用法
重要な優遇措置
英検準1級以上を取得している場合、英語リーディング・英語ライティングの試験が免除され、得点は満点扱いとなります[8]。
この優遇措置は非常に有利で、英検準1級の取得は実質的に合格への大きなアドバンテージとなります。
実際の合格者の成績傾向
根拠に基づく推測
在校生や関係者の情報から推測される合格者の傾向
- 英検3級以上の取得者が多数
- 模試偏差値は公表値より5-10程度高い実力が必要
- 特に東医コースは難関校レベルの学力が求められる可能性[7]
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投資対効果の徹底検証
学費と他校比較
学費（月額）
| 項目 | 中学校・高校共通 （東医・早慶/国立大） | IBディプロマ |
|---|---|---|
| 授業料 | 36,000円 | 56,000円 |
| 教育充実費 | 5,000円 | 5,000円 |
| PTA会費 | 500円 | 500円 |
| 生徒会費 | 700円 | 700円 |
| 合計 | 42,200円 | 62,200円[9] |
その他費用
- 入学金：220,000円
- 施設設備費：50,000円
- 教材費・模試代等：年間20,000円～40,000円程度
医学部・難関大進学実績の真実
2023年度進学実績
| 分類 | 合格者数 |
|---|---|
| 京大 | 1 |
| 旧帝大+一工 | 4 |
| 国立大（旧帝大+一工除く） | 29 |
| 医学部合格者数 | 12 |
| 早慶上理ICU | 21 |
| GMARCH | 12 |
| 関関同立 | 23人 |
注意点
- 卒業生数に対する合格率は非公表
- 浪人生を含む数字の可能性
- 複数合格者が含まれている可能性
海外大学合格実績とIBコースの価値
2024年度海外大学合格実績（一部）
主要な海外大学への合格実績
- トロント大学：3名
- ユニバーシティカレッジ・ロンドン：1名
- エジンバラ大学：1名
- キングス・カレッジ・ロンドン：2名
- マンチェスター大学：2名
- その他多数¹¹
IBディプロマの成績実績
| 最終試験 | 学内平均 | 世界平均 | 学内最高点 |
|---|---|---|---|
| 2024年11月 | 34.24 | 29.2 | 42点（2名） |
| 2023年11月 | 32.75 | 29.06 | 40点 |
評価： AICJのIBスコアは世界平均を大幅に上回っており、質の高いIB教育が提供されていることが確認できます。
IBディプロマの進学活用
国内大学での活用状況
- IB入試実施大学：75校（国立24校、公立8校、私立44校）
- 主要大学：東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学など
海外大学での活用
- 世界100カ国以上で認知
- イギリス、アメリカの主要大学で入学資格として活用
出典：文部科学省IB教育推進コンソーシアム[11}
英検1級・準1級取得の実現可能性
実績データ： 2023年在籍者の英検1級取得者44名、準1級取得者170名という実績があります[3]。
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入学後の学校生活の実態
授業の厳しさと課外活動の負担
授業時間の実態
基本的な授業時間
| 月・水・金 | 6時限（15時終了） |
| 火・木 | 8時限（16時50分終了）[1] |
課外授業の負担
東医・早慶コースでは正規授業に加えて課外授業が実施されており、在校生からは負担の大きさを指摘する声があります。
週間スケジュール例
- 高1：週3回の課外授業（各1時間半）
- 高2以降：それ以上の頻度
- 実質的に週のほとんどが17時または18時35分まで[14]
英語教育の実効性
コース別の学習内容
| コース | 目標 | 英語で学ぶ授業の割合 |
|---|---|---|
| 東医 | 東京大学 医学部医学科 海外難関大学 | 40% |
| 早慶/国立大 | 早稲田大学 慶應義塾大学 国立大学 | 40% |
| IBディプロマ | 国内外の難関大学 | 約90% |
中学での英語教育の実態
公式発表の内容： 19名のネイティブ教員による英語・数学・理科・音楽・体育のオールイングリッシュ授業が行われています[1]。
実際の授業構成： 在校生からの情報によると、実際の英語授業の比率は公式発表と異なる場合があり、中学では一部の科目で英語が使用されているものの、高校では英語以外の科目は主に日本語で行われているとの報告があります。
英語力向上の実態
肯定的な評価： ネイティブ教員との接触機会が多く、英語を話す環境が整っているという評価があります。
