ミュンヘン工科大学(TUM)入学条件・学費【2026】日本から出願する完全ガイド

世界トップレベルの工科大学として知られるドイツのミュンヘン工科大学(TUM)。QS世界大学ランキング2027で世界25位(ドイツ国内1位・EU圏首位)という実績に憧れ、「子どもをここで学ばせたい」「ここで自分の夢を叶えたい」と考える日本のご家庭が増えています[1]

しかし、いざ調べ始めると、多くの方がこんな壁にぶつかります。

  • 「日本の高校卒業だけでは出願できないって本当?」
  • 「IBディプロマがあれば直接入れるの?」
  • 「学費はいくら?生活費は?本当に払えるの?」
  • 「ドイツ語ができないと無理?英語だけでは不可能?」
  • 「学部はどう分かれてる?大学院(修士)の条件は?」

この記事では、2026年時点のTUM公式情報をもとに、TUM進学に必要なことを一つひとつ丁寧に整理しました。日本の高校を卒業される方も、国際バカロレア(IB)で学んでいる方も、大学院を目指す方も、最後まで読めばご自身の状況に合った道筋と、今日から始めるべき準備がクリアになるはずです。

筆者は、我が子を国際バカロレア(IB)で育て、海外大学への進路を実際に調べ歩いた立場から、「日本の家庭が最初につまずくポイント」を優先して噛み砕いています。

この記事の結論(TUM出願の要点)
  • 入学条件は「ルート次第」IB取得者はStudienkolleg不要で直接出願=最短/日本の高校卒「だけ」では直接出願できず、大学1年在籍かStudienkolleg経由が必要/日本の大学在学・卒は個別審査
  • 学費のざっくり額:非EU圏の新入生は学士 年4,000または6,000ユーロ(約66万〜99万円)+生活費 月1,300〜2,000ユーロ以上。EU圏・ドイツ人は原則無償
  • 英語だけで行ける?:修士は英語開講プログラムが多数/学士は英語のみで学位を取れるプログラムが限定的(多くはドイツ語が必要)
  • 難易度(偏差値でいうと):ドイツに偏差値はなく単純換算不可。世界ランキング上は日本の最難関国立大と同等かやや上(QS世界25位)=要件を一つずつ満たせば道は開ける
目次

ミュンヘン工科大学(TUM)が世界の優秀な学生から選ばれる理由

世界ランキング早見表(2026-27年最新)

TUMは単なるドイツの有力大学ではなく、各種の国際ランキングでドイツ国内トップを長年維持しています。まず立ち位置を数字で確認しましょう。

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ランキングTUMの順位備考
QS世界大学ランキング2027世界25位ドイツ国内1位・EU圏首位・2年連続トップ25
QS分野別(工学・技術)世界16位自然科学は世界19位
THE世界大学ランキング2026世界27位ドイツ国内1位
THE就職力ランキング2026世界13位欧州5位(Cambridge・Oxford・Imperial・ETH Zurichに次ぐ)
出典:TUM公式プレスリリース/THE公式[1][2][3]

特に機械工学、電気・情報工学、建築学などの分野では、最先端の研究設備と世界的な研究者陣の指導を受けられます。「工学・技術で世界16位」という位置づけは、日本の大学と比べても際立っています[1]

TUM と LMU(ミュンヘン大学)は別の大学です

調べ始めると必ず混同するのが、同じミュンヘンにある2つの名門「TUM」と「LMU」です。まずここを整理しておきましょう。

大学正式名強い分野
TUMミュンヘン工科大学(Technische Universität München)工学・情報・自然科学・医療・経営(STEM中心)
LMUミュンヘン大学(Ludwig-Maximilians-Universität)人文・法・経済・医学・自然科学(総合大学)
両校ともミュンヘンを代表する研究大学。理系・工学系を志すなら本記事のTUMが対象です。

ここだけ押さえる
「ミュンヘンの理系・工学ならTUM」「幅広い学問分野・文系も含む総合ならLMU」。出願制度も別々なので、志望校を取り違えないよう注意しましょう。

