西日本(関西中心)では、16大学の特定の学部・コースで1年間などの海外留学が卒業の必修になっており、交換留学なら留学先の授業料が免除され4年で卒業できる仕組みまで整っています(2026-2027年度の公式情報で確認)。この記事では、その16校を出典つきで比較し、費用の“無料の誤解”と単位認定のしくみまで解説します。
「留学が卒業の必修になっている大学に進みたい」——そう考えて調べると、学部・コース単位で1年間などの海外留学を卒業要件にしている大学がいくつもあります。しかも交換留学の枠を使えば、留学先の授業料が免除になり、取得した単位が認定されて4年で卒業できる大学が中心です。関東の大学は留学が必須の日本の大学【東日本編】にまとめています。

- 関西・西日本で留学が「卒業必修」の大学16校(学部・コース/必修の範囲)
- 留学先の学費は「免除」か「実費」か——“無料”の誤解を解く費用の仕組み
- 単位認定で4年卒業できる大学と、留年リスクがある留学の違い
- 留学必修の大学を選ぶときのチェックポイントと、必要な英語力
留学が必修の西日本・関西の大学 一覧(早見表)
まず全体像です。西日本(関西中心)で、学部・コースの卒業要件として海外留学が組み込まれている大学を一覧にしました。大学名をタップすると各校の詳しい解説へ移動できます。表の「留学先の学費」は交換留学を前提とした目安で、留学の種別や派遣先によって自己負担が発生する場合があります(詳しくは費用の節で解説)。
ひと口に「留学必修」といっても、留学の“形”は大学で異なります。大きく分けると、(1)2年次などに1年間行く王道型(近畿・関西・同志社など)、(2)半年間の全員留学型(神戸学院・龍谷など)、(3)自校の海外分校へ約4か月行く学期型(武庫川女子)、(4)中長期+短期を組み合わせる複数回型(ダブル留学)(甲南STAGE)の4タイプがあります。期間も費用負担の形も変わるので、表で全体像をつかんでから各校の詳細を見てください。
| 大学(区分・学部) | 留学期間 | 留学先の学費 | 4年卒業 |
|---|---|---|---|
| 神戸大(国公立・GSP) | 半年〜1年 | 免除(交換) | 可 |
| 九州大(国公立・共創) | 1学期〜1年 | 免除(交換) | 可 |
| 山口大(国公立・国際総合科) | 1年 | 原則免除 | 可 |
| 長崎大(国公立・蘭コース) | 1年 | 免除 | 可 |
| 同志社大(私立・GC) | 1年 | 相互充当※英語は差額 | 可 |
| 近畿大(私立・国際) | 1年 | 本学分は免除 | 可 |
| 関西大(私立・外国語) | 1年 | 相互充当 | 可 |
| 関西学院大(私立・国際) | 1ヶ月〜1年 | 充当※種別で実費 | 可 |
| 同志社女子大(私立・国際教養) | 1年 | 相互充当 | 可 |
| 龍谷大(私立・GS) | 半年以上 | 免除(在籍料要) | 可 |
| 関西外大(私立・英語キャリア) | 1年 | 奨学金で免除も | 可 |
| 立命館大(私立・JDP/GLA) | 1〜2年 | 各大学へ納入 | 可 |
| 梅光学院大(私立・国際) | 約1年 | 大学が全額負担 | 可 |
| 武庫川女子大(私立・英語グローバル) | 約4か月 | 学費+参加費(実費) | 可 |
| 甲南大(私立・STAGE) | 半年以上+短期 | 免除/減免 | 可 |
| 神戸学院大(私立・GC) | 半年 | 充当+奨学金 | 可 |
そもそも「留学必修」とは? 必修の“範囲”に注意
「留学必修の大学」と一口に言っても、実態は次の3タイプに分かれます。志望前にここを取り違えると「全員が1年間海外に行くと思っていたのに違った」というズレが起きます。
- 全員が海外留学を必修…近畿大学 国際学部、同志社大学 グローバル・コミュニケーション学部、長崎大学 蘭コースなど。学部・コースの全員が原則1年間などの海外留学を行います。
- プログラム必修だが海外は選択制/代替可…神戸大学のGSPは、海外に行かない「国内実施GSコース」を選べます[1]。九州大学 共創学部は「留学等」に海外インターンシップや短期研修も含み、期間は1ヶ月以上〜1年と幅があります[2]。
- 原則必修だが例外・審査あり…関西学院大学は健康上の理由等で留学せず卒業する例外があり[8]、関西外国語大学の1年留学には資格審査があります[11]。
また、同じ大学でも「必修なのは特定の学部・コースだけ」という点も要注意です。たとえば立命館大学は、国際関係学部の一般の専攻では留学は必修ではなく任意で、留学が前提になるのはアメリカン大学との共同学位(JDP=国際連携学科)や、オーストラリア国立大学と連携するグローバル教養学部(GLA)です[12]。志望校を絞るときは「大学名」ではなく「学部・コース名」まで見てください。
