国際高等学校(NUCB)偏差値・学費・進学実績は?全寮制IB校【2026】

国際高等学校(NUCB International College)は、愛知県日進市にある全寮制のインターナショナルスクールです。名古屋商科大学(NUCB)系列で、2022年9月に開校しました。

特徴は、生徒全員が英語で国際バカロレア(IB)を学び、キャンパス内の寮で暮らすこと。「偏差値」で検索されることが多い学校ですが、実はこの学校に偏差値はありません。その理由と、学費・進学実績・向き不向きまで、判断に必要な情報を一つずつ整理します。

なお、名前のよく似た名古屋国際中学校・高等学校は、同じNUCB系列ですが通学制の別の学校です。「国際高等学校 口コミ」で出てくる評判には、この通学制の姉妹校のものが混じります。全寮制のこの学校(NIC)とは分けて読んでください。

この記事の結論(先に4行)
  • 学力検査が無いので偏差値はありません。選考は書類・英語エッセイ・CAT4・面接
  • 学費は3年間でおおよそ1,280万円+別途費用(寮費・3食込み。奨学金あり)
  • 第2期(2026年卒)の速報は海外大進学92%・QS世界Top100にのべ61名合格
  • 全員がIB・全寮制。同じ道を行く仲間に囲まれたい子に向き、家庭のペースを保ちたい子は要検討
目次

どんな学校?(基本データ)

まず全体像です。名古屋商科大学のキャンパス内にあり、各学年の定員は75名(全校で225名)。高校2・3年でIBのディプロマ・プログラム(IBDP)を英語で学び、世界の大学への進学を前提にした教育を行っています[9]

学校名国際高等学校
NUCB International College(NIC)
区分私立・全寮制
系列名古屋商科大学(NUCB)系列
開校2022年9月
課程IB(DP)認定校/IBと日本の高校卒業資格のダブルディプロマ
所在地〒470-0193
愛知県日進市米野木町三ヶ峯4-4
ホームページhttps://ic.nucba.ac.jp/
出典:NUCB International College 公式[9]

授業では、世界のトップスクールで使われるケースメソッド(ハーバード発祥として知られる討議中心の学び)を、高校段階から取り入れています[7]。IBがどんな教育で、どんな子に向くのかは、国際バカロレア(IB)のメリット・デメリットの記事で整理しています。

「偏差値」で探した人へ=この学校に偏差値はありません

「国際高等学校 偏差値」で調べても、数字は出てきません。学力検査(5教科の入試)で合否を決めていないからです。偏差値は模試や入試の得点分布から計算されるものなので、その入試が無いこの学校には、そもそも偏差値という指標が付きません。

では何で選ばれるのか。選考は、出願書類(英語エッセイ500語を含む)、CAT4というオンラインの認知能力テスト、そして受験者と保護者の面接を総合的に評価して決まります[5]。学力一発勝負ではなく、学ぶ意欲や考える力、英語の土台を見るタイプの入試です。

そのため、難易度は偏差値ではなく「入学時に求められる英語力」で測るのが実際的です。必要な英語の目安は入る学年で変わります。くわしくは後半の「入学」でまとめました。

第2期生の進学実績はどうだった?(2026年卒・速報)

新しい学校でいちばん気になるのが「卒業生はどこへ進むのか」です。2022年開校のこの学校は、すでに卒業生を送り出しています。公式が公表した第2期(Class of 2026)の速報値は次のとおりです[1]

項目2026年卒(速報)
卒業予定36名
海外大進学率92%
QS Top100 合格のべ61名
QS Top30 合格のべ23名
出典:国際高等学校「進学先ハイライト(2026/5/27 速報値)」[1]。ケンブリッジ大学・UCL・メルボルン大学などへ合格。

※ 「合格◯名」はのべ合格者数です(卒業予定36名が複数校に合格するため、人数より多くなります)。実際の進学者数とは異なります。また速報値であり、具体的な進学先は学校説明会で公表されます[1]