TUMの学部(7つのスクール)一覧

TUMは2023年の改革(Agenda 2030)で、従来の多数の学部を7つのSchool(スクール)に再編しました。志望専攻がどのスクールに属するかを最初に把握しておくと、出願先や語学要件の確認がスムーズです[5]

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スクール主な分野(日本人に人気の専攻)
Computation, Information and Technology情報工学(CS)・電気工学・数学
Engineering and Design機械工学・航空宇宙・建築・土木
Natural Sciences物理・化学
Life Sciences生命科学・食品・環境
Medicine and Health医学・スポーツ健康科学
Management経営・技術経営(Management & Technology)
Social Sciences and Technology政治・教育・科学技術社会論
出典:TUM公式「Schools and Research Centers」[5]

TUMは「偏差値でいうと」どのくらい?

日本のご家庭がまず知りたいのが「難易度=偏差値でいうとどのレベル?」という感覚値だと思います。ただ、ここは正直にお伝えします。

結論:TUMに「偏差値」は存在しません
ドイツの大学は日本のような統一入試・偏差値がなく、Abitur(ドイツの大学入学資格)やIB、在籍大学の成績(GPA)と語学力で選抜します。偏差値への単純換算はできません。

そのうえで「世界の中での位置づけ」で例えるなら、TUMはQS世界25位(2027年版)=世界ランキング上は日本の最難関国立大学と同等か、やや上に位置する水準です[1]。ただし選考は「試験一発」ではなく、次章の出願要件(成績・科目・語学証明・書類)を満たせるかで決まります。「偏差値が高いから無理」ではなく、要件を一つずつ満たせば道は開けるのがドイツ式です。

【最重要】あなたの出願ルート診断|3つのケース別徹底攻略

TUMへの出願資格は最終学歴によって大きく異なります。まず、あなたがどのルートに該当するかを確認しましょう。

ルート1:日本の高等学校卒業者【難易度:高】

現実:高校卒業「だけ」では直接出願できない

日本の高校卒業資格は、ドイツの大学入学資格(Abitur)と同等とは認められていません。そのため、日本の高校を卒業しただけの状態では、TUMの学士課程に直接出願することはできません。次のいずれかで「出願資格」を作る必要があります[9]

ルート
日本の大学に1年以上在籍してから出願
  • 日本の大学に一定期間(分野により1〜2年)在籍すると、出願資格が認められる場合があります
  • uni-assist経由で学歴の事前審査(VPD)を受けて確認します
  • 回り道に見えますが、次のStudienkolleg(大学準備課程)を経ずに済む可能性があります
ルート
Studienkolleg(大学準備課程)を修了する
  • 期間:1年間(2学期)
  • 出願時の条件:ドイツ語B2レベルの証明が必要
  • 学習内容:ドイツ語+数学・物理・化学などの専門基礎科目
  • 修了試験:FSP(Feststellungsprüfung=大学入学資格試験)に合格が必要
  • 出願先:uni-assistではなくTUMへ直接出願

ポイント
どちらのルートでも、まずドイツ語(またはプログラムによっては英語)の語学力と、uni-assistでの学歴審査が要になります。詳しくは出願の全体設計もあわせて確認してください。

ルート2:国際バカロレア(IB)DP取得者【難易度:中】

条件を満たせばStudienkolleg不要で直接出願できる=最短ルート

IBディプロマプログラム(IBDP)修了者は、条件を満たせばStudienkolleg(大学準備課程)を経ずに直接TUMに出願できます。日本の高校生にとって、これは準備期間を大きく短縮できる正面ルートです[8]

科目・レベルの目安

  • 数学・自然科学:理工系志望なら数学+物理・化学・生物のいずれかを含むことが望ましい
  • HL科目:志望分野に関連する科目をHLで履修していると有利
  • 言語:ドイツ語プログラムか英語プログラムかで必要な語学証明が変わる(次章)

IBスコアの扱い(正直な注記)
「IB◯点で合格」といったTUM固有の最低点は公式に公表されていません。IBディプロマ全体の合格ライン(24点)は満たす前提として、人気学部では成績上位者から選抜(NC)される場合があります。合否は点数だけでなく科目構成・語学証明・書類で総合的に決まります。最新の要件は必ずTUM公式のIB出願ページで確認してください[8]

