高知国際高等学校|併設型中高一貫教育校の国際バカロレアコースは?

目次

高知国際中学校・高等学校の概要

学校の歴史と設立背景

高知国際高等学校は、高知県立高知南中学校・高等学校と高知県立高知西高等学校を母体として統合された新しい中高一貫教育校です。

中学校は2018年(平成30年)4月に開校し、高等学校は2021年(令和3年)4月に開校しました。国際バカロレアのプログラムを用いる計画で設立され、グローバル社会で求められる資質・能力を育むことを目指しています。

基本データ

項目詳細
学校名高知県立高知国際高等学校
学校種別公立
所在地〒780-8052 高知県高知市鴨部2丁目5番70号
電話番号088-844-1221
設立2021年(令和3年)4月
学科編成普通科、グローバル科
出典: 高知国際高等学校 公式サイト

学校規模

一学年あたりの定員は以下の通りです。

  • 普通科:200名(5クラス)
  • グローバル科:80名(2クラス)

2024年4月現在の在籍生徒数は、男子304名、女子514名となっています。出典: 高知国際高等学校 – JS日本の学校

国際バカロレア認定校としての特色

認定取得の経緯

高知国際中学校・高等学校の国際バカロレア認定への道のりは以下の通りです。(出典: 高知国際中学校・高等学校 MYP認定 | 高知県, 高知国際高等学校 DP(ディプロマ・プログラム)認定 | 高知県

2018年(平成30年)4月

高知国際中学校 開校

2020年(令和2年)11月3日

四国で初めてIB MYP認定校となる

2021年(令和3年)1月

IB DP認定校となる

2021年(令和3年)4月

高知国際高等学校 開校

高知県における国際バカロレア導入の意義

高知県は全国に先駆けて人口減少と高齢化社会に突入していて、経済のグローバル化が進む中で地域外・県外・国外に打って出て経済力を拡大していくことが求められています。

高知県教育委員会は、「グローバルな視点を持ち、高い志を掲げ、産業・経済や地域福祉、さらには文化、コミュニティーなど多くの分野で地域の将来を担う人材」の育成を目標としています。

地方の公立学校で国際バカロレア教育を行うことにより、家庭の経済的な要因によらず、希望する生徒がこうした教育を学ぶことができる点に大きな意義があります。

出典: 高知国際中学校・高等学校 公式サイト – 国際バカロレア

学科・コース編成

普通科とグローバル科

高知国際高等学校には以下の学科・コースがあります。(出典: 高知国際高等学校(高知県)の進学情報 | 高校選びならJS日本の学校

普通科 (200名・5クラス)

一般的な高校の普通科と同様に、様々な教科をバランスよく学び、大学進学を目指します。探究的な学習にも取り組み、主体的な学びの姿勢を育成します。

グローバル科 (80名・2クラス)

グローバル科には以下の2つのコースがあります。

  1. 探究コース
    タブレットやパソコンを活用した授業でレポート作成やプレゼンテーションを行い、探究型学習を中心に据えた教育を受けます。国内大学進学を主な目標としています。
  2. DPコース (国際バカロレア ディプロマプログラム)
    国際バカロレアのディプロマプログラムに基づいた授業を行うコースです。英語だけでなく数学の授業も英語で受講し、高校3年生の時の最終試験をクリアして国際バカロレア資格を取得します。国内外の大学への進学を目指します。

IBディプロマプログラム(DP)のカリキュラム

高知国際高等学校のDPコースでは、以下の科目を提供しています。

グループ1言語A:文学HL
グループ2言語B:英語SL/HL
グループ3歴史SL/HL
地理SL/HL
グループ4化学SL
物理HL
グループ5数学AI・SL
数学AA・HL
グループ6音楽SL
美術SL
高知県立高知国際高等学校プログラム

SL(スタンダードレベル)は150時間、HL(ハイヤーレベル)は240時間の学習を2年間で行います。(出典: 高知国際中学校・高等学校 公式サイト – 国際バカロレア

