スイス連邦工科大学チューリッヒ校の詳細
基本データ
設立 | 1855年 |
都市 | チューリッヒ市 |
学生数 | 120カ国 24,530人 |
留学生 | 留学生比率:37% |
ホームページ | スイス連邦工科大学チューリッヒ校 |
世界大学ランキング | THE:11位(2023年) QS:9位(2023年) |
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH zurich)はチューリッヒ工科大学とも呼ばれている1855年に設立されたスイスの国立大学です。
各ジャンルの世界大学ランキングにおいて、毎年上位に名前が上がってくるETHZは、世界でも屈指の大学といえます。
出身者にはX線の名前で有名なヴィルヘルム・レントゲンや、天才科学者のアルベルト・アインシュタインも含まれていて、ノーベル賞受賞者を21名も輩出している名門校です。
留学生も積極的に受け入れているスイス連邦工科大学チューリッヒ校では、約37%が外国籍の生徒で、120の国々から優秀な生徒が世界最高水準の高度な研究と教育を受けられる環境を求めて集まってきています。
世界大学ランキング
世界大学ランキングでも常に上位に君臨している大学ですが、直近2023年度版のTHE世界大学ランキングでは11位、QSランキングでは9位と、日本の東京大学(THE:39位、QS:23位)よりも上位に位置する大学となっています。
世界大学ランキング
THE:11位(東大:39位)
QS:9位(東大:23位)
学士課程で人気のある学部(2021年)
2021年の学士課程への入学生は3,274人で内訳は以下の通りです。
CS:424人
建築:318人
物理:251人
健康科学:238人
入学要件
学士号プログラムに入学するには、以下の3つのタイプがあります。
- 無試験入学
- 軽減入学試験(4科目)
- 総合入学試験(8科目)
日本の高校を卒業の場合
スイス🇨🇭の大学への入学要件
🇯🇵日本
高等学校卒業証明(普通科)
以下の一般教育科目を履修していること(最終3年間)
- 第一外国語(母国語)
- 第二外国語
- 数学
- 自然科学(生物学、化学、物理学)
- 人文・社会科学(地理、歴史、経済・法学)
- 選択科目(カテゴリー2、4、5から1科目、またはコンピュータ・サイエンス、哲学。コンピューターサイエンスと哲学は6科目目としてのみ選択可能)
ETHZの要件
日本の大学が発行する希望する学問分野の大学入学資格証明書
ETHZ軽減入学試験。
それ以外の場合、ETHZ総合入学試験
国際バカロレアの場合
以下の要件を満たす場合、入学試験なしで入学できます。
ETHZの要件
- 42ポイント中38ポイント(ボーナスポイントなし)
- 数学AA(HL) or 数学AI(HL)
- 物理学 or 化学 or 生物学
- 言語A
上記以外の場合、ETHZ軽減入学試験
コア科目抜きの6科目で42ポイント中38ポイントというハイスコアを取ることが出来れば、世界でも屈指の名門スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)への道が見えてくるということになります。
生活コストが高いと言われるスイスですが、国公立大学の学費は非常に安いという事もあり、学士課程では言語要件があるものの、教育水準も非常に高くとても人気が高い学校です。
言語要件
修士課程になると、言語要件としてドイツ語の証明等も必要なく、英語のみで行われているものも多数ありますが、学士課程での主な教育言語はドイツ語となっています。
そのため、学習プログラムの開始前にドイツ語の要件を満たしている必要があります。
学部によっては英語で進められている授業もあるようですが、学士課程への入学ではドイツ語の要件クリアが必要になってきますし、生活をする上でもドイツ語を理解できる方がより良い生活が送れると思います。
ドイツ語能力証明
Language certificate (語学証明書) | Required minimum level C1 (最低限必要なレベル C1) |
---|---|
Goethe-Zertifikat C1 | with minimum grade ‘gut’ 最低グレード「gut」 |
Goethe-Zertifikat C2 | all exam sections must be passed 全ての試験セクションに合格すること |
TestDaF | with minimum score 4 in all four exam sections of the same session 同じセッションの4つの試験セクション全てにおいて、最低スコアが4であること |
ÖSD Zertifikat C1 | with minimum grade ‘gut bestanden’ (both written and oral examinations must be sat in the same session) 成績「gut bestanden」以上(筆記試験と口頭試験の両方を同じセクションで受験すること) |
DSH-3 | only the registered ® Deutsche Sprachprüfung für den Hochschulzugang ausländischer Studienbewerber 登録された上記のみ |
Deutsches Sprachdiplom der Kultusministerkonferenz – Zweite Stufe | DSD – second level with minimum level C1 in each examination part DSD – 各試験パートで最低レベルC1の第2レベル |
telc Deutsch C1 Hochschule | with minimum grade ‘gut’ (both written and oral examinations must be sat in the same session) 「gut」以上(筆記試験と口頭試験は同じセッションで受験すること)。 |
The C1 German language certificate may be no older than 2 years at the start of the application period.
