沖縄尚学高等学校・附属中学校の詳細
学校の概要
学校名 | 学校法人 尚学学園 沖縄尚学高等学校・附属中学校 |
---|---|
区分 | 私立 |
所在地 | 〒902-0075 沖縄県那覇市国場747 |
創立 | 1957年(前身の沖縄高等学校) 1983年(沖縄尚学高等学校へ改称) 1986年(附属中学校開校) |
生徒数 | 中学校募集定員:225名 高等学校募集定員:175名(内部進学生を除く) |
偏差値 | 高校:48~66(コースにより異なる) 中学校:50.0~54.0程度(高校偏差値.netより) |
公式サイト | 沖縄尚学高等学校・附属中学校 |
評判 | 高校:3.4点/5点満点(県内35位/65校中) 中学校:3.7点/5点満点(県内19位/54校中) (みんなの高校・中学校情報より) |
1983(昭和58)年に創設された沖縄尚学は、グローバルに活躍できる人材の育成を目指し、生徒全員に沖縄伝統空手(型のみ)や異文化体験、ボランティアの機会を提供しています。
教育の特色
【PR】
英語力を伸ばすには
「話す」トレーニングが重要
「AI英会話Speak」は
🤖 ネイティブ講師との対話再現
💬 実践的な英会話練習
⏰ 24時間いつでもできる
中高一貫教育による効果的な学習 📚
沖縄尚学高等学校・附属中学校では、6年間の計画的なカリキュラムにより、生徒の学力と人間性を総合的に育成します。中学2年までに中学課程の学習内容を終了し、早期から高校レベルの学習に取り組むことで、大学入試に向けた十分な準備期間を確保できる教育システムを採用しています。
国際バカロレア認定校としての特色 🌏
IBプログラム導入の歴史と背景
沖縄尚学は2015年2月に国際バカロレア(IB)認定校となり、高校の国際文化科学コースで国際的に認められる教育プログラムを提供しています。
沖縄県内では早くからIBプログラムを導入した学校の一つであり、特に日本語と英語のバイリンガルで学べる「日本語DP」を採用しています。これにより、高い英語力を持たない生徒でもIBの思考法や国際的な視点を学べる機会を提供しています。
国際文化科学コースの特徴
国際文化科学コースは、一般的な高校の授業とは異なる特別なカリキュラムを実施しています。
このコースの特徴は
- 定員は1学年あたり25名の少人数制
- 高校校舎の6階に専用教室を設置(他コースとは環境を分けて集中学習)
- 出願資格として英検準2級以上の取得が必要
- 日本の高校卒業証書とIB Diplomaの両方を取得可能
- TOK(「知の理論」)やCAS活動など独自科目を実施
- 高校1年次はPre IBとして基礎力を養成し、2・3年次に本格的なIBカリキュラムを実施
「本校国際文化科学コースのカリキュラムは、国際バカロレア機構のカリキュラム(Dual IBDP)に、日本の高校卒業資格に必須の授業と空手の授業を組み込んだ英語と日本語のカリキュラムになっています。」
- 沖縄伝統空手の授業をIBカリキュラムに組み込み、地域文化とグローバル教育を融合
- 亜熱帯の島嶼環境を活かした環境教育や生物多様性に関するプロジェクト
- 国際色豊かなグローバル寮での生活を通じた実践的な異文化理解教育
- IBプログラム経験者による進路指導とカウンセリング
- 外国人講師(TA)との日常的な交流機会の提供
- 課題論文(Extended Essay)執筆のための個別指導体制
沖縄伝統文化教育 🥋
全生徒を対象に沖縄伝統空手の授業を実施し、礼節や忍耐力を養いながら、沖縄の伝統文化への理解を深める教育を行っています。この取り組みは、グローバル社会で活躍するための自己アイデンティティの確立にも役立っています。
充実したサポート体制 👨👩👧👦
3名(うち公認心理士2名)のスクールカウンセラーを配置し、生徒だけでなく保護者の悩みにも対応する体制を整えています。カウンセリング室には直通電話も設置されており、学校生活におけるメンタルサポートも充実しています。
附属中学校のコース
附属中学校では、生徒の学力レベルや目標に応じて2つの基本コースを設けています。
コース名 | 特徴 | 目標 |
---|---|---|
尚学パイオニアコース (SPC) | ・中学2年までに中学課程修了 ・高いレベルの記述力、論述力育成 ・定員80名 | 旧帝大や医学部などの難関国公立大、難関私立大への現役合格 |
