特色検査で何点取れば届く?神奈川13校の目安を内申・5教科別に

神奈川の特色検査で何点取れば届くかは、「何割」と1つの数字では決まりません。志望校と、内申・当日の5教科の点の組み合わせで決まります。内申と5教科が同じでも、横浜翠嵐高校と川和高校では、特色で要る点が50点以上違います。

川和高校や大和高校のように特色の比重が小さい学校なら、内申と5教科が高い人は、特色で平均を落とさなければ届きます。横浜翠嵐高校や湘南高校を目指すなら、5教科と特色の両方を上げる計画が要ります。

自分の内申と5教科の点を当てはめれば、志望校の特色で要る点の見当がつきます。その点が分かれば、特色と5教科のどちらに時間を使うかも決めやすくなります。

目次

内申と5教科の点が分かれば、特色で何点要るかは学校ごとに出せる

内申125、当日の5教科が450点の人を例にします。2025年2月の入試の合格の目安から計算すると、特色で要る点は次のとおりです。自分の点での要る点は、この表ではなく、下の「逆算表:内申と5教科ごとの、特色で要る点」で見てください。

学校特色で要る点
(内申125・
5教科450の
人の例)
横浜翠嵐50〜60点
湘南55〜65点
柏陽25〜35点
横浜緑ケ丘20〜30点
多摩15〜25点
厚木10〜20点
川和・大和・
希望ケ丘・鎌倉・
横浜平沼・
平塚江南・
茅ケ崎北陵
要る点は0点以下

「要る点は0点以下」は、内申と5教科だけで、合格の目安に届いている組み合わせです。特色が学校ごとの平均(大手塾ステップの生徒の自己採点で、2026年2月の入試では31〜47点)を大きく下回っても届く、という意味です。平均は2026年2月の入試、合格の目安は2025年2月の入試の数字で、1年ずれています。2026年2月の入試の合格の目安は、調べた範囲では見つかっていません。

同じ内申と5教科でも、横浜翠嵐と川和では、特色で要る点が50点以上違います。特色で何点取ればよいかは、学校と、内申と5教科の組み合わせで決まります。「特色は何割取ればいい」と1つの数字で答えられないのは、このためです。

この表の数字は、県の計算式に模試会社が調べた合格の目安を当てはめて、編集部が逆算したものです。ここからは、計算に使った言葉と前提を順に説明します。

この記事で使う言葉

この記事では、次の言葉を最後まで同じ意味で使います。

年度入試のある年で呼びます。2025年度は2025年2月の入試です。今の中3が受けるのは2027年度(県の資料では令和9年度)です。
内申通知表の5段階の数字(評定)で数えます。中2の9教科の合計+中3の9教科の合計×2で、135点満点です。
5教科入試当日の学力検査5教科の合計点で、500点満点です。本番前の人は、入試と同じ範囲から出る模試の5教科の点で見当をつけるのがよいと編集部は見ています。
18校特色検査で、県が作った共通の筆記の問題を使う学校です。学校名は、この一覧のすぐ後にあります。
特色特色検査の点で、100点満点です(18校の筆記の検査を、県の資料では「自己表現検査」と呼びます)。
比率内申・5教科・特色に掛ける数字です。学校ごとに決まっていて、横浜翠嵐なら「3・7・3」です。
第1次選考定員の9割までを、合計点(S1)の高い順に決める選考です。残りの1割は第2次選考で決めます。
合計点(S1)第1次選考で、1人1人の合否を決める点です。内申・5教科・特色から出します(県の資料でもS1)。
合格の目安学校ごとに、2025年度の第1次選考で合格した人の一番低い合計点(S1)を、模試会社が推定した点です(模試会社の資料では「ボーダーライン」)。自分の合計点(S1)がこの点を越えていれば、第1次選考で合格する側に入る見込みです。

18校の学校名=横浜翠嵐・川和・柏陽・横浜緑ケ丘・多摩・湘南・厚木・小田原・希望ケ丘・横浜平沼・光陵・横浜国際・横須賀・鎌倉・茅ケ崎北陵・平塚江南・大和・相模原(県の資料では学力向上進学重点校とエントリー校)。

合計点(S1)の出し方

県の選考基準(合否の決め方と、学校ごとの比率を載せた県の資料)では、合計点(S1)は3つの点を100点満点にそろえてから、比率を掛けて足します。

  1. 100点満点に直した内申=内申÷135×100。内申125なら92.59点です。
  2. 100点満点に直した5教科=5教科÷5。5教科450なら90点です。
  3. 特色=100点満点なので、そのまま使います。

