【2027共通テスト】鉛筆の濃さは?2Bはダメ?公式規定と試験別の早見表

「共通テストの鉛筆は2Bじゃダメ」と聞いて、筆箱を開けてみたら2Bしか入っていない。あるいは、別の試験の案内に「HB以上」と書いてあって、結局どっちの意味なのか分からない。

この2つは、実は同じ混乱から来ています。マークシート試験の鉛筆のルールは、試験ごとにバラバラだからです。共通テストは「H・F・HB」と決まっていますが、漢検や数学検定は2Bでも受けられます。

この記事では、大学入試センターの受験案内をはじめ、各試験の公式規定を実際に開いて確認した内容だけを書いています。「2Bは機械が読み取れない」といった、よく見かけるけれど公式には書かれていない説明とは、はっきり区別して扱います。

先に結論
  • 共通テストの解答に使えるのは H・F・HB の黒鉛筆だけ。2B・Bは範囲外です。
  • ただし公式は、2Bだと「失格」とも「0点」とも書いていません。不正行為の列挙にも0点の条件にも、鉛筆の濃さは入っていないからです。起こりうるのは「机の上に置けないので試験終了まで預かられる」ことです。
  • 「2Bは機械が読み取れない」は、公式には書かれていません。マークシート読み取り機のメーカーはむしろ「2Bでも正しく塗れていれば大丈夫」と説明しています。本当のリスクは消し残しの誤認識です。
  • 受けるのが共通テスト以外なら、指定はまったく違います(漢検・数学検定は2BもOK)。試験別の早見表を最初に置きました。
目次

【試験別】鉛筆の濃さ早見表

まず、自分が受ける試験の行を見てください。主要な検定・資格試験について、各運営団体の公式ページ・公式PDFに書かれている指定をそのまま並べました。

スクロールできます
試験使える鉛筆シャーペン
共通テストH・F・HB[1]使えない
英検(一次)HB[3]使える
TOEICHB[4]使える
漢検HB・B・2B[5]使える
数学検定HB・B・2B[6]使える
日商簿記HB・B[7]使える
情報処理技術者B・HB[8]使える
社会保険労務士HB[9]使える
各試験の公式ページ・公式PDFの記載を筆者が確認(2026年7月時点)。共通テストのシャープペンシルは「メモや計算に使用する場合のみ可」で、解答のマークには使えません。

※社会保険労務士試験は、公式のなかで記載が割れています。受験案内には「HBの鉛筆、HBのシャープペンシル、プラスチック消しゴムのみ認められます」とあり[9]、公式FAQは「使用できます。ただし、黒以外の色や、ボールペン等のペン類は使用できません」(HB以外の濃さについて)と答えています[14]。表にはより正式な受験案内の記載を載せました。公式サイトの中でさえこういうことが起こるので、受ける年の受験案内を必ず自分で確認してください

この表を眺めると、混乱の正体が見えてきます。

  • 共通テストだけが「HB」を上限にしている。HBより濃いB・2Bは範囲外で、HBより薄いF・Hのほうが認められています。
  • 漢検・数学検定は逆に「HB」が下限。HBより濃いB・2Bが正式に認められています。
  • シャープペンシルで解答できないのは共通テストだけ。表にある他の7試験は、どれも認めています。

つまり「マークシートの鉛筆はHB」という一般常識のようなものは、実際には存在しません。受ける試験の公式案内を見るしかない、というのが正確な答えです。

「HB以上」ってどっち? 鉛筆の硬度記号の読み方

「HB以上の鉛筆を使うこと」と指示されて、手が止まった人は少なくないはずです。「以上」は濃い方向なのか、それとも硬い方向なのか。ここを取り違えると、正反対の鉛筆を持っていくことになります。

先に記号の意味を押さえます。日本筆記具工業会によれば、JIS規格で鉛筆の芯の硬度は6Bから9Hまでの17種類あり、硬い芯にはHard の頭文字H、やわらかい芯にはBlack の頭文字Bを使います。HとHBのあいだにあるFは Firm(ひきしまった)の頭文字です[10]

三菱鉛筆の説明では、Hの数字が多いほど薄く硬く、Bの数字が多いほど濃く柔らかい芯になります[11]。つまり並び順は、濃いほうから 6B … B → HB → F → H … 9H です。

