青学の附属・系属・教育提携校はどこ?【2026】3層別の内部進学率と進学者数

「青学に上がれる学校」を調べはじめると、附属・系属・系列・提携と言葉が入り乱れて、結局どこが対象なのかが見えてきません。

実は青山学院大学へつながる学校は3つの層に分かれていて、層ごとに「どれくらい確実に上がれるか」がまったく違います。同じ「青学に行ける学校」ではありません。

この記事は、その3層を公式資料で全部並べたうえで、各校から実際に何人が青学へ進んでいるのかまで数字で追います。年100万円前後の学費を決める前に、輪郭だけでもつかんでおいてください。

この記事の結論(先に4行)
  • 青学へつながる学校は「青山学院の設置学校」「系属校2法人」「教育提携校8法人」の3層。確実さは上から順に下がる
  • 青山学院高等部からは直近3年とも約86%が進学。ただし学部ごとに推薦の上限人数があるため、学部は選べないことがある
  • 横浜英和は推薦資格128名に対し、系属校推薦での進学は97名。資格=進学ではない
  • 浦和ルーテルはまだ経過措置の途中。本格的な系属校推薦は2031年4月入学から
目次

青学に内部進学できる学校は、全部でどこ?

青山学院が公式サイトで「系属校・教育提携校」として挙げているのは、系属校が2法人、教育提携校が8法人です[1]。これに青山学院自身が設置する幼稚園・初等部・中等部・高等部を足したものが、この記事で扱う3層です。

※これとは別に、指定校推薦や、キリスト教学校教育同盟の加盟校向けの推薦枠もあります[2]。ここで扱うのは、学校ぐるみで青学とつながっている3層です。

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学校推薦の
呼び名
確実さの目安
青山学院 幼稚園・初等部・中等部・高等部青山学院の設置学校内部進学の推薦高等部→大学は約86%。学部ごとに上限人数あり
青山学院横浜英和 中学高等学校/小学校系属校系属校推薦2025年度卒は資格128名・推薦進学97名
青山学院大学系属浦和ルーテル学院 小・中・高系属校系属校推薦経過措置の途中。本格化は2031年4月入学から
横須賀学院 中学高等学校教育提携校提携校推薦2020年度入試時点で35名枠(同盟校推薦12名含む)
静岡英和女学院 中学校・高等学校教育提携校提携校推薦大学は枠・条件を公表していない
遺愛女子 中学校・高等学校教育提携校提携校推薦大学は枠・条件を公表していない
草苑学園教育提携校提携校推薦公式一覧の掲載校は草苑保育専門学校(中学・高校ではない)
活水学院/山梨英和学院/東奥義塾/弘前学院教育提携校提携校推薦大学は枠・条件を公表していない(公式一覧には法人名のみ掲載)
出典:青山学院「系属校・教育提携校」[1]。各校の実数の出典は本文の各注を参照。

気づいていただきたいのは、教育提携校が8法人もあることです。附属と系属の3校だけを挙げる説明は、この層をまるごと落としています。

系属校と教育提携校は、どう違う?

系属校については、青山学院が定義を明文で置いています。「同大学の教育理念を理解し、かつ別途協議して定める入学条件を満たす生徒について、当事者が合意する募集枠を上限に、同大学への入学を認める学校」[1]。枠の上限が協定で決まっている、という点が要です。

いっぽう同じページに「教育提携校とは何か」の定義は置かれていません。系属校には定義文があるのに、教育提携校は8法人の名前が並ぶだけです[1]

手がかりは大学側にあります。青山学院大学の入学者選抜情報を見ると、学校推薦型選抜の区分として「提携校推薦」が確かに存在します。ただしそこには「指定校推薦/提携校推薦/キリスト教学校教育同盟加盟高等学校推薦…は除く」という但し書きが付いていて、要項の公表対象から外されています[2]

つまり提携校推薦の枠や条件が調べても出てこないのは、探し方が悪いからではなく、大学が公表していないからです。知りたければ各提携校に直接聞くしかありません。

「附属校」という呼び方は、公式には出てこない

中等部・高等部はよく「附属校」と紹介されますが、青山学院の公式ページにこの言葉は出てきません。系属校・教育提携校の一覧[1]にも、一貫教育の説明ページ[5]にも、「附属」の語は1件も使われていません。

協定文書での書き方はこうです。「学校法人横浜英和学院の設置学校である横浜英和小学校…が、青山学院の設置学校である青山学院大学…の『系属校』となる」[8]それぞれの法人が自ら設置した学校どうしが、協定で結ばれているという構図です。

系属校は大学とは別法人で運営されます[7]

呼び方の話に見えますが、この違いがそのまま「枠が協定で決まっているかどうか」の違いになります。

小学校・中学・高校、どこから入ると何が変わる?

