国際バカロレアの難易度|24点でも落ちる9つの条件と最新データ【2026】

「国際バカロレア(IB)は難しい」とはよく言われます。ただ、そこで止まってしまうと、いちばん知りたいことが分かりません。どのくらいの人が実際に取れていないのか。落ちるのはどういう人なのか。そして、自分(あるいは我が子)はやり切れそうなのか

この記事では、IB機構(IBO)が公表している最新の試験結果と、ディプロマが授与されない公式の条件をもとに、その3つに答えます。使うのは2025年11月試験の確定値です。

先に結論(2025年11月試験の実データ)
  • ディプロマを取得できたのは74.3%4人に1人は取れていません
  • 取れなかった人のうち、約5人に1人は合計24点以上を取っていました。30点台で不授与だった人もいます
  • 理由は、合格条件が「合計24点」だけではないから。公式には9つの条件があり、HL3科目の合計12点TOK・EEの評価も独立した条件です
  • 平均点は29.4点(45点満点)。40点以上は10.9%です
  • 日本の一条校でDPを学ぶ生徒が受けるのは11月試験。世界の主流である5月試験とは、受験者の顔ぶれが大きく違います
目次

4人に1人は取れていない:2025年11月試験の結果

最新の2025年11月試験では、23,006人が受験しました。134の国・地域、1,501校からの受験です[1]

そのうち、この回でディプロマの判定を受けた生徒の結果は、合格率74.3%・平均総得点29.4点でした[1]。裏を返せば、およそ4人に1人はディプロマを手にしていないということになります。

「合格率」の分母は、受験者全員ではありません

ここは誤解が起きやすいところなので、先に整理しておきます。IBOが公表する合格率の分母は、受験者全員ではありません

IBの受験生は、登録の区分が4つに分かれています[2]

Diplomaディプロマの取得を目指して受ける
Retake過去にDP生だった人が、成績を上げるために科目を受け直す
Anticipated1年目の終わりに、SLの1〜2科目を先に受ける
Courseディプロマは目指さず、科目だけを受ける
出典:IBO『DP Statistical Bulletin November 2025』[2]

このうち「Diploma」と「Retake」の2区分だけが、合格率や平均点の集計対象です[2]。Anticipatedはディプロマを目指してはいますが、まだ全科目を終えていないため集計から外れます。2025年11月でいえば、受験者23,006人に対して、この集計の対象は18,551人でした[4]

つまり「74.3%」は18,551人に対する割合であって、23,006人に対する割合ではありません。ここを取り違えると人数の計算が合わなくなります。

2025年11月試験の内訳
受験した生徒 23,006人(全区分の合計)
↓ このうちディプロマの判定対象
判定の対象 18,551人
74.3%
25.7%
取得 13,780人/不授与 4,771人
↓ 不授与だった4,771人の中身
80.6%
19.4%
合計23点以下 3,846人
合計24点以上 925人
この925人は、合計点以外の条件を満たせなかった人です。

図の受験者数と合格率はIBOのセッション概要[1]、授与・不授与の内訳はスコア帯別の集計[3]によります。「合計24点以上で不授与」の925人は、当方が公表値から算出した数です。不授与の合計4,771人から、公表されている5区分(95+993+2,758+907+17=4,770人)を差し引くと、伏せられた35〜39点は1人と定まります。

合計24点を超えても落ちる:ディプロマが授与されない9つの条件

「45点満点で24点以上なら合格」。この説明は、間違ってはいませんが足りていません。実際のデータを見ると、それがはっきり分かります。

2025年11月にディプロマが授与されなかったのは4,771人。その内訳です[3]

スクロールできます
合計点不授与の人数不授与者に占める割合
0〜10点95人2.0%
11〜19点993人20.8%
20〜23点2,758人57.8%
24〜29点907人19.0%
30〜34点17人0.4%
35〜39点10人未満
出典:IBO『DP Statistical Bulletin November 2025』[3]。IBOは10人未満の区分を「<10」と表記し、正確な人数を公表していません。

合計点が足りなかった人(0〜23点)が大半なのは当然として、注目してほしいのは下3行です。合計24点以上を取りながら授与されなかった人が925人不授与になった人の約5人に1人にあたります[3]