濃い・柔らかい 薄い・硬い
6B〜3B
2B
B
HB
F
H
2H〜9H

濃紺の3つ(HB・F・H)が共通テストで使える範囲

JIS規格の硬度は6B〜9Hの17種類。図では両端をまとめて表示しています。記号の意味と並び順の出典は本文の各注を参照してください。

そのうえで、ここが大事なところです。「HB以上」という言い方は、公式の規定には出てきません

この記事で確認した8つの試験の公式規定は、どれも「HB」「HB・B・2B」「B又はHB」のように使える硬度を並べて書く形式でした。「HB以上」と書いている試験は、調べた範囲では見つかりませんでした。

学校や職場で「HB以上」と言われた場合、話し手はほぼ確実に「HBかそれより濃いもの(HB・B・2B)」の意味で使っています。ただしこれは慣用であって規定ではないので、迷ったら指示を出した人か、その試験の公式案内で確かめるのが確実です。

そして共通テストは、この「HB以上」とは逆向きです。使えるのはHBとそれより薄いF・Hであって、濃いB・2Bは含まれません。

共通テストの公式ルール【令和9年度・2027年1月16日/17日】

次回の大学入学共通テストは、2027年1月16日(土)・17日(日)に行われます[1]。ここからは、大学入試センターが公表している令和9年度の受験案内をもとに、筆記具のルールを確認します。

試験時間中、机の上に置けるもの

受験案内には、机の上に置けるものが次のように列挙されています[1]

黒鉛筆(H,F,HB に限る。和歌・格言等が印刷されているものは不可。),鉛筆キャップ/シャープペンシル(メモや計算に使用する場合のみ可,黒い芯に限る。)/プラスチック製の消しゴム/鉛筆削り(電動式・大型のもの・ナイフ類は不可。)/時計(辞書,電卓,端末等の機能があるものや,それらの機能の有無が判別しづらいもの・秒針音のするもの・キッチンタイマーや学習タイマー・大型のものは不可。)/眼鏡,ハンカチ,目薬,ティッシュペーパー(袋又は箱から中身だけ取り出したもの。)

そして、この列挙のあとにこう続きます。「これ以外の所持品を使用又は置いている場合には、解答を一時中断させて、試験終了まで預かることがあります」[1]。この一文が、後で出てくる「2Bを持っていったらどうなるか」の答えに直結します。

2Bは? Bは? 「範囲外」であって「禁止と書いてある」わけではない

ここは正確に区別しておきたいところです。公式が書いているのは「H、F、HB に限る」という限定であって、「2Bは使用禁止」という禁止文は存在しません。結果として2B・Bは認められた範囲の外にある、ということです。

細かい違いに見えるかもしれませんが、この区別があると「2Bを使ったら何が起きるのか」を推測ではなく事実で考えられるようになります。詳しくは「2B・Bを使ってしまったらどうなる?」で扱います。

シャープペンシルはメモと計算だけ

シャープペンシルは持ち込めますが、マークには使えません。机の上に置けるのは「メモや計算に使用する場合のみ可、黒い芯に限る」という条件付きです[1]

解答については、受験案内がこう明記しています。

解答には,必ず黒鉛筆(H,F,HB に限る。)及びプラスチック製の消しゴムを使用してください。黒鉛筆以外のもの(シャープペンシル等)を使用してマークした場合には,解答が読み取れないことがありますので,使用しないでください。

この文はよく読む価値があります。センターが「読み取れないことがある」と警告しているのは「黒鉛筆以外のもの」に対してです。2BもBも黒鉛筆なので、この警告文が直接指している対象ではありません。

柄や印字はどこまで許される? 目盛り付きは不正行為

公式の但し書きは「和歌・格言等が印刷されているものは不可」の一点だけです[1]。合格祈願の格言が入った鉛筆や、目立つメッセージが書かれた鉛筆は避けてください。

一方で、メーカー名やロゴ、キャラクターの絵柄について、公式は何も書いていません。「和歌・格言等」の「等」がどこまでを指すのかも示されていません。ここは推測で断定できない部分です。

実務的に言えば、メーカー名や製品名が控えめに入っている程度の鉛筆は通常の市販品そのものなので、問題になりにくいはずです。逆に文字やイラストが目立つ鉛筆は、当日わざわざ判断を仰ぐ手間を負うことになります。余計な不安を消したいなら、無地かメーカー名程度のものを選んでおくのが無難です。

