武蔵野大学附属千代田高等学院|本当に入れる?入学後どうなる?他校と比べてどう?

2025年4月より「武蔵野大学附属千代田高等学院」から「千代田中学校・高等学校」に変更されされ、新しいコース制がスタートしました。

「偏差値は52-56だけど、実際のところ入れるの?」
「IBコースって聞こえは良いけど、本当に価値があるの?」
「武蔵野大学への内部進学って、結局どうなの?」

学校説明会では聞けない、でも本当は一番知りたい「実際のところ」を、在校生や卒業生の声を交えながら正直にお伝えします。この記事を読めば、後悔しない学校選びができるはずです。

目次

千代田中学校・高等学校の基本情報

学校概要

サイト運営者によるイメージ画像作成
正式名称千代田中学校・高等学校
旧校名武蔵野大学附属千代田高等学院(2024年度まで)
所在地〒102-0081 東京都千代田区四番町11番地
電話番号03-3263-6551
公式サイトhttps://chiyoda.ed.jp/
創立1888年(明治21年)創立137年の伝統校
設立母体学校法人武蔵野大学(浄土真宗本願寺派の宗門校)

教育環境

  • 学校種別:私立中高一貫校(併設型)
  • 課程:全日制普通科
  • 共学化:2018年より男女共学
  • 生徒数:中高合計約600名
  • 1学年定員:中学校100名、高校100名
  • 国際バカロレア:2018年認定(千代田区初のIB認定校)

制服について

千代田中学校・高等学校の制服は、都心の伝統校らしい上品なデザインが特徴です。

  • シンプルで洗練されたデザイン
  • 都心通学にふさわしい上品さ
  • 男女ともに落ち着いたカラーリング
  • 制服・体操服代は約12万円

在校生からは「制服が可愛い」「都心の学校らしくおしゃれ」という声が多く聞かれます。

出典:千代田高等学校

新コース制での合格難易度と戦略

2025年度からの新コース制

千代田中学校・高等学校は2025年度より大幅にコース制を刷新しました。「国際」から「地球レベル」へのバージョンアップを掲げ、「未来をつくる」人材育成に特化した教育を開始しています。

高校の新コース(2025年度新入生より)

  • 研究コース:「0から1」を生み出す基礎研究・応用研究
  • 開発コース:「1から10」に発展させる開発研究
  • IBコース:国際バカロレア(継続)

従来のコース(2024年度新入生まで)

  • 選抜探究コース(IB系、グローバル探究系、医進探究系)
  • 附属進学コース(文系、理系)

偏差値と実際の入りやすさ

従来の偏差値データ(選抜探究コース56、附属進学コース52)は参考値として、新コース制での実際の難易度を予測できます。

予想される難易度

  • 研究コース:偏差値55-58程度(募集20名の少数精鋭)
  • 開発コース:偏差値50-54程度(募集80名のメインコース)
  • IBコース:偏差値56-60程度(2年次選択、英語力重視)

成績基準(内申)

  • 研究コース単願推薦:3科19以上または5科35以上
  • 開発コース単願推薦:3科10以上、5科17以上、または9科32以上
  • 併願推薦・優遇:上記より1ポイント高い基準

入試倍率から見る「ほぼ確実」な合格方法

従来の入試実績では、推薦系の入試は基準をクリアすれば「ほぼ確実に合格」できる状況でした。新コース制でも同様の傾向が続くと予想されます。

偏差値と実際の入りやすさば「ほぼ確実に合格」できる状況です。

入試区分別の予想合格可能性

入試区分倍率
単願推薦1.0倍
併願推薦1.0倍
併願・一般①1.0倍
併願・一般②1.3-1.4倍

つまり、内申基準さえクリアできれば、推薦系入試で「ほぼ100%合格」が可能です。

英検を活用した「裏技」的合格法

武蔵野大学附属千代田高等学院には、英語資格による強力な優遇制度があります。

英検による得点保証制度

  • CEFR B1以上(英検2級相当):英語試験90%保証
  • CEFR A2(英検準2級相当):英語試験80%保証

この制度を使えば、英語が苦手でも英検取得で大幅に有利になります。

英検2級以上の取得で英語試験90%保証という強力な優遇があるため、確実に合格したい方は早めの英検対策をおすすめします。特に英検の二次試験(面接)では、ネイティブとの実践的な会話練習が合格率を大きく左右します。

