ドイツ留学は本当に無料?費用・条件・失敗しない方法【2025年最新】

目次

まず結論:ドイツ留学って実際どうなの?

気になる疑問に先にお答えします

ドイツの大学は本当に無料?

はい。国公立大学の一般的な学部課程は原則無料です(例外:バーデン=ヴュルテンベルク州のみ年40万円、私立大学や特殊な修士課程は別途費用あり)

英語だけで大丈夫?

はい。2,200以上の英語コースがあります

レベルは高い?

はい。世界ランキング100位以内に3校、200位以内に20校

就職できる?

はい。特にヨーロッパ企業への就職で評価されます

他の国と比べてどれくらい安い?(4年間)

総費用ドイツとの差額
ドイツ約880万円基準
オーストラリア約1,600万円720万円高い
イギリス約2,000万円1,120万円高い
アメリカ私立約3,000万円2,120万円高い

うちの子でも行けるかチェック

□ 高校卒業(予定)
□ 英語がそこそこできる(IELTS 6.0目標)
□ 共通テストで優秀な成績を収めている
□ 年200万円程度の準備ができる
→ 3つ以上なら可能性ありです!

なぜドイツ留学が注目されているの?

「海外の大学に行かせたいけど、学費が…」

そんな悩みを持つご家庭が増えています。実際、アメリカの私立大学なら4年で3,000万円、イギリスでも2,000万円かかることが珍しくありません。

でも、ドイツなら4年で880万円程度。この差は大きいですよね。

我が家でも子どもの留学を考えたとき、この費用の差に驚きました。そこでドイツ留学について徹底的に調べた結果をまとめたのが、この記事です。

みんなが心配していること、お答えします

「英語だけで本当に卒業できるの?」

できます。ただし準備は必要です

実際に調べてみると

成功するポイント

  • IELTS 6.5-7.0の英語力を準備
  • 生活用の基本ドイツ語も覚える
  • 大学の語学サポートを活用

「卒業後ちゃんと就職できるの?」

特にヨーロッパでの就職に強いです

実際の数字を見ると

  • ドイツの失業率:約5-6%(日本より低い)
  • 卒業後18ヶ月の就職活動ビザあり
  • EU圏内での就職で高評価

「途中で嫌になったらどうする?」

リスクを減らす方法があります

事前にできること

  • まず1年間の語学留学で試す
  • 日本の大学と併願(休学も可能)
  • 短期プログラムから始める

もし帰国することになっても

  • 日本の大学への編入も可能
  • 単位が認定される場合も多い
  • 海外経験は就活でプラスになる

「親をどう説得すればいい?」

数字で説明するのが一番です

節約できる金額(4年間)

  • アメリカ私立との差:2,120万円
  • イギリスとの差:1,120万円
  • オーストラリアとの差:720万円

教育の質も証明済み

  • 世界大学ランキングで上位多数
  • ノーベル賞受賞者も多い
  • 産業界との連携が強い

ドイツ留学 vs 他国留学【徹底比較分析】

総合比較表

スクロールできます
項目ドイツアメリカイギリスオーストラリア
年間学費7万円
国公立大学の場合
400-800万円300-600万円300-500万円
年間生活費187万円300-400万円250-350万円200-300万円
英語プログラム2200+豊富豊富豊富
世界ランク上位校20校(TOP200)多数多数8校(TOP200)
卒業後就労18ヶ月困難2年2-4年
治安レベル高い地域差大高い高い

費用対効果分析

ドイツ留学の圧倒的なコストパフォーマンス

■ 4年間の総費用比較
ドイツ:  ████ 800万円
豪州:    ████████ 1600万円  
英国:    ██████████ 2000万円
米国:    ███████████████ 3000万円

投資回収期間の試算

  • ドイツ:卒業後5-7年で投資回収
  • 他国:卒業後10-15年で投資回収

どんな人にドイツ留学が向いている?

✅ ドイツ留学がおすすめの人

  • 費用を抑えて質の高い教育を受けたい
  • ヨーロッパでの就職・キャリアを考えている
  • 工学・理系分野を専攻したい
  • 多文化環境での学習を重視する
  • 実践的なスキルを身につけたい

❌ 他国留学を検討すべき人

  • アメリカ文化・アメリカ企業への憧れが強い
  • 英語圏での完全な英語環境を求める
  • エンターテイメント・メディア系を専攻したい
  • 豊富な奨学金制度を活用したい(アメリカ)

ドイツ大学留学の魅力【詳細解説】

世界最高水準の教育

ドイツには国から認可された約430の大学があり、全体で21,000以上の学士や修士などの課程が提供されています。

主要大学ランキング比較(2025年最新版)