同じ学校でも、入る学年によって先の見通しは変わります。青山学院の場合、幼稚園・初等部からの入学者はほぼ全員が上級の学校へ進み、中等部から高等部へは毎年95%以上が内部進学します[5]

系属校でも同じ構造があります。横浜英和は2020年4月に小学校も系属校になり、そのときの協定の骨子には「大学が別に定める条件を満たし同大学への進学を希望する…卒業生は、全員が同大学へ進学できる」と明記されました[8]

浦和ルーテルにいたっては、本格的な系属校推薦の対象が「2019年度に…小学校に入学し、2030年度に…高等学校を卒業する者」と学年で名指しされています[9]。入口の学年そのものが条件に組み込まれているということです。

中学から、あるいは高校から入る場合は、この前提が当てはまらないことがあります。学校説明会では「どの学年から入った子が対象なのか」を必ず確認してください。

青山学院高等部からは、実際に何人が上がっている?

結論から言うと、直近3年はいずれも86%前後です。高等部が公表している進路実績を3年分並べると、次のようになります。

卒業年度卒業生内部進学進学率
2025年度395名341名約86.3%
2024年度399名341名約85.5%
2023年度401名345名約86.0%
出典:青山学院高等部「卒業後の進路」[3]。2025年度=2026年3月卒。「内部進学」欄は実際に進学した人数で、のべ合格者数ではありません。率は卒業生総数に対する割合を編集部で算出。

3年とも86%前後で、ほとんど揺れていません。附属校の内部進学率としては、かなり安定した部類です。

「約85%」という公式の数字には、条件が付いている

ここで一つ、注意して読む必要のある点があります。高等部のサイトは「高等部を卒業する生徒の約85%は青山学院大学へ進学し、専攻分野の関係で約15%の生徒が他大学を受験しています」と書いています[3]

ところが学院全体のサイトでは、同じ約85%に「青山学院大学にない他大学の学部などに進学する生徒を除いて」という条件節が付いています[5]

条件が付けば分母が変わります。「公式は85%と言っているが実際は86%だから公式より高い」といった読み方はできません。二つの数字は、そもそも同じものを数えていない可能性があります。

どの学部に何人上がっている?

高等部の進路表は、学科ごとの内部進学者数まで公開しています。3年分を並べると、はっきりした特徴が出ます。

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学科2026年2025年2024年
教育151515
経営535353
マーケティング323232
総合文化政策474747
国際政治232323
国際経済232323
国際コミュニ
ケーション
141414
経済304725
231822
比較芸術151317
心理121310
出典:青山学院高等部「卒業後の進路」[3]。年は卒業年(2026年=2025年度卒)。全27学科のうち、3年とも同数の7学科と、動きのある4学科を抜粋。

上の7学科は、3年間ひとりも増減していません。教育15、経営53、マーケティング32、総合文化政策47、国際政治23、国際経済23、国際コミュニケーション14。3年とも同じ数字です[3]。いっぽう経済(30→47→25)や法(23→18→22)は年によって動きます。

この違いは、高等部が公表している推薦のしくみと重ねると読めてきます。よくある質問集には「学部ごとに推薦できる上限人数も決まっていて、必ずしも第一志望の学部に推薦されるとは限りません」と書かれています[4]

毎年ぴたりと同じ人数で止まる学科は、上限まで埋まっていると考えるのが自然です。人気学部を狙うなら、席の数はすでに決まっている。大学入試の偏差値表より、よほど実際的な情報だと思います。

筆者の体験
友人に、お子さんが中高大一貫校に通っている人がいます。中学から入った子も、高校から入った子もいます。大学への道は開いているけれど、入りたい学部に入れるかは成績次第。大学の名前はもらえても、学びたいことが学べるかどうかは普段の頑張り次第だと言っていました。入ったら大丈夫という受け止めが、入ってからが勝負という受け止めに変わったようです。

青学へ行かなかった約15%は、どこへ?

