留学先で病院に行ったら治療費が100万円!?
そんな“もしも”に備えるのが海外留学保険です。この記事では 相場・選び方・費用を抑えるコツ をわかりやすく解説します。
- 海外留学保険と海外旅行保険の違い
- 6か月・1年の保険料相場早見表
- 渡航先・ビザ別の必須保険まとめ
(OSHC/IHS/SHIP) - 失敗しない7つの選び方チェックリスト
- 保険料を抑える6つの裏ワザ
- よくある質問と回答(FAQ)
海外留学保険とは?
- 海外旅行保険の留学版
長期滞在・学業中のリスク(個人賠償責任、留学継続費用、事故による学業遅延 など)をカバー。 - ビザや学校の条件を満たす証明として機能することも多い。
- クレジットカード付帯保険は最長90日・補償額が低いのが一般的
→ 長期留学では”補完”として考える。
保険料の相場はいくら?
保険期間 | 日本の留学保険相場 | 月あたり目安 | コメント |
6ヶ月 | 8〜12万円 | 約1.5〜2万円 | ネット申込割引を使うと10万円を切ることも |
1年 | 15〜25万円 (最低限〜標準プラン) | 約1.7万円 | 補償充実型は25万円超も |
医療費の高い国は別格
- アメリカ
大学指定プランは年間30〜70万円。外部保険を持ち込めるか要確認。 - オーストラリア
学生ビザ必須のOSHCは約6万円/年。携行品・賠償を上乗せする場合+8〜14万円。
出典(オーストラリア政府 OSHC Calculator) - イギリス
IHSが約15万円/年。NHS利用権は得られるが、携行品など別途必要。
留学保険の選び方
7ステップ
必要補償額・必須保険をチェック
米国・カナダは高額、EUは中程度、アジアは比較的低コスト。
治療・救援>賠償>携行品>歯科・メンタル。
同じ補償枠で3社以上比較する。
24時間日本語コール・キャッシュレス提携病院の有無。
現地からオンライン手続き可なら安心。
PDFでクラウド保存し、入国・学校提出に備える。
ケース別おすすめプラン
日本製保険オンリー(短期語学留学・ビザ要件なし)
- 向いている人
3〜6か月の語学研修。保険証明の提出不要。 - 目安保険料
6か月 8〜10万円。治療費用3,000万円+賠償1億円。
義務保険+日本で上乗せ(オーストラリア・イギリス)
- 向いている人
医療部分は義務保険でカバーされるが、携行品や賠償が不足。 - 組み合わせ例
OSHC + 日本保険(携行品50万円・賠償1億円)→合計14〜20万円/年。
大学指定SHIP+不足分を外部保険で補完(アメリカ)
- 向いている人
SHIP免除が難しい大学。 - コツ
賠償や携行品を高補償に設定するとSHIPとの重複を避け、保険料を抑えられる。
保険料を抑える6つのコツ
- ネット完結型を選ぶ
代理店手数料がない分、最大20%安い。 - キャッシュレス特約の有無で調整
医療費が安い国では外してもOK。 - 携行品の自己負担額設定
自己負担5000円→最大15%OFF。 - 複数年まとめ契約より年次契約
円高で帰国時解約返戻金が増える可能性。 - 学生団体割引
複数人一括申し込みで5〜10%OFF。 - 為替レートキャンペーン
保険料は円建てでも補償は外貨建て。円高タイミングで加入。
よくある質問(FAQ)
- クレジットカード付帯保険だけではダメ?
-
ほぼすべてのカードが90日で切れ、個人賠償も多くの一般カードは1,000万円程度。長期留学ではメイン保険になりません。
- 途中で延長できますか?
-
多くの保険会社がオンライン延長に対応していますが、ビザ条件を再確認してください。
- 歯科治療やメンタルケアは補償されますか?
-
標準プランには含まれないことが多く、特約や義務保険でカバーする必要があります。
- スマホを盗まれた場合は?
-
携行品損害として最大10万円/1事故(プランにより変動)。警察レポートが必須です。
海外留学保険で“選ばれ続けている”主要5社
保険会社 (商品名) | 人気ポイント | 留学生向け”推し”機能や特約 | 参考ポイント |
---|---|---|---|
ジェイアイ傷害火災 (ネット専用 t@biho / t@bihoプライム) | 料金を 年齢×渡航先×目的で細分化し、同じ補償でも 最安圏 が狙える | 24時間365日日本語サポートアプリ/キャッシュレス治療/留学生専用生活サポートデスク(22都市) | “JTBグループ” の信頼感とオンライン完結の手軽さが契約急増の背景 |
AIG損保 (留学生・ワーホリ保険) | 治療・救援費用「無制限」プラン と歯科補償がある数少ない大手 | 学業費用補償/精神疾患入院もカバー/世界最大級の提携病院ネットワーク | 保険金支払いスピードの評判が高く、米国など高医療費国への渡航者に指名買いが多い |
東京海上日動 (留学生・ワーホリ向けプラン) | 対面・郵送申込派に根強い支持。「困った」を一括解決する自社海外デスク | 留学生賠償責任/生活用動産/留学継続費用の3大特約が標準 | サポート重視層・長期2年契約や保護者世代の申込に強い |
損保ジャパン (留学生プラン) | 無制限医療プランや細かなタイプ分けで カスタマイズ幅◎ | 緊急一時帰国費用・一時帰国中補償など長期生活向けオプションが豊富 | 留学生賠償責任5,000万〜1億円を自由設定。保険料シミュレーションが見やすい |
三井住友海上 (ネットde保険@とらべる/長期留学プラン) | ネット申込で最大約 69 %OFF の割引表示が目を引き、価格訴求力が高い | キャッシュレスメディカルサービス+テロ/弁護士費用・一時帰国補償など幅広い特約 | 最低限の補償だけ選んで“必要な分だけ”設計するライト層に人気 |
まとめ&次のアクション
- 相場は1年14〜20万円が目安。義務保険が必要な国では“上乗せ”戦略でコストを最適化。
- 保険選びは ビザ要件→医療費水準→自分の生活スタイル の順に考えると失敗しない。
- 今すぐできること
- 渡航先・学校の保険条件を確認
- 見積り比較サイトで3社以上シミュレーション
- キャッシュレス病院とサポート体制をチェック