入試情報

入試の概要

高知国際高等学校の入学者選抜は、高知県公立高等学校の入学者選抜制度に基づいて実施されます。選抜は学力検査(国語、社会、数学、理科、英語)と面接で行われます。

入試日程や詳細な選抜方法については、毎年度の「高知県公立高等学校入学者選抜実施要項」に基づいて行われますので、最新情報は高知県教育委員会のウェブサイトや学校公式サイトで確認することをお勧めします。

出典: 令和7年度高知県公立高等学校入学者選抜 | 高知県

各学科・コースの募集人数

高知国際高等学校の学科・コース別の募集人数は以下の通りです。

  • 普通科: 200名(5クラス)
  • グローバル科: 80名(2クラス)
    • 探究コース
    • DPコース(国際バカロレアディプロマプログラム)

ただし、高知国際中学校と高知南中学校からの進学者数により、実際の募集人数は変動する場合があります。

出典: 高知国際高等学校(高知県)の進学情報 | 高校選びならJS日本の学校

偏差値・合格目安

高知国際高等学校の偏差値は58程度とされています。県内では比較的難関の高校とされており、学習成績だけでなく、探究心や国際的な視野なども評価される総合的な選抜が行われます。

口コミサイトによると、定期テストで常に430点以上(500点満点)を目指すことや、入試直前には1日4〜8時間程度の学習が必要だったという声があります。

出典: 高知国際高校(高知県)の偏差値 2025年度最新版 | みんなの高校情報, 高知国際高校の偏差値と掲示板 – 高校受験ナビ

入試倍率

令和7年度

学科名受験者数合格者数
普通 A日程168171
普通 B日程33
国際グローバル96
国際バカロレア31

学校生活

校風と雰囲気

高知国際高等学校は、新設校ならではの新しい校風を築いている段階です。

在校生によると、
「勉強・部活動の両方に打ち込める」
「県内でも進学校とされ、周りからの刺激を受けて学習意欲が高まる」
「設備がしっかりしている」
などの声があります。

国際バカロレア認定校として、探究心や国際的な視野を重視する校風があり、生徒の主体性を尊重する雰囲気があります。

出典: 高知国際高校(高知県)の評判 | みんなの高校情報

校則と制服

校則については、以下のような情報があります。

  • スマートフォンは平常時もテスト時も電源を切ってロッカーにしまう規則がある
  • 靴下はくるぶし以上のものを着用
  • シュシュやヘアクリップ、ピアスやネックレスなどのアクセサリーは禁止
  • 巻き髪は許可されている

制服については、夏場は合服、ポロシャツ、半袖シャツを着用する生徒が多いようです。女子生徒の化粧については、体験入学時に化粧をしている生徒が見られたという情報もあります。

出典: 高知国際高校の情報|進研ゼミ 高校入試情報サイト, 高知国際高校の偏差値と掲示板 – 高校受験ナビ

施設・設備

高知国際高等学校は、高知西高等学校と同じ敷地に開校し、校舎は比較的新しく、設備も充実しています。在校生の声として「校舎がバリきれい」という評価があります。

ICT教育に力を入れていて、個人のパソコンやタブレットを活用する学習環境が整備されています。また、国際バカロレアプログラムを実施するための専用の施設・設備も整っています。

出典: 高知国際高校の情報|進研ゼミ 高校入試情報サイト, 高知国際高等学校 公式サイト

在校生・卒業生の声

学校生活についての感想

在校生からは以下のような声が寄せられています。(出典: 高知国際高校の情報|進研ゼミ 高校入試情報サイト

校舎がバリきれい。中高一貫やからイベント事がでかくて楽しい!電子機器を使った授業が多いし、みんなと話し合いながら授業するから結構楽しい(グローバル科探究コース1年生)

そんなにつらくないよ。途中で聞いたら先生が丁に教えてくれるから苦手を潰していける!(グローバル科探究コース2年生)

入試体験談

高知国際高等学校に合格した生徒からは、以下のような入試体験談が寄せられています。(出典: 高知国際高校の偏差値と掲示板 – 高校受験ナビ

私は、学校の先生や親、塾長などほぼ全ての人に国際は諦めろと言われ続けた系女子です。おそらく、私がギリギリで受かった人です。内申点はだいたい240点ぐらい、当日は145点でした。模試は、5回受けて、1月の模試がDであとの4回がCというかなり壊滅的な状況でした。普段の定期テストも400点ちょっと超えるぐらいで実テも330点と決して高くありませんでした。私みたいに当日、点数取れなさそうな人は面接で挽回する精神で行ったほうがいいです!