横浜翠嵐の比率は3・7・3です。内申125・5教科450の人の合計点(S1)は、次のようになります。

スクロールできます
100点満点の点比率合計点(S1)
に入る点
内申12592.59×3277.8
5教科45090×7630
特色×3特色×3

3つとも100点満点の点に比率を掛けるので、合計点(S1)の満点は比率の合計に100点を掛けた点です。横浜翠嵐は3+7+3=13なので、1,300点満点です。

横浜翠嵐の合格の目安は、1,069点でした。277.8と630を足すと907.8なので、あと161.2点が要ります。特色は3倍して足すので、161.2÷3で約54点です。この「特色で要る点」を、18校のうち13校について、内申4通り・5教科4通りで計算したのが、この章の逆算表です。どの13校で、なぜ13校にしたかは、少し下の「表に載せた13校と、載せなかった5校」で説明します。

合格の目安は、模試会社の調査の数字

県は、合格者の最低点も、特色の平均点も出していません。この記事の合格の目安は、神奈川全県模試(伸学工房という会社が行う、神奈川の高校受験の模試)が行った「追跡調査」の数字です。

追跡調査は、入試を受けた人に自分の点を教えてもらって集める調査です。2025年度の入試では約22,700人が協力しました。調査によると、そのうち67.3%の人は、自己採点ではなく正式な得点が分かっています。

この調査は、協力した人の点から、受検生全体を合計点(S1)の順に並べたときの定員の9割目の点を推定しています。第1次選考で合格するのは定員の9割までなので、この点が、第1次選考で合格した人の一番低い点に当たります。

スクロールできます
学校比率(内申・
5教科・特色)
合計点(S1)
の満点
合格の目安
(2025年度)
横浜翠嵐3・7・31,3001,069
湘南4・6・21,2001,026
柏陽3・7・21,200966
横浜緑ケ丘4・6・21,200957
多摩4・6・21,200955
厚木4・6・21,200939
川和4・6・11,100889
大和4・6・11,100864
希望ケ丘4・6・11,100862
鎌倉4・6・11,100854
横浜平沼5・5・11,100836
平塚江南3・7・11,100808
茅ケ崎北陵4・6・11,100787

比率は、県が2026年6月に公表した2027年度の入試の値です。

表に載せた13校と、載せなかった5校

表に載せたのは、18校のうち、2025年度・2026年度・2027年度の3年とも、第1次選考の比率が変わっていない13校です。第2次選考には、これとは別の比率があります。

合格の目安は2025年度の比率で出した点なので、比率が変わった学校では、2027年度の計算に使えません。

  • 小田原・光陵・相模原は、2025年度から比率が変わったので載せていません。
  • 横須賀は、国語・数学・英語の内申を2倍にして計算します。内申の合計だけでは点が1つに決まらないので、載せていません。
  • 横浜国際は、合計点(S1)の計算式がほかの17校と違うので、載せていません。

逆算表:内申と5教科ごとの、特色で要る点

表の内申は115・120・125・130、5教科は400・430・450・470にしました。模試会社の調査では、2025年度の13校それぞれの合格者の平均は、一番低い学校と一番高い学校で、内申が116.6〜130.3、5教科が371.5〜461.6でした。この範囲に合わせています。

内申122や5教科440のように、表の範囲の中で表にない点の人は、表の近い2つの値の間になります。内申が115より下の人や、5教科395のように400より下の人は、要る点が表の値より多くなるので、表の下の「表にない点の人は、自分で計算できる」の手順で出してください。

表の見方は次のとおりです。

計算した点を5点単位で一番近い点に丸め、その前後5点の幅で書いています。たとえば53.7点は55点に丸めて「50〜60点」です。

「10点
まで」
計算した点が0点より大きく7.5点以下の組み合わせです。要る点が0〜10点のあたりなので、幅で書かずに「10点まで」とまとめました。
「要る点は
0点以下」
特色の点を足す前に、合計点(S1)が合格の目安を越えている組み合わせです。特色が学校ごとの平均を大きく下回っても届きます。
「100点でも
届かない」
特色で満点を取っても合格の目安に届かない組み合わせです。

内申115(100点満点に直すと85.19)