特に英語力向上を重視する生徒には適した環境との声が聞かれます。
課題も存在： 一方で、英検対策などの具体的な指導体制については、個人の自主学習に依存する部分が大きいとの指摘もあります。
在校生・保護者の本音
肯定的な評価
教育の質について： 教師陣の質や受験指導について、親身なサポートを評価する声があります。進学に関する不安を軽減する指導体制が整っているとの評価が見られます。
施設・環境について： 新しい校舎設備やトイレの清潔さ、学校行事の充実度、食堂の料金や味について好意的な評価があります。
否定的な評価・課題
部活動との両立について： 課外授業の頻度が高いため、部活動との両立が困難との声があります。
特に文武両道を目指す生徒には負担が大きいとの指摘があります。
学習サポートについて： 自主学習を重視する方針のため、手厚い指導を期待する生徒には物足りない場合があるとの報告があります。
一方で、自立的な学習ができる生徒には適した環境との評価もあります。
「ついていけない生徒」の実態
学習面での課題
自主学習の重要性： 在校生の証言によると、学校側からの手厚いサポートは限定的で、自主的な学習姿勢が強く求められます¹³。
英語力格差の存在：同じ学校内でも生徒間の英語力には大きな差があり、英検1級を取得する生徒がいる一方で、3級の取得に苦労する生徒もいるという実態があります。
根拠に基づく推測
収集した情報から推測される「ついていけない生徒」の特徴
- 自主学習習慣が身についていない生徒
- 課外授業の負担に耐えられない生徒
- 英語学習への強いモチベーションがない生徒
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入試・学費・アクセス詳細
入試要項・出願方法
高校入試の概要
募集定員
IBDP・東医・早慶/国立大の3コース計160名（AICJ中学校からの進学者約120名を含む）で、IBDPコースは30名程度の募集となっています[1]。
試験科目（推薦・併願A型）
| 試験科目 | 時間/配点 |
|---|---|
| 国語 | 50分/100点 |
| 数学 | 50分/100点 |
| 英語リーディング | 50分/80点 |
| 英語ライティング | 50分/80点 |
| 面接 | 15分/40点 |
※自己推薦、併願A型の試験は、IBDPコース・東医コース・早慶/国立大コース共通の試験で、数学の試験は英語で出題し、同時に3コースの合否を判定される[14]。
試験科目（併願B型・専願）
| 試験科目 | 時間/配点 |
|---|---|
| 国語 | 50分/100点 |
| 数学 | 50分/100点 |
| 英語 | 50分/100点 |
※併願B型、専願の試験は専用の問題で、早慶/国立大コースのみの合否を判定します。
入試倍率
2025年度 国立中学・公立中高一貫校・私立中学 入試結果 【広島県】[15]
| コース | 募集区分 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 東医Hｺｰｽ | 自己推薦 | 145 | 118 | 1.23倍 |
| 本校入試 | 426 | 316 | 1.35倍 | |
| 早慶･国立大ｺｰｽ | 自己推薦 | 145 | 118 | 1.23倍 |
| 本校入試 | 426 | 316 | 1.35倍 |
まとめ
AICJ中学・高等学校は、西日本初のIB認定一条校として、高い英語教育と国際性を特徴とする学校です。偏差値68-74という高い入学難易度を持ち、海外大学への進学実績も豊富です。
- 英語教育を重視する家庭
ネイティブ教員による授業や高い英検実績は魅力的 - 海外大学進学を目指す生徒
IBコースの充実した実績は大きなメリット - 自主学習ができる生徒
手厚いサポートよりも自立的な学習が求められる - 経済的負担を考慮
特にIBコースは月額62,200円と高額
出典・参考文献
- [1] バーチャルスクールツアー
- [2] Wikipedia – AICJ中学校・高等学校
- [3] AICJ中学・高等学校公式サイト
- [4] みんなの高校情報 – AICJ高校偏差値
- [5] オンライン家庭教師WAM
- [6] シリタス – AICJ中学校
- [7] JS日本の学校
- [8] JS日本の学校 – 学費情報
- [9] みんなの高校情報 – 進学実績
- [10] インターエデュ – 2024年合格実績
- [11] 英検準1級について
- [12] シリタス – 在校生口コミ
- [13] みんなの高校情報 – 口コミ
- [14] 令和7年度入試について
- [15] 2025年度 国立中学・公立中高一貫校・私立中学 入試結果 【広島県】