茗溪学園の進学実績【2026】|筑波大25名は推薦か・偏差値・向き不向き

茨城県つくば市の中高一貫校茗溪学園中学校高等学校を調べていると、進学実績の数字がかみ合わないことに気づきます。医学部医学科の人数も、海外大学の人数も、学校自身が出している2つの資料で違う数字が載っているからです。

この記事では、2026年3月卒業生268名がどこへ進んだのかを、数字の意味(人数か件数か)から整理します。あわせて「入ってから塾は要るのか」「高校から入ると内進生に追いつけるのか」という、公式サイトが答えていない問いにも答えます。

この記事の結論(先に5行)
  • 2026年3月卒業生は268名。公式の表記は「合格者総数」だけで、私立498名は卒業生268名を上回る=のべの件数(1人が複数校に合格した分を含む)
  • 筑波大学は25名。ただし推薦か一般かの内訳は非公表。「同窓会が作った学校だから推薦で入れる」という説明の裏づけは公式にない
  • 学習支援は充実しているが寮生限定・有料。しかも寮生は塾に通えない(オンラインは例外あり)。通学生の学習は家庭で設計することになる
  • 高校からの外部募集で人数が明示されているのは推薦15名+一般25名だけ。国際生・IB系は人数を定めず、2026年度は10区分で合計132名が合格。内進生との進度差やクラス編成は公式に記載がない(2026年8月時点)
  • 中学入試の実質倍率は区分により1.7倍〜13.8倍。どの回で出すかの設計が合否を大きく左右する
目次

茗溪学園の進学実績【2026】|268名はどこへ進んだのか

2026年3月の卒業生は268名。国公立大学・大学校82名、早慶上理ICU 86名、GMARCH 108名、医学部医学科19名、海外大学50名という実績が公表されています[1]。私立大学は合格者総数498名です[2]。

区分2026年3月卒業生
(268名)
国公立大学・大学校82
医学部医学科
(国公私立の合計)
19
私立大学
(合格者総数)
498[2]
早慶上理ICU
(私立の内訳)
86
GMARCH
(私立の内訳)
108
海外大学50
出典:茗溪学園「学園案内リーフレット2027」(2026年8月1日作成)[1]。私立大学498は公式サイトの進路実績[2]。並列の区分と内訳が混在する表です=医学部医学科19は国公立82の内訳ではなく国公私立の合計(大学別の内訳に慶應義塾大学・順天堂大学・北里大学などの私立が含まれます)。早慶上理ICU 86とGMARCH 108は私立の内訳です。数値は原典の表記(すべて「名」)どおりで、公式はのべ件数か実人数かを明記していません(私立498は卒業生268名を上回るため、のべの件数と確定できます)。

「合格者総数498名」は、498人が受かったという意味ではない

まず押さえたいのは、公式の表記は「合格者総数」で、人数なのか件数なのかが書かれていないことです。ただし私立大学の498は、卒業生268名を上回っています。1人が複数の大学・学部に合格すればその分だけ件数が増えるので、268人から498件が生まれている=のべの件数だと確定できます[2]。

一方、国公立82や海外大学50は268名という母数の範囲に収まるため、人数か件数かを外から判別することはできません。唯一、海外大学だけが「合格数」と「進学数」を分けて公表しています[3]。

※ 公式は大学別の数字も合計もすべて「◯名」と表記しています。本記事も原典の表記をそのまま残しますが、その「名」は合格の件数を数えたものである可能性を含みます(私立の合計498は卒業生268名を上回るため、少なくとも合計はのべの件数です)。実際に何人がその大学へ進んだかは、海外大学以外は公表されていません。

筑波大学25名は、推薦で行けるという意味なのか

2026年の国公立の内訳で最も多いのが筑波大学25名です[2]。次いで茨城大学6名・北海道大学6名・横浜市立大学5名と続き、東京大学1名・一橋大学1名・東京科学大学3名・東北大学3名も出ています。

茗溪学園は、筑波大学・東京教育大学の同窓会「茗渓会」によって1979年に創立された学校です[12]。この経緯から「筑波大へは推薦で行けるのではないか」という説明を目にすることがあります。

しかし選抜方式ごとの内訳は公表されていません。公式の進路実績が載せているのは大学名と数(すべて「◯名」表記)だけで[2]、学校推薦型・総合型・一般選抜のどれで何名かは分かりません。「同窓会が母体だから推薦枠がある」と読める記載も、公式には見当たりません(2026年8月時点)。

一方で、筑波大学とのつながりが具体的な形で現れている場面はあります。高校3年生向けの医学セミナーでは、医学部志望者が筑波大学附属病院の医師から話を聞きます[24]。寮の学習支援に来るチューターも、筑波大学(特に医学部)の学生が中心です[5]。入試の優遇ではなく、日常的な接点の多さとして現れていると見るのが、公表資料から言えることです。

指定校推薦「120大学・340枠」は、いつの数字なのか

茗溪学園の指定校推薦については、「120以上の大学から 340を超える指定校推薦枠があり、医学部、薬学部、工学部といった理系学部から芸術系学部までほぼすべての学部を網羅しています」という記載があります[14]。校内選考は「国内生、海外生を問わず平等に行われる」とも書かれています。

ただし、この数字を引くときには2つ注意が要ります。

  • 年度が書かれていない。掲載元は学校本体のサイトではなく茗溪学園留学生センターのページで、同じページの合格実績は「2021 Academic Year」表記です[14]
  • 学校本体のサイトには指定校推薦の記載が一切ありません(2026年8月時点で全ページの本文を検索)

枠数が多いこと自体は事実として公表されていますが、いま何大学・何枠あるかは確かめられません。校内選考の基準(評定平均など)も公表されていません[14]。指定校推薦を進路の柱に考えるなら、説明会で年度つきの最新の枠数と選考基準を直接聞くのが確実です。