大学名QS 2026順位THE 2025順位
ミュンヘン工科大学(TUM)22位30位
LMUミュンヘン58位33位
ハイデルベルク大学80位43位

参考:日本の大学

  • 東京大学:QS 36位、THE 39位
  • 京都大学:QS 57位、THE 68位

2025年6月現在、最新の詳細ランキングは各公式サイトでご確認ください

ドイツの大学の特徴は、大学間の質の差が比較的小さいことです。教育の質はどのタイプの大学でも同じようにハイレベルで、どの学科も一貫して高い水準にあります。

授業料がほぼ無料

基本的な授業料制度

  • 国公立大学:原則無料
  • 例外:バーデン=ヴュルテンベルク州のみ
    • 非EU圏学生は学期あたり1,500ユーロ(約22万円)
    • それでも年間約40万円程度という安さ

必要な費用:学期共済費

授業料は無料ですが、すべての学生は学期ごとに100~350ユーロの学期共済費(Semesterbeitrag)を支払います。

学期共済費に含まれるもの

  • 公共交通機関乗り放題パス(Semester ticket)
  • 学生サービス利用料
  • 学生自治会費

英語で学べる環境

ドイツには全ての授業が英語で行われる専攻が、2200以上もあります。分野も幅広く、一般的な学部学科はほぼすべてカバーされています(医学部はドイツ語のみが一般的)。

さらに、人口の60%近くが英語を話せると言われているドイツでは、日常生活でも英語でのコミュニケーションが可能な場面が多くあります

治安と生活環境

世界平和指数での順位

  • 日本:17位
  • ドイツ:20位 (2024年版、両国とも治安は良好

ドイツは政治・経済が安定しており、基本的な危機管理を徹底すれば安心して生活できる環境です。

留学費用の詳細

生活費の目安

1か月あたりの必要な資金額は992.00ユーロ以上(2024年9月1日以降)とされています。

月額生活費の内訳例

項目金額(ユーロ)日本円換算
家賃290-560約4.8-9.2万円
食費168約2.8万円
健康保険約100約1.7万円
交通費94約1.6万円
その他154約2.5万円
合計約850-950約14.0-15.7万円
為替レート1ユーロ=165円で計算、2024年平均価格

ビザ申請に必要な資金証明

閉鎖口座(Sperrkonto)について

滞在予定の全期間分に相当する資金、あるいは最大一年分(11,904.00ユーロ以上 (2024年9月1日以降))が必要な証明額となります。

重要なポイント

  • 月額992ユーロ × 滞在月数分が必要
  • 1年間なら約180万円(11,904ユーロ)
  • 毎月決まった額しか引き出せない特別な口座

出願要件と条件

日本の学生がドイツの大学へ出願するための資格を学歴別に解説したルートマップ風のインフォグラフィック。高校卒業、国際バカロレア(IB)取得、大学在学・卒業という3つのルートで、それぞれ必要となる条件がイラストで示されている。

基本的な学力条件

日本の学生がドイツの大学に出願するための条件は、最終学歴によって異なります。

高校卒業の場合

  1. DAADが示す一つの目安として、共通テストで一定以上の成績(例:総得点率6割以上など)が求められます
  2. ただし、最終的な出願資格の有無は、志望大学の指定する審査機関(uni-assistなど)による個別の評価で決まります
  3. 詳細は必ず志望大学の公式サイトで確認してください

ドイツ大学への道を開くためには、まず共通テストで目標点を確保することが重要です。実績のあるなどのオンライン塾などを活用し、効率的に対策を進めるのも良いでしょう。

国際バカロレア(IB)取得者の場合

  • IBDP(国際バカロレア・ディプロマ)を取得
  • 数学をHLで受講、または理科(生物・化学・物理のいずれか)をHLで受講
  • 数学AA、AIでIBDPを取得すると、すべての学部で直接大学入学が可能

大学進学においてIBの科目選択はとても重要になります。科目選択については以下の記事で詳しくまとめてあります。

成績換算式

例:IBDPスコア37点の場合 → ドイツ成績1.8

ドイツ成績 = 1 + 3 × (42 – IBDPスコア) ÷ (42 – 24)

日本の大学在学中・卒業の場合

学歴出願可能分野
大学1年以上修了(35単位以上)専攻学科および関連学科
短期大学卒業専攻学科
4年制大学卒業任意の学科

語学要件

英語プログラムの場合

  • IELTS 6.0-7.0(大学・専攻により異なる)
  • TOEFL iBT 80-100(大学・専攻により異なる)

特にIELTSのスピーキングは、高得点を狙うための対策が不可欠です。いつでもネイティブ講師と実践練習ができるオンライン英会話などを利用して、話す力に自信をつけておくことをお勧めします。

ドイツ語プログラムの場合

  • TestDaF:全分野で4以上
  • DSH:レベル2以上

具体的な要求スコアは志望大学の公式サイトで最新情報をご確認ください

住まいの選択肢

学生寮

メリット

  • 家賃が最も安い(月200-400ユーロ程度)
  • キャンパスに近い
  • 異文化交流の機会が豊富

注意点

  • 部屋数に限りがある
  • 早期申込が必須

フラットシェア(WG:Wohngemeinschaft)