The Goethe certificate C2 may be no older than 5 years at the start of the application period.
ETH Zurich
ETHZ 大学の学費
- 入学金0円
- 授業料(年間):1460CHF
(日本円で約170,000円〜210,000円) - その他強制費用(年間):148CHF
スイスの国公立大学は、ほとんどが公的資金でまかなわれています。
そのおかげで、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)ではスイスの国民も留学生も全学生が同額で、アメリカやイギリスなどに比べて学費が非常に安くなっています。
授業料は1学期で730CHFとなっていますので年間で1,460CHF。
2021年の後半から為替の大きな変動が続いていて、それまでは1CHF=120円前後でしたので、1,460CHF=175,200円となっていました。
しかし、2022年の後半では1CHF=145円前後となっていますので、1,460CHF=211,700円ほどとなっています。
日本の国公立大学の学費は、入学金が282,000円、年間授業料535,800円が標準額となっているので、スイスの国公立大学の安さが際立ちます。
生活コストが高いと有名のスイスですので、学費以外の部分で費用が重なってくるとは思いますが、それでもアメリカやカナダ、イギリスやオーストラリアなどの国と比較するとトータルコストはかなり抑えられるのではないでしょうか。
スケジュール
2024年秋学期入学のスケジュールは以下の通りでした。学士課程の入学時期は秋のみです。
無試験入学
出願期間 | 2023.11.01 – 2024.03.31 |
ドイツ語証明書の提出 | 2024年3月31日まで |
高等学校卒業証明書 | 受領後直ちに 遅くとも2024年8月31日まで |
入学時期 | 2024年9月16日 |
入学試験による入学
出願期間 | 2023.11.01 – 2024.03.31 |
ドイツ語証明書の提出 | 2024年3月31日まで |
高等学校卒業証明書 | 受領後直ちに 遅くとも2024年8月31日まで |
入学試験 | 2025.01.13 – 2025.01.23 |
入学試験結果 | 入学試験終了後すぐに公表 |
入学時期 | 2025年9月15日 |
入学試験がある場合は、入学時期が1年遅れることになります。
スイス最大の都市チューリッヒ
ローマ時代から栄えた歴史を持っていて、イタリアとドイツを結ぶ交通の要衝として発展し、現在では国際空港があるスイスの玄関口として、中世の歴史的な建物が並ぶ観光地であり、経済と文化の中心を担うスイス最大の都市であるチューリッヒ。
スイスの公用語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つと言われていますが、スイスの北部に位置するチューリッヒではドイツに近いという事もあり公用語はドイツ語(スイスドイツ語)となっています。
しかし、特に若い人たちの間では英語を使用する頻度が高くなっていて、観光客が訪れるようなところでは英語での案内なども多く、比較的英語が伝わることが多いようです。
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ)の修士課程では、ほとんどの授業が英語で行われているそうですし、学士課程でもコースによりますが2年次からは英語で授業が行われているコースもありますので、英語というのが日本よりは溶け込んでいるように感じます。