立教大学附属・系属校の内部進学率一覧|内部進学率の高いMARCH付属校シリーズ

目次

難関私立大学群のMARCH(マーチ)

東京都に本部を置く難関私立大学群MARCH(マーチ)は下記大学の英字表記の頭文字で構成されます。

MARCHは、歴史が長くブランド力の高い私立総合大学として、いずれも日本の教育界で高い評価を受けていて、多様な分野での優れた教育力が認められています。

全国的に知名度も高く、入試難易度では首都圏において早稲田、慶応、上智などに次ぐ難関大学グループとされています。

MARCHは人気、知名度、ブランド、歴史などの他に、就職の強さも際立っているため、第1志望として受験する層はもちろん、早慶上智の滑り止めとして、また日東駒専のチャレンジ校として、上位ランクからも下位ランクからも受験生が集まってくるようです。

内部進学の人気が高まるワケ

各大学は多様な人材を呼び込むための入試戦略を実施していて、優秀な生徒を早く確保したい大学側と、現役合格を望んでいる学生との両者の意向が合致し、その結果AO・推薦入試での入学者が激増しているとのこと。

このようなこともあり、近年では難関大学へエスカレーター式に進学できる大学付属中高の人気が高まってきていて、今後さらに注目が高まっていくと思われます。

そこで今回の記事ではMARCHの一角「立教大学(M)」の附属校(付属校)や系属校(系列校)などの内部進学状況について詳しく見ていきたいと思います。

立教大学の特徴

THE 日本大学ランキング2023

  • 総合順位:40位(私大9位)
  • 教育充実度:17位(私大6位)
  • 国際性:33位

立教大学は国際性の分野(どれだけ国際的な教育環境になっているか)で33位にランクインし、MARCHの中では圧倒的に1位となっています。

また「THE世界大学ランキング2023」の国際性(自国籍学生に対する外国人留学生比率、自国籍教員に対する外国籍教員比率、国際共同論文の3点から構成される)では、国内4位(私立大学では1位)にランクインとなっていました。

そんな立教大学の中でも、人気が高く倍率も高い学部が「異文化コミュニケーション学部」で、その人気の高さから偏差値や受験難易度は早稲田レベルと言われています。

この異文化コミュニケーション学部は、原則全員参加の海外留学や、企業や地域との連携など、理論と経験を結び付ける実践的な学びを経験することが出来ます。

立教大学の附属校・系属校

立教大学の附属校や系属校などは以下の5校があります。

  • 立教池袋中学校・高等学校
  • 立教新座中学校・高等学校
  • 立教女学院中学校・高等学校
  • 香蘭女学校中等科・高等科
  • 立教英国学院中学部・高等部

附属校・系属校の内部進学率

学校名種別場所高校入試
立教池袋中学校・高等学校男子校豊島区
立教新座中学校・高等学校男子校埼玉県新座市
立教女学院中学校・高等学校女子校杉並区なし
香蘭女学校中等科・高等科女子校品川区なし
立教英国学院中学部・高等部共学校イギリス

立教池袋中学校・高等学校

立教池袋中学校・高等学校は、東京都豊島区にある男子校で、学校法人立教学院が運営する直系の附属校です。

生徒数は中学校が1学年約150名で、高校入試は若干名の募集のみとなっていますので、ほぼ中学からの生徒たちとなります。

中学校高等学校
1年生150148
2年生150140
3年生148141

立教池袋高等学校は直系の附属校ということで、推薦基準のハードルも低く、例年約80%以上の生徒が立教大学へ内部進学をしているようです。

推薦基準
  • 高等学校が定める卒業に必要な単位を修得していること。
  • 学校生活上の状況が良好であること。
  • 立教大学への進学を希望し、勉学の意思を明確にもっていること。
  • 卒業研究論文を提出し、認定されること。
  • 英語について一定の能力を習得していること。(英語検定2級程度)
  • 高等学校長宛に自己推薦レポートを提出し、認定されること。

それぞれ学部・学科には推薦の人数枠があり、成績上位の生徒から希望の学部・学科へ進学することができます

また、推薦権を保持しまま他大学への受験を行うことはできないため、より上位の大学を狙える成績の生徒や、内部推薦の基準を満たしていない生徒などが外部受験をするようです。