もうひとつ、柄よりはっきり危険なものがあります。目盛りの付いた鉛筆です。受験案内の不正行為の列挙には「試験時間中に、定規(定規の機能を備えた鉛筆等を含む。)、コンパス、電卓、そろばん、グラフ用紙等の補助具を使用すること」と明記されています[1]

和歌・格言入りが「机に置けない」レベルなのに対し、目盛り付き鉛筆の使用は不正行為として扱われます。重さがまるで違います。定規代わりになる鉛筆は持っていかないでください。

※ここで引用しているのは令和9年度の受験案内です。より詳しい「受験上の注意」は、試験の直前(12月上旬)に大学入試センターのウェブサイトに掲載されます。最終確認はそちらで行ってください。

2B・Bを使ってしまったらどうなる?

まず知っておいてほしいのは、あなたの筆箱に2Bが入っているのは、まったく不自然ではないということです。

トンボ鉛筆の売り上げ比率は、1999年にはHBが43%・2Bが22%・Bが21%でしたが、20年後の2019年には2Bが51%・HBが20%・Bが17%と首位が逆転しています。逆転が起きたのは2012年でした[13]

背景にあるのは、小学校がB・2Bを推奨してきたことです。濃すぎると消し跡が残ること、そして現代の子どもの筆圧が弱くなっていることが理由として挙げられています[13]

つまり2Bで育った世代が、HB指定の試験に出会って戸惑っている。それが、この検索が絶えない理由です。あなたの不注意ではありません。

公式は「失格」とも「0点」とも書いていない

結論から書きます。公式には「2Bで解答するとどうなるか」は書かれていません。受験案内も受験上の注意も、鉛筆の濃さについて「無効になる」「採点しない」とは一言も述べていません。

書かれていない以上、断定はできません。ただし、公式が列挙していることから確実に言えることが3つあります。

  • 不正行為ではありません。 受験案内の不正行為の列挙(カンニング、持ち出し、電子機器の使用、目盛り付き鉛筆の使用など)に、鉛筆の濃さは含まれていません[1]
  • 0点の条件にも入っていません。 0点になるのは解答科目欄や出題範囲欄にマークがない場合・複数マークがある場合として列挙されており、鉛筆の濃さは条件になっていません[2]
  • ただし、机の上には置けません。 机上に置けるものはH・F・HBに限られ、「これ以外の所持品を使用又は置いている場合には、解答を一時中断させて、試験終了まで預かることがあります」と書かれています[1]。つまり試験の途中で鉛筆を取り上げられる可能性があります。

公式から読み取れる実害は、3つ目です。「採点されない」よりも、試験中に手元の鉛筆を失うほうがはるかに現実的な恐怖でしょう。だからこそ、当日はH・F・HBを持っていってください。数百円で消せるリスクです。

「2Bは機械が読み取れない」は本当か

この説明は、検索すればいたるところで見つかります。しかし大学入試センターはそんなことを書いていません。前述のとおり、センターが「読み取れないことがある」と言っているのは黒鉛筆以外(シャープペンシル等)についてです。

では実際のところ、機械は2Bを読めないのでしょうか。マークシート読み取り機(OMR)を製造している教育ソフトウェア社は、受験生向けのQ&Aで「2Bの鉛筆であっても正しくマークされていれば、大丈夫です」と明言しています[12]

そのうえで、注意すべき点をこう説明しています。

2BはBよりもやや濃く、芯の硬度が柔らかい鉛筆です。やや濃い為、マークを消す際に少し苦労するかもしれません。消し残しがマークとして誤認識されてしまう可能性がありますので、マークを消す際は、しっかりと消しましょう。

つまり2Bの本当のリスクは「読み取れないこと」ではなく「消し残しが誤認識されること」です。塗ったマークが読まれないのではなく、消したはずのマークが読まれてしまう。危険の向きが逆なのです。

他の試験の規定も、この説明と整合します。漢検は答案の一部をマークシート方式で解答させ、しかも「機械が読み取らないため無効となります」と明記したうえで、鉛筆はHB・B・2Bを認めています[5]。もし2Bが機械に読めないのなら、この指定はありえません。

※教育ソフトウェア社は読み取り機のメーカーであり、大学入試センターではありません。共通テストで使われている装置についての説明でもありません。あくまで「マークシート読み取り機一般の仕組み」として読んでください。