科目選択は出願資格そのものに直結します。IBの科目選択の考え方や、IBスコアの決まり方もあわせて確認しておくと安心です。

VPD(学歴の事前審査)を忘れずに

IB取得者でも、TUMがZAST(学歴認定)で直接受理しない場合は、uni-assist経由でVPD(Vorprüfungsdokumentation=予備審査書類)の申請が必要です。ドイツ語A(HL)以外の場合は、ドイツ語能力の証明が別途求められます[8]

筆者の体験
我が子をIBで育てて実感したのは、海外大学の出願は「情報の少なさ」との戦いだということです。高校ルートがStudienkolleg経由の遠回りになりがちな一方、IBは難関のTUMにも正面から出願できます。
準備の中心は科目選択と語学証明に絞られるので、最初からIBで正面ルートを選ぶ価値は大きいと感じています。

ルート3:日本の大学在学・卒業者【難易度:低】

最も確実:個別審査による直接出願

日本の大学に1年以上在学または卒業している場合、個別審査により直接出願が可能です。「ドイツの大学に編入したい」と考えている方も、実務的にはこのルートに整理できます。

出願要件の目安

  • 在学期間:最低1年間(2学期分)の成績証明書
  • 履修科目:志望するTUMの学部と関連する科目の履修歴
  • 成績(GPA):高いほど有利(分野により基準は異なる)

※ 個別審査のため、事前にuni-assistでの学歴審査(VPD)と、TUMの国際課(International Office)への相談を強く推奨します。

大学院(修士)の出願条件|学部との違い

「TUMの大学院に進みたい」という方は、学士とは別の要件になります。ここだけ独立して整理します。修士(Master)の出願は、TUMのオンラインポータル(TUMonline)から行います[6]

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項目修士課程の目安
学歴要件関連分野の学士号(見込み含む)。学士の成績が審査の中心
選考方式書類審査+プログラムによっては適性審査(Aptitude Assessment)や面接
英語要件IELTS 6.5以上/TOEFL iBT 88以上(一部プログラムは7.0)
ドイツ語要件ドイツ語開講プログラムはTestDaF 4×4またはDSH-2
出願ポータルTUMonline(プログラムにより締切が異なる)
出典:TUM公式(Language Certificates/Application)[6][7]。プログラムごとに要件・締切が異なるため必ず各プログラムページで確認を。

修士は学士に比べ英語のみで学位取得できるプログラムが多いのが特徴です。工学・情報系を中心に英語開講の修士が充実しており、ドイツ語が未習でも挑戦しやすい入口になっています(生活・就職ではドイツ語が役立つ点は後述)。

語学要件と出願準備スケジュール

計画的な準備がTUM合格の鍵です。まず語学要件を押さえ、逆算でスケジュールを組みましょう。

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プログラムの言語必要な語学証明
英語開講IELTS Academic 6.5以上/TOEFL iBT 88以上(一部7.0)
ドイツ語開講TestDaF 4×4(全区分レベル4)/DSH-2以上
出典:TUM公式「Language Certificates」[7]

英語スコア(IELTS/TOEFL)は、英語開講プログラムはもちろん、出願全体で武器になります。英語圏大学との併願を考える場合も含め、早めに目標スコアと準備の順番を固めておきましょう。IBと英語力の関係も参考になります。

スケジュール

24ヶ月前:基盤固めフェーズ

語学習得スタート

  • ドイツ語学習開始:ゼロからB2レベルまで約18ヶ月が目安(ドイツ語プログラム志望の場合)
  • 英語能力向上:IELTS 6.5/TOEFL iBT 88を目標設定
  • 学習方法:語学学校、オンライン学習、留学の検討

情報収集と方向性決定

  • TUM公式サイトでの最新情報確認
  • 志望スクール・専攻の詳細調査
  • 出願ルート(IB/大学在籍/Studienkolleg)の最終決定
スケジュール

