「UCLに合格するには何点必要?」
「日本の高校からでも入学できる?」
「IBで何点取れば安全圏?」
世界大学ランキング8位、ノーベル賞受賞者30人を輩出するUCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)への入学を目指すあなたにとって、最も重要なのは正確な入学条件の把握です。
しかし、UCLの入学要件は複雑で、日本の高校卒業・国際バカロレア(IB)・Aレベルそれぞれで全く異なります。さらに、コースによって求められる成績や英語スコアも大きく変わるため、間違った情報で準備を進めてしまうリスクも。
この記事では、日本の高校を卒業された方、国際バカロレア(IB)ディプロマをお持ちの方、そしてAレベルを履修された方を対象に、UCLへの入学条件を徹底的に解説します。
UCLの難易度と入学条件の基本
UCLの入学審査は非常に競争が激しく、学業成績だけでなく、志望するコースへの熱意や適性も重視されます。出願はUCAS(Universities and Colleges Admissions Service)を通じて行われ、以下の要素が総合的に評価されます。

主要評価項目
評価項目 | 詳細 |
---|---|
学業成績 | 出願するコースの要件を満たす、高い学業成績が求められます |
英語能力 | UCLが定める英語能力要件(IELTSやTOEFL iBTなど)を満たす必要があります |
Personal Statement (志望理由書) | 志望するコースへの熱意、関連する経験、将来の目標などを具体的に記述します |
Reference (推薦状) | 学校の先生などからの推薦状が必要です |
追加要件 | コースによっては、入学試験、ポートフォリオ、面接などが課される場合があります |
本記事の情報は、UCLの公式ウェブサイトおよび関連する公式情報源に基づいています。入学条件は変更される可能性があるため、必ずUCLの公式ウェブサイトで最新の情報を確認してください。
UCLへの入学方法|日本の高校卒業生向け
日本の高校を卒業した方がUCLの学部課程に直接出願する場合、一般的には日本の高校卒業資格だけでは不十分とされています。多くの場合、以下のいずれかのルートを経由する必要があります。
ファウンデーションコース(大学進学準備コース)
UCLまたは提携機関が提供するファウンデーションコースを修了することが、最も一般的なルートです。ファウンデーションコースでは、イギリスの大学教育に必要な学術スキルと英語力を習得します。
ただし、どのファウンデーションコースが自分の学びたい学部へ繋がっているのか、進学条件は何かといった情報は複雑です。そのため、早い段階から海外大学進学のサポート実績が豊富なエージェントに相談し、自分に合った最適なルートを見つけることが合格への確実な一歩となります。
UCLのファウンデーションコース
(UPC: Undergraduate Preparatory Certificates)
コース名 | 対象分野 |
---|---|
UPCH (Humanities and Sciences) | 人文科学・社会科学 |
UPCSE (Science and Engineering) | 理工系・医学系 |
- 日本の高校の成績
主要科目において高い評価(例:5段階評価で4以上、またはGPA 3.5/4.0以上) - 英語能力
IELTS for UKVI Academic:Overall 6.0、各セクション5.5以上など - 面接が課される場合があります
ファウンデーションコースで求められる成績を修めることで、UCLの学部課程への進学が可能になります。
日本の大学での学士課程1年以上の修了
日本の大学で1年以上の学士課程を修了し、UCLが定める成績要件を満たすことで、直接出願が可能な場合があります。
日本の大学の成績で、UCLの「Upper second-class (2:1) equivalent」に相当する成績(例:GPA 3.5/4.0以上、またはS~F評価でA以上の単位を50%以上取得など)。
UCL入学条件|国際バカロレア(IB)の必要スコア
国際バカロレア(IB)ディプロマは、UCLが広く認めている国際的な資格です。

一般的な入学条件の目安
- 合計点:34~39点以上(コースによって異なる)
- Higher Level (HL) 科目:3科目で17~19点以上(各科目の最低点も設定される場合がある)
- Specific Subject Requirements:志望するコースに関連するHL科目で、特定の高得点(例: 数学HLで7点、生物HLで6点など)が求められることがあります
特に、こうした特定のHL科目で高得点を確実に取るためには、独学だけでなくIB対策を専門とするIB対策に特化した家庭教師サービスEDUBALに相談し、戦略的な学習計画を立てることも有効な選択肢です。
具体例:Arts & Sciences
Standard offerでは、39点(HL3科目で19点、各HL科目で5点未満なし)が目安とされています。
英語能力要件
IBディプロマの英語科目(English A:Language and LiteratureまたはEnglish A:Literature)で一定の成績(例:SL/HLで4以上)を収めている場合、別途英語能力試験の提出が免除されることがあります。
UCL入学条件|Aレベルの必要成績
Aレベルはイギリスの大学入学に最も一般的な資格であり、UCLもAレベルの成績を重視します。
一般的な入学条件の目安
成績要件 | 要件 |
---|---|
基本要件 | AAA~ABB(コースによって異なる) |
高競争率コース | A*AAなどの非常に高い成績が求められる場合もあります |