30点台で落ちた人も実在します。合計点だけを見ていると、この層は説明がつきません。

公式に定められた9つの不授与条件

IBOの『Diploma Programme Assessment procedures』には、ディプロマが授与されない条件がコード1〜9として明記されています[8]。合計点はそのうちの1つ(コード2)にすぎません。

コード満たされていない要件
1CASの要件を満たしていない
2合計点が24点未満
3TOK・EE・履修科目のいずれかに「N」(評価なし)がある
4TOKとEEの一方、または両方にE評価がある
5いずれかの科目で成績「1」がある
6成績「2」が3回以上ある(SL・HLを問わず)
7成績「3」以下が4回以上ある(SL・HLを問わず)
8HL科目の合計が12点未満(HLを4科目登録した場合は上位3科目で判定)
9SL科目の合計が9点未満(SLが2科目の場合は5点以上が必要)
出典:IBO『Diploma Programme Assessment procedures 2023』C8.2.4[8]。※この規程の最新版は学校向けに配布されており、該当部分は一般公開されていません。本記事は入手できる2023年版で確認しています。

この表と突き合わせると、誤解されやすい点が2つあります

  • 「24点以上なら取れる」→ コード2をクリアしても、残り8つのどれかに触れれば授与されません
  • 「TOKとEEの両方がEだと不合格」→ 原文は「one or both(一方、または両方)」。どちらか片方がEでも不授与です[8]

実際、2025年11月にTOKでE評価だった人が14人、評価なし(N)だった人が70人います[6]。ディプロマを目指している生徒がここに該当すれば、6科目でどれだけ点を積んでいても、その時点で対象から外れます。

もう一つ、知っておく価値があるのは成績表には最初に該当した1つのコードしか表示されないという点です[12]。IBO自身が「そのコードを解消しても別の条件で満たされない可能性があるため、進路相談の際は他の要件も確認するように」と注意を促しています。

HLの選び方は、志望先に科目要件があるかで変わります

9つのうち、事前の選択が効いてくるのがコード8(HL3科目の合計12点)です。平均すると1科目あたり4点。得意な科目をHLに置ければ届きますが、苦手な科目がHLに入ると、そこで詰まります。

ただ、HLを自由に選べるとは限りません。進路によって、事情が分かれます

志望先に科目要件がある場合

海外大学の理系学部などでは「この科目をHLで」と指定されることがあります。この場合、HLは要件を満たす科目で埋まり、選ぶ余地は小さくなります。得意・不得意で選び直すことができないぶん、決まったHLで点が伸びないと逃げ場がありません。

科目要件がない場合

総合点が基準になる進路であれば、点を取りやすい構成を考えるという道もあります。同じ努力でスコアが変わるなら、そこは検討する価値があります。

どちらが正しいという話ではありません。まず志望先に科目要件があるかどうかを確かめる。順序としてはそこが先で、科目の組み方はその答えで決まります。

筆者の体験
我が家の場合、心配していたのはディプロマが取れるかどうかではありませんでした。気がかりだったのは、志望する大学の基準点に届くかどうか。学部によっては科目ごとの基準点もあるので、そちらのほうを見ていました。ただ、先輩にディプロマを取れなかった子がいたと聞いたときは、そういうこともあるのかと不安になったのを覚えています。科目の選び方は、進学したい学部に要件があったので、それを満たす科目をHLに置いたら自然に決まっていきました。これを選ぶとこれがSLになる、という組み合わせもあったように記憶しています。

一条校のDP生が受けるのは11月試験:世界の平均と比べる前に

IBの最終試験は、南半球と北半球の学校年度に対応できるよう年2回、5月と11月に実施されます。そして文部科学省のIB教育推進コンソーシアムによれば、日本の一条校でDPを学ぶ生徒は、原則として3年次の11月に受験し、翌年の1月5日に最終スコアが通知されます[15]

ここが、日本の読者にとって見落とせない点です。「IBの世界平均は30点」「合格率は8割」という数字は、5月試験の値です。11月試験は、受験者の顔ぶれがまったく違います。