「内部進学に失敗した子」ではありません。高等部の説明によれば、推薦を辞退した卒業生の進路は青学にない医学部・歯学部・薬学部・芸術系、そして国公立大学・有名私立大学・海外の大学が多いとされています[4]

青山学院大学は11学部で構成されており、医学部も薬学部もありません[20]。医療系を志す子は、そもそも内部進学では行けない。だから外へ出る、というだけの話です。

希望の学部に届くかは、何で決まる?

高等部のよくある質問集には、判定のしくみがはっきり書かれています。推薦されるのは卒業年度の1回に限りで、在学中3年間の成績と3年次の学力テストの総合評価、適性、出席状況その他を考慮して決まります[4]

第一志望の学部に推薦されるとは限らず、その場合は第二志望以下の学部に回ることも同じ回答に明記されています[4]

「換算点は何点必要か」は公表されていない

掲示板や知恵袋では、内部進学の「換算点」が何点必要かという話がよく出ます。ただ、学校が公表している資料には、配点も合格ラインも載っていません。高等部が公開しているのは、上に引いた「3年間の成績と3年次の学力テストの総合評価」という枠組みまでです[4]

ですから当サイトも具体的な点数は書きません。代わりに使えるのが、ひとつ前の節の学科別の人数です。ボーダーは分からなくても「その学部に何席あるか」は公式データから読めます。志望校選びの材料としては、こちらのほうが確かです。

なお2027年4月には統計データサイエンス学環の開設が予定されています[20]。進学先の選択肢そのものも動きます。

青山学院横浜英和:128人が資格を取り、97人が進学した

系属校のひとつ、神奈川県横浜市の青山学院横浜英和。ここは公式の進路データに3つの違う数字が並んでいて、混同されがちです[6]

128名
系属校推薦の資格を取得した人数
112名
青山学院大学の合格者数(既卒生を含むのべ人数)
97名
系属校推薦で実際に進学した人数
2025年度卒業生。数値の出典は本文の注を参照。

推薦資格を取った128名のうち、系属校推薦で青学へ進んだのは97名です[6]。差の31名は、他大学を受けた生徒や、別の入試方式で進んだ生徒だと考えられます。

間の112名は「青山学院大学の合格者数」で、既卒生を含むのべ人数です[6]。進学者数とは別の数字なので、ここを「112人が進学した」と読むと実態より多く見積もることになります。

学部別の内訳では、経営学部20名・法学部14名・国際政治経済学部13名・文学部12名・総合文化政策学部10名が上位です[6]

進学条件に「英検2級以上」という公表基準はない

横浜英和の内部進学について、ウェブ上では「英検2級以上」「評定平均◯以上」といった条件が語られることがあります。ただし学校が公表しているのは、細かい数字は入学後に知らせるという方針だけです[7]

公式Q&Aによれば、判断は「高校3年間の学業成績と学力試験、その他人物など」を総合して行われ、その細かい数字は毎年見直しているため入学後に公表しているとされています[7]。学校案内や募集要項にも、進学条件としての英検の級や評定の数値は書かれていません。

なお、推薦を保持したまま他校を受験することはできません[7]。この点は高等部と同じです。

浦和ルーテル学院:2031年に何が変わる?

埼玉県さいたま市の浦和ルーテル学院は、2018年7月18日に青山学院大学と系属校の協定を結びました[9]。ただしいまはまだ移行の途中で、ここが読者を最も混乱させている部分です。

2018年7月
青山学院と系属校の協定を締結
2019年度
この年に小学校へ入学した学年が、本格実施の対象になる
2020〜2030年度
入試の経過措置期間。一定の募集枠の範囲内で、進学基準を満たした生徒が進学できる
2030年度
対象の学年が高校を卒業する
2031年4月
系属校推薦入学が正式に開始
出典は本文の注を参照。

ウェブ上で「2030年度から」と「2031年から」の両方を見かけるのは、片方が高校の卒業年度、もう片方が大学の入学年月を指しているからです[9]。矛盾ではありません。

協定には「浦和ルーテル学院は、大学への推薦入学希望者の全入を目指します」という一文も入っています[9]。ただしこれは目標の表明で、同じ協定文の中に「募集定員の上限を超えない募集枠及び進学基準を満たす者」という条件も置かれています。

いまの実績は、どれくらい?