Specific Subject Requirements | 志望するコースに関連するAレベル科目で、特定の高得点(例: 数学A*、経済学Aなど)が求められることがあります |
英語能力要件
GCSE English Languageで一定の成績(例: Grade 6/B以上)を収めている場合、別途英語能力試験の提出が免除されることがあります。
UCL英語要件|IELTS・TOEFL必要スコア一覧
UCLは、出願者全員に高い英語能力を求めています。コースによって求められるレベルが異なりますが、一般的には以下の試験が認められています。
英語能力要件レベル表
レベル | IELTS Academic | TOEFL iBT | 説明 |
---|---|---|---|
レベル1 (Standard) | Overall 6.5 (各セクション6.0以上) | Overall 92 (R:24, W:24, S:20, L:20) | 一般的なコース |
レベル2 (Good) | Overall 7.0 (各セクション6.5以上) | Overall 100 (R:24, W:24, S:22, L:22) | やや高い要件のコース |
レベル3 (Advanced) | Overall 7.0 (各セクション7.0以上) | Overall 100 (R:25, W:25, S:23, L:23) | 高い要件のコース |
レベル4 (Highly Advanced) | Overall 7.5 (各セクション7.0以上) | Overall 109 (R:27, W:27, S:23, L:23) | 最も高い要件のコース |
⚠️ 重要事項
- 上記の表は一般的な目安であり、コースによって具体的な要件が異なります。必ず志望するコースのページで確認してください。
- IELTS for UKVI Academicなど、特定の試験タイプが求められる場合があります。
- 英語圏の国で一定期間教育を受けた経験がある場合、免除されることもあります。
これらの高い目標スコアを達成するには、参考書での学習に加え、実践的なアウトプットの機会を増やすことが鍵となります。
例えば、【Cambly(キャンブリー)】
のようなオンライン英会話でネイティブ講師とスピーキングの練習を重ねたり、ライティングの添削指導を受けたりするのが効果的です。
また、通学や予約が不要なAI英会話「Speak」を活用して、毎日手軽にスピーキングの練習を続けることも、スコアアップへの近道となるでしょう。
UCL合格のための志望理由書と推薦状対策
学業成績や英語能力だけでなく、Personal StatementとReferenceも合否を左右する重要な要素です。
Personal Statement のポイント
- 明確な志望理由:なぜそのコースをUCLで学びたいのか、具体的な理由を明確に述べます
- 関連経験の記述:関連する学術的興味、読書、課外活動、ボランティア、インターンシップなどの経験を具体的に記述し、それがどのように志望コースと関連しているかを示します
- 知的資質のアピール:批判的思考力、知的好奇心、学習意欲をアピールします
- 文字数制限:UCASでは4,000文字以内の制限があります
Reference(推薦状)
- 推薦者:通常、学校の先生(進路指導担当者や教科担当者)に依頼します
- 内容:学業成績、学習態度、潜在能力、コースへの適性などを客観的に評価してもらうことが重要です
UCL出願方法と締切スケジュール
UCLへの出願は、イギリスの大学出願システムであるUCASを通じて行われます。
出願ステップ
コースの選択と要件の確認
志望するコースの具体的な入学要件(学業成績、英語、追加試験など)をUCLの公式ウェブサイトで確認します
UCASアカウントの作成
UCASのウェブサイトでアカウントを作成します
Personal Statementの作成
魅力的な志望理由書を作成します
Referenceの依頼
学校の先生に推薦状の作成を依頼します
学業成績と英語能力の証明
成績証明書や英語能力試験のスコアを準備します
出願
UCASを通じてオンラインで出願します
追加試験・面接
必要に応じて、追加試験の受験や面接に臨みます
一般的な出願締め切り
コース分野 | 締切日 |
---|---|
医学・歯学・獣医学系コース | 10月15日 |
その他のコース | 1月15日 |
UCL学費と奨学金情報
UCLは、優秀な国際学生を対象とした様々な奨学金を提供しています。
主な奨学金制度
奨学金名 | 対象 | 備考 |
---|---|---|
UCL Global Masters Scholarship | 大学院生向け | 競争率が高い |
Global Undergraduate Scholarship | 学部生向け | 競争率が高い |
これらの奨学金は競争率が高いため、早めに情報収集し、要件を満たすよう準備することが重要です。
学費の目安
UCLの学費はコースによって大きく異なりますが、国際学生の学部課程の学費は年間£22,000~£33,000(約400万円~600万円)程度が目安となります。
まとめ
UCLへの入学は決して容易ではありませんが、適切な準備と努力によって夢を実現することは可能です。本記事で解説した入学条件と出願プロセスを参考に、UCLの公式ウェブサイトで最新かつ詳細な情報を確認しながら、計画的に出願準備を進めてください。
重要なポイント
- 最新情報の確認:入学条件は変更される可能性があるため、必ずUCL公式サイトで確認
- 早期準備:出願締切に余裕をもって準備を開始
- 総合的な準備:学業成績だけでなく、Personal StatementやReferenceも重要
- 専門的サポート:必要に応じて進路指導の専門家に相談