留学が必修の西日本にある大学(国公立大学)
神戸大学(国際人間科学部)

神戸大学の国際人間科学部では、グローバル・スタディーズ・プログラム(GSP)の履修が卒業要件です[1]。GSPは3つのコースに分かれており、海外に行くのが経済的に難しい場合は「国内実施GSコース」を選ぶこともできます。つまり「全員が必ず海外へ」ではなく、原則海外・国内代替ありという設計です。
- 留学型GSコース…交換留学(6ヶ月〜1年)または中期留学(1〜6ヶ月)
- 実践型GSコース…海外スタディツアーまたはインターンシップ
- 研修型GSコース…海外語学研修またはサマースクール+国内フィールド学修
交換留学では、神戸大学の学費を納めるのみで留学先協定校の入学金・学費は免除されます。協定校で修得した単位を神戸大学の単位として認定できるため、4年間での卒業が可能です。
| 必修の位置づけ | GSP履修が卒業要件(海外/国内選択制) |
|---|---|
| 留学期間 | 交換留学:6ヶ月〜1年 |
| 留学先 | 学部の協定校(多数・派遣枠あり) |
| 単位認定 | あり(4年卒業可) |
| 留学先の学費 | 交換留学は免除 |
神戸大学 国際人間科学部の最新の入試・留学プログラム情報は、公式の大学案内で確認できます。→ 神戸大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
九州大学(共創学部)
九州大学の共創学部では、海外大学への留学等を卒業要件として義務付けています[2]。ただし「語学研修のみの留学は認められない」とされ、留学等に該当するのは次のとおりです。
- 交換留学…1学期〜1年間
- 海外インターンシップ等…8日〜1年未満
- 短期留学・研修…概ね1ヶ月以内
交換留学先は、大学間協定・共創学部部局間協定を結ぶ多数の海外大学が用意されています。

交換留学中も九州大学の在学扱いとなるため留学先大学の授業料は免除されます。さらに単位認定に必要な留学には、留学準備金と奨学金が給付されます。
- 留学準備金…10万円または15万円
- 奨学金…毎月5万円または7万円(留学先の地域により異なる。在学中1回)
| 必修の位置づけ | 海外留学等が卒業要件(語学研修のみは不可) |
|---|---|
| 留学期間 | 交換留学:1学期〜1年 |
| 留学先 | 大学間・部局間協定校(多数) |
| 単位認定 | あり(審査の上) |
| 留学先の学費 | 交換留学は免除+奨学金あり |
九州大学 共創学部の留学要件や協定校の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 九州大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
山口大学(国際総合科学部)
山口大学の国際総合科学部では、公式に「必修」という語は使っていないものの、2年次後期から1年間、全員が海外留学へ行くカリキュラムになっています[3]。留学をより効果的にするため、TOEIC600点以上・GPA2.0以上を留学条件として課し、卒業要件にはCEFR B2(英検準1級程度)の語学力も含まれます。
留学提携校はアメリカ・カナダなどの英語圏だけでなく、アジアを含む20ヵ国以上・50以上の大学があります。1年次の夏には約1ヶ月のフィリピンでの海外語学研修も組まれています。

原則、交換留学の協定を結ぶ大学に留学する場合、留学先大学の授業料は免除されます。留学中に修得した単位は審査の上、卒業要件単位として認定されるため4年で卒業できます。
| 必修の位置づけ | 全員が2年後期から1年留学(条件付き) |
|---|---|
| 留学期間 | 1年 |
| 留学先 | 20以上の国・地域/50以上の大学 |
| 単位認定 | あり(審査の上) |
| 留学先の学費 | 原則免除(交換留学) |
山口大学 国際総合科学部のカリキュラム・留学条件の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 山口大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
長崎大学(多文化社会学部 オランダ特別コース)

長崎大学の多文化社会学部 オランダ特別コース(日本で唯一のオランダ研究コース)では、3年次後期からオランダのライデン大学に1年間留学することが必修です[4]。授業は英語で行われます。
ライデン大学では学生の関心と将来計画に即した講義を受講し10単位を修得します。授業料は長崎大学の授業料のみで、留学先での授業料は免除されます。
| 必修の位置づけ | コース全員が必修 |
|---|---|
