留学という経験は、世界に目を向け、異文化との深い交流を経て、自身の価値観や視野を拡げる貴重な機会であり、グローバル社会で求められる国際的な視野を身につけることは、今後の人生において非常に価値のある資産となります。
そんな中、留学を卒業の条件として設けることで、国際感覚あふれる人材を育成することを目指す日本の大学がいくつか存在しています。
この記事では、留学が必修となっているそれらの大学にスポットを当て紹介します。
大学の特色や入試情報のチェックはもちろん、大学の最新の正しい情報を取得するためにも、大学が公式で出している大学案内パンフレットを取り寄せることをおすすめします。
留学が必修の東日本にある大学
国際教養大学
国際教養大学では、全学生に海外の51カ国・地域の200以上の提携大学への1年間の留学が義務付けられています。学生はアフリカ、アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニア、南米といった広範な地域の中から留学先を選択できます。
これは語学留学ではなく、専門科目を現地の学生と共に履修し単位を修得することを目的としています。留学先の大学で修得した単位は、国際教養大学での卒業単位としても認められるため、留学によって卒業が遅れるという心配もありません。
また留学中の授業料は、国際教養大学に納めることで、留学先の授業料は免除されます。(一部の大学を除く)
留学期間 | 1年 |
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留学先 | 51カ国・地域 200以上の提携大学 |
単位認定制度 | あり |
授業料 | 留学先の授業料は免除 |
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千葉大学
千葉大学では、全学生を対象に留学を必須とする「全員留学」を実施していて、留学プログラムには、以下のようなものがあります。
主に夏休みや春休みの2〜4週間程度で、海外協定校に留学。 短期留学プログラム
3〜6ヶ月以内で、海外大学附属語学学校に留学。 中期語学力強化プログラム
1学期〜1年間、海外協定校の正規授業を履修。 長期交換留学プログラム
2〜6週間、海外大学が主催するスクールに参加。 認定プログラム短期留学
海外協定校等の教員が実施するオンラインプログラム。 オンライン留学プログラム
長期交換留学プログラムでは単位認定制度がありますが、全ての単位が認定されるとは限らないので、留学前に指導教員と十分に確認する必要があります。
また、長期交換留学中の授業料は、千葉大学に納付するだけで、留学先大学の授業料は免除されます。(例外あり)
留学期間 | 短期:2〜4週間 中期:3〜6ヶ月 長期:1学期〜1年 |
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留学先 | 51カ国・地域 200以上の提携大学 |
単位認定制度 | あり |
授業料 | 長期留学プログラム:相互免除 |
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早稲田大学
早稲田大学の国際教養学部(SILS)では、共通言語が英語なので、ほとんどすべての講義が英語で実施されていて、日本語が母語の学生(SP1:Study Plan1)は1年間の海外留学必修となっています。
留学プログラムには
早稲田大学が協定を締結している留学プログラム 早稲田大学派遣留学
Exchange Programs(EX)
Customized Study Programs(CS) Double Degree Programs(DD)
国際教養学部が協定を締結しているプログラム SILS箇所間協定
留学プログラムには早稲田大学が協定を締結しているプログラム(早稲田大学派遣留学プログラム)と、国際教養学部が協定を締結しているプログラム(SILS箇所間協定)の2つがあります。
国際教養学部生だけが参加できるSILS箇所間協定プログラムは、早稲田大学派遣留学プログラムよりも倍率が低く留学先の希望が通りやすいです。
また、留学中の授業料は、早稲田大学に納付するだけで、留学先大学の授業料は免除されます。
留学期間 | 1年 |
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留学先 | 300以上の海外協定校 |
単位認定制度 | あり |
授業料 | 留学先の授業料は免除 |
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立教大学
立教大学のグローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP)は、英語で学ぶ4年間のリベラルアーツ学部で、2年次の秋学期から3年次の春学期まで、全員が1年間海外の協定校に留学します。
協定校一覧(2023年4月時点)
また、留学中の授業料は、立教大学に納付するだけで、留学先大学の授業料は免除されます。
GLAPの留学内容
留学期間 | 1年 |
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留学先 | 25校 |
単位認定制度 | 単位に参入 |
授業料 | 留学先の授業料は免除 |
また、立教大学の異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科(CIC)は、英語と日本語の2言語を駆使して、多様な文化を理解し、国際社会で活躍できる人材を育成することを目的とした学科で、学生は2年次に原則1年間の長期留学を経験します。