尚学チャレンジャーコース(SCC) | ・中学2年までに中学課程修了 ・中学3年から高校課程開始 ・定員200名 | 県内外の国公立大学、難関私立大学への進学 |
特別クラス:英語上級クラス
(English Advanced Class)
- 両コースに各1クラス設置
- ネイティブレベルの英語能力を持つ生徒対象
- 高度な英語教育プログラムを提供


高等学校のコース体系
高校では以下のコースが設置され、それぞれの進路目標に応じた指導が行われます。
- 目標大学:
東大などの旧帝大、一橋大、東京工業大、国公立大医学科 - 特徴:
最難関大学に対応した高度な学習プログラム - 併願対象:
早稲田、慶應、上智、ICUなどの難関私立大学
- 目標大学:
医学科・旧帝大を含む難関国公立大、難関私立大 - 特徴:
高校2年生から志望進路に応じた7つのコースに再編
- 目標大学:
国公立大、難関私立大 - 特徴:
高校2年生から志望進路に応じた7つのコースに再編
- 目標大学:
海外大学、英語を重視する国内大学 - 特徴:
国際バカロレア英語・日本語DPを受講 - 出願資格:
英検準2級以上取得者
- 目標大学:
国公立大、私立大 - 特徴:
スポーツ特別枠、学業とスポーツの両立を支援
グローバルネットワーク
海外連携・留学サポート 🌐
沖縄尚学では海外の大学との連携を強化し、国際的な進学への道を開いています。一部の米国大学とは特別な推薦制度もあり、進路選択の幅を広げています。
- 海外大学進学へのサポート体制
- 英語力に応じた進学アドバイス
- 国際バカロレア資格を活かした進学オプション
グローバル体験プログラム 🌏
沖縄尚学では海外の人たちとの交流を通じて異文化に触れる機会を多数提供しています。
- 海外研修旅行
- 短期交換留学
- 校内ESLキャンプ(短期研修)
- オンライン国際交流
国際バカロレア(IB)の実績と成果
IBDP資格取得実績 🎓
沖縄尚学高等学校の国際文化科学コースでは、多くの生徒が国際バカロレアディプロマ資格(IBDP)を取得しています。2016年から2025年までの実績として99名受験し96名が取得となっています。


🌟 国際バカロレアを通じた成長
IBプログラムを通じて生徒たちは以下のような能力を身につけています。
- 批判的思考力と問題解決能力
- グローバルな視点と多文化理解
- 研究スキルと学術的な文章作成能力
- 主体的に学ぶ姿勢と時間管理能力


部活動の実績
沖縄尚学は文武両道を重視し、部活動でも輝かしい実績を上げています。
⚾ 野球部
- 選抜高校野球大会
1999年と2008年に優勝(沖縄県勢初) - 最新実績
2024年秋季大会で2年ぶりの優勝、秋季九州大会でベスト4入り - 有名OB
東浜巨(福岡ソフトバンク)、安仁屋宗八(元広島カープ)、伊志嶺翔大(千葉ロッテ)
「沖縄尚学は、1999年に県勢初の春の甲子園優勝を成し遂げ、その後2008年に再び選抜を制した強豪校だ。」
🥋 柔道部
- 全国大会優勝の経験あり
- 優秀な選手を多数輩出
- 有名OB:真喜志慶治(世界選手権無差別級銀メダリスト)
🎾 テニス部
- 県内有数の強豪
- 専用の寮完備で県外からも有望選手が集まる
グローバル寮と国際バカロレア
沖縄尚学のグローバル寮は、特に国際バカロレアを学ぶ生徒にとって理想的な学習・生活環境を提供しています。
グローバル寮の特色 🏠
- 外国人講師との日常交流
毎日TA(外国人講師)が交代で宿泊し、「イングリッシュ・アワー」を通じて寮生と異文化交流 - IBコースとの相乗効果
寮生活を通じてIBのCAS活動(創造性・活動・奉仕)の実践機会を提供 - 入寮資格
「英検準2級以上の取得者、またはそれに準ずる英語力を有する者、またはグローバル寮の寮教育に対する強い同意と意欲を有する者」 - 留学生との交流
年によって人数と期間はまちまちですが、留学生も滞在
「尚学グローバル寮には毎日TA(外国人講師)が交代で宿泊し、イングリッシュ・アワーを利用して寮生と異文化交流を行っています(月・水・金19:00〜20:00、火・木20:00~21:00)。」
寮生の声 🌐
グローバル寮に住むIB生の声からは、以下のような特徴が伺えます。