スクロールできます
学校5教科4005教科4305教科4505教科470
横浜翠嵐80〜90点65〜75点55〜65点45〜55点
湘南100点でも届かない80〜90点70〜80点55〜65点
柏陽70〜80点50〜60点35〜45点20〜30点
横浜緑ケ丘65〜75点45〜55点35〜45点20〜30点
多摩60〜70点45〜55点30〜40点20〜30点
厚木55〜65点35〜45点25〜35点10〜20点
川和65〜75点25〜35点5〜15点要る点は0点以下
大和40〜50点10点まで要る点は0点以下要る点は0点以下
希望ケ丘35〜45点10点まで要る点は0点以下要る点は0点以下
鎌倉30〜40点要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
横浜平沼5〜15点要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
平塚江南要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
茅ケ崎北陵要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下

内申120(100点満点に直すと88.89)

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学校5教科4005教科4305教科4505教科470
横浜翠嵐75〜85点60〜70点50〜60点45〜55点
湘南90〜100点70〜80点60〜70点50〜60点
柏陽65〜75点45〜55点30〜40点15〜25点
横浜緑ケ丘55〜65点40〜50点25〜35点15〜25点
多摩55〜65点35〜45点25〜35点15〜25点
厚木45〜55点30〜40点15〜25点5〜15点
川和50〜60点10〜20点要る点は0点以下要る点は0点以下
大和25〜35点要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
希望ケ丘20〜30点要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
鎌倉15〜25点要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
横浜平沼要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
平塚江南要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
茅ケ崎北陵要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下

内申125(100点満点に直すと92.59)

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学校5教科4005教科4305教科4505教科470
横浜翠嵐70〜80点60〜70点50〜60点40〜50点
湘南85〜95点65〜75点55〜65点40〜50点
柏陽60〜70点40〜50点25〜35点10〜20点
横浜緑ケ丘50〜60点30〜40点20〜30点5〜15点
多摩45〜55点30〜40点15〜25点5〜15点
厚木40〜50点20〜30点10〜20点10点まで
川和35〜45点10点まで要る点は0点以下要る点は0点以下
大和10〜20点要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
希望ケ丘5〜15点要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
鎌倉10点まで要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
横浜平沼要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
平塚江南要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
茅ケ崎北陵要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下

内申130(100点満点に直すと96.30)

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学校5教科4005教科4305教科4505教科470
横浜翠嵐70〜80点55〜65点45〜55点35〜45点
湘南75〜85点55〜65点45〜55点35〜45点
柏陽55〜65点35〜45点20〜30点5〜15点
横浜緑ケ丘40〜50点25〜35点10〜20点10点まで
多摩40〜50点20〜30点10〜20点10点まで
厚木30〜40点15〜25点10点まで要る点は0点以下
川和20〜30点要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
大和要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
希望ケ丘要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
鎌倉要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
横浜平沼要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
平塚江南要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下
茅ケ崎北陵要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下要る点は0点以下

逆算表を使うときの注意4つ

表の数字は「このくらい要る」というおおよその点で、1点単位で合否を分ける点ではありません。 編集部が確かめた注意は、次の4つです。

  1. 県の数字ではありません。模試会社が、調査に協力した受検生の得点から推定した点です。県が出した合格者の最低点ではありません。
  2. 第1次選考の目安です。目安より下でも、残りの1割を決める第2次選考で合格する人がいます。
  3. 2025年度の入試の目安です。表はそのまま使えますが、13校のうち9校では、2026年度は表より多く要った可能性があります。
  4. 合格の目安は年によって動きます。表の幅(約10点)より大きく動くと見てほしいのは、大和と希望ケ丘です。

3と4の理由は、次のとおりです。

3の理由(2026年度の動き)

2026年度の同じ調査の数字は、調べた範囲では見つかっていません。2026年度は、5教科が易しく、特色が難しい年でした。

5教科が易しいとみんなの合計点(S1)が上がるので、合格の目安も上がります。特色が難しいと、合格の目安は下がります。どちらが大きいかは、5教科と特色の比率で学校ごとに違います。

そこで、神奈川の大手塾ステップの生徒の自己採点の平均を使いました。不合格だった生徒も含む平均です。この平均の5教科と特色が、前の年からそれぞれ何点動いたかを、学校の比率を掛けて合計点(S1)に直しました。