| 留学期間 | 1年(3年次後期〜) |
| 留学先 | ライデン大学(オランダ) |
| 単位認定 | あり(現地で10単位) |
| 留学先の学費 | 免除 |
長崎大学 多文化社会学部のオランダ特別コースの詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 長崎大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
留学が必修の西日本にある大学(私立大学)
同志社大学(グローバル・コミュニケーション学部)

同志社大学のグローバル・コミュニケーション学部では、英語コース・中国語コースの全学生が2年次に1年間の留学(Study Abroad)が必修です[5]。英語コースの留学先は英語圏5カ国13大学、中国語コースは中国または台湾の4大学です。

| 必修の位置づけ | 英語・中国語コース全員が必修 |
|---|---|
| 留学期間 | 1年(2年次) |
| 留学先 | 英語圏5カ国13大学/中国・台湾4大学 |
| 単位認定 | あり(4年卒業可) |
| 留学先の学費 | 相互充当(英語は差額を自己負担) |
同志社大学 グローバル・コミュニケーション学部の留学・費用の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 同志社大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
近畿大学(国際学部)

近畿大学の国際学部(グローバル専攻・東アジア専攻)では、1年次後期からすべての学生が1年間の留学を行い、留学先での単位修得が卒業要件です[6]。グローバル専攻はアメリカ・カナダ等へ、東アジア専攻は中国・台湾または韓国へ、全員が留学します。
留学先で修得した単位は近畿大学の単位として認められるため4年間での卒業が可能です。留学中は近畿大学の学費(約130万円)が免除され、留学先の授業料は近畿大学が代理徴収します。学生・保護者は24時間いつでも日本語で相談できるサポートデスクを利用できます。
| 必修の位置づけ | 学部全員が必修(卒業要件) |
|---|---|
| 留学期間 | 1年(1年次後期〜) |
| 留学先 | 米・加・中・台・韓 |
| 単位認定 | あり(4年卒業可) |
| 留学先の学費 | 近畿大学の学費は免除 |
近畿大学 国際学部の留学プログラム・費用の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 近畿大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
関西大学(外国語学部)

関西大学の外国語学部は、学部教育の一環として全員が2年次に提携大学へ1年間留学します[7]。留学先は英語圏(米・加・英・豪・NZ・独・仏等)に加え、英語と別の副専攻言語を学ぶクロス留学プログラム(韓国・台湾等)もあります。

留学先での取得単位は関西大学の単位に認定されるため4年間で卒業が可能です。留学先の授業料は関西大学の授業料相当額が充当され、差額を支払う仕組みです。さらに、海外旅行保険や24時間対応の緊急サポート(TRS)などで約13万円を大学が負担し、JASSO(日本学生支援機構)の海外留学支援制度にも13年連続で採択され、毎年70名程度に返済不要の給付奨学金(月額7〜8万円)が支給されています。
| 必修の位置づけ | 外国語学部 全員が必修 |
|---|---|
| 留学期間 | 1年(2年次) |
| 留学先 | 英語圏(米・加・英・豪・NZ・独・仏等)ほか |
| 単位認定 | あり(4年卒業可) |
| 留学先の学費 | 関西大学の授業料を充当(差額支払) |
関西大学 外国語学部のStudy Abroadや奨学金の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 関西大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
関西学院大学(国際学部)

関西学院大学の国際学部は、原則として全員が短期・中期・長期留学や海外インターン、ダブルディグリー留学などのいずれかに参加し、所定の単位を修得することが卒業条件です[8]。ただし健康上の理由等で留学せずに卒業することは例外として可能とされています。期間・形態を選べるのが特徴です。
国際学部独自の補助金として、留学に参加する学部生全員に留学奨励金(返還不要)が支給されます。
| 短期留学 | 中期留学 | 長期留学 |
|---|---|---|
| 15万円 | 40万円 | 60万円 |