医学部医学科は19名か、24名か

実は、同じ2026年度の実績が、公式の2つの媒体で食い違っています。

スクロールできます
項目学園案内リーフレット2027
(2026年8月1日作成)
公式サイト 進路実績
(2026年6月6日 暫定版)
卒業生268268
国公立大学・大学校8282
早慶上理ICU8686
GMARCH108108
医学部医学科1924
海外大学5063
出典:学園案内リーフレット2027[1]・茗溪学園 進路実績[2](いずれも2026年8月17日確認)。

公式サイト側は「合格実績速報」「2026年6月6日 暫定版」と自ら名乗っています[2]。当サイトでは、後から作成された学園案内リーフレット2027(2026年8月1日作成)の数字を採りました[1]。他社の記事が医学部24名・海外63名と書いている場合、それは速報値を引いたものです。

大学別の内訳を見たい場合は、公式サイトの進路実績ページが唯一の情報源になります[2]。私立は東京理科大学28名・早稲田大学25名・日本大学25名・明治大学23名・立教大学22名・法政大学22名・上智大学19名・順天堂大学19名・慶應義塾大学10名などです(公式の表記どおり)。

海外大学とIBコースの実績

茗溪学園は2016年7月に国際バカロレア(IB)認定校となり、2017年4月にIBDPコースの第1期生が入学しました[12]。第1期生は13名です[4]。海外に進学する生徒は約10%と公表されています[17]。

合格の件数と、実際に進んだ人数は別(63件→22名)

海外大学は、公表資料の中で唯一合格数と進学数が分けて出ている区分です。2026年6月6日の暫定版では合格63件に対して進学は22名でした[3]。1人が複数校に合格し、そのうち1校へ進むためです。

国・地域合格進学
アメリカ186
オーストラリア114
イギリス92
カナダ71
ハンガリー71
フィンランド22
マレーシア22
イタリア21
スペイン21
ドイツ11
オランダ11
ベルギー10
合計6322
出典:茗溪学園「2026年度 海外大学合格実績」(2026年6月6日 暫定版)[3]。同資料に載っている全12か国で、合計は合格63・進学22です。学園案内リーフレット2027(2026年8月1日作成)では海外大学50と記載されています[1]。

個別の進学先には、プリンストン大学(合格1・進学1)、トロント大学(合格6・進学1)、キングス・カレッジ・ロンドン(合格1・進学1)、エディンバラ大学(合格2・進学1)などが並びます[3]。海外大学の奨学金では、柳井正財団の海外奨学金1名・JASSOの海外留学支援制度4名の合格者が出ています[2]。

累計では、過去7年間の海外大学合格者数が世界地図の形で公表されています。多い順に上位6か国はアメリカ132名・イギリス99名・オーストラリア95名・カナダ62名・オランダ23名・ハンガリー13名で、地図には計17か国が示されています[1]。

IBコースの実績|第7期生は34名が受験

最新のIB実績は第7期生のものです。2025年11月のIBDP最終試験で34名が受験し、45点満点中40点以上が7名という結果でした[1]。柳井正財団の海外奨学金には3年連続で合格者が出ています。

IBDPコースの累計実績(2025年度時点)
DP取得率94.6%
40点以上21.9%
海外大へ進学58.1%
国内大へ進学41.8%
公式は分母を明示していません。上2本(DP取得率・40点以上)と下2本(進学先)は母集団が異なります。実数と出典は下の注を参照してください。

※ 公式が実数として公表しているのは、DP取得105名・40点以上23名・海外大学進学64名・国内大学進学47名です(いずれも2025年度時点の累計。割合の分母は公表されていません)。IBDPコースの在籍は1学年40名超・高校全体で100名以上です[4]。

DPの取得率94.6%は高い水準ですが、海外大学の出願で効いてくるのは40点以上の層で、そこは21.9%です[4]。IBは日本の受験勉強と学び方も評価のされ方も違い、内部評価(IA)や課題エッセイが最終スコアに積み上がっていきます。高校1年の1月から始まるDPの2年間で、どこに時間を使うかの設計が最終スコアを決めます。

IBのスコアは国内大学のIB入試(バカロレア入試)でも使えるため、IBコースの卒業生の約4割は国内大学へ進んでいます[18]。海外大を本命に据える家庭だけが、40点以上を狙う設計を早い段階から考えることになります。IBを実際に経験した指導者に見てもらうと、限られた時間をどの科目に配分すべきかが具体的に見えてきます。

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まず1回、IBを通った人に見てもらう。

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学校の授業だけで大学受験は足りるのか

茗溪学園を調べていると必ず出てくるのが「入学後に塾は必要か」という問いです。この点について、公式資料から確かめられる事実が3つあります。学習支援の仕組みは手厚い一方で、使える生徒が限られているという構造です。

学校が用意している仕組み|e-Dorm Lab

茗溪学園寮には「e-Dorm Lab」という学習支援があります。月曜から木曜の19時40分から21時40分に実施され、チューターは約40名。筑波大学(特に医学部)の学生が多く、東京大学生や上智大学生も在籍しています[5]。

開講されているのは6種類のクラスです[5]。

  • 個別指導(英語・数学・理科/チューター1名に生徒3〜4名/週1回)
  • インタラクティブ・スタディ(隔週1回)
  • 英語3クラス(英検1級〜準1級/2級〜準2級/TOEIC・TOEFL・IELTS/毎週1回)
  • 推薦・総合型選抜対策(高3・毎週1回)
  • 古典(中3〜高1・最大15名の集団)
  • IB(高2〜3・毎週1回。MYP・DP経験者やDP保持者が専属チューター)

進路指導としては、高1の職業観セミナー、高2の卒業生による進路ガイダンス、高3の進路ガイダンスと医学セミナーが用意されています[24]。

ただし、寮生限定・有料。しかも寮生は塾に通えない

ここが読み落としやすいところです。e-Dorm Labは「茗溪学園寮で生活を送る生徒のための学習サポート」と明記されています[5]。しかも希望者対象・有料です[7](金額は公式に記載がありません)。通学生は対象外です。