  • 上がる向き=9校(川和・大和・希望ケ丘・鎌倉・横浜平沼・平塚江南・茅ケ崎北陵・多摩・柏陽)
  • ほぼ変わらない=横浜翠嵐・厚木・横浜緑ケ丘
  • 下がる向き=湘南

これは合格の目安そのものの動きではなく、受けた生徒の点の動きから見た向きです。上がる向きの学校では、特色で要る点が、この表より多かった可能性があります。学校ごとの2026年度の平均は、後の「学校ごとの特色の平均」の表にあります(前の年からの動きの数字は載せていません)。

4の理由(年による動きの大きさ)

同じ調査の2024年度と比べると、多くの学校で合格の目安の動きは、合計点(S1)で10点以内でした。一番大きく動いたのは平塚江南で、合計点(S1)で31点です。ただし平塚江南は、どちらの年の目安で計算しても、表のどの組み合わせも「要る点は0点以下」のままです。

特色で要る点に直して大きく変わるのは、大和(14点)と希望ケ丘(11点)です。この2校は、表の幅より大きく動くと見てください。

表にない点の人は、自分で計算できる

内申や5教科が表の範囲にない人は、次の手順で計算できます。電卓があれば1分でできます。

  1. 内申を100点満点に直します(内申÷135×100)。
  2. 5教科を100点満点に直します(5教科÷5)。
  3. 1と2に、志望校の比率をそれぞれ掛けて足します。
  4. 志望校の合格の目安から3を引きます。
  5. 4を、志望校の特色の比率で割ります。これが特色で要る点です。

5の答えが0点以下なら、表の「要る点は0点以下」に当たります。0点より大きく7.5点以下なら「10点まで」、100点を超えたら「100点でも届かない」に当たります。7.5点で分ける理由は、逆算表の上の「表の見方」に書いたとおりです。

たとえば湘南(比率4・6・2)で内申120・5教科420の人は、次のように計算します。

  1. 内申120÷135×100で、88.89点です。
  2. 5教科420÷5で、84点です。
  3. 88.89×4+84×6で、859.6点です。
  4. 湘南の合格の目安1,026から引くと、166.4点です。
  5. 湘南の特色の比率2で割ると、特色で要る点は約83点です。

模試で3〜4割は本番の平均あたり。それで足りるかは学校で分かれる

模試の特色がいつも3〜4割なら、本番の平均あたりの点です。2026年度の本番の特色の平均は、この章で使う2つの数字のどちらで見ても、30点台から40点台でした。

県は特色の平均点を出していません。そこで、県以外が出した数字を2つ使います。1つは大問ごとの平均点、もう1つは学校ごとの平均点です。

大問ごとの平均点(2026年度)

18校の特色検査は、大問が4つで、1つ25点です。問1・問2はどの学校も共通です。残りの2つは問3〜問6の中から学校が選び、受検者は選べません。そのため、大問は全部で6つありますが、1人が解くのは4つです。

受験生の保護者などのグループが、県に資料を出すよう求める手続き(情報公開請求)を使って、18校の特色検査の採点結果の集計を手に入れました。この資料から、大手塾ステップが大問ごとの平均点を計算しています。

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大問問1問2問3問4問5問6
平均点
(25点満点)
11.810.011.26.45.27.5

学校ごとに解いた4つの大問の平均を足すと、次のようになります。どの学校がどの大問を解いたかは、後の「特色の点を上げるなら、どの大問から練習するか」の章の表にあります。

  • 問1・問2・問3・問5の学校は約38点(13校では柏陽・多摩・希望ケ丘・横浜平沼・大和・鎌倉・平塚江南・茅ケ崎北陵。ほかに光陵・横浜国際・相模原)
  • 問1・問2・問5・問6の学校(横浜翠嵐・厚木・横浜緑ケ丘)は約35点
  • 問1・問2・問3・問4の学校(湘南・川和)は約39点

これは大問ごとに受検者全体の平均を足した点で、学校ごとの平均点ではありません。自分の模試の特色の点が、本番の平均あたりかどうかを見るおおよその物差しとして使ってください。

学校ごとの特色の平均(大手塾ステップの生徒の自己採点・2026年度)