「初めて親元を離れて暮らすことになり、不安や心配もあリましたが、楽しく向上心のある仲間に恵まれ、IB(国際バカロレア)の勉強も教え合いながら頑張ることができています。毎晩のTA(外国人講師)とのレッスンもコミュニケーションを楽しみながら、自分の英語力の向上を実感しています。」
ー 寮生の声(学校公式サイトより)
有名な卒業生
沖縄尚学高等学校からは多くの著名人が輩出されています。
- 安仁屋宗八:元プロ野球選手、元広島東洋カープ投手コーチ・二軍監督
- 伊志嶺翔大:プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ
- 東浜巨:プロ野球選手、福岡ソフトバンクホークス
- 嶺井博希:プロ野球選手、福岡ソフトバンクホークス
- 比屋根渉:プロ野球選手、東京ヤクルトスワローズ
- 真喜志慶治:柔道家、世界選手権無差別級銀メダリスト
- 友利新:医師・タレント、東京女子医科大学卒業
- 嘉数悠子:天文学者、国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡アウトリーチ・スペシャリスト
- 國場幸之助:政治家、衆議院議員
奨学金制度
沖縄尚学高等学校では、経済的な支援を目的とした奨学金制度を設けています。国の高等学校等就学支援金制度と連動した学園独自の奨学生制度があり、入学試験の成績や調査書などを総合的に審査して奨学生が選考されます。
奨学金制度の詳細については、以下のページで最新情報を確認することをお勧めします。
学費と納入金
中学校の学費等(年間)📝
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 120,000円(入学時のみ) |
授業料 | 396,000円 |
施設費 | 120,000円 |
その他諸費用 | 22,580円 |
年間合計 | 538,580円 |
※別途、模試代、補助教材代、各種検定試験代、制服代、体育着代などが必要です。 ※詳細は公式サイトの校納金・学寮費ページをご確認ください。
高校の学費等(年間)📝
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 120,000円(入学時のみ) |
授業料 | 396,000円 |
施設費 | 120,000円 |
その他諸費用 | 31,840円 |
年間合計 | 547,840円 |
※国際文化科学コースは別途国際バカロレア費100,000円(年額)が必要となります。 ※詳細は公式サイトの校納金・学寮費ページをご確認ください。
入試情報
📚 中学校入試
- 尚学パイオニアコース(SPC):80名
- 尚学チャレンジャーコース(SCC):200名
沖縄尚学附属中学校では、「推薦入試」「一般入試(前期・後期)」の入試方法があります。試験科目や試験日程など詳細については、受験年度の公式サイトの入試募集要項で最新情報をご確認ください。
📚 高校入試
- 高校からの入学生175名(内部進学生を除く)
コース別の募集人数や入試科目は年度によって変更される場合があります。また、国際文化科学コースを受験する場合は英検準2級以上の資格が必要となります。
入試の詳細情報や出願方法については、公式サイトの入試募集要項をご確認ください。
まとめ
沖縄尚学高等学校・附属中学校は、「怖れず 侮らず 気負わず」という校訓のもと、中高一貫教育の強みを生かした教育を実践している私立学校です。
国際バカロレア認定校としてのグローバル教育と沖縄伝統文化教育を両立させながら、難関大学進学から国際的な人材育成まで幅広い教育目標に対応しています。
特に国際バカロレアプログラムを提供する国際文化科学コースでは、日本語と英語のバイリンガル教育、沖縄の文化的背景を活かした教育活動、そして外国人講師との日常的な交流などを通じて、グローバル社会で活躍できる人材育成に力を入れています。
約60年の歴史を持つ同校は、野球部の甲子園優勝、多数のプロスポーツ選手や各界で活躍する人材を輩出するなど、沖縄県内トップクラスの実績を誇ります。国内外の大学への高い進学実績、充実した奨学制度と寮生活、そして何より生徒一人ひとりの目標達成を支える教育環境が、沖縄尚学高等学校・附属中学校の最大の魅力と言えるでしょう。
※本記事は2025年5月現在の情報に基づいていますが、学校の情報は変更される場合があります。最新かつ正確な情報については必ず沖縄尚学高等学校・附属中学校公式サイトをご確認ください。