その寮生の側にも制約があります。寮生活のQ&Aには「学校の音楽教室を除き、習い事や学習塾に通うことはできません。オンラインのものを認めるケースもありますが、寮生活(点呼や消灯等)に支障をきたすことのないようにお願いしております」と書かれています[6]。

つまり、学習環境は次のように分かれます。

寮生通学生
e-Dorm Lab使える(希望者・有料)対象外
外部の塾・習い事通えない(オンラインは例外あり)制限なし
出典:茗溪学園「学習支援 e-Dorm Lab」[5]・「寮 生活の様子」[7]・「寮生活Q&A」[6](2026年8月確認)。

誰が学校だけで回り、誰に外の手当てが要るのか

ここまでの事実を並べると、答えは家庭の状況で分かれます。

学校の仕組みで足りやすい
  • 寮生で、e-Dorm Labの開講クラス(英数理の個別指導・英語・古典・推薦総合型対策・IB)に自分の課題が当てはまる
  • 寮の学習時間(中学2時間・高校3時間)を自分で組み立てられる
家庭で手当てを設計することになりやすい
  • 通学生(e-Dorm Labが使えないため、学校の授業と自習が基本になる)
  • 寮生でも、開講クラスに無い科目でつまずいている(国語・社会・二次対策など)
  • 週1回のペースでは間に合わない時期に入っている

この構造は、入学してから気づくと打ち手が限られます。通学と寮のどちらを選ぶかを決める段階で、学習の手当てをどう設計するかまで一緒に考えておくと、入学後の選択肢が広く残ります。

茗溪学園に向く子・向かない子

口コミサイトの最新のレビュー(在校生・2025年12月投稿)は、タイトルが「人によって評価が分かれる高校」。本文も「茗渓は人によって非常に好みの分かれる高校です」という一文から始まります[16]。

その理由は、公式資料を読むとかなりはっきりします。茗溪学園には、全員が必ず通る2つの「型」があるからです。

男子はラグビー、女子は剣道が体育の必修

茗溪学園は男子はラグビー、女子は剣道を「校技」と位置づけています。公式の記載は「中学1年生から高校3年生まで(高校3年生は選択制)、すべての生徒が体育の授業を通して継続的に取り組んでいます」で、毎年3月にはクラス対抗の校技大会も開かれます[12]。

部活動として選ぶ話ではなく、体育の授業として5年間続くという点が判断材料になります。身体を使うことが苦手な子にとっては、週の中に必ず来る時間です。逆に、こうした共通体験がクラスの結束につながっているという評価もあります。

高2は全員が「17歳の卒論」を書く

もう1つが個人課題研究です。IBコースを除く高校2年生全員が取り組む「17歳の卒論」と呼ばれる活動で[13]、学校設定科目「個人課題研究(2単位)」として設置された必修科目です。

進行は高1から始まります。高1でプレゼミとテーマ設定、高2の9月下旬に中間発表会、1月に本論文提出、4月に代表者発表会という流れです[13]。高2の1年間、大学受験の勉強と並行して1本の論文を書き上げることになります。

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)プログラムの中核に位置づけられた活動です[13]。探究が好きな子には最大の魅力になり、受験勉強に集中したい子には負荷になります。

公開レビュー64件が言っていること

口コミサイト「みんなの高校情報」に寄せられたレビューは64件、総合評価3.92(5点満点)で茨城県内8位です[16]。項目別のスコアには、はっきりした偏りが出ています。

項目評価(5点満点)
イベント・行事4.53(茨城県内1位)
部活動4.34
施設3.89
進学・進路3.79
校則3.79
いじめの少なさ3.58
制服3.51
出典:みんなの高校情報 茗溪学園高等学校 口コミ(64件・総合3.92/5・2026年8月17日確認)[16]。投稿者の主観による評価で、時点により変動します。

注目したいのは項目ごとの県内順位が両極に振れていることです。イベントは県内1位、部活は2位。一方でいじめの少なさは50位、制服は44位です[16]。同じ学校の評価が、見る項目によってこれほど動きます。

進学・進路は3.79で県内15位。国公立82名・海外大50名という実績を出している学校としては、在校生・卒業生の実感がやや辛口です。ここまで見てきた「学習支援が寮生限定であること」を考えると、説明のつく数字ではあります。

向いている子
  • 自分でテーマを立てて調べ、1年かけて形にすることを面白いと感じる
  • 行事や部活に本気で時間を使いたい(イベント4.53・部活4.34は県内でも突出)
  • 身体を動かすことに抵抗がない(校技が中1から高2まで体育の必修)
  • 海外大学や英語での学びを進路の選択肢に入れている
慎重に考えたい子
  • 高2の1年間を受験勉強に集中させたい(個人課題研究は必修で、IBコース以外に免除はありません)
  • 学校が受験対策を全部見てくれる環境を求めている(学習支援は寮生限定・有料)
  • 体育でラグビーや剣道を続けることに強い抵抗がある
  • 費用を最優先に考える(IBDPは年96万円、ICは年120万円)

高校から入る場合|内進生と何が違うのか

先に答えを書くと、内進生との違い(クラス編成・進度の合流)は、公式資料のどこにも書かれていません(2026年8月時点。確認した範囲は後述します)。公表されているのは入口の側だけです。

その入口も、要項に人数が明示されているのは40名分だけで、残りの区分は「若干名」「特に定めません」と書かれています。

高校の外部募集は、推薦15名+一般25名+若干名

2027年度の高校募集要項に書かれている募集人数は次のとおりです[8]。

入試区分募集人数
(要項の記載どおり)
推薦入試 MG方式(専願)15名
一般入試 A・B方式25名
IB入試 A・B方式一般入試に含む
推薦入試 IB方式(専願)若干名
IB生特別選抜 A・B方式若干名
国際生特別選抜 A・B・C方式特に定めません
出典:茗溪学園「2027年度 高等学校 生徒募集要項」[8]。

人数が明示されているのは推薦15名と一般25名の計40名だけです[8]。国際生特別選抜は人数を定めず、IB系は「若干名」。つまり海外経験や英語資格を持つ受験生の受け皿は広く開いている一方、国内から一般入試で入る枠は25名ということになります。

