受験勉強において、英単語力は土台となる重要な要素です。だけど、数ある英単語帳の中からどれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
学習効率に大きく影響を与える単語帳選びは、自分に最適な単語帳を見つけることが重要です。
この記事では、おすすめの英単語帳を目的別に詳しく紹介します。
英単語帳の選び方
単語帳には、大学受験対策、TOEIC対策など、それぞれ対応するレベルがあります。自分の現在の英語力や目標とするレベルに合った単語帳を選びましょう。
単語帳によって、例文中心、ミニマルフレーズ中心など、単語の覚え方が異なります。自分の学習スタイルに合ったものを選びましょう。
単語帳のレイアウトは、学習効率に大きく影響します。文字の大きさや見やすさ、解説の分かりやすさなども考慮して選びましょう。
おすすめの英単語帳
単語帳でオススメなのは「頻出度順」で並んでいる英単語帳です。
頻出度順の英単語帳は、その名前の通りよく出てくる重要な単語順で並んでいるので、例え途中で単語帳を挫折してしまったとしても、重要な単語は覚えられているという状況になります。
また、頻出する単語から覚えているので、授業や勉強中にもよく出てくることから、モチベーションの維持にも繋がりやすいです。
- 途中で挫折しても、重要な単語は覚えられている
- 目的に応じて、どこまでやるべきかが明確
- 成果の確認がしやすく、モチベーションの維持に繋がる
システム英単語(シス単)
- 大学入試における重要単語を頻出度順に掲載
- ミニマルフレーズで単語の使い方が身につく
- 共通テストから難関大まで幅広く対応
単語数 | レベル | |
---|---|---|
Stage1 | 1〜600語 | 受験生必須 |
Stage2 | 600〜1200語 | 標準的な入試問題対応 (共通テスト・日大) |
Stage3 | 1201〜1700語 | 難関大 入試対応 (MARCH・地方国公立) |
Stage4 | 1701〜2027語 | 最難関大 入試対応 (早慶・旧帝) |
Stage5 | 多義語 |
大学入試で実際に出題される頻出の英単語がレベル・分野別に掲載されています。効率的に学習を進めたい受験生にとって無駄のない構成と言えます。
単語と同時に、その単語とセットで使うべき前置詞や副詞などの関連語を組み合わせた「ミニマルフレーズ」が掲載されています。動詞とそのセットで使われる目的語を一緒に覚えることで、長文読解や英作文にも強くなります。
- 大学受験で頻出の重要単語が効率よく学べる。
- レベル別に分かれているので、自分のペースで勉強がしやすい
- 単語、意味、例文が見やすくまとまっている
- 語源や関連語など、単語に関する詳しい解説が少ない。
- 例文が短すぎて不自然に感じることもある。
- 頻出の派生語が載っていないことがある。
ターゲット1900
- 最重要単語が網羅されている
- すべての単語に例文が掲載
- 覚えやすいレイアウト
単語数 | レベル | |
---|---|---|
Part1 | 1〜800語 | 基本単語 (共通テスト・日大) |
Part2 | 801〜1500語 | 重要単語 (MARCH・地方国公立) |
Part3 | 1501〜1900語 | 難単語 (早慶・旧帝) |
ターゲット1900は、単語が頻度別にセクション分けされているため、自分のペースで段階的に単語を覚えていくことができます。
また、頻出単語1900語を網羅していて、すべての単語に例文がついているため、単語を単独で覚えるのではなく、文脈の中で学ぶことができます。
視覚的に整理されたレイアウトは復習もしやすく、学習内容を効率的に定着させることができます。
- 大学入試に必要な重要単語がバランス良く収録されている。
- 自然な例文なので、単語がイメージしやすく覚えやすい。
- 難しい用語を使わずに、簡潔で分かりやすい解説がされている。
- 難関大学を目指す人には、単語のレベルが易しすぎる。
- 語源や関連語など、もっと詳しい解説が欲しい。
- 最近の単語帳と比べると、デザインが古臭く感じる。
LEAP(リープ)
- アクティブとパッシブの分離
- 実践的な例文の豊富さ
- 4技能をバランスよく強化
LEAPは、アクティブ語彙とパッシブ語彙を分離し、4技能をバランスよく強化できる点で他の単語帳よりも優れています。
- アクティブ
スピーキングやライティングで使うための語彙
- パッシブ
リーディングやリスニングで理解できるようにする語彙
テーマごとの段階的な学習、豊富な例文と音声データによる実践的な学習環境により、効率的に単語を覚え、総合的な英語力を向上させることができます。
- 受験だけでなく、将来使える実践的な英語力が身につく。