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英語だけじゃない内申加点

英語・漢字・数学検定 準2級以上+2点
英語・漢字・数学検定3級+1点
生徒会会長・副会長+2点
生徒会役員・委員長+1点

確実に合格するための戦略

推薦・併願優遇を狙う場合(成功率ほぼ100%)

  1. 内申基準を確実にクリア(中3の1学期で判断)
  2. 英検取得で保険をかける
  3. 適性検査対策(過去問3年分で十分)

一般入試の場合

  1. 国語・数学・英語の3科目対策
  2. 英検2級取得で英語90%保証を活用
  3. 過去問演習で出題傾向を把握

入学後どうなるのか?|学校生活と進路の現実

新コース制について

出典:千代田高等学校

研究コース

  • 理数系の学びを中心とした本格的な研究活動
  • 土曜日に「ラボ」での縦割り活動
  • 専門知識をもった教員や社会人講師の指導
  • 0→1を生み出す研究マインドの養成

開発コース

  • 課題解決に取り組む実践力の育成
  • 土曜日に「LAP(Liberal Arts Projects)」
  • 中1でリベラルアーツ、中2からゼミ講座
  • 1→10に発展させる開発研究

IBコースの実際のところ

武蔵野大学附属千代田高等学院は2018年に千代田区で初めて国際バカロレア認定校となりました。しかし、理想と現実には差があります。

IBコースの基本情報

  • 定員:20名の少数精鋭
  • IBDP取得率:過去の実績では全員取得
  • 実際の負荷:IB生の85%が「難しい」と感じる
  • 両コースからの挑戦が可能(成績基準あり)

IBコース進級の現実的な条件

  • 日本人学校出身:主要5科目22/25以上+英検2級レベル以上
  • 海外現地校出身:学業成績優秀+英検準1級レベル以上

IBコースは確かに国際的な資格が取得できますが、相当な学習負荷を覚悟する必要があります。

IB生の85%が「難しい」と感じるプログラムのため、入学前からの準備や入学後のサポートが重要です。特にIBは独特な学習方法や英語での授業が中心となるため、経験者からの指導を受けることで学習効率が大幅に向上します。

IB経験者による専門指導を見る

武蔵野大学への内部進学の実情

武蔵野大学への進学者は年間50名程度で、内部進学について在校生からはこんな声が聞かれます。

内部進学の実際の声

  • 「武蔵野大学はあまり人気がないので、内部進学はそれほど大変ではない」
  • 「英検2級が必要」
  • 「上位層は外部に抜けて、外部に落ちた人や受験したくない人たちが内部進学している」

つまり、武蔵野大学への内部進学は「安全な選択肢」として機能しているようです。

武蔵野大学で選べる学部
文学部、法学部、経済学部、経営学部、教育学部、人間科学部、工学部、データサイエンス学部、グローバル学部、薬学部、看護学部など幅広い選択肢があります。

学校の雰囲気・校風の実態

武蔵野大学附属千代田高等学院の評判は2.6点/5点満点で、東京都の高校ランキング406位(459校中)となっていて、決して高くありません。

実際の学校生活の声

  • 「7時間目は基本的に自習ほぼ遊び。基本的に全員教師に内緒でスマホ、パソコンでYouTube視聴」
  • 「クラスの男女比率が男子3女子7」
  • 「女子はみんな可愛くてtheJKみたいな子がいっぱいいます」
  • 「高校生活楽しめるかは自分次第!」