そのため、実際に合格が出ている人数は40名よりかなり多くなります。2026年度の高校入試では、10区分あわせて132名の合格が出ています(次の表の合格欄の合計)[9]。人数を定めない国際生特別選抜とIB系で合格の大半が出ているためです。「高校からは40名しか入れない」という理解は正確ではありません。ただしこれは合格者数であって入学者数ではなく、試験日が異なる区分(11/15・1/9・1/24)にまたがるため、同じ人が複数の区分に含まれている可能性も除けません。

なお転編入試験は海外在学者・帰国生が対象で、高校の出願資格は「出願時に海外の現地校・国際校に在学している者」です[20]。国内の高校から途中で移ることは想定されていません。

2026年度の高校入試結果

スクロールできます
区分出願受験合格実質倍率
推薦入試(1/9)3939391.0倍
一般入試 MG・B方式5652202.6倍
一般入試 MG・A方式4422.0倍
国際生特別選抜 MG・B方式4545291.6倍
国際生特別選抜 MG・A方式101025.0倍
国際生特別選抜 MG・C方式8881.0倍
IB生特別選抜 IB・B方式2626151.7倍
IB生特別選抜 IB・A方式151591.7倍
IB入試 B方式(1/24)9971.3倍
IB入試 A方式(1/24)5515.0倍
出典:茗溪学園「2026年 茗溪学園高校入試結果」[9]。実質倍率=受験者数÷合格者数で当サイト算出(公式は実数のみ公表)。

※ 学校が公表している表では、受験者数の男女内訳の合計と「計」欄が3区分で1名ずれています。本記事は「計」欄の値をそのまま使用しました。母数の小さい区分(受験10名以下)の倍率は、1名の増減で大きく動く点にご注意ください。

2026年度は推薦入試が出願39名・合格39名でした[9]。ただし推薦は専願で、後述の評定基準(9教科の評定合計がいずれも40以上かつ数学・英語が各4以上)を満たす必要があります[8]。基準を満たして出願する時点で絞られていると読むのが正確です。

クラス編成と進度の合流は、公式に書かれていない

高校から入る家庭が最も知りたいのは、おそらく「内進生と同じクラスになるのか」「6年間先に進んでいる生徒に追いつけるのか」でしょう。

結論を先に書くと、公式の資料にはこの点の記載がありません(2026年8月時点)。確認した範囲は次のとおりです。

  • 公式サイトの全ページ本文(学園紹介・特色・各コース紹介・入試案内・学園寮・進路情報)
  • 2027年度 中学校[10]および高等学校[8]の生徒募集要項、2026年度 転編入試験生徒募集要項[20]
  • 学園案内リーフレット2027[1]、ICケンブリッジリーフレット2027[17]、IBコースリーフレット、ICよくある質問[18]
  • 茗溪学園留学生センターの全ページ[14]

この範囲で「高入生」「内進生」「内部進学生」「混合クラス」に触れた記述は見つかりませんでした。補習や特別講座など、進度を合流させる仕組みについての記載もありません。唯一関連するのは、IBコースの選び方についての「中学からの内部進学生は高校進級時に選考を経て、高校からの入学生は高校入試受験時に、希望者がDPコースを選択します」という記述だけです[27]。

掲示板や口コミサイトには「高校から入ると勉強についていくのが大変」「中3で高1範囲が終わる」といった書き込みがありますが、いずれも在校生・保護者の書き込みで一次の裏づけがありません。本記事では事実として扱いません。

高校から入ることを考えているなら、説明会や入試相談で「高入生のクラス編成」と「進度の合流の仕組み」を直接聞くのが確実です。公式サイトを何時間読んでも出てこない情報で、しかも合否より入学後の6年(3年)を左右します。

もう1つ、国内から一般入試で入る枠は25名で、過去問も対策情報も出回りにくいという難しさがあります。独学だと「この対策で合っているのか」を確かめる相手がいません。

筆者の体験
我が家の長男の高校受験では、講師1人に対して生徒2人という形の教室を選びました。本人が助かったと言っていたのは、手が止まったときにその場で確かめられることでした。分からないところを持ち帰らずに済む。本人にとってはそこが大きかったようです。

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偏差値と合格の目安【2026】

偏差値は学校が公表しておらず、以下はいずれも模試各社の目安値です。

区分偏差値の目安
高校66[21]
中学 ACクラス63〜65(回により変動)[22]
中学 MGクラス59〜63(回により変動)[22]
出典:高校=みんなの高校情報(2026年度版)[21]/中学=インターエデュ掲載の80偏差値(同ページの表記は「偏差値データ提供:ONETES株式会社」)[22]。いずれも2026年8月17日確認。学校非公表のため模試により値が異なります。

高校の66は、茨城県内181校中14位・私立62校中9位・全国8,646校中452位という位置です[21]。「茗溪学園は偏差値が低い」という検索が多いのは、この数字が実態と合っていないからではなく、入試の型が多様で1つの数字に収まらないからです。国際生特別選抜・IB入試・推薦・一般と入口が分かれ、それぞれ求められる力が違います。

偏差値が近い高校として同サイトが挙げているのは、土浦日本大学高校67・水城高校67・土浦第二高校66・日立第一高校65・水戸第二高校65です[21]。

コースの違い(AC・MG・IC・IB)とEEC

2027年度から中学はMG 3クラス・AC 2クラス・IC 1クラスの計6クラス編成になります[19]。高校はMG 4〜5クラス・AC 2クラス・IBDP 1〜2クラスです[17]。

ACは2021年4月に中学の第1期生が入学したコースです[12]。新設のICは段階的に立ち上がります。2027年4月に中学1年から開講し、IGCSEが始まるのは2029年です[1]。2027年度に入学する子が実際にIGCSEを学ぶのは中学3年からになります[17]。

4つのコースの違い(MG・AC・IC・IB)

