国際バカロレア(IB)と日本の高校教育との違い!メリットとデメリット

海外留学を検討していたり、より良い教育を受けたいと考えている中学生・高校生や、より良い教育を受けさせたいと考えている保護者が、注目している教育プログラムの1つに国際バカロレアがあります。

今回の記事では、国際バカロレアプログラムについて詳しく解説し、導入している日本の高校やIBプログラムのメリット・デメリット、進路などについてお伝えします。

英語力を高めたい方はもちろん、海外留学に興味がある方や、教育に興味がある方にもおすすめの記事となっています。

目次

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「国際バカロレア」とは?

国際バカロレア機構が提供するIBプログラムは、教育の質や国際性など、多くの観点で高い評価を受けていて、探究心や知識、思いやりを備えた若者を育成するための、世界中で認められた教育プログラムです。

プログラムには、小学校、中学校、高校の3つのプログラムがあり、それぞれプログラムによって学習内容や評価方法は異なってきます。

2022年12月現在、159以上の国と地域で、約5,500校でIBプログラムは採用されていて、そのうち日本では191校が認定されています。

プログラム認定校候補校
PYP小学校相当
3歳~12歳
59校21校
MYP中学校相当
11歳~16歳
34校8校
DP高校相当
16歳~19歳
66校3校
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国際バカロレア(IB)と日本の高校教育との違い

カリキュラムの違い

国際バカロレア(IB)は、国際的な視野を持つことを目的とし、そのために文科省が定める高校教育のカリキュラムよりも、より総合的で多角的な教育を提供することを目的としています。

例えば、国際バカロレア(IB)の「Theory of Knowledge(知の理論)」は、哲学、倫理学、心理学、認知科学、歴史、芸術などの学問を融合し、知識の総合的な理解を促進するための科目となっています。

また、IBプログラムは6つの学科群に分かれていて、自己指導的な学びを奨励としています。一方で、日本の高校教育は、文系・理系に分かれ、比較的専門的な教育を行っています。

評価の仕組みの違い

国際バカロレア(IB)では、内部評価と外部評価があり、評価基準が厳密に定められていて、生徒の成績評価は複数の要素で行われます。

内部評価は教師による授業中の評価や課題、プレゼンテーション、レポート、試験などによって行われ、外部評価はIBが指定した試験によって世界各地で同時に行われ行われます。

国際バカロレア(IB)の評価基準に基づくと、生徒は以下の要素で評価されます。

  • 知識の習得度
  • 知識の理解度
  • 批判的思考力
  • コミュニケーション力
  • 研究スキル
  • 自己管理力

学び方の違い

国際バカロレア(IB)の学び方は、調査研究や発表、グループワークなど、多様なアプローチを取り入れています。

学生は、自己学習を促進するためのツールやリソースにアクセスすることができます。そのため、学生は自主的に問題を解決するスキルを身につけることができます

一方、日本の高校教育は、教師からの指示やテストに向けた学習が主流です。生徒は、授業での教師の指示に従い、テストに向けて問題を解くことに主眼を置いています。

IBを導入している高校

国際バカロレア(IB)を導入している日本の高等学校は全国的に増加してきています。導入をしている学校の共通点としては、高いレベルの教育を提供することを目的としていて、国際的な視野を持った学生を育成することを目指しているということ。

2022年12月時点では、日本国内でのIB認定校は191校となっていて、そのうち、66校は高校レベルにあたるディプロマ・プログラム(DP)の認定校となっています。

また認定校には、公立高校、私立高校、インターナショナルスクールなどがあり、それぞれに特徴があります。

認定校の種類と特徴

公立高校
  • 学費が安価で、地域に根ざした教育を提供している。
  • 生徒数が多く、生徒同士の交流が盛ん。
  • 国際バカロレアに特化した専任の教員がいる場合がある。
私立高校
  • 学費は高額だけど、施設や設備が充実している。
  • 国際バカロレアに特化したカリキュラムを提供している場合がある。
  • 進路指導が充実していて、海外留学や国内外の名門大学進学を目指す生徒が多い。
インターナショナルスクール
  • 日本語以外の外国語が使用されるので、バイリンガルな教育が受けられる。
  • 外国籍の生徒が多く、国際交流が盛ん。
  • 日本の大学進学だけでなく、海外の大学進学も視野に入れた教育を提供している。

日本の認定校・候補校一覧

https://ibconsortium.mext.go.jp/ib-japan/authorization/

IBのメリットとデメリット

IBのメリット

国際バカロレアは、欧米やアジアを中心に世界中の約150カ国・地域で導入されている教育プログラムです。そのため、英語を中心にした多言語での学習や、国際的なカリキュラムが特徴であり、グローバルな視野を持った人材を育成することができます。

また、IBのカリキュラムでは、自ら学び続ける能力や習慣を身につける事ができます

IBのプログラムでは生徒自身が興味のあるテーマを選んで研究する「個人プロジェクト」や「論文」があったり、社会貢献活動や芸術活動なども必須となっていて、評価方法もテストだけではなく口頭発表やレポートなどが重視されたものとなっています。

また、国際バカロレア修了生は、大学進学に有利であることが報告されていて、欧米やアジア圏などはもちろん、アメリカやカナダなどの名門大学など、世界的に有名な大学での入学率が高いとされています。

IBのデメリット

一方、国際バカロレアのデメリットとしては、高いレベルの学習が求められるため、ストレスや負担が大きくなることがあります。また、IBを提供している学校には私立校も多く学費が高額になったり、また教科書代や試験料など、別途通常よりも必要な費用が増える事が挙げられます。

さらに、徐々に国際バカロレア資格での試験を導入している学校が増えてはきていますが、まだまだ日本の大学入試制度に適用されないところも多く、国際バカロレア修了後に日本の大学に進学する場合には、別途、大学入試を受ける必要があったりもします。

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さらに、国際バカロレアを導入している学校は限られていますし、受講できる人数にも限りがあることから、受講することができる生徒が限定されることもデメリットの一つです。

IBに必要な英語力は?

