韓国では毎年約10~15万人の学生が海外に渡り、グローバルな教育環境で学んでいます。
従来は欧米圏(アメリカ、オーストラリア、イギリスなど)が人気でしたが、最近では留学費用の負担や安全面への配慮から、アジア地域を選ぶ学生が増加傾向にあります。
そこで今回は韓国人学生が最も多く留学をするアジア地域の国をまとめました。
韓国人が留学する
アジアTOP10
10位:イスラエル
英語での授業が提供されるようになり、特に研究分野や工学系に興味を持つ学生が注目。従来は留学生が少なかったが、最近は留学先としての関心が高まっています。
- 選ばれる理由
テクノロジー・研究分野での評価の高さ - 特徴
英語での授業提供が増加、特に工学系・研究分野が強み - 向いている学生
革新的な技術や研究に興味がある学生
9位:フィリピン
安全面でいくつかの問題はあるものの、経済的に優れており、スパルタ式の語学研修プログラムが人気。費用対効果を重視する学生向けの選択肢として位置付けられています。
- 選ばれる理由
低コストでの英語学習環境、スパルタ式語学研修 - 特徴
費用対効果が高い英語教育プログラム - 注意点
地域によっては安全面での配慮が必要
8位:タイ
旅行先としても人気の国ですが、近年は国際学校への進学を希望する学生にも選ばれています。生活費や滞在費が比較的低い点が魅力です。
- 選ばれる理由
生活費の安さ、国際学校の質の向上、アジア地域での中心性 - 特徴
観光地としての魅力と合わせた教育環境 - 向いている学生
比較的リラックスした環境で学びたい学生
7位:ベトナム
急速な経済成長と韓国企業の進出が背景にあり、留学生の数が着実に増加中。大学進学よりも、国際学校への留学が好まれる傾向があります。
- 選ばれる理由
韓国企業の進出増加による将来性、経済成長率の高さ - 特徴
国際学校への留学が主流、韓国企業でのインターンシップ機会 - 向いている学生
新興市場でのビジネス経験を得たい学生
6位:マレーシア
年間約1,000人の韓国人留学生が訪れる国。クアラルンプールなど都市部の環境が整っており、大学や設備の良い私立校があるため、学費や生活費の面で経済的なメリットが評価されています。
- 選ばれる理由
経済的な留学費用、英語教育環境、多文化社会 - 特徴
クアラルンプールなど都市部は設備が整っており、欧米分校も多数 - 向いている学生
限られた予算で英語環境を求める学生
5位:シンガポール
アジア最高峰の大学(例:シンガポール国立大学など)がそろっており、学問水準や就職環境も充実。ただし、生活費は非常に高い点に注意が必要です。
- 選ばれる理由
アジアトップクラスの教育水準、英語環境、国際的な就職機会 - 特徴
シンガポール国立大学などの一流校、多文化社会での経験 - 注意点
生活費が非常に高いため、予算計画が重要
4位:台湾
中国留学に対する代替先として、文化的な親近感やより自由な環境、英語使用の多さが魅力となり、意外にも上位にランクインしています。
- 選ばれる理由
中国語学習環境としての代替地、自由な社会環境 - 特徴
文化的な親近感、比較的安全な環境、英語使用機会も多い - 向いている学生
中国語と中華文化を学びたい学生、リベラルな環境を求める学生
3位:香港
長らく韓国人に人気の留学先ですが、最近は中国の影響でやや学生数が減少傾向。しかし、世界的に評価の高い大学が複数存在するため、依然として魅力的です。
- 選ばれる理由
国際的な教育環境、英語と中国語の両方が学べる - 特徴
世界トップレベルの大学が複数存在 - 注意点
近年は中国本土の影響拡大により、留学環境に変化が見られる
2位:日本
近隣であること、為替の変動、労働市場の需要の拡大などの要因から、留学先としての人気が上昇。特に日本語の習得や文化的な面でも魅力が評価されています。
- 選ばれる理由
地理的な近さ、安定した為替レート、就職市場での需要 - 特徴
文化的な親近感があり、適応しやすい環境 - 向いている学生
日本語や日本文化に興味がある学生、日系企業への就職を目指す学生
1位:中国
毎年約1万5千人の韓国人留学生が中国を選んでいます。中国の経済力、言語の需要、さらにはその影響力が留学先としての最大の魅力となっています。
- 選ばれる理由
中国の経済力、中国語の需要増加、アジアにおける影響力の拡大 - 特徴
奨学金制度が充実しており、学費・生活費のバランスが良い - 向いている学生
中国語習得を目指す学生、ビジネスや国際関係を学びたい学生
留学先と留学生数
ランク | 国 | 留学生数 |
---|---|---|
10 | イスラエル | 115人 |
9 | フィリピン | 129人 |
8 | タイ | 311人 |
7 | ベトナム | 601人 |
6 | マレーシア | 841人 |
5 | シンガポール | 1,028人 |
4 | 台湾 | 1,596人 |
3 | 香港 | 1,715人 |
2 | 日本 | 14,247人 |
1 | 中国 | 16,968人 |
ここまで韓国人学生が最も多く留学するアジア地域のランキングを見てきました。
最近では西洋圏の国よりも安全で近く、また留学費用が大きく抑えられることからも、アジア地域に留学をする学生が増えてきているようです。
特に英語環境を重視するならシンガポールやマレーシアが候補として挙げられます。
- 経済的メリット
欧米圏と比較して学費・生活費が抑えられる - 地理的近さ
移動時間が短く、緊急時の帰国もしやすい - 文化的類似性
適応しやすい環境が多い - 就職機会
アジア経済の成長に伴い、キャリア機会が拡大している - 言語オプション
英語環境が選べる(シンガポール、マレーシア、香港など)
また、各国の政治情勢や安全面についても最新情報を確認し、奨学金制度なども積極的に調査することをお勧めします。