学校ごとの数字は、大手塾ステップの生徒の自己採点の平均があります。受けた生徒の平均で、不合格だった生徒も入っています。

学校5教科の平均特色の平均
横浜翠嵐465.647.4
湘南452.645.5
多摩443.442.7
柏陽443.441.5
川和435.040.3
希望ケ丘419.337.3
厚木437.436.7
大和420.236.4
横浜緑ケ丘437.736.1
鎌倉412.935.4
平塚江南388.131.6
横浜平沼399.331.1
茅ケ崎北陵387.931.1

大手塾ステップの生徒の前の年の平均と比べると、特色の平均は学校によって約6〜11点下がり、5教科の平均は約9〜23点上がっていました。掲示板にも、2026年度は特色で30点台の人が多かったという声がありました。湘南では、特色33点や42点で合格したと書いた人もいます。

本番だけでなく模試でも、特色の平均は同じくらいです。合格の目安と同じ神奈川全県模試が2024年5月〜12月に行った模試6回(2025年度の入試を受けた人の模試)では、特色の平均は6回の平均で約38点でした。

表の「要る点」と平均を比べる

逆算表の点を、この学校ごとの平均と比べると、自分の組み合わせの重さが分かります。

  • 要る点が平均より下なら、特色は平均を落とさなければ届く組み合わせです。
  • 要る点が平均と同じくらいなら、特色で平均を取ることが条件になります。
  • 要る点が平均より大きく上なら、特色だけで届かせるのは難しい組み合わせです。

ただし、表の要る点は2025年度の目安から出した点で、平均は2026年度の点です。2026年度は特色の平均が下がりましたが、5教科の平均は上がりました。だから、合格の目安が下がったとは限りません。理由は、逆算表の下の「3の理由(2026年度の動き)」に書いたとおりです。

特色10点が5教科の何点と同じ重さかは、学校で7点分から21点分まで違う

合計点の中で特色が占める割合は、学校で2倍以上違う

青い区画が特色です。灰色は内申(濃い)と5教科(薄い)です。

横浜翠嵐(3・7・3)
内申 23%
5教科 54%
特色 23%
柏陽(3・7・2)
内申 25%
5教科 58%
17%
湘南・横浜緑ケ丘・多摩・厚木(4・6・2)
内申 33%
5教科 50%
17%
川和・大和・希望ケ丘・鎌倉・茅ケ崎北陵(4・6・1)
内申 36%
5教科 55%
9%
横浜平沼(5・5・1)
内申 45%
5教科 45%
9%
平塚江南(3・7・1)
内申 27%
5教科 64%
9%

かっこ内は内申・5教科・特色の比率です。割合は、比率をその学校の比率の合計で割ったもの(四捨五入)。県の選考基準の比率(2027年度入試)から編集部が計算。

この章は、特色と5教科のどちらを上げるほうが合計点(S1)が増えやすいかを見るための章です。逆算表で学校ごとの要る点が大きく違うのは、特色1点の重さが学校によって違うからです。

横浜翠嵐では、特色で10点上げると、合計点(S1)が30点上がります。5教科で同じ30点を上げるには、5教科の合計を約21点上げる必要があります。つまり横浜翠嵐の特色10点は、5教科の約21点と同じ重さです。

平塚江南では、特色10点は合計点(S1)で10点です。5教科なら約7点分です。横浜翠嵐の特色10点は、平塚江南の約3倍の重さです。

計算の決まりは、横浜翠嵐(比率3・7・3)で見ると次のとおりです。

  • 特色1点は、合計点(S1)では比率の数だけの点になります。横浜翠嵐なら3点です。
  • 5教科1点は、500点満点を100点満点に直すと0.2点です。そこに比率を掛けるので、横浜翠嵐なら0.2×7で1.4点です。
  • だから横浜翠嵐の特色1点は、5教科の3÷1.4で約2.1点分です。
スクロールできます
学校比率(内申・
5教科・特色)
特色10点は
5教科の何点分か
横浜翠嵐3・7・3約21点分
湘南・横浜緑ケ丘・
多摩・厚木
4・6・2約17点分
柏陽3・7・2約14点分
横浜平沼5・5・110点分
川和・大和・
希望ケ丘・鎌倉・
茅ケ崎北陵
4・6・1約8点分
平塚江南3・7・1約7点分

「特色3倍」は、特色100点が300点になるという意味ではない

掲示板では「横浜翠嵐は特色3倍」という言い方をよく見ます。この3は比率の3です。横浜翠嵐では、同時に5教科にも比率7が掛かっています。上で見たとおり、特色1点は5教科の約2.1点分です。