留学先の単位は、卒業要件の単位に参入されるので4年間で卒業が可能で、留学先は、学部間協定校、大学間協定校、パートナー大学から選択可能です。
CICの留学内容
留学期間 | 1学期〜1年 |
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留学先 | 25校 |
単位認定制度 | 単位に参入 |
授業料 | 大学間協定校、学部間協定校の場合、留学先の学費は免除 |
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明治学院大学
明治学院大学の法学部グローバル法学科は、国際社会における法の役割を理解し、国際的な法問題を解決できる人材を育成することを目的としていて、2年次の秋学期に約4ヶ月間全員が協定大学へ留学することが必修となっています。
協定大学は、アイルランド、イギリス、オーストラリア、カナダの英語圏で、世界で実践的に英語・法律・文化を学ぶことになります。
- アイルランド
-
グリフィスカレッジ
- イギリス
-
リーズ大学
- オーストラリア
-
アデレード大学
- カナダ
-
カルガリー大学
大学独自の留学支援制度として、返還不要の給付型奨学金「カリキュラム留学生奨学金」制度で、全員25万円の奨学金が支給されます。
留学期間 | 4〜5ヶ月 |
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留学先 | 4カ国、4大学 |
単位認定制度 | 単位に認定 |
授業料 | 明治学院大学+留学先 |
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専修大学
専修大学の国際コミュニケーション学部は、2020年に開設された新しい学部で、日本語学科と異文化コミュニケーション学科がありますが、異文化コミュニケーション学科では、学生全員が留学を必修としています。
英語圏、フランス語圏、スペイン語圏、ドイツ語圏、中国語圏、コリア語圏の中から、希望地域をひとつ選んで留学することができ、留学する学生に対しては留学資金として30万円が大学から支給されます。
派遣を予定している大学・研修校の一例
留学期間 | 4〜5ヶ月 |
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留学先 | – |
単位認定制度 | あり |
授業料 | 先週大学+留学先 |
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創価大学
創価大学の国際教養学部の授業はすべて英語で実施され、1年次終了後には約4ヶ月全員が提携大学へ留学します。
提携大学は北米、オセアニア、アジアの5カ国6大学で、一人一人の英語のレベルに合わせた3つの留学プログラムが用意されています。
留学先の授業料は全額免除され、さらに渡航にかかる往復航空券代、海外旅行保険の費用も創価大学が負担してくれます。
- 正課学部授業プログラム
- 英語学習+正課学部授業混合型プログラム
- 英語学習プログラム
留学期間 | 4〜5ヶ月 |
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留学先 | 5カ国 6大学 |
単位認定制度 | あり:16単位 |
授業料 | 留学先の授業料免除 +往復フライト代免除 +海外旅行保険費用免除 |
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昭和女子大学
昭和女子大学の国際学部国際学科、国際学部英語コミュニケーション学科、グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科の3学科では、2年次か3年次に原則として全員が参加するカリキュラム留学制度があります。
留学プログラム
国際学科
- ダブル・ディグリー・プログラム
- TUJ単位交換プログラム
- 交換・私費認定留学
英語コミュニケーション学科
- University
- FSP
- 昭和ボストン+認定留学
- DirectTrack
- DDP
- TUJ3±1MIM
ビジネスデザイン学科
- ボストン留学
留学期間 | 学科、プログラムによる |
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留学先 | 学科、プログラムによる |
単位認定制度 | 学科、プログラムによる |
授業料 | 昭和女子大学の授業料から充当 (学科、プログラムによる) |
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まとめ
ここまで留学を必修としている東日本にある大学について見てきました。
留学は、学生にとって自分の視野を広げ、異文化を体験し、グローバルな能力を身につける絶好の機会で、それぞれの大学が提供する留学プログラムには、その大学独自の特徴があり、学生の興味や将来の目標に合ったプログラムを選ぶことが可能です。
しかし、大学選びにおいて留学プログラムの有無や内容だけを判断基準にするのではなく、総合的な視野で大学の教育理念やカリキュラム、キャンパスライフなども考慮に入れることが重要です。
自身がどのような分野に興味を持ち、どのようなキャリアを目指しているのかを明確にし、その目標に合った大学を選ぶことが、より充実した大学生活への第一歩となるでしょう。
本記事が、高校生とそのご家族が大学選びをする上での一助となり、将来への道筋を考えるきっかけになれば幸いです。大学選びは、一人ひとりの未来に大きく関わる決断です。自分自身の興味や情熱を大切にし、可能性を広げる選択をしてください。