国・地域受験者数
ペルー4,232人
オーストラリア3,016人
シンガポール2,441人
アルゼンチン1,968人
エクアドル1,344人
コロンビア1,169人
コスタリカ804人
トルコ725人
日本709人
ニュージーランド573人
出典:IBO『DP Statistical Bulletin November 2025』[7]。3地域(南北アメリカ/アフリカ・ヨーロッパ・中東/アジア太平洋)の全掲載国から上位10。試験を取りやめた生徒を除く。10人未満の国は「<10」と表記され非公表。人数は登録区分を問わない全受験者で、後述する合格率の判定対象(18,551人)とは母集団が異なります。

上位10のうち7つは、中南米とオセアニアの国々です。そこにシンガポール、トルコ、日本が加わります。なぜこの顔ぶれになるのかを、IBOは資料のなかで説明していません。日本について言えることは、一条校のDPが原則として3年次の11月に本番を迎えるということだけです[15]

対照的なのがアメリカで、11月の受験者は190人にとどまります[7]。5月試験では区分を問わず100,079人が受験する最大の国です[13]。同じ「IBの平均点」でも、どちらのセッションの数字かで意味がまるで変わることが分かります。

日本は709人で、アジア太平洋地域ではオーストラリア・シンガポールに次ぐ規模です[7]。なお同じ2025年の5月試験では、日本から747人が受験しています[13]。5月に受ける学校もあり、日本のIB生全体が11月に偏っているわけではありません。11月が本番になるのは、一条校のDPコースです。

また、TOKの解答を日本語で書いた生徒は389人でした[6]。英語(7,790人)、スペイン語(6,958人)に次いで3番目に多い言語です。日本語でDPを学ぶ生徒が、この試験の中に確かな層として存在していることが分かります。

筆者の体験
我が子も公立高校の日本語DPで、11月に最終試験を受けました。予測スコアの段階で合格はもらっていたのですが、本番のスコアが基準に届かなければその道は無くなる、という条件付きのものでした。だから結果が届くまでは、まあ大丈夫だろうという気持ちと、大丈夫かなという気持ちが混ざったままで、どこか落ち着かない時間だったのを覚えています。

実際の数字で比べると、規模も水準も違います。同じ2025年の5月試験は、判定を受けた102,233人に対して合格率81.9%・平均総得点30.6点[13]11月の判定対象は18,551人。その合格率が74.3%、平均総得点は29.4点です[1]

なぜ差が出るのかを、IBOは説明していません。受験者の構成が違うという事実と、その原因の説明は分けて考える必要があります。

スコアの現実:40点以上は10.9%、平均は29.4点

次に、実際の点の散らばりを見ます。2025年11月試験の分布です[5]

合計点割合
40〜45点10.9%
35〜39点14.3%
30〜34点20.2%
24〜29点34.0%
0〜23点20.7%
出典:IBO『DP Statistical Bulletin November 2025』[5]

最も多いのは24〜29点の層で34.0%です[5]。平均が29.4点ですから、この帯が分布の中心にあたります。

目標をどこに置くかは志望先によって変わります。スコア別にどの大学へ出願できるかはIBスコア別に出願できる大学にまとめました。参考までに、40点以上に到達するのは10.9%。10人に1人という水準です[5]

満点を取った人が何人いたのかは、実は分かりません。2023年5月試験から、IBOがこの人数の公表をやめたためです。すべての生徒の成果に等しく目を向けたい、というのが公式の説明で、いまは5点刻みの割合だけが公開されています[9]

過去の合格率をそのまま目標にしない:コロナ禍の数字は別物です

もし数年前の記事やブログで「IBの合格率は8割超」という数字を見たことがあるなら、それは今の水準ではありません。11月試験の5年間の推移です[4]

スクロールできます
年(11月試験)対象者数合格率平均総得点
2021年13,003人87.2%32.3点
2022年13,824人82.0%31.0点
2023年16,187人72.4%29.1点
2024年17,514人73.1%29.3点
2025年18,551人74.3%29.4点
出典:IBO『DP Statistical Bulletin November 2025』。対象者数と合格率[4]、平均総得点[5]