国際バカロレア(IB)は、世界中の学校で提供されている高校卒業資格の一つです。IBを受験するために必要な英語力は、学校やプログラムによって異なりますが、一般的な高校と比較しても高いレベルが求められています。

IBDPのプログラムでは、英語を母語とするか、第二言語として習得したかによって、英語A(文学または言語と文学)または英語B(第二言語)の科目を選択することになります。

英語Aでは、文学作品の分析や批評的なエッセイの作成など、高度な読解力や表現力が必要となり、英語Bでは、日常生活や社会問題に関する話題を中心に、聴解力や会話力が必要となります。

IBを受講するのに必要な英語力は、TOEFLやIELTSなどの標準テストで測ることができますが、ただそれだけでは十分とは言えません。

IBでは、さまざまなジャンルやテーマのテキストを読み解き、自分の考えや感想を論理的に書き表す能力が重視されます。そのため、IBを受験するためには、幅広い知識と興味を持ち、積極的に英語で読んだり書いたり話したりすることが大切です。

英語A(Language A)としての英語力

英語Aは、母国語または第一言語としての英語を学ぶ科目です。文学作品を読み解き、批判的に分析し、自分の意見や感想を表現する能力が求められます。また、自分で創作した作品やプレゼンテーションも評価されます。

この科目を受けるためには、高度な読解力やライティングスキルが必要となります。また、文学的な表現や技法にも精通している必要があり、日本人生徒がこの科目を選択する場合は、ネイティブレベル以上の英語力が必要だと言えます。

英語B(Language B)としての英語力

英語Bは、外国語としての英語を学ぶ科目です。日常生活や社会問題に関連したトピックを中心に、聴く・話す・読む・書くの4技能をバランスよく身につけることが目標です。

この科目を受けるためには、中級から上級レベルのコミュニケーション能力が必要で、具体的には、TOEFL iBTで80点以上、IELTSで6.0以上程度になるかと思われます。ただし、これらのテストでは測れない文化的な理解や批判的思考も重視されます。

IBプログラムを導入している学校の選び方

IBプログラムを導入している学校は年々増加していて、全世界で約5,500以上の学校がIBプログラムの導入をしています。

しかし、導入している学校によっては実績や教員の質、教育環境などには差があるため、選ぶ際には以下のポイントについても考える必要があります。

IBプログラムの実績

IB資格の合格率や卒業生の進路先、IBプログラムのカリキュラム内容や授業の質などを、学校のホームページや卒業生などの体験談などを見てみる。また学校説明会などに参加することも非常に有益となります。

開講されているIBDP科目についても合わせて見ておく必要があります。目標としている大学や学部によっては、履修が必須となっている科目指定がされている場合もあるので、事前にチェックをしておくのをおすすめします。

IB教員の質

IBプログラムの教員はIB認定校の基準を満たす必要がありますが、全員が同じ熟練度を持っているわけではありません。合格率や合格点数だけでなく、教員の資格や実績、教育委員会からの評価などを確認することで、教育の質を推し量ることができます。

また、教員のIBに対する熱量も非常に大切なポイントで、この辺りも学校説明会などで感じることが出来ると思われます。

教育環境

IBプログラムは授業だけでなく、課外活動や文化交流なども重視しています。そのため、学校が提供する施設や設備、国際交流の機会や活動なども確認しておくと良いかと思います。

また、学校の施設や環境は、学生の学習環境に大きな影響を与えるもので、学校選びの際には、施設や環境が整っているかどうかを確認することも重要なポイントとなります。

IBのディプロマ取得者の進路

国内外の大学へ進学

国際バカロレア(IB)のディプロマ取得者の進路調査によると、大学進学が最も一般的な選択で、また一般的な高校生よりも海外大学進学を目指す傾向が強いです。

日本の高校卒業資格だけでは、海外の大学への入学要件を満たさない場合でも、国際バカロレアの資格を取得していることで要件を満たす場合も多く、海外大学への進学がより近くなるという事があげられます。

さらに、海外の一流大学もIBプログラムを高く評価していて、IBディプロマ取得者に対する優遇措置を取っている大学もあるようです。

また、日本国内でも年々IBディプロマを受験要件として受け入れをしている大学が増えてきていて、優遇されることもあります。

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国内外の有名企業へ就職

国際バカロレア(IB)のプログラムは、世界共通の課程が提供されることで国際的な視野が身につき、問題解決能力や批判的思考力、コミュニケーション能力など、多様なスキルが養われます。

そのため、国際的な経験や視野を持つことが求められる仕事や、専門的な知識を持ちながらも多様な視点を持ってアプローチすることができる仕事に向いている学習といえます。

また、国際バカロレア(IB)のディプロマ取得者は海外大学への進学も多いので、海外の企業での就職や国際的な業務に携わることができる職種に就く学生も多くなってきます。

就職先や職業例

  • 国際機関やNGOの職員:国際バカロレア(IB)プログラムで養われる国際的な視野や問題解決能力、コミュニケーション能力が求められる仕事です。
  • 外資系企業でのグローバルな業務:国際バカロレア(IB)プログラムで身につけた英語力や国際的な視野が役立ちます。
  • 大手企業の人事・総務部門:国際バカロレア(IB)プログラムで身につけたコミュニケーション能力やチームワーク能力が求められる仕事です。
  • 国際的な研究機関や大学院での研究者・研究員:国際バカロレア(IB)プログラムで身につけた批判的

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