「新設校だから実績が読めない」という不安は、この学校についてはかなり解消されつつあります。海外大学への進学を軸に、QSランキング上位校への合格が数字で見えるようになったのは、学校選びの大きな判断材料です。

カリキュラム=高1で準備、高2・3でIB

学びは2段階です。Year 10(高1相当)はPre-IBという準備課程で、全科目を英語で学びながらIBDPへの土台を作ります。Year 11・12(高2・3相当)で本格的なIBDPに進み、16〜19歳の2年間で学びます[6]

修了時には、IBディプロマと日本の高校卒業資格の両方(ダブルディプロマ)を取得できます[6]。海外大学を目指しつつ、日本の大学という選択肢も残せる形です。IB資格を使った日本国内の大学入試については、IBで受験できる日本の大学一覧にまとめています。

IBDPは各グループから科目を選びます。開講科目は次のとおりです[7]

グループ開講科目
1|言語と文学Japanese A/English A/Lang A Self-Taught
2|言語習得English B/Japanese B/Japanese Ab Initio
3|個人と社会History/Geography/Business Management/Economics
4|理科Biology/Chemistry/Physics/ESS
5|数学Mathematics AA/Mathematics AI
6|芸術Music/Visual Arts
コアEE(課題論文)/TOK(知の理論)/CAS(創造・活動・奉仕)
出典:国際高等学校「IB Diploma Programme」[7]。6科目(HL3・SL3)を各グループから選択し、Group6の代わりにGroup4から2科目を選ぶこともできます。

科目選びで大切なのは、志望する大学・学部の要件から逆算することです。学部によっては特定の科目をHL(上級レベル)で求められることがあり、その科目が開講されているかは学校ごとに違います。気になる進路があるなら、必要な科目が選べるかを説明会で確認しておくと安心です。

入学=入試の中身と、必要な英語力

9月入学です。選考は次の3ステップで、書類・CAT4・面接の結果を総合的に評価して合否が決まります[5]

  • 書類審査(英語エッセイ500語・成績や出席の記録・推薦状2通など)
  • CAT4(オンラインの認知能力テスト・約1時間30分・Zoom監督で海外からも受験可)
  • 面接(受験者と保護者・キャンパスまたはオンライン)

出願料は20,000円、定員は75名(Year 10)です。出願は毎年10月1日ごろに始まり、届いた順に審査する先着方式で、定員に達すると締め切られます[5]。早めの出願が安全です。

中学(Year 9)を12月〜3月に卒業してYear 10に入る予定の生徒には、4月上旬〜6月末のBridging Programme(BP)という準備課程が用意されています。寮で暮らしながら、英語を中心に集中して学び、9月の本課程にスムーズに入るための期間です[8]

入学時に求められる英語力の目安

授業はすべて英語なので、入学時にどれくらいの英語力が推奨されるかが公表されています。ポイントは、どの学年から入るか(エントリーポイント)で必要な水準が変わることです[4]

試験BPYear 10Year 11
CEFRB1B2C1
英検2級準1級1級
IELTS4.0-5.05.5〜6.5〜
TOEFL iBT42-7172〜95〜
Cambridge140-159160〜180〜
出典:国際高等学校「Admissions Guideline」[4]。エントリーポイント別に推奨される最低水準(満たせば合格が保証されるものではありません)。

たとえばYear 10から入るなら英検準1級相当、準備課程のBPからなら英検2級相当が目安です。IBDPに直接入るYear 11ではさらに高い水準が求められます。英語が入学の入口であり、入ってからの学びの土台でもある学校です。

筆者の体験
我が家の長男は、ふつうの公立中学の出身です。英語塾に通ったことも、帰国やインターの経験もありません。それでも中学3年で英検2級までは取れました。特別な環境がなくても、この学校が入口で求める英語の水準には手が届くのだと思います。ただ授業はすべて英語です。入ってからのことも見据えて、早めに英語の土台を作っておくと安心だと感じています。