県の決まりでは、特色の比率は最大5です。比率5の学科もありますが、実技や面接で特色検査を行う専門学科です。18校を受ける人には関係しません。18校では、横浜翠嵐の3が一番大きい比率です。

掲示板で見る「5教科+特色の合計○点」には、内申が入っていない

掲示板では、大手塾の分析として「5教科と特色の合計で510点あれば横浜翠嵐に届く」「柏陽は485点」といった数字も出てきます。これは内申を入れていない数字です。

内申が合計点(S1)の満点に占める割合は、学校によって2割台から4割台です。内申の分の満点は「内申の比率×100点」なので、横浜翠嵐は300点で、1,300点満点の約23%です。横浜平沼は500点で、1,100点満点の約45%です。

内申がこれだけの割合を占めるので、内申の違う2人に同じ合計の目標は当てはまりません。 内申が合格者の平均より低い人は、逆算表か「表にない点の人は、自分で計算できる」の手順で、自分の内申を入れて計算してください。

特色と5教科、どちらに時間を使うか

模試の特色が3〜4割(30〜40点)の人が、5割(50点)まで上げたとします。上がるのは10〜20点です。これを5教科に直すと、学校によって次の点数分になります。

  • 横浜翠嵐:5教科21〜43点分
  • 湘南・横浜緑ケ丘・多摩・厚木:5教科17〜33点分
  • 柏陽:5教科14〜29点分
  • 比率1の学校(川和・大和・希望ケ丘・鎌倉・横浜平沼・平塚江南・茅ケ崎北陵):5教科7〜20点分

どちらに時間を使うかは、この差と逆算表を並べて決めます。編集部は、学校を3つに分けて次のように判断しています。

川和・大和など比率1の学校は、5教科と内申に時間を使う

川和・大和・希望ケ丘・鎌倉・横浜平沼・平塚江南・茅ケ崎北陵は、特色の比率が1です。内申125で5教科430あれば、特色で要る点は「10点まで」か「要る点は0点以下」の組み合わせです。内申125で5教科が400だと、川和で35〜45点が要ります。これは川和の特色の平均(40.3点)と同じくらいです。

比率1の学校では、特色は平均を落とさない程度にして、5教科と内申に時間を使うのがよいと編集部は見ています。 特色を10点上げても5教科の10点分以下にしかならないので、同じ時間なら5教科を上げたほうが合計点(S1)が上がりやすいからです。

柏陽・横浜緑ケ丘・多摩・厚木は、要る点が平均を越えるなら特色にも時間を使う

柏陽は比率3・7・2、横浜緑ケ丘・多摩・厚木は4・6・2です。内申125で5教科450なら、特色で要る点は4校で10〜35点です。どの学校でも、学校ごとの特色の平均(36〜43点)より下です。内申125で5教科が400だと、要る点は40〜70点になり、4校とも平均より上です。

では、5教科が何点あれば、特色は学校ごとの平均点でちょうど届くのか。この点は内申と学校で違います。編集部が計算すると、次のとおりです。

学校内申115内申125内申130
柏陽約450点約430点約425点
横浜
緑ケ丘
約455点約430点約415点
多摩約440点約415点約405点
厚木約435点約415点約400点

この表は、2025年度の合格の目安と、2026年度の大手塾ステップの生徒の特色の平均を組み合わせた計算です。そのため10点ほど前後する、おおよその点です。内申120の人は、内申115と125の列の間と見てください。

5教科がこの表の点より低いと、特色で要る点が学校ごとの平均を越えます。この4校では、5教科が表の点より低い人は、特色でも平均より上を取る必要があります。 そういう人は、5教科だけでなく特色にも時間を使うことになります。

横浜翠嵐・湘南は、5教科と特色の両方を上げる

内申125〜130の人は、5教科450でも、特色で要る点が横浜翠嵐・湘南とも45〜65点です。これは学校ごとの特色の平均(横浜翠嵐47点・湘南46点)と同じくらいか、それより上です。

5教科を20点上げると、特色で要る点は横浜翠嵐で約9点、湘南で約12点減ります。逆に特色を10点上げるのは、横浜翠嵐で5教科約21点分、湘南で約17点分です。横浜翠嵐・湘南では、5教科と特色のどちらか片方だけでは届きにくく、両方を上げる計画が要ります。 どちらを多めに上げるほうが楽かは、その人の5教科の伸びしろで決まります。