国際バカロレアコースを選んだ理由

DPコースを選択した生徒の声は、学校が新設されて間もないため公開情報が限られていますが、一般的に国際バカロレアプログラムを選ぶ理由としては以下のようなものが挙げられます。

  • 国内外の大学への進学において有利になる
  • グローバルな視野を身につけたい
  • 英語で専門科目を学ぶ経験を積みたい
  • 課題探究型の学習スタイルに興味がある

筆者注: DPコースの生徒の具体的な声については、今後卒業生が出るにつれて情報が増えていくと予想されます

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学費

学費と教育費

高知国際高等学校は公立高校であるため、学費は高知県立学校授業料等徴収条例で定められた標準的な金額となります。(出典: 高知国際高校の偏差値と掲示板 – 高校受験ナビ

入学手数料2,200円
入学料5,650円
授業料年額118,800円(月額9,900円)

ただし、高等学校等就学支援金制度により、世帯の所得によっては授業料の一部または全額が支援される場合があります。また、その他の費用(教科書代、修学旅行費、PTA会費など)が別途必要になります。

通学アクセス

高知国際高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。(出典: 高知国際高等学校(高知県)の進学情報 | 高校選びならJS日本の学校

  • JR利用の場合
    • 「JR高知商業前駅」下車徒歩約15分
    • 「JR朝倉駅」下車徒歩約15分
  • 路面電車利用の場合
    • 「鏡川橋」下車徒歩約10分
    • 「鴨部」下車徒歩約6分

高知国際高校を選ぶメリット

公立でありながら国際バカロレアが学べる

高知国際高等学校の最大の特徴は、公立高校でありながら国際バカロレアプログラムを受けられることです。

国際バカロレア認定校は私立学校が多く、授業料が高額になることが一般的ですが、公立校である高知国際高等学校では比較的低コストで国際的な教育を受けることができます。

これにより、経済的な事情に関わらず、意欲のある生徒が質の高い国際教育を受ける機会が広がっています。

出典: 高知国際中学校・高等学校 公式サイト – 国際バカロレア

地方にありながらグローバル教育を受けられる意義

都市部に比べてグローバルな教育機会が限られがちな地方において、国際バカロレア認定校が存在することの意義は大きいものです。高知国際高等学校は四国初の国際バカロレア認定校として、地域の教育水準向上にも貢献しています。

地方に住みながらにして世界水準の教育を受けられることは、将来のキャリア選択の幅を広げるだけでなく、地方創生の担い手となる人材育成にもつながります。

出典: 高知国際中学校・高等学校 公式サイト – 国際バカロレア

進学実績の期待

国際バカロレア資格を活用した入試を実施している大学は年々増加しており、東京大学や京都大学をはじめとする国内トップ大学でも国際バカロレア資格保持者向けの入試制度を設けるところが増えています。

また、海外大学への進学においても、国際バカロレア資格は幅広く認められており、世界的に評価の高い大学への進学も視野に入れることができます。

出典: 高知国際中学校・高等学校 公式サイト – 国際バカロレア

まとめ

高知国際高等学校は、高知県が推進するグローバル人材育成のフラッグシップスクールとして、世界水準の教育プログラムを提供しています。公立校でありながら国際バカロレアプログラムを学べる貴重な教育機関として、地方における国際教育のモデルとなっています。

変化の激しいグローバル社会で活躍できる人材を目指す中学生にとって、検討する価値のある選択肢と言えるでしょう。

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