立教新座中学校・高等学校

立教新座は立教池袋から分かれた学校で、埼玉県新座市にある男子校で、学校法人立教学院が運営する直系の附属校です。

生徒数は中学校が1学年約200名を超えるほどで、高等学校では1学年約320名となっています。(2023年4月1日現在)

中学校高等学校
1年生228325
2年生204322
3年生203337

立教新座高等学校は直系の附属校ということで、推薦基準のハードルも低く、例年多くの生徒が立教大学へ内部進学をしているようです。

推薦基準
  • 卒業研究論文を提出し、認定されること
  • 英語についての一定の能力が認定されること
  • 国語についての一定の能力が認定されること
  • その他の科目の能力が認定されること
  • 学校生活上の状況が良好であること(出欠状況等)
  • 立教大学への進学を希望し、勉学の意志を明確にもっていること
  • 自己推薦項目で一定のポイントを取得していること
  • 高校が定める卒業に必要な単位を修得していること

立教新座校も池袋校同様、それぞれ学部・学科には推薦の人数枠があり、成績上位の生徒から希望の学部・学科へ進学することができます

また、推薦権を保持しまま他大学への受験を行うことはできないため、より上位の大学を狙える成績の生徒や、内部推薦の基準を満たしていない生徒などが外部受験をするようです。

立教女学院中学校・高等学校

立教女学院中学校・高等学校は、杉並区にある女子校で、学校法人立教女学院が運営する立教大学の系属校(系列校)です。

生徒は小学校からと中学校の入試組の1学年約200名ほどで、高校からの募集はありません。

立教大学への受入総数は2021年度の卒業生から151名に拡大していて、さらに2024年度の卒業生からは201名に拡大されます。

これにより、1学年に在籍している生徒数を網羅するほどの推薦枠数となりますので、60%前後だった内部進学率は、今後さらに上がっていくものと思われます。

推薦基準
  • 卒業条件及び一定の成績基準を満たすこと
  • 卒業論文を提出し、認定されること
  • 英語について一定の基準に達すること(英語検定2級程度)
  • 推薦されるにふさわしい生活をしていること
  • 立教大学各学部・学科への進学の意志が明確で強固なこと
  • 立教女学院高等学校長が責任を持って推薦できる、と判断されること

推薦権を保持しまま他大学への受験を行うことはできないので、退路を絶って本気で望む必要があります。

香蘭女学校中等科・高等科

香蘭女学校中等科・高等科は、東京都品川区にある女子校で、学校法人香蘭女学校が運営する立教大学の関係校になります。

生徒は中学校の入試による1学年約160名で、高校からの募集はありません。

2020年度から推薦枠が80名から97名(受入総枠147名)に変更されました。この受入枠数は、2021年度立教大学入学の学年より適用されています。

この推薦枠の拡大により、内部進学率は少し高くなりました。

立教英国学院中学部・高等部

立教英国学院中学部・高等部はにイギリスにある、日本の文部科学省から日本国内の学校と同等であると認定を受けた最初の私立在外教育施設で、生徒は全員寮で生活をする共学校となっています。

立教女学院や香蘭女学校などと教育連携をしていて、当該学年の人数枠にもよりますが編入試験を受けて転校することも可能。

2023年5月時点の生徒数は以下のようになっています。

中学校高等学校
1年生1246
2年生1650
3年生2038

少人数のクラス編成によるきめ細かい指導、徹底した受験指導を行っている。また、立教大学をはじめとして各大学への指定校推薦枠を有している。

立教大学の系属校で、立教英国学院から立教大学への推薦入学の枠は上限25名となっていますが、2025年度立教大学入学から、推薦条件を満たした生徒は、人数の制限なく立教大学への推薦が認められるようになります

推薦基準
  • 3年間の評定の平均が3.5以上であること。
  • 英語の資格試験において、CEFR B1以上(英検2級または、ケンブリッジ英検PET、IELTS Overall4.5以上など)を取得していること。
    ※より高い資格が求められている学部・学科もあります。
  • 寮生活を含めた学校生活の状況が良好であること。
  • 高等部の学校活動において顕著な活動が認められること。
  • 立教大学への進学を希望し勉学の意思を明確に持っていること。

各学部とも学科ないしは専修で3人までと定員が決まっていて、評定平均、英語資格、学校への貢献度などを総合的に判断して決まります。

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