協定大学への授業料は関西学院大学に納入した学費が充てられますが、認定留学・長期留学(学部科目履修型)の場合は、関西学院大学と留学先大学の両方に授業料を納入する必要があります。
| 必修の位置づけ | 原則必修(健康上の理由等は例外) |
|---|---|
| 留学期間 | 短期約1ヶ月/中期4〜6ヶ月/長期6ヶ月〜1年 |
| 留学先 | 多数の協定大学 |
| 単位認定 | あり(プログラムによる) |
| 留学先の学費 | 協定大学は充当/認定・長期は両大学に納入 |
関西学院大学 国際学部の留学形態・奨励金の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 関西学院大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
同志社女子大学(学芸学部 国際教養学科)
同志社女子大学の学芸学部 国際教養学科は、協定を結ぶ英語圏の大学への1年間の留学(Study Abroad)を学科の中心プログラムとしています[9]。留学先はアメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・イギリスの英語圏5ヵ国21大学(1大学10名まで)です。

留学先で修得した単位は同志社女子大学の単位として認定されます。留学先の授業料には同志社女子大学の授業料相当額が充当され、差額が生じる場合は自己負担となります。また、留学費用の補助として、1年留学で30万円・半年留学で15万円の固定額補助が用意されています。
| 必修の位置づけ | 学科の中心プログラム(要確認) |
|---|---|
| 留学期間 | 1年(2年次夏〜) |
| 留学先 | 英語圏5ヵ国21大学 |
| 単位認定 | あり |
| 留学先の学費 | 相互充当+固定額補助(30万/15万円) |
同志社女子大学 国際教養学科の留学プログラム・補助の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 同志社女子大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
龍谷大学(国際学部 グローバルスタディーズ学科)

龍谷大学の国際学部 グローバルスタディーズ学科では、履修要項で半年(1セメスター)以上の留学を必修と定めています[10]。留学科目22単位が卒業要件(124単位中)に組み込まれ、卒業までにTOEIC730点/TOEFL iBT80/IELTS6.0のいずれかの英語力も求められます。留学先はアメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドなどの協定校です。
交換留学・私費留学では龍谷大学の授業料は全額免除されますが、留学期間中も留学在籍料(学部生・半年で15万円)が必要です。交換留学生には初回に限り50万円の奨学金が支給され、提携留学でも成績優秀者は給付奨学金に応募できます。
| 必修の位置づけ | GS学科 必修(留学22単位が卒業要件) |
|---|---|
| 留学期間 | 1セメスター以上 |
| 留学先 | 米・加・豪・NZ・愛など |
| 単位認定 | あり(22単位) |
| 留学先の学費 | 授業料は免除(在籍料 半年15万円)/交換は初回50万円 |
龍谷大学 国際学部GS学科の必修留学・費用の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 龍谷大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
関西外国語大学(英語キャリア学部)
関西外国語大学の英語キャリア学部 英語キャリア学科では、原則として学生全員が3年次に1年間の専門留学を行い、将来のキャリアに合わせた専門分野を学びます[11]。ただし留学には資格審査があり、所定の基準を満たす必要があります。
独自の給付型留学奨学金があり、フルスカラシップは留学先の授業料・住居費・食費が免除(支給)、スカラシップは留学先の授業料が免除(支給)されます。ただし、これらの奨学金が免除・支給するのは留学先での費用であり、専門留学中も関西外国語大学の授業料等(年額115.4万円)は納入が必要です。奨学金の対象者は学内のTOEFLスコアで選ばれ、例年およそ6割の学生が受給しています。

| 必修の位置づけ | 原則全員(留学資格審査あり) |
|---|---|
| 留学期間 | 1年(3年次) |
| 留学先 | 世界各国・地域の協定大学 |
| 単位認定 | あり |
| 留学先の学費 | 奨学金で免除も(本学の授業料等は別途必要) |