浦和ルーテルが公表している最新の実績は、2025年度卒業生73名に対し、青山学院大学へ18名の合格です[10]

ただしこの18という数字は、表の見出しが「合格数」となっている点に注意が必要です[10]合格者数は、実際に進学した人数とは別の数え方になります。学校は青学への進学者数そのものを公表していません。

いま中学受験でこの学校を検討しているなら、見るべきなのは現時点の数字よりも「お子さんの学年が経過措置の中にいるのか、本格実施の側にいるのか」です。ここは説明会で直接確かめる価値があります。

教育提携校からは、どれくらい入れる?

先に触れたとおり、大学は提携校推薦の枠も条件も公表していません[2]。ただ、提携校の側が自校サイトで説明している例があります。

神奈川県の横須賀学院は、教育提携協定の翌年である2010年度大学入試から青学への推薦枠が15名程度に広がり、学部の新設に伴って2020年度入試では35名(キリスト教同盟校推薦12名を含む)になったと公表しています[11]

条件についても踏み込んでいて、大学側の推薦基準として「高校在学中の評定値(学校の成績)平均が5段階中4.0以上」、学校側の基準として「英検2級以上取得(文系学部)」などを挙げています。実際に利用しているのは毎年20名前後だそうです[11]

※横須賀学院の数値は同校サイトの2020年度入試時点の記載です。最新の枠は各校にご確認ください。

ここから見えるのは、教育提携校の推薦は系属校推薦とは性質が違うということです。系属校が「協定で決めた枠を上限に入学を認める」仕組みなのに対し、提携校推薦は指定校推薦に近い、限られた枠の学内選抜になります。

内部進学を選ぶと、何を手放すことになる?

ここまで「どれくらい入れるか」を見てきました。ただ、附属・系属校を選ぶ判断には、もう一つ裏側があります。途中で進路を変えたくなったときに、後戻りがしにくいということです。

高等部のよくある質問集は、この点を隠さず書いています。「他大学に出願する場合は、青山学院大学への推薦による内部進学はできなくなります」[4]。併願という選択肢が制度上ありません。

さらに、他大学の推薦にも制限があります。青山学院大学にある学部学科と同一または類似の学部への推薦は、原則として受けられないのです[4]。青学に無い医歯薬系などであれば可能とされています。

外部受験に向けた学校の支援についても、同じ質問集が答えています。「外部進学のための補習授業などは行っておりません」。ただし進路担当の教員や担任への相談・面談・指導は受けられる、と続きます[4]

これは学校の落ち度ではありません。生徒の大半が内部進学する学校なのですから、カリキュラムも指導もそこに合わせるのが合理的です。ただその前提の中で外を目指す子は、自力で進める必要がある。入る前に知っておきたいのは、この一点です。

附属・系属校が向いているご家庭
  • 大学受験そのものより、6年間の学校生活や活動に時間を使わせたい
  • 進みたい分野が青山学院大学の11学部の中にありそう
  • 定期テストを毎回きちんと積み上げるやり方が、子どもの性格に合っている
慎重に考えたいご家庭
  • 医学部・薬学部など、青山学院大学に無い分野を志す可能性がある
  • 国公立大学や他の難関私立も本気で狙いたい気持ちが残っている
  • 学部にこだわりが強く、第二志望へ回るのは避けたい

どちらに当てはまるかは、偏差値表を眺めていても決まりません。学校選びで効くのは、校風や通学、お子さんの勉強の型といった、手触りのある情報です。

ここまで見てきたとおり、学部ごとの席の数も、推薦の基準も、公表されている情報には限りがあります。残りは自分で集めるしかありません。

いま何から手を付ければいいのかは、一度プロに整理してもらうと早いです。まずは無料の資料請求や体験で、費用感と相性だけでも確かめておくと判断しやすくなります。

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明治・中央・立教の附属校と比べると?