2021年の87.2%は、新型コロナウイルスによる混乱を受けて、IBOが試験によらない評価ルートを併用していた時期の数字です[14]。そこから2023年にかけて下がり、以降は72〜74%台で落ち着いています。

この試験によらない評価に関する説明は、最新の2025年11月版の資料にも記載が残っています。いつ完全に終了したのかをIBOは明示していません[9]

つまり2021年前後の高い数字を基準に「これくらい取れるはず」と考えるのは危険です。判定の対象者数は5年で13,003人から18,551人へと増え続けていますが、合格率はコロナ禍前後の水準には戻っていません[4]

どこで詰まるのか:課題の量と、勉強の「種類」

ここまでは結果の話でした。ここからは、その結果に至るまでに何が起きているかを見ます。

勉強時間はどのくらいか

IB向け家庭教師サービスのEDUBALが、IBDPを取得した現役大学生28名に行った調査があります。それによると平日は3〜4時間が最多、次いで1〜2時間。週末は課題を含めて平均5.8時間でした[10]

部活動については、まったく時間を使っていない(未所属)が最多で、週5時間以上を部活に充てていた人は全体の2割近くだったとされています[10]

この調査の回答者は、DPを取得して大学生になり、家庭教師として働いている28名です。途中で断念した人や、ディプロマを取得できなかった人は含まれていません。数字を読むときはその点を踏まえてください。

量よりも、勉強の進め方に戸惑う

時間の数字は分かりやすいのですが、当事者の話を聞いていると、つまずきの中心は量そのものではないように思えます。

DPには、決まった答えのない問いに取り組む課題が多くあります。知の理論(TOK)、課題論文(EE)、各科目の内部評価(IA)。どれも「暗記して解く」形式ではありません。しかも提出物の締め切りが自分で管理すべきものとして並び、何をいつまでに進めるかは自分で決めることになります

点の上げ方が見えにくい科目があるのも、この形式ゆえです。テストの点を10点上げる方法は説明できても、論文の質を上げる方法は、そう簡単に言葉になりません。

同じIBでも、学校によって経験は変わります

「IBは難しいですか」という問いに、正直に答えるなら「学校によって、かなり違います」となります。

理由のひとつは開講科目が学校ごとに違うことです。DPは6つのグループから科目を選びますが、どの科目をHLで開講しているかは学校が決めます。志望する大学の学部に科目要件がある場合、その科目がその学校で開講されていなければ、要件を満たせません

もうひとつは、指導体制です。IBを長く続けている学校と、始めて数年の学校とでは、蓄積が違います。これは優劣の話ではなく、外からは見えにくいという話です。パンフレットには書かれません。

だからこそ、学校選びの段階で確かめられることがあります。

  • 志望する進路に必要な科目が、その学校でHL開講されているか
  • DPコースの在籍人数と、学校全体のなかでの位置づけ
  • これまでのスコアの実績と、それをどう支えているか
  • 在校生・卒業生が、実際にどんな2年間を過ごしたか

説明会で聞けば答えてもらえることばかりです。入学してから知るより、確かめてから決めるほうが確実です。

どんな子に向いていて、どんな子には負担が大きいか

ここまで見てきたDPの構造から、向き・不向きはある程度はっきりします。「性格」の話ではなく、仕組みとの相性の話です。

DPと相性がいい
  • 長い期間、少しずつ積み上げられる。DPは2年間の課題と最終試験の合算で決まります
  • 答えのない問いを面白いと感じる。TOKやEEは、正解を当てる作業ではありません
  • 自分で締め切りを管理できる、あるいは管理する練習をする気がある
  • 書く・話すことで考えを表現するのが、苦にならない
負担が大きくなりやすい
  • 短期集中で仕上げるタイプ。DPは直前の追い込みが効きにくい仕組みです
  • 苦手科目がHLに入らざるを得ない進路。HL3科目で12点という条件があるため、逃げ場がありません
  • ひとつの課題を完璧にしたい気持ちが強い。複数の締め切りが並走すると苦しくなります
  • 進路が国内の一般選抜に決まっている場合。DPの学びと一般入試の対策は重なりが小さいため、二重の負担になります