関西外国語大学 英語キャリア学部の専門留学・奨学金の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 関西外国語大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
立命館大学(アメリカン大学国際連携学科/グローバル教養学部)
アメリカン大学国際連携学科(JDP)は、学部レベルで日本初のジョイント・ディグリー・プログラムです[12]。立命館大学で2年間、アメリカン大学で2年間学び、両大学共同の1つの学位「学士(グローバル国際関係学)」が授与されます。学費は在籍する期間に応じて各大学へ支払います。条件を満たした学生には、アメリカン大学で学ぶ期間の返済不要の給付奨学金や、授業料減免制度があります。
もう一つがグローバル教養学部(GLA)です。全員がオーストラリア国立大学(ANU)への約1年間の留学に参加しますが、ANUによる入学審査があり、許可された学生のみが両大学の学位を得るデュアル・ディグリー(DD)に進みます。審査を通らなかった場合は、立命館大学単独の学位(シングル・ディグリー=学士〈グローバル教養学〉)となります[12]。留学に際しては全員に留学チャレンジ奨学金(30万円)+海外教学チャレンジ奨学金(70万円)が給付されますが、DDに進むには一定のGPA基準(アカデミック・ハードル)を満たす必要があります。
| 必修の位置づけ | JDP/GLAは留学前提(国際関係学部の一般専攻は任意) |
|---|---|
| 留学期間 | JDP:2年(アメリカン大学)/GLA:約1年(ANU) |
| 留学先 | アメリカン大学(米)/ANU(豪) |
| 単位認定 | JDP=共同学位/GLA=DDまたは立命館単独学位(審査による) |
| 留学先の学費 | 各大学へ納入(奨学金・減免あり) |
立命館大学のJDP・GLAの学位・費用の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 立命館大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
梅光学院大学(国際学部)
梅光学院大学(山口・下関)の国際学部は、留学先の授業料を大学が全額負担する珍しいタイプです。3段階の留学プログラムのうち2段階目の語学留学(約1年間)が各専攻で必修で[13]、英語コミュニケーション専攻はマレーシアのINTI大学、中国語コミュニケーション専攻は中国・青島大学、韓国語コミュニケーション専攻は南ソウル大学校または啓明大学へ留学します(国際教養専攻は1年次後期〜2年次にかけての必修)。
大学案内によると、必修の留学では留学先の授業料を大学が奨学金として全額負担し、学生の自己負担は渡航費・宿泊費・保険料・現地生活費などの実費のみとされています[13]。留学先で修得した単位が認定されるため、4年間での卒業が可能です。偏差値は国際学部で42〜47程度(2026年度進研模試の目安・学校非公表)です。
| 必修の位置づけ | 国際学部の各専攻で必修(2段階目の語学留学) |
|---|---|
| 留学期間 | 約1年(時期は専攻により1年次後期〜2年次) |
| 留学先 | マレーシアINTI大/中国 青島大/南ソウル大・啓明大 |
| 単位認定 | あり(4年卒業可) |
| 留学先の学費 | 大学が奨学金で全額負担(自己負担は渡航費等の実費) |
梅光学院大学 国際学部の3段階留学・費用支援の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 梅光学院大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
武庫川女子大学(文学部 英語グローバル学科)
武庫川女子大学(兵庫・西宮/2027年4月に武庫川大学へ名称変更予定)の文学部 英語グローバル学科は、自校がアメリカに持つ海外キャンパス(分校)へ全員が留学するタイプです。レギュラー・プログラムとして全学生がアメリカ分校(MFWI)へ約4か月間留学します[14]。英語文化専攻は2年生前期、グローバル・コミュニケーション専攻は1年生後期に出発します。
全員参加のため留学に語学スコアの参加要件はなく、卒業時にTOEIC800点程度を到達目標として掲げています[14]。ただし費用の形は他校と異なり、学費(2026年度の初年度納入金は約133万円)に加えて、アメリカ分校留学の参加費が別途実費で必要です(現地教育費・寮費・食費・渡航費など)。分校での学びはカリキュラムに組み込まれ、4年間で卒業できる設計です。偏差値は専攻により46〜52程度(2026年度進研模試の目安・学校非公表)です。
| 必修の位置づけ | 英語グローバル学科 レギュラー・プログラム全員参加 |
|---|---|
| 留学期間 | 約4か月(アメリカ分校・学期型) |