MG

茗溪ジェネラル

実験・行事・探究・部活など「本物に触れる体験」を軸にする標準コース。中学3クラス・高校4〜5クラス。

中学・高校の中心的コース

AC

アカデミア

着眼点と試行錯誤を続ける力を磨く選抜コース。中学2クラス・高校2クラス。

中学は2021年度に第1期生/高校は合格後の追加選抜(若干名)

IC

ケンブリッジ
インターナショナル

英語・数学・理科・社会をケンブリッジ国際教育のカリキュラムで学ぶ新クラス。中1から高1まで。

2027年4月に中学1年から開講/IGCSEは2029年開始

IB

国際バカロレア
(IBDP)

高校1年の12月までpreIB、1月からDPが始まる。日英2言語で学べる。

高校のみ(2017年〜)/高1の1月〜高3

読み違えやすい点を4つ挙げます。

  • 高校のACは入試区分ではありません。「国際生特別選抜・推薦入試MG専願・一般入試の合格者のうち希望者には、選抜試験を実施します(募集人数は若干名)」=合格後の追加選抜です。IBは対象外[8]
  • IBのDPは高校2年からではありません。高校1年の12月までがpreIBで、1月からDPが始まります[4]
  • ICにスライド合格はありません。AC・MGの間では、ACの合格点に届かなくても基準に達していればMGでの合格になりますが[10]、ICは適用外です[19]
  • 英検の級による加点はありません。IC入試は受験資格として英検を定めていますが、「取得級による加点などの優遇措置はありません」と明記されています[18]

もう1つ、コース名の4分類には出てこない第5の入口があります。EEC(Extended English Class)という英語の抜き出しクラスです。

入試で求められる英語力の目安は、中学が英検2級程度[10]、高校が英検準1級程度です[8]。A方式で合格した生徒は受講が確約されます。

それ以外の方式で希望する場合は、EEC選抜試験(英語)を追加で受けます。合格点に満たなければ英語はレギュラークラスです[10]。中学はIC・一般総合が、高校はIBが、それぞれEECの対象外です[8]。

英語が強い子の現実的な落としどころが、ICやIBではなくEECになるという道筋は、コース名だけを比べていると見落とします。

ケンブリッジ国際(Aレベル)そのものの仕組みやIBとの違いは日本でケンブリッジ国際(Aレベル)が受けられる学校で、ほかのIB校と比べるときの見方は高校から通える国際バカロレア認定校の一覧で解説しています。

中学入試の倍率は、区分によって1.7倍から13.8倍まで開く

中学入試は2026年度の実数が公表されているので、実質倍率を出すことができます。

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回・区分出願受験合格実質倍率
第1回 AC入試1(推薦・専願)13212765(AC31+MG34)2.0倍
第1回 AC入試1(国際B)393822(AC-B12+MG-B10)1.7倍
第1回 MG入試(推薦・専願)125124304.1倍
第1回 MG入試(国際B)17154(MG-B4)3.8倍
第2回 AC入試2(一般4科)337280143(AC85+MG58)2.0倍
第2回 AC入試2(国際A)251810(AC-A3+AC-B1+MG-A4+MG-B2)1.8倍
第2回 AC入試2(国際B)27143(AC-B3)4.7倍
第2回 MG入試2(一般4科)206171434.0倍
第2回 MG入試2(国際A)15145(MG-A5)2.8倍
第2回 MG入試2(国際B)1171(MG-B1)7.0倍
第3回 AC入試3(一般総合)26712725(AC21+MG4)5.1倍
第3回 MG入試3(一般総合)180110813.8倍
国際生特別選抜 AC入試(A方式)5353212.5倍
国際生特別選抜 AC入試(B方式)2929112.6倍
国際生特別選抜 MG入試(A方式)232382.9倍
国際生特別選抜 MG入試(B方式)8818.0倍
出典:茗溪学園「2026年度 茗溪学園中学校 入試結果」[11]。同ページに掲載されている全16区分(男女内訳は載せず「計」欄のみ)。実質倍率=受験者数÷その区分に出た合格者数の合計(AC入試はスライド合格したMG合格者を含む)で当サイト算出。「AC-B」等は合格の内訳欄の名称です。

※ 公式の注記は「出願者は、合格済みの同時出願の合格者を含む」で、出願者数のみに掛かります(この注記は第2回・第3回の表に付されています)。受験者数・合格者数は実数のため実質倍率が算出できます。ただしAC入試の受験者には、MGの合格を保持したままACに再挑戦した人が含まれうるため、上表のAC入試の倍率は実際よりやや高く出ている可能性があります。受験者が10名以下の区分(第2回MG入試2の国際B・国際生特別選抜MG入試B方式)の倍率は、1名の増減で大きく動きます。

この表で見るべきは、同じ学校の入試なのに、最も低い区分と最も高い区分で8倍以上の差がつくという点です。第1回・第2回は1.7倍から7.0倍の範囲に散らばり、第3回のMG入試3で13.8倍まで跳ね上がります[11]。参考までに、2027年度の要項では第3回の募集人数はAC 5名・MG 10名です(2026年度の要項は公開が終了しているため、当時の募集人数と同一とは限りません)[10]。

また、AC入試とMG入試では倍率の意味が違います。ACはスライド合格があるため実質2.0倍前後に見えますが、AC単独での合格に絞ると第2回で3.3倍、第3回で6.1倍です[11]。ACを受けてMGで拾われる設計が、AC入試の低い倍率を作っているという構造です[10]。

試験日が異なれば複数の入試に同時出願できます(国際生特別選抜・IC11月を除く)。選考料は単独出願20,000円・同時出願30,000円です[10]。

第1回・第2回で決着させる家庭にとっては、この倍率差はさほど問題になりません。効いてくるのは、第3回まで含めて複数回受ける前提で臨む場合です。回ごとに求められる力(4科/一般総合)も違うため、どの回に何を合わせるかの設計が必要になります。