ひとつ補足すると、「向いていない」は「やめたほうがいい」と同じではありません。DPで身につく力(文献を読んで自分の主張を組み立てる、締め切りを自分で管理する)は、大学に入ってから必要になるものです。負担を承知のうえで選ぶ判断は、じゅうぶんあり得ます。

筆者の体験
振り返ると、息子が結果として進んだのは、IBを選んでいなくても届いた可能性のある大学でした。その意味で、2年間の負担と進学先が釣り合ったのかは、親として今も考えるところがあります。ただ、IBで身につけた書き方や、英語で文章を読む力は、大学に入ってからも活きているようです。本人は、行ってよかったと言っています。

「やめたい」と思うのは、特別なことではありません

先ほどのEDUBALの調査では、DPを経験した生徒の85%が「難しい」と感じたと答えています[10]

そして同じ調査で、9割以上が「IBを取得して良かった」と答えています。

この2つは矛盾しません。大変だったことと、やって良かったことは両立します。

筆者の体験
本人が「やめたい」と口にしたことはありません。内心どう思っていたかは分かりませんが、「大変」とはよく言っていました。

神奈川県立横浜国際高校が公式サイトに載せている、IBコース2期生へのインタビューには、こんな声があります。「卒業後、IBの資格を一切使っていない私の感想は『IBでよかったな。充実した高校生活だったな。』です。」[11]

資格として使わなかった人が、それでも良かったと振り返る。IBを「大学に入るための手段」だけで測ると見落とす部分が、ここにあります。

続けると決めたなら、いま何点足りないのかを早めに知る

ここまでの話をまとめると、DPで結果を分けるのは次の3つです。

  • 合計点だけを見ない。HL3科目の合計12点、TOK・EEの評価は、それぞれ独立した条件です
  • 科目選択は志望先の要件から決まる。まず要件の有無を確かめる
  • 答えのない課題は、進め方そのものを教わったほうが早い。量をこなすだけでは点が動きにくい領域があります

3つ目は、独学だと時間がかかります。IAやEEは学校の先生に相談できますが、先生も学校ごとに経験の差があり、生徒一人ひとりの科目構成まで見てもらえるとは限りません

今のスコアが志望校の基準にどれくらい足りていないのか、どの科目を伸ばすのが早いのか。そこを一度、DPを経験した人に見てもらうと、残りの時間の使い方が変わります。

筆者の体験
我が家の子どもは2年間、この課程を過ごしました。課題はどれも手探りで進めていたように見えました。答えのない問いにどう取り組むのか、どうすれば点が上がるのか。そこが見えにくい科目もあったと思います。勉強のスケジュールを自分で立てなければならないのも、簡単ではなかったはずです。ただ、海外の大学を目指すなら結局は必要になる力なので、大学の準備をしているのだと考えるようにしていました。

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スコアが足りなかったときに、できること

最後に、結果が思うようにいかなかった場合の話をしておきます。ここを知らないまま結果の日を迎えると、選択肢を見落とします。

まず、ディプロマが授与されなくても成績が消えるわけではありません。科目ごとの成績とTOK・EEの結果、CASの修了を記載した「DP Course Results」が発行されます[12]

ただし、これをどう扱うかは大学ごとに違います。IBO自身、ディプロマもDP Course Resultsも大学に認められることを保証はしないと明記しています。出願先の要件を確かめるのは生徒と保護者の責任、というのがIBOの立場です[12]。使えるかどうかは、志望校に直接聞くのが確実です。

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よくある質問

合計24点を取れば、必ずディプロマがもらえますか?

いいえ。合計24点は9つある条件のうちの1つです。HL3科目の合計が12点未満、TOKかEEにE評価がある、いずれかの科目で成績1がある、CASが未修了、といった場合は授与されません。2025年11月試験では、合計24点以上ありながら授与されなかった人が925人いました。

TOKかEEでE評価を取るとどうなりますか?

その時点でディプロマは授与されません。IBOの規定は「TOKとEEの一方、または両方にE評価がある場合」と定めており、両方がEである必要はありません。2025年11月試験ではTOKでE評価だった人が14人、評価なし(N)だった人が70人いました。

IBの平均点は何点ですか?