| 留学先 | アメリカ分校(MFWI=自校の海外キャンパス) |
| 単位認定 | カリキュラムに組込(4年卒業前提) |
| 留学先の学費 | 学費に加え分校留学の参加費が別途実費 |
武庫川女子大学 英語グローバル学科のアメリカ分校留学・費用の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 武庫川女子大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
甲南大学(グローバル教養学環 STAGE)
甲南大学(兵庫・神戸)のグローバル教養学環STAGE(2024年新設・1学年25名)は、性格の違う2種類の留学を組み合わせる“ダブル留学”が卒業要件という珍しいプログラムです。原則半年以上の中・長期留学と、2週間〜1か月の短期留学の両方(最低2回以上)が必須です[15]。留学先は米・加・英・豪をはじめ、認定校を含め150以上から選べます。
費用支援も手厚く、短期留学は1回分の参加費が免除、中・長期留学は留学先の授業料が免除、または本学の授業料が半期7.5万円に減免されます[15]。大学が授業料の二重払いを吸収する形で、渡航費・現地生活費などの実費は自己負担です。留学先で修得した単位を卒業単位に充てられるため、4年間での卒業を計画できます。偏差値は52.5程度(2026年度河合塾の目安・学校非公表)です。
| 必修の位置づけ | ダブル留学(中長期+短期)が卒業要件 |
|---|---|
| 留学期間 | 中長期 半年以上+短期 2週間〜1か月(最低2回) |
| 留学先 | 米・加・英・豪ほか150超(認定校含む) |
| 単位認定 | あり(4年卒業可) |
| 留学先の学費 | 授業料免除 or 本学授業料を半期7.5万円に減免+短期1回分免除 |
甲南大学 グローバル教養学環STAGEのダブル留学・費用支援の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 甲南大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
神戸学院大学(グローバル・コミュニケーション学部)
神戸学院大学(兵庫・神戸)のグローバル・コミュニケーション学部は、納めた学費を留学先の授業料に充て、成績上位者にはさらに給付奨学金を出すタイプです。英語コース・中国語コースでは3年次前期に半年間の全員留学(セメスター留学)を行い、その単位修得が卒業要件です[16](日本語コースは国内でのインターンシップで代替します)。英語コースの留学先はニュージーランド・オーストラリア・カナダなどの協定校です。
費用は、全員について本学に納めた授業料が留学先授業料の一部に充当され、加えて成績優秀な22名程度に給付奨学金(留学先授業料相当など)が用意されています[16]。渡航費・現地生活費などは自己負担です。英語コースでは英検準1級・TOEFL iBT72点・TOEIC700点以上といった英語力の目安が公式に示されていますが、これが留学参加の要件か、到達目標・奨学金選考の基準かは最新の募集要項で確認してください。偏差値は河合塾54/進研模試で英語コース48〜55・中国語コース45〜51程度(2026年度の目安・学校非公表)です。
| 必修の位置づけ | 英語・中国語コースは全員留学(日本語コースは国内インターン代替) |
|---|---|
| 留学期間 | 半年(3年次前期・セメスター留学) |
| 留学先 | NZ・豪・加などの協定校 |
| 単位認定 | あり(休学せず4年卒業) |
| 留学先の学費 | 納めた本学授業料を留学先授業料に充当+上位22名程度に給付奨学金 |
神戸学院大学 グローバル・コミュニケーション学部の全員留学・費用の詳細は、公式の大学案内で確認できます。→ 神戸学院大学の資料を無料で取り寄せる(PR)
留学費用は本当に“無料”? 免除される費用・自己負担の費用
「留学先の学費が無料」と聞くと、留学にお金がかからない印象を持ちがちですが、正確には「交換留学なら“留学先の授業料”が免除される」という意味で、全ての費用がゼロになるわけではありません。費用は次の2層に分けて考えると誤解しません。
- 免除されやすい費用…交換留学では自校の学費のみを納め、留学先大学の授業料は免除される大学が中心(神戸・九州・山口・長崎・近畿・龍谷など)。取得単位が認定され4年で卒業できます。
- 自己負担になりやすい費用…渡航費・海外保険・現地の生活費(住居・食費)は別途必要。認定留学や長期の学部科目履修型では、自校と留学先の両方に授業料を払うケースがあります(関西学院の一部)。同志社の英語コースのように、派遣先の学費が高いと差額を負担する大学もあります。