- 例文を通して、単語のニュアンスや使い方が理解できる。
- 単語の背景や例文の構文まで、詳しく解説されている。
- 他の単語帳と比べて、掲載語数が少ない。
- 例文が長くて、覚えにくいと感じる。
- パッシブ/アクティブ語彙の使い分けなど、従来の単語帳とは異なる学習方法に戸惑う。
Stock3000
- 入試問題作成者の視点で単語を厳選
- 豊富な関連語と類義語・対義語を掲載
- 見出し語1528語全てにコメント付き
Stock3000は、他の英単語帳で基礎固めをした人が、さらに深い知識と応用力を身につけレベルアップをしたい場合におすすめです。また、難関大学合格に必要な高度な語彙力と応用力を身につけることが可能。
入試頻出単語3000語が収録されていて、コロケーションや豊富な例文、関連単語の掲載により、実践的な英語力を養う点で優れています。
- 無駄なく試験対策ができる。
- 多くの関連語を学ぶことで、語彙力だけでなく、表現力も高まる。
- 出題者の意図や頻出の誤答パターンが分かるので、対策しやすい。
- ある程度の基礎力がないと、内容についていけない。
- 最初の一冊目として使うにはハードルが高い。
- 単語に対して例文が少なく、使い方のイメージが掴みにくい。
キクタン
- リズミカルな音声で楽しく学習
- スキマ時間を有効活用
- リスニング力の向上
キクタンは従来の単語帳とは違い、音声を活用したリズミカルな学習法で、効率的に単語を覚えられるスタイルとなっています。
耳からの学習によりリスニング力も向上し、スキマ時間も有効に活用できるため、忙しい日常生活の中でも効果的に学習を進めることができます。楽しく継続的に学習したい方に特におすすめです。
- リズムと音楽で、飽きずに単語学習を続けられる。
- 単語のイメージが頭に残りやすい。
- ちょっとした空き時間に、効率的に学習できる。
- 静かな環境でないと学習しにくい。
- 音楽が気になって、集中できない
- 単語の例文が少なく、使い方のイメージが掴みにくい。
鉄壁
- 詳細で網羅的な単語情報
- 例文と練習問題の充実
- 難関大学受験に特化
鉄壁の最大の特徴と言えるのが、圧倒的な情報量を誇る詳細な解説です。
語源、歴史的背景、文化的な意味合い、関連語、類義語・対義語、用例など、多角的な視点から解説されているため、単語に対する深い理解と、記憶への定着を促進します。
鉄壁は、単語の深い理解と幅広い語彙力の向上を目指す方や、難関大学受験を目指す受験生には鉄壁を強くおすすめします。しかし、その分学習には時間と努力が必要です。
- 難関大合格に必要な語彙を、網羅的に学習できる。
- 単語を立体的に捉え、記憶に残りやすくなる。
- やり遂げた時の達成感が大きい。
- 基礎力がない人が手を出すと、挫折する可能性が高い。
- 重要なポイントが掴みづらい。
- 内容が高度で、量も多いので、途中で諦めてしまう。
速読英単語(速単)
- 速読力と語彙力を同時に習得
- 実践的な英語力が身につく
- 学習に飽きない工夫
速読英単語は、ただ単語を覚えるのではなく、「英文の中で単語を覚え、速読力も同時に身につける」ことを目的とした、他の単語帳とは違った特徴を持つ英単語帳です。
さらに、音声データを利用したリスニング練習も可能で、総合的な英語力を強化することができます。実践的な英語力を身につけたい方には、速読英単語を強くおすすめします。
- 長文を読むのが速くなったと実感できる。
- 単語を文章の中で覚えるので、記憶に残りやすい。
- 飽きさせない工夫がされている。
- 単語に関する詳細な解説が少ない。
- 例文が短く、単語の使い方が理解できない。
- 単語帳というより、速読の教材。
DUO 3.0
- 例文で効率的に学習
- 復習しやすい工夫
- 英語4技能をバランスよく習得
DUO 3.0は、例文中心に英単語や英熟語を学習。文脈の中で単語を覚えることで、自然な記憶の定着を促します。少ない例文で多くの語彙を効率的に学習でき、リスニング力も同時に向上させることができます。
DUO3.0は、限られた時間の中で最大限の効果を発揮したいという、意欲的な学習者におすすめの英単語帳です。
- 重要な単語・熟語が厳選された例文で、効率よく学習できる。
- 単語の使い方やニュアンスまで、自然と身につく。
- 英作文やスピーキングにも役立つ。
- 一度に多くの情報を詰め込もうとして、例文が長くなりがち。
- 単語の解説や例文の構文解説が不足している。
- もう少し感情を込めて話してほしい。
まとめ
自分に合った単語帳を選ぶことが、英語学習の成功の鍵です。各単語帳の特徴を理解し、自分の学習スタイルや目標に合わせて最適なものを選びましょう。この記事が、あなたの英語学習の一助となれば幸いです。