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推薦(専願)の評定基準|中学・高校

混同されやすいので、どの入試の基準かを明確にして整理します。

  • 中学入試・推薦方式(専願)=5年次と6年次の9教科の評定合計が46以上(+活動実績のいずれかに該当)、または44以上+英検3級以上・漢検2級以上・数検3級以上のいずれかを取得[10]
  • この評定は「3段階」評価(5年次の指導要録と6年次1学期の通知表)=満点は9教科×3×2年=54。5段階と読み違えると基準を大幅に低く見積もることになります[10]
  • 高校入試・推薦MG方式(専願)=2年次および3年次1学期の9教科の評定合計がいずれも40以上かつ数学・英語が各4以上[8]
  • 高校推薦にはスポーツ枠もあります=9教科の評定合計がいずれも36以上で、スポーツで広く高い評価を得た者。かつ学校が出願資格を認めた者[8]
  • 高校入試・推薦IB方式(専願)=9教科40以上+数英各4以上に加え、英検準2級以上の英語力[8]

英語資格の要件は区分ごとに違います。ここで誤解されやすいのが、海外在学経験と英語資格は「どちらか」でよいという点です。要項はいずれも「下記のいずれかに該当する者」と書いています。

  • 中学のIC・国際生特別選抜=(1) 海外在学期間1年以上(帰国している場合は帰国後3年以内) (2) 英検準2級以上 (3) TOEFL Junior 645点以上 (4) TOEFL Primary 212点以上 のいずれかに該当する者[10]
  • 高校の国際生特別選抜A・B方式=(1) 海外在学期間1年以上(帰国後3年以内) (2) 英検準1級以上 のいずれかに該当する者[8]
  • 高校のIB生特別選抜A・B方式=上の条件を満たしている必要はありません(IBの理念を理解しIBDPコースの受講を強く希望する者)[8]
  • 高校の国際生特別選抜C方式=こちらは出願時に海外の学校に在学していること(海外在学期間1年以上)が条件で、日本人学校中学部卒業見込みで評定41以上などの要件が付きます[8]

つまり国内在住で海外経験がなくても、英語資格を取っていれば中学のIC・国際生特別選抜と、高校の国際生特別選抜A・B方式に出願できます。倍率の表で国際区分の枠が広く見えるのは、この入口があるためです。

※ 合格最低点は学校非公表です(2027年度の中学・高校の募集要項いずれにも記載がありません)。

寮の実像|約340名が入寮・費用と生活

茗溪学園は全寮制ではなく、通学と寮を選べます。入寮しているのは約340名で、全校生徒の約20%にあたります[17]。

寮から学校までは徒歩3分程度です[17]。

募集要項には「自宅からの通学時間が1時間30分を超える場合は入寮を勧めます」とあり、保護者が海外在住などの理由で国内の自宅に同居できない生徒も対象です[8]。

部屋中学は3人部屋・高校は2人部屋が基本/1部屋約12畳/学年混合/部屋替えは年3回[6]
スタッフ寮長・ハウスマスター11名・寮母・看護師。寮長とハウスマスター、看護師は住み込み。校長も寮で生活[6]
1日の流れ門限18:30/学習の時間は中学19:30-21:30・高校19:30-22:30/消灯は中学22:00・高校23:00[7]
携帯電話高校生は自身で管理(2023年度以降)。中学生は平日は預かり、外出時と休日・長期休みに返却[6]
持ち込み衣装ケースを除き、大きな荷物・家電・家具の持ち込みは不可。高校生は個人PCを用意、中学生はChromebookのみ[6]
長期休みGW・夏休み・冬休み・春休みは原則帰省(年末年始は閉寮)。残寮は別途費用[6]
出典:茗溪学園「寮生活Q&A」[6]・「寮 生活の様子」[7]・「寮 施設紹介」(2026年8月確認)。

寮の評価は、公開レビューでも割れている

ここまでは学校が公表している情報です。寮について書いているレビューは、同じ月に投稿されたものでも評価が正反対に振れています[16]。

2023年7月投稿・在校生(2021年入学)の総合1.0のレビューは、「学校の先生達は きちんと生徒の話を聞いてくれて、放課後に気軽に相談ができるのですが、学寮の先生達は話を聞いてくれません」と書いています[16]。学校の教員と寮のスタッフを分けて評価しているのが特徴です。

一方、同じ2023年7月投稿・卒業生(2017年入学)の総合5.0のレビューは、「特に私が在籍していた頃は変化が一番多く、寮の規則や学校の設備などありとあらゆるものが変化しており過ごしやすくなっていると思います」としています[16]。

いずれも投稿者の主観で、学校の公式見解ではありません。ただし寮を考えるなら「学校の評判」と「寮の評判」を分けて確かめる必要があることは、この2件から読み取れます。説明会や寮見学では、担任ではなくハウスマスターの体制と、生徒が相談を持ち込む窓口を聞いておくと違いが見えます。

寮を検討するときに見落とされやすいのが費用です。入寮費のほかに、通学生との差額が年額で中学は約89万円・高校は約107万円になります(内訳と算出は次の学費節)。前述のとおり、寮生は学校の音楽教室を除いて習い事や学習塾に通えません[6]。塾に通う前提で寮を選ぶことはできない、という点は入寮前に確認しておきたいところです。

学費【2027年度】|6年・3年でいくらかかるか

先に金額から書きます。通学生のMG・ACなら、学校へ納める額は中学3年で約294万円・高校3年で約231万円(就学支援金で授業料が支給される場合は高校3年で約114万円)です。中学[10]・高校[8]の募集要項に載っている年額を在学年数分積み上げ、入学時納入金を足して算出しました。教材・行事・特別補講の費用は要項に「別途納入」とあり、この金額には含まれません。

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区分(通学生)在学中に学校へ納める額
(教材・行事・特別補講は別)
中学3年(MG・AC)2,935,100円
高校3年(MG・AC)2,312,600円
高校3年(MG・AC・就学支援金あり)1,142,600円
中学3年(ICクラス)5,275,100円
高校3年(IBDPコース)4,022,600円
中学+高校の6年(MG・AC・単純合計)5,247,700円
出典:茗溪学園 2027年度 中学校[10]・高等学校[8]の生徒募集要項の年額から当サイトが算出。年額の内訳は下の表のとおりです。教材・行事・特別補講の費用は含みません(要項に「別途納入」と記載)。「就学支援金あり」は授業料が全額支給された場合の額です。