- “奨学金で免除”でも自校の学費は必要…留学先費用が奨学金で免除される大学でも、留学中の自校の学費は納めます。たとえば関西外国語大学は専門留学中も本学の授業料等(年額115.4万円)が必要です[11]。龍谷大学のように授業料は免除でも留学在籍料(半年15万円)がかかる大学もあります[10]。
一方で、返済不要の給付奨学金や留学奨励金を用意する大学も多く、関西大学(毎年70名程度に月7〜8万円)[7]、関西学院大学(短期15万〜長期60万円)[8]、龍谷大学(交換留学に初回50万円)[10]、関西外国語大学(授業料等が免除されるスカラシップ)[11]などがあります。志望校を比べるときは「留学先の学費が免除か」「奨学金があるか」「差額や生活費の自己負担はどれくらいか」の3点を必ずセットで確認しましょう。
留学しても4年で卒業できる? 単位認定のしくみ
「1年間も留学したら留年するのでは?」という不安はよく聞きますが、この記事で紹介した大学は留学期間を織り込んで4年で卒業できるカリキュラムが中心です。ポイントは留学の種別による単位の扱いの違いです。
- 交換留学(在学扱い)=留学中も自校に在籍し、取得単位が卒業単位に認定される
- 必修留学を前提に時間割が設計されている学部(近畿・関西・龍谷など)
- 認定留学は、大学が認める単位に上限があり、超えた分は卒業単位にならない場合がある
- 留学前の必要単位や語学スコア(TOEIC・GPA等)を満たせないと留学の時期がずれる
つまり「4年で卒業できるか」は、留学が交換留学(在学扱い)で、単位認定が卒業カリキュラムに組み込まれているかで決まります。募集要項やカリキュラム表で「留学期間を含めて124単位(大学により異なる)を4年で満たせる設計になっているか」を確認するのが確実です。
留学必修の大学の選び方(英語力の準備がカギ)
留学が必修の大学・学部を選ぶときは、次の4点を比べると自分に合う1校が見えてきます。
- 必修の範囲…全員が海外1年か、国内代替や期間の選択があるか(神戸・関学は選択肢あり)
- 行き先の自由度と協定校数…英語圏中心か、アジア含む多国か
- 費用と奨学金…留学先の学費が免除か、給付奨学金があるか、差額・生活費の負担はどれくらいか
- 入学時・留学時に必要な英語力…英語入試の比重や、留学の条件(TOEIC600・IELTS等)
この中でつまずきやすいのが英語力です。留学必修の学部は入試段階で英語の比重が高く、外部検定(英検・IELTS・TOEFL)のスコアで加点・優遇される方式も多いうえ、留学に行くにもTOEIC600・IELTS6.0前後などの基準が課されます。関西で英語を活かして受験できる大学は関西で英語入試ができる大学や英語だけで受験できる大学まとめでも詳しく紹介しています。合わせて、留学が必修でない大学も含めて英語重視の進路を広げたい方は留学が必須の日本の大学【東日本編】もご覧ください。
筆者(Masaki)は、我が子が国際バカロレア(IB)で学び、英語で進路を広げていく過程を親として見てきました。そこで痛感したのは、留学の制度そのものより「英語のライティングとスピーキングを早く始めた家庭ほど、出願も留学準備もラクになる」ということです。独学しづらい英作文と面接は、早めに“書いて直してもらう”サイクルを回すのが近道でした。志望校がまだ固まっていなくても、英語の土台づくりは今日から始められます。
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英語入試は“書く・話す”で差がつく。
英検・IELTSのスコアが“加点”になる大学も。
✓ 英語1科目・外部検定利用で受験したい
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関西の英語入試は“外部検定スコア”で加点・満点換算される方式が増えています。独学で伸ばしにくいのが英作文と面接。まずは無料の体験レッスン(英作文の添削つき)で、自分の書く英語がどう直されるかを1回体験してみるのが近道です。
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※編集部は情報提供の立場です。合う・合わないは無料体験で見極めてから検討を。外部検定の加点・換算の扱いは必ず各大学の最新募集要項でご確認ください。
留学が必修の大学に関するよくある質問(FAQ)
留学必修の大学でも、留学せずに卒業できますか?
学部・大学によります。近畿大学や同志社大学のように学部・コース全員が必修の大学では、原則として留学が卒業要件です。一方、神戸大学のGSPは海外に行かない「国内実施コース」を選べ、関西学院大学は健康上の理由等での例外があります。志望前に学部の履修規程で必修範囲を確認してください。
留学に必要な英語力はどれくらいですか?