2025年11月試験の平均総得点は29.4点(45点満点)でした。ただしこれは11月試験の数字です。5月試験とは受験者の構成が違うため、別の数字として見る必要があります。

日本の高校生はどちらの試験を受けるのですか?

一条校でDPを学ぶ生徒は、原則として3年次の11月に受験します。ただし日本の受験者が11月に偏っているわけではありません。2025年5月試験の日本の受験者は747人、同年11月は709人でした。5月に受ける学校もあるためです。

45点満点を取る人は何人いますか?

2023年5月試験以降、IBOは45点取得者の人数を公表していません。すべての生徒の成果に目を向けたいという理由が公式に説明されており、現在は5点刻みの割合のみが公開されています。40点以上の割合は、2025年11月試験で10.9%でした。

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参考情報・出典

  1. International Baccalaureate Organization「The IB Diploma Programme Statistical Bulletin, November 2025 (Final)」セッション概要(受験者数・国数・学校数・合格率・平均総得点)。PDF
  2. 同上「Key to abbreviations and terminology」登録区分(Diploma/Retake/Anticipated/Course)と集計対象の定義。PDF
  3. 同上「DP diploma results – students distributed by number of points」スコア帯別の授与・不授与の人数。PDF
  4. 同上「DP diploma results」2021〜2025年の対象者数・合格率・平均グレードの推移。PDF
  5. 同上「DP diploma results – total points」平均総得点の推移と5点刻みの分布。PDF
  6. 同上「DP theory of knowledge」TOKの評価分布と解答言語別の人数。PDF
  7. 同上「Number of students by country」国・地域別の受験者数。PDF
  8. International Baccalaureate Organization「Diploma Programme Assessment procedures 2023」C8.2.4 Diploma requirement codes(ディプロマ不授与の要件コード1〜9)。※IBOは同規程の一般公開を終了しているため、Internet Archiveの保存版(2023年5月15日取得)へリンクします。PDF
  9. 前掲『Statistical Bulletin November 2025』冒頭の告知(45点取得者数の非公表とその理由・非試験時の評価に関する説明)。PDF
  10. EDUBAL「【IB生28人に聞いた!】国際バカロレアの難易度は?2024年度 IB卒業生調査」(2024年)。回答者はIBDPを取得しEDUBALで家庭教師をしている現役大学生28名。記事
  11. 神奈川県立横浜国際高等学校「校長だより Vol.6」(2023年9月4日)IBコース2期生へのインタビュー。ページ
  12. International Baccalaureate Organization「Diploma Programme Assessment procedures 2026」Part B(General regulations: Diploma Programme)Article 11(DP Course Resultsの発行)およびArticle 5(IBはディプロマ・DP Course Resultsの認定を保証しない)。PDF/要件コードの表示が最初の1件のみである点は前掲『Assessment procedures 2023』C8.2。PDF
  13. International Baccalaureate Organization「The IB Diploma Programme and Career-related Programme Statistical Bulletin, May 2025 (Final)」DP diploma results – Number of students and pass rate(判定を受けた102,233人・合格率81.9%)、DP diploma results(平均総得点30.6点)、Number of students by country(日本747人・アメリカ100,079人)。PDF
  14. International Baccalaureate Organization「The IB Diploma Programme Statistical Bulletin, November 2021」冒頭の説明(新型コロナウイルスによる混乱を受けた試験・非試験の2ルート併用)。PDF
  15. 文部科学省 IB教育推進コンソーシアム「ディプロマ・プログラム(DP)」(試験は年2回・日本の一条校は原則3年次11月・翌年1月5日にスコア通知)。ページ

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Masakiのアバター Masaki IBDP修了生の父/教育・進路メディア運営

我が子のIB経験と海外留学準備で奮闘した保護者としての実体験が原点。「同じ保護者の目線」で膨大な情報を整理・分析し、後悔しない進路選択を共に考えるパートナーとして「国際バカロレアIB広場」を運営。大学選びから留学手続き、その先のキャリア形成までを見据えた情報を提供しています。→ 運営者プロフィール・お問い合わせ

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