IBの成績が上がらない原因はコレ|シラバスを使った正しい勉強法で確実に点数UPする方法

「毎日勉強しているのにIBの成績が思うように上がらない」
「このままで本当に目標スコアに届くのか不安」
「他の人が知らない効果的な勉強法があるなら知りたい」

もしあなたがこのような悩みを抱えているなら、この記事はあなたのための内容です。

実は、国際バカロレア(IB)DPで高得点を取る学生の多くが活用している「ある重要な資料」があります。しかし、多くのIB生がその重要性に気づいていないのが現実です。

その資料とは「シラバス」と言われ、正式には「Curriculum Guide(カリキュラムガイド)」と呼ばれるものです。

目次

多くの学生が見落とす「シラバス」という最強の攻略書

シラバスとは何か?

シラバス(Curriculum Guide)は、国際バカロレア機構(IBO)が各科目ごとに公式発行している、試験に関するすべての情報が記載された完全ガイドです[1]

IBのカリキュラムは「6つの教科グループとDPコア」で構成されていて、各科目には詳細な学習指針が設定されています[1]

具体的には以下の内容が含まれています。

学習指針
  • 学習すべき全内容(Syllabus Content)
  • 試験の構成と配点(Assessment Outline)
  • 採点基準(Assessment Markbands/Criteria)
  • 重要な指示語の定義(Glossary of Command Terms)

なぜ多くの学生がシラバスを活用していないのか?

「シラバスの最終ページに記載されていることもあってあまり存在は知られていないものの、実はこれらを正しく理解しておくことはとても重要なことです」[2]という指摘があります。

シラバスを活用していない理由は

  1. 情報の入手が困難:詳細版へのアクセスが限られている
  2. 存在の認知不足:重要情報が資料の最後に記載されている[2]
  3. 活用方法の理解不足:読み方や使い方を知らない学生が多い

シラバス活用で得られる具体的な効果

シラバスで得られる効果

高得点への確実な道筋が見える

「シラバスには、IB生であれば必ず知らなければならない情報が詰め込まれており、これをきっちりと読み込むことで十分高得点を狙うことができるようになります」[2]

IBの評価システムは明確に定められていて、各科目7点満点で合計45点満点のスコアで評価されます[3]。この評価基準を理解することが高得点への鍵となります。

シラバスで得られる効果

効率的な学習戦略が立てられる

シラバスを活用することで…

  • 最終スコアにおける試験の重み付け(Weighting)が明記されています」ため、重要な分野を優先できる
  • 「最終試験前は、このSyllabusに沿って一つ一つ、自分の理解に抜け漏れがないかを確認しながら勉強を進めていく」ことが可能
  • 「より効率的に高得点を狙うための戦略を立てることができる」[2]
シラバスで得られる効果

試験で何が求められるかが明確になる

特に重要なのが「Assessment Markbands/Criteria」と「Glossary of Command Terms」の理解です[2]

IBの評価は「学生の達成度を測定する直接的な証拠として学生の作品を評価」し「設定された基準に対する成績によって決定され、各学生の全体的な順位ではない」[4]という特徴があります。

シラバスの具体的な活用方法

STEP

シラバスを理解する

国際バカロレア機構が提供する正式な情報として、「標準レベル(SL)の科目は150時間、上級レベル(HL)は240時間の授業時間」[1]が設定されており、これに基づいて学習計画を立てる必要があります。

STEP

重要な4つのセクションを読み込む

以下の順序で読み進めてください

  1. Syllabus Content:学習範囲の全体像を把握
  2. Assessment Outline:試験構成と配点を確認
  3. Assessment Markbands/Criteria:採点基準を理解
  4. Glossary of Command Terms:指示語の意味を暗記

「第二言語が英語の場合は『Glossary of Command Terms』をきちんと理解しよう!」[2]という専門家のアドバイスがあります。

模擬試験の前にはしっかりと確認をし、実際にこれに合わせた採点をしてみる。そしてその結果から、どの部分を伸ばさなければいけないかを明確にし、出来ない部分を減らしていくのに役立てることが出来る。
STEP

日常学習での活用

最終試験直前だけでなく、日々の学習からこのシラバスを参照することによって、より効率的に高得点を狙うための戦略を立てることができるはずです[2]

よくある勉強法の間違いとシラバス活用による解決策

間違い1:暗記中心の学習

問題点

IBは探究的学習を重視するカリキュラムであり、「探究を通して学び、そして自分自身の学びを振り返ること[5]が求められます。

シラバス活用による解決

  • Command Termsを理解することで思考プロセスが明確になる
  • 採点基準を把握することで求められる思考レベルがわかる

間違い2:配点を無視した学習

問題点

すべての分野に同じ時間を投入する非効率な学習。

シラバス活用による解決

  • 重み付けの情報を活用して優先順位を決める戦略が取れる

間違い3:評価基準を理解しない学習

問題点

何が評価されるかを知らずに学習している。

IBの評価は複合的で、「外部評価が点数に占める割合が70~80%、内部評価が20~30%[6]という構成になっています。

シラバス活用による解決

  • 外部評価と内部評価の比重を理解した学習ができる
  • 各評価項目で求められる要素を把握できる

成績向上のための実践的アドバイス

IBの現実的な目標設定

IBDPの合格には24点以上が必要[7]で、「各科目で最低2点以上」という条件があります。

統計的には、「平均スコアは30点前後で推移」[8]していて、「40点以上を取得した人は14.36%」[8]という現実があります。

短期的な効果を実感するために

  1. 今週中にシラバスの構成を理解し、Assessment Outlineを確認
  2. 次の模擬試験前に評価基準を確認
  3. Command Termsを週5個ずつ完璧に理解する

長期的な成績向上のために

  1. 学習計画をシラバスベースで立て直す
  2. 月1回の進捗チェックを実施
  3. 各科目の配点比率を意識した時間配分で学習する

戦略的学習の第一歩

IBで高得点を取るためには、正しい情報に基づいた戦略的な学習が不可欠です。

国際バカロレア機構が公式に提供している情報を最大限活用することで、効率的な学習が可能になります

今すぐできること
  1. 履修科目のシラバス構成を理解する
  2. Assessment基準とCommand Termsを確認する
  3. 次回の学習計画を戦略的に立て直す

シラバスは単なる資料ではなく、IBOが受験生に提供している「成功への設計図」です。この設計図を正しく読み解き、活用することが、あなたの成績向上への確実な第一歩となるでしょう。


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この記事を書いた人

Masakiのアバター Masaki 国際バカロレア進路専門家

自身のIB子育て経験に加え、各大学への綿密な情報収集と分析に基づき、IB生の国内外の大学進学や留学をサポートする「国際バカロレアIB広場」を運営。

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