「MARCHの附属校なら内部進学率は◯%」と一括りにされがちですが、実際は大学ごと・学校ごとに数字も制度も違います。公式で確認できるものを並べます。より詳しくは明治大学の内部進学率もあわせてご覧ください。

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学校内部進学率年度推薦を持ったまま
他大受験
青山学院高等部約86%(341/395名)2025年度できない
明治大学付属明治高校約91%(241/265名)2025年度公表なし
中央大学附属高校約87%(341/392名)2025年度できる
立教池袋高校約8〜9割(実数は非公表)公表なし公表なし
出典:青山学院高等部[3]、明治大学付属明治[12]、中央大学附属[13]、立教池袋[15]の各公式サイト。いずれも2026年3月卒業生(中央大学附属の公式表記は「2026年3月卒業生」)。率は公表数値から編集部で算出。「公表なし」は当該校がその項目を公表していないことを示します。

進学率だけ見れば、どこも8〜9割で大きな差はありません。差が出るのは併願の自由度のほうです。

中央大学附属は「中央大学へ内部推薦で進学する権利を有しながら、国公立大学や、中央大学にない学問領域がある私立大学を受験することもできます」と明言しています[14]青山学院高等部とは制度が逆です。

「内部進学の安心を取りつつ、上も狙いたい」という考えがご家庭にあるなら、進学率より先にここを見比べるべきだと思います。なお立教池袋は割合のみの公表で、推薦条件に「英語について一定の能力を習得していること」が含まれます[15]。各校の事情は中央大学の内部進学率立教大学の内部進学率で個別にまとめています。

学費はいくらかかり、国公立とどう違う?

青山学院高等部の学費は、授業料が年670,000円、施設設備料が年250,000円で、入学金320,000円を含めた年間の合計は1年次1,417,000円・2年次1,042,000円・3年次1,032,000円です(2025年4月入学生)[18]

大学は2026年度入学者で、文系(文学部英米文学科)の授業料が年833,000円(前期・後期 各416,500円)、理工学部が年1,181,000円です[16]

2027年度入学者から、学費のしくみが変わる

ここは今まさに動いている話です。青山学院大学は2027年度入学者から学費体系を改定すると公表しました[17]

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項目2026年度入学者2027年度入学者
入学金200,000円80,000円
施設設備料あり(別途徴収)廃止(授業料に統合)
授業料(文学部・初年次)年833,000円年1,104,000円
授業料(理工学部・初年次)年1,181,000円年1,552,000円
出典:青山学院大学「2027年度入学者からの学費改定について」[17]および2026年度入学者の学費一覧[16]。授業料はいずれも年額。

入学金は下がりますが、施設設備料が授業料に統合されて増額されるため、年あたりの負担は上がります。あわせて青山学院は、「経済的な理由のために青山学院で学べない、学びにくい、あるいは留学できない学生・生徒が、一人たりとも出ないように給付型奨学金を拡充強化」すると表明しています[17]

いま中学受験を考えているご家庭のお子さんは、ちょうどこの新しい体系で大学に入ることになります。学費・奨学金の全体像は大学の学費・奨学金・教育ローンの基礎知識もあわせてご覧ください。

国公立という選択肢と比べると

国立大学の授業料は、省令で年535,800円が標準額と定められています[19]。青学の文系と比べると年30万円ほど、理工と比べると年65万円ほど安い計算です。

ただし「国立ならどこでも53万円台」ではありません。同じ省令には、特別の事情があるときは標準額の1.2倍を超えない範囲で定められるという条項があります[19]。志望校の実額は、各大学のサイトで確認してください。

そして国公立を狙うなら、共通テストを含む5教科型の対策が要ります。内部進学の道と両立しにくいのは、先に見たとおりです。

英語力は、どのルートでも効いてくる

ここまで見てきた各校の推薦条件には、英語が繰り返し顔を出します。横須賀学院は学校側の基準に英検2級以上(文系学部)を挙げ[11]、立教池袋は推薦条件に「英語について一定の能力を習得していること」を含めています[15]

推薦の条件に英語が入るということは、高校3年間ずっと英語の成績を落とせないということでもあります。独学しにくいのは書く力と話す力で、ここは早めに実践の量を確保できるかで差がつきます。

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よくある質問

系属校と教育提携校は何が違うのですか?

系属校は、協定で合意した募集枠を上限に青学への入学を認める学校で、公式に定義が置かれています。教育提携校のほうは公式の定義文がなく、大学の学校推薦型選抜における「提携校推薦」という区分として扱われ、枠や条件は公表されていません。

希望の学部に進めないことはありますか?

あります。高等部は学部ごとに推薦できる上限人数を定めており、第一志望に推薦されるとは限らず、その場合は第二志望以下の学部に推薦されると公表しています。実際、教育・経営・マーケティング・総合文化政策の4学科と、国際政治経済学部の3学科(国際政治・国際経済・国際コミュニケーション)の計7学科は、3年間まったく同じ人数で推移しています。

推薦を持ったまま他大学を受験できますか?