入学時の英語力は、早く動くほど余裕を持って届かせられます。今の英語力が入学の目安(BPなら英検2級、Year 10なら準1級)にどれくらい届いているか知りたいときは、英語の資格試験に強いサービスで一度診てもらうのも手です。

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学費はいくら?(総額と奨学金)

全寮制なので、授業料に加えて寮費がかかります。現行の学納金は次のとおりです[2]

入学金500,000円(入学時のみ)
授業料2,100,000円/年
寮費1,550,000円/年(光熱費・1日3食込み)
教育充実費450,000円/年
3年総額約12,800,000円(別途費用を除く)
出典:国際高等学校「Tuition Fees」[2]。合計は入学金+(授業料+寮費+教育充実費)×3年の概算で、下記の別途費用は含みません。

このほかに、制服・教材・CAS・健康診断・団体保険・課外活動などの費用が別途かかります。寮費には光熱費と1日3食が含まれますが、アレルギーや宗教上の食事対応は追加料金です[2]

テレビ番組で「高額」と話題になったこともある学費ですが、これは寮費・3食・24時間のサポート込みの金額です。高いか安いかは、前に見た海外大学への進学実績と合わせて、家庭の方針で判断するところです。IB校どうしの学費を横並びで見たい場合は、IB校の学費比較も参考になります。

奨学金でどこまで下がる?

成績優秀者や、系列校・在校生の家族向けに、いくつかの奨学金があります[3]

授業料奨学金初年度授業料の90/60/30%を免除。上位20%以内で毎年更新。家計支持者の給与841万円以下(非給与355万円以下)が条件。Year 11入学者は対象外。最大3名/年。
寮奨学金寮費に充当。月3万円×12=年36万円。最大3名/年。
提携校割引名古屋国際中高からの進学者・NUCB卒業生の子女は入学金の50%。
兄弟姉妹割引在校生・卒業生の兄弟姉妹は授業料の10%。
出典:国際高等学校「Scholarships」[3]。奨学金は自動審査で、別途の申請は不要。

※ 奨学金の詳細は公式サイト上「2021年3月時点・暫定」と注記されており、改定される場合があります。最新の金額・条件は募集要項または学校説明会で確認してください[3]。教育ローンや給付金の制度は用意されていません。

全寮制の暮らしと、どんな子に向くか

この学校の最大の特徴は、生徒全員が寮で暮らし、全員が英語でIBを学ぶことです。寮費に1日3食が含まれるように、生活を丸ごと学校が支える環境です。だからこそ、合う子・慎重に考えたい子がはっきり分かれます。

口コミで評判を確かめようとしても、開校が新しいこの学校は、みんなの高校情報のような口コミサイトにまだ掲載がありません(似た名前の姉妹校の口コミが混じる点にも注意が要ります)。SNSや掲示板に在校生・保護者と思われる断片的な声も見かけますが、匿名の一言だけで判断するのは避けたいところです。

評判の芯にあるのは、この学校の設計そのものです。少人数で多国籍という手厚さと、英語漬けのIB・全寮制という負荷は、同じ一枚のコインの裏表。わが子がどちらの面をより強く受け取るかを、説明会や公式の在校生の声で確かめるのが確実です。

向いている子
  • 英語で学ぶことに挑戦したい・海外大学を視野に入れている
  • 同じ目標を持つ仲間と、寮で生活ごと打ち込みたい
  • 自分で問いを立て、討議や探究で学ぶスタイルが好き
慎重に考えたい子
  • 家族と過ごす時間や、家庭のペースを大切にしたい
  • 英語での学びにまだ不安が大きく、土台づくりの時間が要る
  • 費用(3年で1,000万円超)と進路の見込みが釣り合うか迷う

