毎年11月にアメリカのボストンで開催される「ボストンキャリアフォーラム(通称:ボスキャリ)」は、日英バイリンガル向けの大規模就職イベントです。
約5,500人の学生と200社以上の企業が参加するこのイベントでは、「ウォークイン」という独特の応募方式があります。
この記事では、ウォークインの基本概念から成功確率まで詳しく解説します。
ボストンキャリアフォーラムウォークインとは
ウォークインとは、事前応募なしで当日企業ブースを訪問し履歴書やエントリーシート(ES)を提出、その場や後日面接に進む方式です。
ボスキャリの参加方法には大きく分けて2つあります。
- 事前応募
イベント開催前にオンラインで応募し、選考を受ける方法 - ウォークイン(当日受付)
当日会場で企業ブースを訪問し、その場でレジュメを提出する方法
ウォークインは、事前応募で落ちた企業や、エントリーしそびれた企業にも再挑戦できる「セカンドチャンス」として多くの参加者に活用されています。
ただし、面接枠の多くは事前応募で埋まっているため、内定率は事前応募に比べて低めとされています。
ボストンキャリアフォーラムウォークインの流れ
当日受付(ウォークイン)の具体的な流れは以下の通りです。
事前予約なしで、気になる企業のブースに直接足を運びます。
ブース担当者に簡単な自己紹介をし、準備したレジュメやESを手渡します。この時の第一印象が非常に重要です。
書類が通れば、当日または翌日に面接が設定されることがあります。企業担当者があなたのレジュメに興味を持てば、数時間後または翌日に連絡が来ます。
一次面接の結果次第では、ディナーや最終面接に招待されることもあります。ディナーに招待されると内定に近づいたと考えられるケースが多いです。
その場で内定が出るケースもありますが、多くは後日追加面接が行われます。ボスキャリ期間中に全ての選考が終わることは稀で、イベント後に追加面接が行われることが一般的です。
この流れは企業によって異なる場合もあります。中には、ウォークインを受け付けていない企業や、説明会参加者のみ受付などの条件を設けている企業もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
ボストンキャリアフォーラムウォークインでの成功確率
ウォークイン経由の内定率は、事前応募と比べてかなり低いのが現実です。
ある調査によると「ウォークインでの面接率が約50%、内定率が約30%」というデータもありますが、これは個人差が大きく、全体としては事前応募よりも難易度が高いとされています。
参加者の声として「ウォークインだけで内定を獲得できる確率は、ほぼない」という意見が多くの参加経験者から聞かれます。
「もしウォークインのみで参加していたら……と考えただけでもゾッとする。ウォークインだけで内定を獲得する人もいるが、『自分も大丈夫だろう』という軽い気持ちで参加すると、ただ旅行するだけになってしまう」
ボスキャリ全体での内定獲得率は約49.8%ですが、これは事前応募も含めた数字です。
面接枠の多くが事前応募者で埋まっており、ウォークインは空き枠や追加枠を狙う形になるため、競争が激しくなります。
ウォークインで内定が出やすいの
2つのケース
- 「優秀な掘り出しもの」と判断された場合
レジュメや対応から、非常に優秀と判断された場合 - 「応募が少ない企業」の場合
大手や人気企業ではなく、比較的応募が少ない企業
また、ウォークインで書類が通っても、ボスキャリ期間中に全ての選考が終わることは稀で、イベント後に追加面接が行われることが多いです。
即日内定よりも、複数回の面接を経て内定に至るのが一般的なパターンです。

ボストンキャリアフォーラムウォークインと事前応募の位置づけ
ボスキャリで有名企業に内定した学生の多くに共通しているのは、「事前応募の面接をたくさん受けて、空き時間でウォークインを活用する戦術」です。
つまり、ウォークインはあくまで「セカンドチャンス」として位置づけるのがベストなのです。
- 出展企業の募集ページを確認
- 事前エントリー(7〜9月)
- ES(エントリーシート)提出、Webテスト
- オンライン面接(Skypeなど)
- ボスキャリでの面接、ディナー
- 内定
\ ここで差をつける!/
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ボスキャリでの成功確率を高めるなら、事前応募を最優先し、「多くの人が5〜10社に事前応募するところ、30社程度に事前応募する」という積極的な戦略が効果的です。
そのうえで、ウォークインは空き時間を活用して行うという位置づけが理想的です。
ボストンキャリアフォーラムまとめ
ウォークインは、ボスキャリならではの貴重な機会ですが、内定獲得の主軸として考えるのではなく、セカンドチャンスとして活用するのが賢明です。
内定の可能性を最大化するためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- ウォークインは当日応募できる「セカンドチャンス」だが、内定率は低い
- 事前応募が圧倒的に有利
- ウォークインは「補助的な手段」として活用し、事前応募を優先するのが賢明
- ウォークインは一次面接のようなものと考え、第一印象を大切にする
- 即日内定はレアケース(通常はイベント後も追加面接が行われる)
- ウォークインでの成功を狙う場合も、事前準備や自己PRの工夫が重要
「ボスキャリ成功のカギは、事前準備」という点を忘れず、十分な準備をして本番に臨みましょう。