青山学院高等部ではできません。他大学に出願した場合、青学への推薦による内部進学はできなくなります。横浜英和も同様です。なお中央大学附属のように、推薦の権利を保持したまま他大学を受験できる学校もあります。

浦和ルーテルは何年から希望者全員が進学できるのですか?

系属校推薦入学が正式に始まるのは2031年4月からで、対象は2019年度に小学校へ入学し2030年度に高校を卒業する学年です。2020年度入試から2030年度入試までは経過措置の期間にあたり、一定の募集枠の範囲内での進学になります。学校側は推薦入学希望者の全入を目指すとしています。

内部進学の換算点は何点必要ですか?

公表されていません。高等部が明らかにしているのは、在学中3年間の成績と3年次の学力テストの総合評価、適性、出席状況などを考慮して決めるという枠組みまでです。配点や合格ラインを示した公式の資料は見当たりませんでした。

まとめ

  • 3層ある:青山学院の設置学校(幼稚園・初等部・中等部・高等部)/系属校2法人(横浜英和・浦和ルーテル)/教育提携校8法人
  • 高等部:内部進学率は3年とも86%前後で安定。ただし学部ごとに上限人数があり、人気学科は毎年同じ人数で止まっている
  • 横浜英和:資格128名に対し、系属校推薦での進学は97名。公表された英検・評定の基準はない
  • 浦和ルーテル:本格開始は2031年4月入学から。いまは経過措置の途中
  • 教育提携校:大学は枠も条件も非公表。各校のサイトが唯一の手がかり
  • 手放すもの:他大学に出願した時点で内部進学の道は閉じる。外部受験のための補習授業は行われていない

雰囲気や噂ではなく、各校が公表している数字で見極めること。そのうえで、お子さんがどの層のどの入口に入るのかを具体的に考えること。この2つができれば、学校選びの精度はかなり上がります。

大学附属の内部進学をさらに比較したい方は慶應の附属校からの内部進学率もあわせてご覧ください。

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※入試制度・進学枠・学費は年度により変更されます。最終的な出願・進学判断の前に、必ず各校の公式サイト・最新の募集要項でご確認ください。


参考情報・出典

  1. 青山学院「系属校・教育提携校」(2026年7月27日閲覧)
  2. 青山学院大学「入学者選抜に関する情報」(2026年7月27日閲覧)
  3. 青山学院高等部「卒業後の進路」(2026年〈2025年度〉卒業生までの実績)
  4. 青山学院高等部「よくある質問集(2026年度入試用)」PDF(紙面7頁「大学進学に関するQ&A」)
  5. 青山学院「一貫校の流れ」(2026年7月27日閲覧)
  6. 青山学院横浜英和中学高等学校「進路指導|合格実績」(2025年度卒業生実績)
  7. 青山学院横浜英和中学高等学校「Q&A」(2026年7月27日閲覧)
  8. 青山学院「横浜英和小学校が青山学院大学の系属校に」(2019年6月5日)
  9. 青山学院大学「新たな系属校協定を締結」(2018年7月18日)
  10. 浦和ルーテル学院「進学実績」(2026年度大学入試 合格数)
  11. 横須賀学院中学高等学校「推薦入試枠の拡充」(2020年度入試時点の記載)
  12. 明治大学付属明治高等学校・明治中学校「進路・進学実績」(2025年度卒業生)
  13. 中央大学附属中学校・高等学校「数字でわかる中附の魅力」(2026年3月卒業生)
  14. 中央大学附属中学校・高等学校「他大学進学のサポート」(2026年7月27日閲覧)
  15. 立教池袋中学校・高等学校「立教大学への道」(2026年7月27日閲覧)
  16. 青山学院大学「2026年度入学者 学費等一覧」PDF
  17. 青山学院大学「2027年度入学者からの学費改定について」(2026年5月27日公表)
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  19. 「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」(e-Gov法令検索・2026年7月27日閲覧)
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Masakiのアバター Masaki IBDP修了生の父/教育・進路メディア運営

我が子のIB経験と海外留学準備で奮闘した保護者としての実体験が原点。「同じ保護者の目線」で膨大な情報を整理・分析し、後悔しない進路選択を共に考えるパートナーとして「国際バカロレアIB広場」を運営。大学選びから留学手続き、その先のキャリア形成までを見据えた情報を提供しています。→ 運営者プロフィール・お問い合わせ

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