筆者の体験
我が家の長男は、一般の高校にある日本語のIBコースに進みました。校内でIB生はごく少数、授業もホームルーム以外は別で、心細い時期もありました。この学校は真逆で、全員がIB・全寮制です。少数派の孤独は無い一方、24時間その環境で家を離れて過ごします。仲間と生活ごと打ち込みたい子には向き、家庭のペースを大事にしたい子には負荷になります。

まとめ|この学校を考えるなら

国際高等学校(NIC)は、偏差値では測れないタイプの全寮制IB校です。選考は書類・CAT4・面接で、入学時に求められるのは英語力。学費は3年で1,000万円を超えますが、奨学金があり、海外大学への進学実績も数字で見えてきました。

迷ったときの見どころは、(1)わが子が全寮制・全員英語の環境に合うか、(2)入学時に必要な英語力に届きそうか、(3)費用と進路の見込みが釣り合うか、の3点です。まずは英語の土台から。今の英語力が目安の級に届いているかを無料相談で確かめておくと、次に何をすべきかがはっきりします。

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よくある質問

国際高等学校(NIC)の偏差値は?

ありません。学力検査(5教科の入試)で合否を決めていないため、偏差値という指標が付きません。選考は書類・英語エッセイ・CAT4(認知能力テスト)・面接の総合評価です。難易度は入学時に求められる英語力で見るのが実際的です。

学費は3年間で総額いくら?

入学金50万円と、授業料210万円・寮費155万円・教育充実費45万円(いずれも年額)で、3年間の合計はおおよそ1,280万円です。制服・教材・保険などは別途かかります。成績優秀者向けの奨学金(授業料の最大90%免除など)もあります。

卒業生の進学実績は?

第2期(2026年卒)の速報では、海外大学への進学が92%、QS世界ランキングTop100にのべ61名・Top30にのべ23名が合格しています(合格はのべ数)。ケンブリッジ大学・UCL・メルボルン大学などへの合格が公表されています。

「名古屋国際高校」とは違う学校ですか?

別の学校です。名古屋国際中学校・高等学校は同じNUCB系列ですが通学制で、全寮制のこの学校(NIC)とは校舎も教育も分かれています。口コミを調べるときは、どちらの学校のものかに注意してください。

英語が得意でないと入れませんか?

入学時に推奨される英語力は入る学年で変わり、準備課程のBPからなら英検2級相当、Year 10からなら準1級相当が目安です。授業はすべて英語なので、早めに英語の土台を作っておくと入学後も安心です。


参考情報・出典

  1. 国際高等学校「進学先ハイライト」(Class of 2026・2026/5/27 速報値)
  2. 国際高等学校「Tuition Fees(学納金)」(入学金/授業料/寮費/教育充実費・別途費用)
  3. 国際高等学校「Scholarships(奨学金)」(授業料/寮/提携校/兄弟姉妹・2021年3月時点の暫定)
  4. 国際高等学校「Admissions Guideline」(入学時の英語力目安・エントリーポイント別)
  5. 国際高等学校「Admissions Guideline」(選考プロセス・CAT4・面接・出願料・定員・出願スケジュール)
  6. 国際高等学校「Pre-IB」(Year10 Pre-IB→Year11-12 IBDP・ダブルディプロマ)
  7. 国際高等学校「IB Diploma Programme」(開講科目・ケースメソッド・科目選択の仕組み)
  8. 国際高等学校「Bridging Programme」(対象・期間・Year10入口限定)
  9. 国際高等学校「About(学校案内)」(所在地・開校・系列・全寮制)

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この記事を書いた人

Masakiのアバター Masaki IBDP修了生の父/教育・進路メディア運営

我が子のIB経験と海外留学準備で奮闘した保護者としての実体験が原点。「同じ保護者の目線」で膨大な情報を整理・分析し、後悔しない進路選択を共に考えるパートナーとして「国際バカロレアIB広場」を運営。大学選びから留学手続き、その先のキャリア形成までを見据えた情報を提供しています。→ 運営者プロフィール・お問い合わせ

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