ネット上の「2Bでも大丈夫だった」は根拠にできない

知恵袋などを見ると「2Bで受けたけど問題なかった」という書き込みを見かけます。安心したい気持ちは分かりますが、これらは出典をたどれない伝聞です。誰がどの年度にどう塗って、実際に採点結果をどう確認したのかは、どこにも書かれていません。

この記事では、そうした話を「だから2Bでも大丈夫」の根拠にはしません。言えるのは公式に書いてあることと、書いていないことだけです。そのうえでの助言は変わりません。当日はH・F・HBを持っていく。すでに使ってしまった過去は変えられないので、消すときは消し跡を残さない。この2つに尽きます。

なぜ共通テストはH・F・HBなのか

正直に書きます。大学入試センターは、この指定の理由を公表していません。受験案内にも受験上の注意にも、Q&Aにも、「なぜH・F・HBなのか」の説明はありません。

センターが濃さについて触れているのは、次の一箇所だけです[1]

マークが薄い場合,一部分しかマークしていない場合,訂正箇所を消しゴムできれいに消していない(消し跡が残っている)場合は,解答が正しく読み取れないことがあります。

注意されているのは「薄い」方向と「消し残し」であって、「濃すぎる」ことではありません。ここでも、よく見る説明とは向きが違います。

読み取り機の仕組みから分かること

センターが理由を語らない以上、ここから先は一般論になります。読み取り機メーカーの教育ソフトウェア社によれば、OMRはマークに直接光を当て、その反射率を読んで濃さを16段階に数値化しています[12]

そして適切に塗られていれば、読み取り精度は99.99%を超えるとされています[12]。読み取り機は、私たちが思っているよりずっと寛容だということです。

同社は、濃すぎる鉛筆と薄すぎる鉛筆それぞれの失敗のしかたも説明しています[12]

  • 濃く柔らかすぎる鉛筆:消しゴムできれいに消せなかったり、袖や手についた鉛筆の汚れが他のマーク部分に移ってしまうことがある。
  • 薄く硬い鉛筆:濃く塗ろうとして力を入れるため、紙にくぼみができてしまう。

HBがこの両側の失敗から遠い位置にあるのは確かで、同社もマークの濃さの目安を「HBまたはB」で説明しています[12]。ただし、ではなぜ共通テストがHBより薄いF・Hまで認め、逆に濃いB・2Bを外しているのかは、これでも説明がつきません。そこはセンターが語っていない領域です。

鉛筆を替えても点数は上がらない

最後に、期待値を正しく持っておきましょう。適切な鉛筆を選ぶことで得られるのは、読み取りエラーで失点しないことだけです。鉛筆を替えて正答率が上がることはありません。

「筆記具選びが合否を分ける」といった言い方をときどき見かけますが、それは言い過ぎです。鉛筆選びは、点を増やす作業ではなく、理不尽に減らさないための保険です。数百円と数分で終わる準備なので、済ませたら中身の勉強に戻ってください。

マークの塗り方と当日の持ち物

塗り方=濃さより「消し方」が効く

教育ソフトウェア社は、マークの濃さの目安を「HBまたはBの芯で一往復半できていればOK」と示しています[12]。真っ黒に塗りつぶす必要はなく、力を入れすぎないことのほうが大切だという説明です。

そして、これまで見てきたとおり、公式・メーカーの双方が口をそろえて警告しているのは消し残しです。訂正したマークが中途半端に残っていると、二重マークとして読まれてしまいます。消すときは、黒ずみが完全に消えるまで消す。消しカスも払う。これが本番でいちばん効く手当てです。

鉛筆は何本? 削り方は?