柏陽・横浜緑ケ丘・多摩・厚木で5教科が上の表の点より低い人も、横浜翠嵐・湘南を受ける人も、5教科と特色の両方を上げることになります。残るのは、2027年2月の本番までに、5教科と特色をそれぞれ何点ずつ上げるかです。これは5教科の伸びしろで決まるので、表からは出せません。

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特色で100点取っても届かない組み合わせは、志望校を見直す

湘南で内申115・5教科400だと、特色で満点を取っても合格の目安に届きません。横浜翠嵐で内申115・5教科400、湘南で内申125・5教科400のように、特色で80点以上が要る組み合わせもあります。

特色の平均が50点に届かない学校で、80点以上を当日に取るのは簡単ではありません。こうした組み合わせでは、特色の対策より先に、5教科を上げるか、比率1の学校や柏陽・横浜緑ケ丘・多摩・厚木も入れて志望校を考え直すほうが現実的だと編集部は見ています。

第2次選考で決まるのは定員の1割だけで、内申は使わない

合格の目安は第1次選考の点です。第1次選考で定員の9割が決まり、第2次選考で決まるのは残りの1割だけです。

第2次選考では、県の選考基準で、計算に使う点が変わります。

  • 内申(評定)は使いません。
  • 代わりに「主体的に学習に取り組む態度」(この記事では「態度」)を使います。中学校が高校に出す調査書に書かれる、中3の各教科の評価(A・B・C)です。多くの中学校では、通知表の観点別の評価の欄に同じ名前で載っています。A=3点、B=2点、C=1点にして9教科を足し、27点満点を100点満点に直します。
  • 5教科と特色は、第2次選考でも使います。

第2次選考で合否を決める点を、この記事では「合計点(S2)」と呼びます(県の資料でもS2です)。第1次選考の合計点(S1)とは別の点で、「5教科×比率+態度×比率+特色×比率」で出します。比率は第1次選考と別で、学校ごとに決まっています。

特色10点が5教科の何点分かは、第1次選考と同じ考え方で出せます。たとえば比率8・2・2なら、5教科1点は0.2×8で1.6点、特色10点は2×10で20点です。20÷1.6で、特色10点は5教科12.5点分です。

スクロールできます
学校第2次の比率
(5教科・態度・特色)
特色10点は
5教科の何点分か
横浜翠嵐・湘南・
柏陽・横浜緑ケ丘・
多摩・横浜平沼・大和
8・2・212.5点分
厚木7・3・2約14点分
川和7・3・1約7点分
希望ケ丘・鎌倉・
平塚江南・茅ケ崎北陵
8・2・1約6点分

第2次選考で決まるのは定員の1割だけで、内申は使わず、特色は13校すべてで残ります。 掲示板では「第2次選考では内申も特色も関係なくなる」という声も見かけますが、県の選考基準では特色の比率は1以上です。

合格の目安より少し下でも、すぐに不合格になるわけではありません。その例になる声が、湘南の2026年度の掲示板にあります。内申133・5教科459・特色33で合格したと書いた人です。

この点で計算すると、合計点(S1)は約1,011点です。2025年度の合格の目安(1,026点)より15点ほど下です。第2次選考で合格したのか、2026年度は湘南の目安が下がっていたのかは、分かりません。

特色の点を上げるなら、どの大問から練習するか

18校の特色検査は、大問4つで、1つ25点の100点満点です。検査時間は60分で、記号を選ぶ問いと、書いて答える問いがあります。

大問のうち、問1と問2は18校共通の問題です。残りの2つは、問3〜問6から学校が選びます。受検者は選べません。2026年度に学校が選んだ大問は次のとおりでした。

学校問1・問2の後に
解いた大問
(2026年度)
湘南・川和問3・問4
柏陽・多摩・
希望ケ丘・横浜平沼・
大和・鎌倉・
平塚江南・茅ケ崎北陵
問3・問5
横浜翠嵐・厚木・
横浜緑ケ丘
問5・問6

2027年度にどの大問を選ぶかは、調べた範囲では公表されていません。2026年度と同じになるかも分かりません。

編集部は、点を上げる練習は問1と問2から始めるのがよいと見ています。 理由は2つです。1つは、問1・問2はどの学校を受けても必ず解く問題だからです。もう1つは、2026年度の平均が問1で11.8点、問2で10.0点と25点の半分に届いておらず、上げられる点が残っているからです。