18ヶ月前:本格準備開始

語学能力証明の取得

  • TestDaF・DSH・IELTS・TOEFLの受験日程を確定
  • 複数回受験を想定したスケジュール作成

学力・成績要件のクリア

  • IB生:最終スコア予測と科目対策の強化
  • 大学生:成績(GPA)向上と関連科目の履修
スケジュール

12ヶ月前:出願準備本格化

uni-assist登録とVPD申請

  • uni-assistアカウント作成
  • VPD(予備審査書類)の申請開始
  • 成績証明書等の英訳・認証手続き

推薦状・エッセイ準備

  • 推薦者との調整・依頼
  • 志望動機書(Motivation Letter)の執筆開始
スケジュール

6ヶ月前〜出願期間:最終準備

出願書類の完成と提出

  • すべての必要書類の最終確認・オンライン出願(TUMonline)
  • 出願締切はプログラムにより異なる(冬学期入学の締切に注意)[14]

財政証明の準備

  • ブロック口座(Sperrkonto)の開設手続き
  • DAAD奨学金等への申請

【2026年時点】TUM留学にかかる費用シミュレーション

正確な費用把握は留学計画の成功に不可欠です。2024/25冬学期から導入された授業料制度を含め、リアルな費用を解説します。

授業料|非EU圏学生への制度(2024/25冬学期〜)

重要な変更点
2024/25冬学期より、バイエルン州の大学では新規入学の非EU/EEA圏学生に授業料が導入されました(EU/EEA圏学生・ドイツ人は原則無償)[6]

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課程1学期あたり年間円換算(年間)※
学士課程2,000または3,000ユーロ4,000または6,000ユーロ約66万〜99万円
修士課程4,000または6,000ユーロ8,000または12,000ユーロ約132万〜198万円
出典:TUM公式「Tuition fees」[6]。金額はプログラムにより異なる(例:Management and Technology学士=2,000ユーロ/Aerospace学士=3,000ユーロ)。※1ユーロ=165円で概算・為替で変動。

このほか、全学生に学期費(Studierendenwerkbeitrag)がかかります。ミュンヘン等のキャンパスで2025/26冬学期は85ユーロ、2026年夏学期以降は97ユーロです[6]。授業料は必ずTUM公式授業料ページで最新額を確認してください。IB進学先の学費比較もあわせてどうぞ。

生活費|ミュンヘンでの現実的な月間支出

ミュンヘンはドイツで最も生活費が高い都市の一つです。TUM大学院公式の目安(2024年時点)では、月額1,300〜2,000ユーロ以上を見込むのが現実的です[13]

月間支出の内訳イメージ(代表値・家賃が大半を占める)
家賃800〜1,200€
食費300€〜
健康保険90〜150€
交通費29〜49€
通信費50〜60€
バーの長さは代表値をもとにした概算イメージ(合計 月1,300〜2,000€以上)。正確な内訳は下表と脚注[13]を参照。
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費目目安(月額)備考
家賃800〜1,200ユーロ学生寮/WG/一人暮らし
食費300ユーロ〜自炊中心/外食併用
健康保険90〜150ユーロ学生保険必須
交通費29または49ユーロ学生向け定期
通信費50〜60ユーロ携帯・インターネット
合計1,300〜2,000ユーロ以上約22万〜33万円
出典:TUM Graduate School「Cost of Living」(2024年時点)[13]

奨学金・授業料免除|日本人学生が使える支援

授業料や生活費の負担を軽くする制度は複数あります。「学費が高くても救済制度がある」ことを知っておくと、計画に余裕が生まれます。

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制度金額の目安対象・備考
DAAD奨学金修士 月992ユーロ/博士 月1,300ユーロ(+渡航費)優秀な学業成績・明確な研究計画[11]
Deutschlandstipendium月300ユーロ(連邦150+民間150)成績優秀者向け・TUMも運用[12]
TUM授業料免除(Waiver)授業料の減免成績優秀者/経済困窮者/在学生向けで申請期間が異なる[6]
JASSO海外留学支援制度月額6〜12万円日本側の給付型(募集時期に注意)[15]
出典:DAAD公式/TUM公式ほか[11][12][6]。金額・条件は改定されるため最新情報を確認。

初期費用チェックリスト

渡独前にかかる主な費用
  • ビザ申請費:約75ユーロ[10]
  • ブロック口座(Sperrkonto):年11,904ユーロ以上(=月992ユーロ×12。2024年9月改定・2026年現在も適用)[10]
  • 健康保険加入:月90〜150ユーロ
  • 航空券:10〜20万円