※ 算出の前提=入学時納入金410,000円+年額×3年。年額は中学MG・AC 841,700円/高校MG・AC 634,200円/中学IC 1,621,700円/高校IBDP 1,204,200円(いずれも授業料・教育充実費・保護者会費・生徒会費、中学はさらに給食費・給食共益施設費を含む)。教材・行事・特別補講の費用は含みません(要項に「別途納入」と記載)。6年の欄は高校の入学時納入金410,000円を含めた単純合計です=中学から内部進学する場合の費用について、要項は「進学関係費用(本校高等学校に進学する場合)等は、別途納入していただきます」と書くだけで金額を公表していません[10]。寮生は下の差額が別に加わります。

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項目中学高校
入学時納入金(入学金25万+施設費16万)410,000円(入学時のみ・寮生は入寮費24万を加算)
授業料 MG・AC(年額)420,000円390,000円
授業料 IBDP(年額)—960,000円
授業料 IC(年額)1,200,000円—
教育充実費(年額)216,000円216,000円
保護者会費・生徒会費(年額)28,200円28,200円
給食費・給食共益施設費(年額・通学生)177,500円項目なし
出典:茗溪学園「2027年度 中学校 生徒募集要項」[10]・「2027年度 高等学校 生徒募集要項」[8]。高校の金額は要項に「2026年度の金額です。入学後に改定される場合があります」と明記されています。ほかに教材・行事・特別補講の費用が別途必要です。

寮生の年額は、通学生より中学で約89万円・高校で約107万円多い

ここは読み間違えやすいところです。要項の年額表は「通学生(年額)」と「寮生(年額)」の2列対照=置き換えで、通学生の金額に上乗せする形ではありません[10]。中学の場合、通学生が払う給食費・給食共益施設費177,500円は寮生の欄には無く、寮生給食費に置き換わります。そのため純増額は寮の項目の合計より少なくなります。

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寮生の欄にある費用(年額)中学高校
学寮管理費252,000円252,000円
寮生給食費(8月を除く)363,000円363,000円
寮生給食共益施設費342,000円342,000円
寮光熱水冷暖房衛生費102,000円102,000円
寮保護者会費7,200円7,200円
小計1,066,200円1,066,200円
通学生の給食費・給食共益施設費
(寮生の欄には無い)
−177,500円項目なし
通学生との差額(年額)888,700円1,066,200円
出典:茗溪学園 2027年度 中学校[10]・高等学校[8]の生徒募集要項。差額は当サイトによる算出(中学=寮生1,730,400円−通学生841,700円/高校=寮生1,700,400円−通学生634,200円。いずれもMG・ACクラス)。高校は通学生の欄に給食費の項目が無いため、寮の項目の合計がそのまま差額になります。ほかに入寮費240,000円が入学時に必要です。

就学支援金は、令和8年度から所得制限がなくなった

高等学校等就学支援金の制度が変わっています。文部科学省の資料には【新制度】所得制限:なしと明記され、支給上限額は私立45万7,200円(公立11万8,800円)、事業の実施期間は「【新制度】令和8年度〜」と記載されています[15]。なお同資料は45万7,200円を「私立高校の平均授業料を勘案した水準」と説明しています。茗溪学園の高校MG・ACの授業料39万円[8]はこの範囲内に収まります。

茗溪学園に当てはめると次のようになります。

  • 高校のMG・ACコース=授業料390,000円[8]は、上限457,200円の範囲内
  • 高校のIBDPコース=授業料960,000円[8]のうち、上限を超える差額は自己負担
  • 中学校は就学支援金の対象外です(対象校種に中学校は含まれません)[15]
  • 教育充実費・寮費・給食費は対象外です[15]

※ 新制度の対象外となる在校生には経過措置があり、支給上限額は39万6,000円です[15]。適用の可否は在学年次によって変わるため、最新の制度は文部科学省と学校でご確認ください。

学校の規模と成り立ち

正式名称茗溪学園中学校高等学校(めいけいがくえん)
区分私立・中高一貫(6年制)・共学
設置者学校法人 茗溪学園[26]
所在地〒305-8502 茨城県つくば市稲荷前1-1
開校1979年4月(中学1年138名・高校1年173名が入学)[12]
創立の経緯筑波大学・東京教育大学の同窓会「茗渓会」によって創立[12]
指定・認定SSH第1期2011年・第2期2017年・第3期2023年[12]/2016年7月にIB認定[12]/2026年5月にケンブリッジ国際認定校[19]
出典:茗溪学園 学園紹介[12]・茗渓会[26]・ケンブリッジ国際認定のニュース[19]。

この学校の性格を最も端的に示すのは、全校生徒の約5分の1が40か国以上からの帰国生という点です[23]。年間200名以上の短期留学生も海外から訪れます。

男女比は約1対1[17]、外国人教員は専任・非常勤を合わせて15名程度[18]。部活動・同好会は30を超えます[25]。

筑波研究学園都市の研究者子弟の教育を目的として創立された経緯もあり、帰国生・国際生と国内生が同じ教室にいる状態が、開校当初から前提になっている学校です[12]。

よくある質問

茗溪学園と筑波大学の関係は?推薦で行けるの?

筑波大学・東京教育大学の同窓会「茗渓会」が1979年に創立した学校です。2026年の筑波大学は25名で最多ですが、学校推薦型・総合型・一般選抜のどれで何名かは公表されていません。「同窓会が母体だから推薦枠がある」と読める記載も公式には見当たりません。

入学後に塾は必要ですか?

