【留学中のギモン】一時帰国中に日本の病院に行きたいけど…日本の健康保険は使える?使えない?

海外の大学で勉強しながら、夏休みや冬休みに日本へ帰省するとき、慣れない環境でのストレスや時差ボケ、気候の変化で体調を崩しやすいのが一時帰国中の悩みどころ。

せっかくの帰国期間を思いっきり楽しみたいのに、「もしも病院にかかることになったら?」という疑問は、多くの留学生とそのご家族が抱える共通の心配事です。

一時帰国中に体調が悪くなったら

実は、海外留学中の健康保険の扱いは意外と複雑。「保険証を持っているから大丈夫」と思っていても、実際には使えないケースが多いのです。

この記事では、海外留学のために日本の健康保険から脱退している方が、一時帰国中に日本の医療機関にかかる場合の健康保険の取り扱いについて、わかりやすくお伝えします。

目次

結論多くの場合、一時帰国中に
日本の健康保険は使えません

海外転出届を提出し、日本の国民健康保険から脱退している方、または親御さんの会社の健康保険の扶養から外れている方は、一時帰国中に日本の医療機関を受診しても、健康保険証を使って医療を受けることはできません。

なぜ日本の健康保険が使えないの?

日本の健康保険制度は「日本国内に住民票があり、居住している方」を対象としています。海外転出届を提出すると、法的には「日本国内に住んでいない」状態となるため、健康保険の資格を失います。

一時的に日本に帰国しても、住民票を戻さない限り、健康保険の資格は回復しません。そのため、一時帰国中は健康保険証を使って医療を受けることができないのです。

住民票を日本に残している場合は?

留学期間が比較的短い(概ね1年未満)場合など、海外転出届を提出せずに住民票を日本に残したまま留学しているケースでは、引き続き日本の国民健康保険などに加入している状態です。この場合は、一時帰国中に健康保険証を使用できます。

しかし、多くの長期留学では海外転出届を提出しているため、健康保険が「使えない」ケースに該当することが一般的です。

健康保険が使えない場合
医療費はどうなる?

健康保険の資格がない状態で医療機関を受診すると、医療費は全額(10割)自己負担となります。通常よりも約3倍の費用がかかると考えておきましょう。

具体的な医療費の目安

  • 一般的な風邪の診察+薬
    約5,000~10,000円
  • レントゲン検査を伴う診察
    約10,000~20,000円
  • 入院(1日あたり)
    約30,000~50,000円以上
  • 手術や高度な検査
    数十万~数百万円

風邪や軽い怪我であれば数千円~1万円程度で済むこともありますが、予期せぬ病気や怪我で検査や入院が必要になると、経済的な大きな負担となります。

一時帰国中の医療に備えるための対策

対策
留学保険の補償内容を徹底確認

留学中に加入している海外旅行保険や留学保険が、一時帰国中の日本国内での医療費をカバーするかどうかを出発前に必ず確認しましょう。

特に確認するべきポイント
  • 補償対象地域
    一時帰国中の日本国内での医療も補償対象に含まれるか
  • 保険期間と一時帰国の期間
    一時帰国する期間が保険の有効期間内か、補償から外れる期間ではないか
  • 補償される医療費の範囲と上限
    どの範囲の医療行為が補償されるか、補償額に上限はあるか
  • 保険金の請求方法
    日本で医療を受けた場合の手続き(必要書類、連絡先など)、キャッシュレス診療の可否
対策
一時帰国用の保険を検討

加入している海外旅行保険で一時帰国中の日本での医療がカバーされない場合、一時帰国期間限定で加入できる短期保険の検討も一案です。

ただし、このような保険は種類が限られていて、留学生の一時帰国が対象となるかは保険会社によって異なります。

対策
事前の医療機関への相談

持病があるなど、一時帰国中に医療機関の受診が予想される場合は、事前に医療機関に連絡し、健康保険が使えない場合(自費診療)の費用について確認しておくと安心です。

事前準備チェックリスト
  • 保険会社に一時帰国中の補償について確認済み
  • 保険会社の緊急連絡先を保存
  • 必要な保険書類を準備
  • 持病がある場合は医療機関に事前相談
  • 常備薬や処方薬の準備

安心の一時帰国のために
保険の確認が最重要!

海外留学のために日本の健康保険から脱退している場合、一時帰国中の医療費は原則として全額自己負担となります。これは住民票が日本にないため、健康保険の資格がないことが理由です。

安心して一時帰国を楽しむためには、留学保険が一時帰国中の日本での医療をカバーするかを必ず確認し、必要に応じて追加の医療補償を検討するなど、事前準備を万全にしましょう。

楽しい一時帰国のためにも、医療に関する不安は事前に解消しておいてください。

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