筆者の体験
我が子の海外進路を調べて痛感したのは、授業料が低額でも生活費・保険・ビザ資金証明(ブロック口座)を合わせると年間の必要額は小さくないことです。しかも情報は分散し、集めるのに時間がかかります。
出願条件・費用・スケジュールを一度プロと整理すれば、我が家のように遠回りせずに済みます。行くかどうかは話を聞いてから決めれば十分です。

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TUMで学ぶ環境|産学連携とグローバルな学生生活

出願準備の目処が立ったら、入学後の環境も見ておきましょう。TUMの強みは、産業界との近さと国際色の濃さにあります。

グローバル企業との強力な産学連携

TUMの魅力の一つが、産業界との密接な連携です。BMW(本社ミュンヘン)・シーメンス・アウディ・SAPをはじめとする大手や、多数のテックスタートアップと結びついています。

学生は在学中から、有給インターンシップ、企業との共同研究、就職に直結するネットワーキングの機会に恵まれます。こうした経験が、卒業後の進路の選択肢を大きく広げます。

国際色豊かなキャンパス環境

  • 総学生数:51,954人(2025/26冬学期)[4]
  • 留学生比率:約45%(約140カ国から学生が集結)[4]
  • 学位プログラム総数:177(学士・修士ほか)[4]
  • 複数拠点制:ミュンヘン市内・ガルヒング・ヴァイエンシュテファンに加え、シュトラウビング(バイオ)、ハイルブロン(経営・IT)、シンガポール(TUM Asia)などに展開[5]

志望する専攻によって主なキャンパスが変わる点も特徴です。多様な文化的背景を持つ学生同士の交流は、グローバルな視点を養う最良の環境になります。

失敗を避けるための重要注意点

一般的な「書類の不備」「準備不足」はどの海外大学でも同じです。ここではTUM(ドイツ)ならではの落とし穴に絞ります。

  • ルートの取り違え:日本の高校卒「だけ」で直接出願を狙うと、Studienkolleg経由の遠回りになりがち。IB取得なら直接出願の最短ルートを最初から選ぶ
  • 冬学期の締切を逃す:TUMの学士は冬学期入学が中心で締切が早い。締切から逆算し、語学証明とVPD(uni-assist審査)を前倒しで進める[14]
  • ブロック口座の資金拘束:ビザに年11,904ユーロの資金証明が必要で、口座に凍結される。手元資金と別に早めの資金計画を[10]
  • 語学要件の過小評価:TestDaF 4×4/IELTS 6.5は独学で詰まりやすい水準。複数回受験を前提にスケジュールを組む

よくある質問|TUM志望者からの疑問に回答

TUMに日本人学生は多い?日本から進学するリアルは?

TUMは日本人学生の在籍数を公表していません。ただし約140カ国から学生が集まり留学生比率は約45%と国際色が濃く、日本人も一定数が学んでいます[4]

英語圏留学に比べて日本語の情報が少なく、家計や手続きを独力で進めがちなのが実情です。日本の家庭がつまずきやすい順は(1)出願ルートの見極め (2)語学証明 (3)ブロック口座など資金証明。逆に言えば、この3つを早めに押さえれば日本からでも十分に狙えます。

英語のみで学位取得は可能?

可能ですが、課程によって状況が異なります。学士課程では英語のみで学位を取れるプログラムは限定的で、Management and TechnologyやAerospaceなど一部に限られます。一方修士課程は英語開講プログラムが多数あり、工学・情報系を中心に選択肢が広がります。正確な開講言語は各プログラムページで確認してください。

※ 英語プログラムでも、生活面ではドイツ語能力があると圧倒的に有利です。就職活動でも企業によりドイツ語が必須になる場合があります。

TUMの合格率はどのくらい?

TUMは学部・プログラム別の合格率を公表していません。ネット上の「合格率◯%」は出所が不明な数値も多いため、鵜呑みにしないでください。実質的な難所は「合格率」より、Abitur/IB/在籍大学の成績(GPA)と語学証明を要件どおり満たせるかです。要件を一つずつクリアする準備こそが合格への近道です。

日本の大学との併願は現実的?