学校の学習支援「e-Dorm Lab」は寮生限定・有料で、通学生は対象外です。一方、寮生は学校の音楽教室を除いて習い事や学習塾に通えません(オンラインは例外が認められるケースあり)。通学生か寮生かで、家庭で用意する学習環境が大きく変わります。

高校から入ると、内進生に追いつけますか?

公式サイト・募集要項・リーフレットを確認した範囲では、高入生のクラス編成や進度の合流の仕組みについて記載がありません(2026年8月時点)。説明会や入試相談で直接確認することをおすすめします。

ACに落ちてもMGで合格できますか?(スライド合格)

中学入試はできます。ACの合格点に満たない場合でも、基準に達していれば各方式のMGでの合格となります(入学手続を行わなかった場合は無効)。ただしICは適用外で、他コースへのスライド合格はありません。

学費はいくらですか?お金持ちの学校ですか?

授業料はMG・ACが中学42万円・高校39万円です。高校は就学支援金の新制度で所得による線引きが外れ、私立高校の平均授業料を勘案した支給上限45万7,200円の範囲に高校のMG・ACが収まります。授業料等の3年間の合計は通学生で約231万円、就学支援金で授業料が支給される場合は約114万円です(教材・行事費は別)。費用が上がるのはIBDP(年96万円)とIC(年120万円)、そして寮(通学生との差額が年額で中学約89万円・高校約107万円)です。

偏差値が低いというのは本当ですか?

高校の目安は66で、茨城県内181校中14位・全国8,646校中452位です(模試各社の目安・学校非公表)。「低い」と感じられるのは、国際生特別選抜・IB入試・推薦・一般と入口が分かれ、1つの数字に収まらないためです。

公立の中高一貫IB校と比べたい方は、大宮国際中等(公立IB)の進学実績もあわせてご覧ください。

まとめ|数字を読み解くと見えてくること

茗溪学園は、進学実績の数字だけを並べると「国公立82・私立498・海外大50」という強い学校に見えます。ですが、その498は合格の件数であって人数ではなく、82や50も人数か件数かは公表されていません。筑波大への25も、入試ルートまでは公表されていません。

この記事で確かめた事実を整理すると、判断の材料は次の4点に集約されます。

  • 出口は確かに広い。国内難関から海外大まで、IBとEECという英語の入口も含めて選択肢が多い
  • 学習の手当ては家庭側の設計が要る。学校の学習支援は寮生限定・有料で、その寮生は塾に通えない
  • 全員が通る型がある。校技(男子ラグビー・女子剣道)と高2の個人課題研究は、合う子には最大の魅力、合わない子には5年・1年の負荷になる
  • 入口の設計が合否を分ける。中学は区分によって倍率が1.7倍から13.8倍まで開き、高校の一般枠は25名

説明会で分かるのは、学校が伝えたいことです。高入生のクラス編成、指定校推薦の最新の枠数、e-Dorm Labの費用のように、公式サイトを読み込んでも出てこない情報は、質問して初めて手に入ります。この記事の数字を持っていけば、聞くべきことがはっきりした状態で説明会に行けます。


参考情報・出典

  1. 茗溪学園「学園案内リーフレット2027」(2026年8月1日作成)PDF
  2. 茗溪学園「進路実績」(2026年合格実績速報・海外大は2026年6月6日暫定版)
  3. 茗溪学園「2026年度 海外大学合格実績」(2026年6月6日 暫定版)PDF
  4. 茗溪学園「国際バカロレア(IB)クラス」
  5. 茗溪学園「学習支援 e-Dorm Lab」
  6. 茗溪学園「寮生活Q&A」・「寮 施設紹介」
  7. 茗溪学園「寮 生活の様子」
  8. 茗溪学園「2027年度 高等学校 生徒募集要項」PDF
  9. 茗溪学園「高校入試情報」(2026年 茗溪学園高校入試結果)
  10. 茗溪学園「2027年度 中学校 生徒募集要項」PDF
  11. 茗溪学園「中学入試情報」(2026年度 茗溪学園中学校 入試結果)
  12. 茗溪学園「学園紹介」(沿革・校技)
  13. 茗溪学園「個人課題研究」・「SSH研究開発実施報告書」PDF
  14. 茗溪学園留学生センター「進学実績」(年度表記なし・2026年8月17日確認)
  15. 文部科学省「高等学校等就学支援金 新制度の概要」PDF
  16. みんなの高校情報「茗溪学園高等学校 口コミ」(64件・総合3.92/5・2026年8月17日確認)
  17. 茗溪学園「ケンブリッジインターナショナルクラス リーフレット2027」PDF
  18. 茗溪学園「ICについてのよくある質問」PDF
  19. 茗溪学園「ケンブリッジ国際認定校になりました」・「2027年度 中学校 新クラス設置のお知らせ」
  20. 茗溪学園「2026年度 転編入試験生徒募集要項」PDF
  21. みんなの高校情報「茗溪学園高等学校 偏差値」(2026年度版・2026年8月17日確認)
  22. インターエデュ「茗溪学園中学校高等学校 偏差値・合格実績」(80偏差値・2026年8月17日確認)
  23. 茗溪学園「国際教育」
  24. 茗溪学園「進路情報」
  25. 茗溪学園「クラブ活動」
  26. 一般社団法人茗渓会「茗溪学園」
  27. 茗溪学園「IBDPコース リーフレット」PDF

※ 偏差値は学校が公表しておらず、模試各社が出している目安のため、時点によって数字が動きます。募集人数・入試日程・学費は年度ごとに改定されるので、出願前に必ず学校公式の最新情報をご確認ください。本記事の数値はいずれも2026年8月17日時点で確認したものです。

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Masakiのアバター Masaki IBDP修了生の父/教育・進路メディア運営

我が子のIB経験と海外留学準備で奮闘した保護者としての実体験が原点。「同じ保護者の目線」で膨大な情報を整理・分析し、後悔しない進路選択を共に考えるパートナーとして「国際バカロレアIB広場」を運営。大学選びから留学手続き、その先のキャリア形成までを見据えた情報を提供しています。→ 運営者プロフィール・お問い合わせ

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