本数について公式の指定はありません。以下は編集部の推奨です。

  • 5本前後を、すべて削ってから持っていく。 試験中に削る時間はロスですし、途中で芯が折れたときに持ち替えるだけで済みます。
  • 先を尖らせすぎない。 マークを塗る作業では、少し丸めた芯のほうが面で塗れて速く、折れにくくなります。
  • 六角軸を選ぶと転がりにくい。 丸軸は机から落ちやすく、落とすと試験官を呼ぶ時間が発生します。

消しゴム・鉛筆削り・時計の規定

鉛筆以外の持ち物にも、公式の条件があります[1]

消しゴムプラスチック製のもの。解答時は「必ず」これを使うよう指定されています。
鉛筆削り机の上に置けます。ただし電動式・大型のもの・ナイフ類は不可。
時計辞書・電卓・端末等の機能があるもの、機能の有無が判別しづらいもの、秒針音のするもの、キッチンタイマーや学習タイマー、大型のものは不可。
大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト受験案内」の記載にもとづく。

時計についてよく「アナログ推奨」と書かれていますが、公式にアナログ・デジタルの別は定められていません。制限されているのは機能・音・大きさだけです。残り時間を直感的につかみやすいという理由でアナログを勧める人は多く、それ自体は合理的ですが、規定ではなく好みの問題だと理解しておいてください。

持ち物と同じくらい当日の判断に効くのが服装です。試験室の温度は自分で選べないので、共通テスト当日の服装もあわせて決めておくと、当日に迷う項目が一つ減ります。

共通テストで使う鉛筆の選び方

最初に、売り込みになる前に正直なことを書いておきます。マークシート専用鉛筆は、必須ではありません。教育ソフトウェア社も「正しい塗り方をしていれば、普通の筆記具でも構いません。使いやすい筆記具で受験しましょう」と述べています[12]

そのうえで、共通テストに持っていく鉛筆に求められる条件は、公式規定から3つに整理できます。

  • 硬度がH・F・HBのいずれかであること(実際に選ぶならHBが標準的です)
  • 和歌・格言が印刷されていないこと。無地か、メーカー名程度のものを。
  • 目盛りが付いていないこと(定規の機能を備えた鉛筆の使用は不正行為です)

この3条件を満たす定番を挙げておきます。すでに条件を満たすHB鉛筆が家にあるなら、それで十分です。

三菱鉛筆 uni(HB)

受験生の定番として長く使われている鉛筆です。書き味が安定していて入手もしやすく、迷ったときの無難な選択肢になります。購入時は必ず「HB」の表記を確認してください。同じシリーズでB・2Bも売られています。ここを間違えると本末転倒です。

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トンボ鉛筆 MONO マークシート用鉛筆(HB)

マークシート用として作られている鉛筆です。無地のタイプがあるため、柄で迷う余地がないのが利点です。必須ではありませんが、「余計な不安の種を減らしたい」という人には向いています。

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プラスチック消しゴム(トンボ MONO / プラス AIR-IN)

公式が「プラスチック製の消しゴム」を指定している以上、ここは押さえておきたいところです。この記事で繰り返し出てきたとおり、マークシートで最も怖いのは消し残しなので、しっかり消せるものを2個用意しておくと安心です。1個は落としたとき用です。

なお、ケースに文字が入っていない「試験用」タイプも売られています。消しゴムの柄について公式の規定はありませんが、気になる人はこれを選んでおけば迷いません。

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よくある質問

共通テストを2Bの鉛筆で受けたら、0点になりますか?

公式に「0点になる」とは書かれていません。0点になる条件として列挙されているのは解答科目欄・出題範囲欄のマーク漏れや複数マークで、鉛筆の濃さは含まれていません。不正行為の列挙にも含まれていません。ただし2Bは机の上に置ける筆記具の範囲外なので、試験終了まで預かられる可能性があります。当日はH・F・HBを持参してください。

「HB以上」とは、HBより濃いほうですか? 硬いほうですか?

慣用的には「HBかそれより濃いもの(HB・B・2B)」の意味で使われます。ただしこの記事で確認した8つの試験の公式規定に「HB以上」という表現は見当たらず、どれも使える硬度を並べて書く形式でした。共通テストは「H・F・HB」なので、むしろHBより薄い側が認められており、いわゆる「HB以上」とは逆向きです。

2Bは本当に機械が読み取れないのですか?

大学入試センターはそのような説明をしていません。センターが「読み取れないことがある」としているのは、シャープペンシルなど黒鉛筆以外でマークした場合です。読み取り機のメーカーは「2Bの鉛筆であっても正しくマークされていれば大丈夫」と説明しており、注意点として挙げているのは消し残しの誤認識です。実際、漢検や数学検定は2Bを公式に認めています。

シャープペンシルは持ち込めますか?