結論:可能ですが、綿密な計画が必要です。TUM(冬学期入学)と日本の大学では出願・入試の時期が異なるため、両にらみの準備は負担が大きくなります。

  1. 早期準備:TUM出願に必要な書類を先行して準備
  2. 費用計画:両方の初期費用を確保
  3. 優先順位:合格後の最終決定基準を事前に設定

ビザ申請の流れを簡単に教えて

  1. 書類準備:TUM合格通知、財政証明、健康保険など
  2. 大使館予約在日ドイツ大使館でオンライン予約
  3. 面接・申請:必要書類持参で大使館訪問
  4. 審査・受領:通常4〜8週間で結果通知

※ 財政証明の中心は、ブロック口座(年11,904ユーロ以上)、または奨学金給付証明、または保護者の財政保証書+残高証明。ビザ要件は変更されるため、最新情報は在日ドイツ大使館で必ず確認してください[10]

住居確保のコツはある?

※ 住居確保はミュンヘンで最も難しい課題の一つです。早期準備と粘り強い取り組みが重要です。

まとめ|ミュンヘン工科大学合格への確実な道筋

ミュンヘン工科大学(TUM)への道は平坦ではありませんが、要件を一つずつ満たしていけば、合格は十分に実現可能です。最後に重要ポイントを整理します。

  • 出願ルート:IB取得者は直接出願の最短ルート/日本の高校卒は大学在籍かStudienkolleg経由/大学在学・卒業者は個別審査
  • 語学:英語はIELTS 6.5/TOEFL 88、ドイツ語プログラムはTestDaF 4×4/DSH-2
  • 費用:非EU圏の授業料(学士 年4,000/6,000ユーロ・修士 年8,000/12,000ユーロ)+生活費 月1,300〜2,000ユーロ以上+ブロック口座 年11,904ユーロ。奨学金・免除も併用を
  • 準備期間:語学証明に1年以上、書類準備に6ヶ月以上を見込む

TUMで学ぶことは、世界最高水準の教育、多様な文化との出会い、グローバルなキャリアの扉を開きます。準備は大変ですが、その先に待つ学びの体験は、努力に値するものです。この記事があなたのTUM合格への第一歩になれば幸いです。

「自分の場合はどのルートが最短か」「費用とスケジュールをどう組むか」を一人で抱えず整理したい方は、無料の資料請求・留学相談から始めてみてください。ドイツ留学全体の進め方もあわせて参考になります。

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参考情報・出典

  1. TUM公式プレスリリース(QS世界大学ランキング2027・分野別)
  2. THE World University Rankings(TUM)
  3. TUM公式プレスリリース(THE就職力ランキング2026)
  4. TUM in figures(学生数・留学生比率・プログラム数)
  5. TUM Schools and Research Centers(7スクール構成)
  6. TUM Tuition fees(非EU圏授業料・学期費・免除)
  7. TUM Language Certificates(英語・ドイツ語要件)
  8. TUM IB Diploma applicants(IB出願・VPD)
  9. TUM Studienkolleg(大学準備課程・FSP)
  10. 在日ドイツ大使館(学生ビザ・資金証明・ブロック口座)
  11. DAAD奨学金(金額・対象)
  12. TUM Deutschlandstipendium
  13. TUM Graduate School(ミュンヘン生活費の目安)
  14. TUM Dates, Periods and Deadlines(出願締切)
  15. JASSO(日本学生支援機構)海外留学支援制度

免責事項:本記事の情報は2026年時点で確認したものです。授業料・ビザ要件・出願条件・ランキング等は変更される可能性があります。出願前には必ず上記公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報により生じた損害について、筆者は一切の責任を負いません。

免責事項
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Masakiのアバター Masaki IBDP修了生の父/教育・進路メディア運営

我が子のIB経験と海外留学準備で奮闘した保護者としての実体験が原点。「同じ保護者の目線」で膨大な情報を整理・分析し、後悔しない進路選択を共に考えるパートナーとして「国際バカロレアIB広場」を運営。大学選びから留学手続き、その先のキャリア形成までを見据えた情報を提供しています。→ 運営者プロフィール・お問い合わせ

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