学校が選ぶ大問は、志望校が2026年度に選んだ大問の過去問で練習するのが、今できる準備です。横浜翠嵐・厚木・横浜緑ケ丘が選んだ問5・問6は、平均が5.2点と7.5点でした。この3校を受ける人は、問5・問6で満点をねらうより、取れる小問(大問の中の1つ1つの問い)を落とさない練習のほうが点につながりやすいと編集部は見ています。

柏陽が公表した2026年度の正答例では、小問はおもに5点です。問5には、2つの答えが両方合って初めて5点になる問いがあります。片方だけ合っていても点にならない問いがあるので、過去問の答え合わせでは、配点まで見て自分の点を数えてください。

よくある質問

特色は運ですか

運だけで決まるものではない、と編集部は見ています。理由は2つです。掲示板には「模試で70点を超える人は、例年なら本番で50〜60点は取れる」という声があります。また、問1・問2のように全校共通で平均が半分に届かない問題は、練習で点を上げられる部分です。

ただ、年によって難しさが大きく変わるのは事実です。2026年度は、大手塾ステップの生徒の自己採点で、18校すべての特色の平均が前の年より下がりました。掲示板にも「本番で模試より大きく下がった」という声がありました。

表で「要る点は0点以下」なら、特色を受けなくてもいいですか

いいえ。表の意味は、第1次選考の合格の目安に対して、計算の上で合計点(S1)が越えるということです。特色検査を受けなかった人をどう選考するかは、県の実施要領(入試の手順を細かく決めた県の資料)には書かれていません。

また、県の実施要領には、体調不良などで検査を受けられなかった人が後の日に受ける「追検査」があります。けれど追検査があるのは、5教科(当日の学力検査)を全部受けられなかった人だけで、18校の特色検査にはありません。特色検査は必ず受ける前提で、平均を大きく落とさない準備はしておいてください。

2027年度の特色検査はいつですか

5教科(当日の学力検査)は2027年2月16日(火)です。18校は5教科すべてを行うので、同じ16日には特色検査をしません。特色検査は2月17日(水)か18日(木)のうち、学校が決めた日に行います。合格発表は2月26日(金)です。


参考にした資料

県・学校の資料

  1. 神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜 選考の方法と選考基準の見方」
  2. 神奈川県教育委員会「令和9年度 選考基準(共通選抜・全日制)」
  3. 神奈川県教育委員会「令和9年度 特色検査の概要」
  4. 神奈川県 記者発表「令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜の選考基準の公表について」(2026年6月5日)
  5. 神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領 1 一般募集」
  6. 神奈川県教育委員会「令和9年度 神奈川県立の高等学校の入学者の募集及び選抜要綱」
  7. 神奈川県教育委員会「令和9年度 入学者選抜日程」
  8. 神奈川県教育委員会「マークシート方式による特色検査の実施について」
  9. 神奈川県教育委員会「令和8年度 学力検査の結果」
  10. 神奈川県教育委員会「令和8年度 共通選抜等合格状況(各学校別)」
  11. 県立柏陽高等学校「特色検査(自己表現検査)正答例(令和8年度)」

県が出していない数字(模試会社・塾)

  1. 神奈川全県模試(伸学工房)の追跡調査「第1次選考 合格者最低点 2025」(カナガク掲載)
  2. 同「第1次選考 合格者最低点 2024」(カナガク掲載)
  3. 声の教育社『2026年度用 神奈川県高校受験案内』掲載の追跡調査「学校別合格者平均入試得点 2025」「学校別合格者平均内申点 2025」
  4. ステップ「特色検査の設問別正答率が判明しました」(2026年6月29日)
  5. ステップ「【特色検査2026】模範解答・配点・解説」
  6. ステップ「6科目自己採点平均点速報」(2026年2月21日)の案内(カナガク掲載)
  7. 湘南ゼミナール「特色検査の平均点」

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この記事を書いた人

Masakiのアバター Masaki IBDP修了生の父/教育・進路メディア運営

我が子のIB経験と海外留学準備で奮闘した保護者としての実体験が原点。「同じ保護者の目線」で膨大な情報を整理・分析し、後悔しない進路選択を共に考えるパートナーとして「国際バカロレアIB広場」を運営。大学選びから留学手続き、その先のキャリア形成までを見据えた情報を提供しています。→ 運営者プロフィール・お問い合わせ

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