持ち込めます。ただし「メモや計算に使用する場合のみ可、黒い芯に限る」という条件付きで、マークシートへの解答には使えません。なお、シャープペンシルで解答できないのは共通テストに特有のルールです。英検・TOEIC・漢検・数学検定・日商簿記・情報処理技術者試験は、いずれもシャープペンシルでの解答を認めています。

メーカー名やキャラクターが描かれた鉛筆は使えますか?

公式の但し書きは「和歌・格言等が印刷されているものは不可」だけで、メーカー名やキャラクターについては何も書かれていません。「等」の範囲も示されていないため、公式には判断できない領域です。当日に不要な確認を求められたくなければ、無地かメーカー名程度のものが安全です。なお、目盛り付き鉛筆の使用は不正行為として明記されています。これは確実に避けてください。

マークシート専用鉛筆を買ったほうがいいですか?

必須ではありません。読み取り機のメーカーも「正しい塗り方をしていれば、普通の筆記具でも構いません」と述べています。H・F・HBで、和歌・格言や目盛りが付いていない鉛筆であれば、家にあるもので問題ありません。

試験中に鉛筆を落としたらどうすればいいですか?

静かに手を挙げて試験官に知らせます。ただし拾ってもらうまでの時間はロスになるので、すぐ予備の鉛筆に持ち替えて解答を続けるのが得策です。予備を複数本、削った状態で机に出しておく意味はここにあります。丸軸より六角軸のほうが転がりにくく、そもそも落としにくくなります。

まとめ

この記事で確認したことを、もう一度短くまとめます。

  • 共通テストの解答に使えるのはH・F・HBの黒鉛筆だけ。当日はこれを持っていく。
  • 公式は2Bについて「失格」とも「0点」とも書いていない。ただし机の上には置けず、預かられる可能性がある。
  • 「2Bは読み取れない」は公式の説明ではない。本当のリスクは消し残しの誤認識。消すときは徹底的に消す。
  • 鉛筆のルールは試験ごとに違う。漢検・数学検定は2BもOK。受ける試験の公式案内で確かめる。
  • 目盛り付き鉛筆の使用は不正行為。和歌・格言入りも机に置けない。

鉛筆の準備は、数百円と数分で終わります。終わったら、あとは中身の勝負です。当日の点数をどう読むかについては、共通テストのボーダーラインの見方も、自己採点のあとで役に立つはずです。


参考情報・出典

  1. 大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト受験案内」(2026年6月更新・本文p.48-49/不正行為の列挙・試験期日を含む)
  2. 大学入試センター「令和8年度 大学入学共通テスト 受験上の注意」(2025年11月・0点となる場合の列挙)。令和9年度版は12月上旬に公表予定のため、直近の公表版を参照。
  3. 日本英語検定協会「解答用紙の記入方法」
  4. IIBC「TOEIC L&R 試験当日の持ち物」
  5. 日本漢字能力検定協会「検定当日のご案内」(PDF)
  6. 日本数学検定協会「検定当日の持ち物」
  7. 大阪商工会議所「日商簿記検定 試験当日の持ち物」
  8. 情報処理推進機構(IPA)「情報処理技術者試験 受験案内書」(令和7年度春期・PDF)
  9. 社会保険労務士試験オフィシャルサイト「第58回社会保険労務士試験 受験案内」(PDF)(2026年4月)
  10. 日本筆記具工業会「鉛筆の種類」
  11. 三菱鉛筆「H,B,Fの意味は?」
  12. 教育ソフトウェア「受験生のためのマークシートQ&A」(マークシート読み取り機メーカー。大学入試センターの見解ではありません)
  13. 神戸新聞「HB鉛筆なぜ減った?メーカーが語る2つの理由」(2022年1月1日・トンボ鉛筆への取材/売り上げ比率は同社社内構成比)
  14. 社会保険労務士試験オフィシャルサイト「『筆記用具』は、HB以外の濃さでも使用できますか。」(よくあるご質問)

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この記事を書いた人

Masakiのアバター Masaki IBDP修了生の父/教育・進路メディア運営

我が子のIB経験と海外留学準備で奮闘した保護者としての実体験が原点。「同じ保護者の目線」で膨大な情報を整理・分析し、後悔しない進路選択を共に考えるパートナーとして「国際バカロレアIB広場」を運営。大学選びから留学手続き、その先のキャリア形成までを見据えた情報を提供しています。→ 運営者プロフィール・お問い合わせ

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