大学・プログラムによりますが、山口大学はTOEIC600点以上、龍谷大学はTOEIC730点・TOEFL iBT80・IELTS6.0のいずれか等が留学や卒業の目安として示されています。多くの大学で入学後も英語力の基準が設けられているため、入試段階から英語の4技能(特にライティング・スピーキング)を固めておくと安心です。
留学費用の総額はどれくらいかかりますか?
交換留学なら留学先の授業料が免除される大学が多い一方、自校の学費(在籍料を含む場合あり)に加えて渡航費・海外保険・現地の生活費(住居・食費)が中心の負担になります。派遣先の物価や期間で大きく変わるため一概には言えませんが、給付奨学金や留学奨励金を用意する大学も多いので、各校の制度を必ず確認しましょう。
1年間留学しても4年で卒業できますか?
この記事で紹介した大学は、留学期間を織り込んで4年で卒業できるカリキュラムが中心です。交換留学は在学扱いで取得単位が認定されるため留年しにくい一方、認定留学は認められる単位に上限があり、超過分は卒業単位にならない場合があります。募集要項で単位認定のしくみを確認してください。
APU・大阪女学院大学・関西外大の他学部なども留学は必修ですか?
いずれも「留学に強い」大学ですが、全員必修ではありません。立命館アジア太平洋大学(APU)は多文化キャンパスが特色ですが、日本人学生の海外留学は卒業の必修ではありません。大阪女学院大学は留学を「機会(チャンス)」と位置づける希望者向けで、全員必修ではありません。関西外国語大学も、本記事で紹介した英語キャリア学部以外の学部(英語国際学部など)は留学プログラムが複数の選択肢で、必修ではありません。また、甲南大学マネジメント創造学部の特別留学コースや天理大学 国際学部は、短期の語学実習などを組み込みつつ長期留学は希望者ベースの「準必修」型です。志望前に各学部の履修規程で必修範囲を確認してください。
まとめ
西日本・関西には、学部・コースの卒業要件として海外留学を組み込んだ大学が数多くあります。最後に選ぶときのポイントを整理します。
- 「大学名」ではなく「学部・コース名」まで見て、必修の範囲(全員か一部か)を確認する
- 費用は「留学先の授業料が免除か」+「奨学金の有無」+「差額・生活費・在籍料の自己負担」をセットで比べる
- 交換留学(在学扱い)+単位認定なら4年で卒業しやすい
- 入試も留学も英語力がカギ。早めにライティング・スピーキングを固めておく
留学プログラムの有無だけでなく、学びたい分野・キャンパスライフ・進路実績も合わせて、あなたの目標に合う1校を選んでください。より広く海外進学そのものを視野に入れたい方は、まず無料で情報を集めてみるのも一つの手です。
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※編集部は情報提供の立場です。申込後に内容確認の連絡(電話またはメール)が届きます。受賞歴等は広告主公表の情報です。出願条件・費用は各サービスの最新情報をご確認ください。
参考情報・出典(各大学の公式サイト。留学の必修範囲・費用・単位認定は変更される場合があるため、出願前に最新の募集要項でご確認ください)
- [1] 神戸大学 国際人間科学部(GSPと留学)/グローバル教育
- [2] 九州大学 共創学部(Study Abroad and Experience)
- [3] 山口大学 国際総合科学部(カリキュラムの特色)
- [4] 長崎大学 多文化社会学部 オランダ特別コース
- [5] 同志社大学 グローバル・コミュニケーション学部(留学・費用について)/留学先大学
- [6] 近畿大学 国際学部(留学についてのFAQ)
- [7] 関西大学 外国語学部(Study Abroadプログラム)/留学奨学金
- [8] 関西学院大学 国際学部(よくあるご質問・留学プログラム)
- [9] 同志社女子大学 学芸学部 国際教養学科(留学)
- [10] 龍谷大学 国際学部『履修要項2024』(PDF)/提携留学/留学奨学金
- [11] 関西外国語大学 専門留学/学費
- [12] 立命館大学 グローバル教養学部/国際関係学部 海外留学
- [13] 梅光学院大学 国際学部(3段階留学プログラム)/海外留学サポート(費用負担)
- [14] 武庫川女子大学 アメリカ分校留学プログラム/英語グローバル学科 英語文化専攻
- [15] 甲南大学 グローバル教養学環STAGE/学費・入試情報
- [16] 神戸学院大学 グローバル・コミュニケーション学部/留学に関するQ&A(給付奨学金・授業料充当)