メリット

  • 家賃を抑えられる(月300-600ユーロ程度)
  • 個室あり、キッチン・バス共用
  • ドイツ人学生との交流機会

探し方

  • WG-Gesuchtなどの専門サイト
  • 大学の掲示板

賃貸アパート

メリット

  • プライバシーを重視できる
  • 自分のペースで生活可能

デメリット

  • 家賃が高い(月500-800ユーロ程度)

ドイツ大学の種類と特徴

総合大学(Universität)

  • 学術研究重視
  • 幅広い学問分野
  • 理論的なアプローチ

応用科学大学(Fachhochschule)

  • 実践志向
  • 産業界との密接な連携
  • 即戦力となる人材育成

芸術系大学

  • 創造性を重視
  • 特別な適性試験あり

今すぐ始める!ドイツ留学準備ロードマップ

ドイツ留学の準備手順を、ゲームのレベルアップに見立てた縦長のインフォグラフィック。「準備」「出願」「渡航」といった3つのステップが描かれ、各ステップで必要なタスクが『本=勉強』『パスポート=ビザ』のように、アイコンと単語だけで視覚的に表現されている。

時期別やることリスト

やることリスト

高校2年生の今すぐやること

□ 英語力強化開始(目標:IELTS 6.5-7.0)
□ 志望分野の英語プログラム調査
□ 共通テスト対策(5科目420点以上目標)
□ 家族との相談・合意形成

やることリスト

高校3年生(受験年)

□ 共通テスト受験(2科目62%以上確保)
□ IELTS/TOEFL受験
□ 大学・プログラム選定
□ 出願書類準備開始

やることリスト

卒業後(ギャップイヤー推奨)

□ ドイツ語基礎学習(A1-A2レベル)
□ 閉鎖口座開設・資金準備
□ ビザ申請
□ 住居確保

資金計画テンプレート

必要資金の詳細計算

初期費用(出発前)

・閉鎖口座:180万円(11,904ユーロ)
・航空券:15-30万円
・ビザ申請:3-5万円
・保険:10-15万円
・初期準備:10-20万円
─────────────────
初年度合計:220-250万円

年間ランニングコスト(2年目以降)

・学期共済費:7万円
・生活費:170万円
・帰省費:10-20万円
─────────────────
年間合計:190-200万円

具体的な費用が見えてくると、留学資金の準備に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。そうした場合は、のようなお金の専門家に無料で相談し、ご家庭に合った資金計画を立ててみるのも一つの有効な手段です。

失敗しないための重要ポイント

準備段階での注意点

  1. 情報収集は必ず公式サイトから
    • 制度変更が頻繁にあるため
    • SNSの体験談は参考程度に
  2. 英語力は余裕を持って準備
    • 最低要件+0.5点以上を目標
    • アカデミック英語の特別対策
  3. 資金は1.2-1.5倍で計画
    • 為替変動リスクを考慮
    • 緊急時の予備資金確保

出願時の致命的ミス防止

  • 出願締切の確認(大学により異なる)
  • 書類の英語/ドイツ語翻訳認証
  • 成績証明書の評価機関認証

困った時の相談窓口

公式相談機関

  • DAAD東京事務所(日本語対応)
  • 各大学の留学生課(英語対応)
  • ドイツ総領事館(ビザ関連)

無料相談サービス

  • 各種留学フェア(年1-2回開催)
  • 大学説明会(オンライン参加可能)

注意すべきポイント

最新情報の確認

この記事の情報は2025年6月時点のものです。制度変更の可能性があるため、以下の点にご注意ください

  1. 授業料制度は州により異なる可能性があります
  2. 閉鎖口座の金額は定期的に見直されます
  3. 入学要件は大学・学部により異なります

準備期間の確保

ドイツ留学には十分な準備期間が必要です:

  • 語学準備:6ヶ月-2年
  • 書類準備:3-6ヶ月
  • ビザ申請:1-3ヶ月

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まとめ

ドイツ留学は、世界トップレベルの教育を経済的負担を抑えて受けられる、非常に魅力的な選択肢です。特に以下のような方にお勧めします:

  • 質の高い教育を求めるが費用を抑えたい
  • 将来的にヨーロッパで働きたい
  • 多様な文化環境で学びたい
  • 研究分野で実績を積みたい

ただし、成功するためには早期からの計画的な準備が不可欠です。まずは志望分野の英語プログラムがあるかを調べ、必要な語学力の習得から始めることをお勧めします。


参考情報源・公式リンク集

免責事項: この記事の情報は2025年6月24日時点のものです。制度変更の可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。個別の状況については、専門機関にご相談されることをお勧めします。

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この記事を書いた人

Masakiのアバター Masaki 国際バカロレア進路専門家

我が子のIB経験と海外留学準備で奮闘した保護者としての実体験が原点。「同じ保護者の目線」で膨大な情報を整理・分析し、後悔しない進路選択を共に考えるパートナーとして「国際バカロレアIB広場」を運営。大学選びから留学手続き、その先のキャリア形成までを見据えた情報を提供しています。

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