新体制になっても、基本的な校風は自由で楽しい雰囲気が続いていると予想されます。

他大学受験の現実

難関大学への進学実績もありますが、現実はこうです。

進学実績の実際

  • 慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学などへの合格実績あり
  • 東京藝術大学、医学部医学科への合格も
  • しかし在校生の声:「他大学を受験するのであれば、予備校通いは必須」

千代田高等学校は都心の好立地ですが、難関大学を目指すなら追加の学習が必要です。通学時間往復1-2時間を考えると、予備校通いは時間効率が悪い場合があります。

近年多くの難関大学合格者が活用しているのがです。特に千代田高校のような中堅校から難関大学を目指す場合、学校の授業レベルとのギャップを効率的に埋められる質の高い教材と添削指導が重要になります。

他校と比べてコスパはどうなのか?

学費・費用の実際

入学時費用

  • 入学金:25万円

月額費用

  • 研究コース:78,000円/月
  • 開発コース:68,000円/月
  • IBコース(2年次以降):133,500円/月

3年間の総費用(概算)

  • 研究コース:約331万円(入学金25万円+月額78,000円×36ヶ月+諸費用約25万円)
  • 開発コース:約320万円(入学金25万円+月額68,000円×36ヶ月+諸費用約25万円)
  • IBコース選択時:2年次以降は月額が大幅アップ

その他の主な費用

  • 宿泊行事積立金:約50万円(1・2年次合計)
  • 学年費:各年次13万円
  • 制服・体操服代:約12万円

私立高校の学費は家計に大きな影響を与えます。特に千代田高等学校は3年間で320-331万円と同レベル校より高めのため、教育費の準備計画が重要です。多くの家庭では教育費のために家計の見直しや教育ローンの検討が必要になります。

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同じレベルの学校との比較

偏差値50-58帯の私立高校との比較

スクロールできます
学校名偏差値3年間総費用特徴コスパ
千代田中学校・高等学校50-58320-331万円新コース制、IB認定校
郁文館グローバル56約290万円海外留学必須
かえつ有明58約340万円サイエンス選択あり

立地の価値

都心の好立地のメリット

  • 麹町駅・半蔵門駅から徒歩約5分
  • 市ヶ谷駅からも徒歩約7-8分
  • 通学時間短縮により、部活動や勉強時間を確保可能

この立地の良さは確実にプラス要素です。

投資対効果の正直な分析

メリット

  1. 都心立地による通学の利便性
  2. 新コース制による特色ある教育
  3. IB認定校としてのブランド
  4. 武蔵野大学への確実な進学ルート
  5. 比較的入りやすい入試制度

デメリット

  1. 学費が比較的高額
  2. 進学実績が偏差値に比して控えめ
  3. 学習環境にやや課題あり
  4. 難関大学志望なら予備校必須

結論:コスパは「普通」 新コース制により教育内容は向上したと思われますが、実績が出るのはこれからです。立地と安定性を考えれば妥当な水準といえます。

結論|武蔵野大学附属千代田高等学院はこんな人におすすめ

強くおすすめする人

  • 都心の私立で確実に高校進学したい
  • 研究活動や開発プロジェクトに興味がある
  • 武蔵野大学への内部進学を考えている
  • IBに興味があり、英語力に自信がある
  • 通学時間を短縮したい
  • 自由な校風を好む

他校を検討すべき人

  • 難関国公立・私立大学への進学が第一目標
  • 学費を抑えて教育効果を最大化したい
  • 厳しい学習環境で自分を鍛えたい
  • 部活動に全力で取り組みたい

最終的な判断基準

この学校を選ぶべき最も重要な判断基準は「武蔵野大学への内部進学を軸とした安定志向か、難関大学受験に向けた挑戦志向か」です。

安定志向で都心の私立を希望するなら良い選択肢ですが、挑戦志向なら他の選択肢も検討する価値があります。

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よくある質問

新コース制のリスクはある?

2025年度開始のため実績がまだありません。研究コースや開発コースがどの程度の教育効果を発揮するかは数年後に判明します。新しい取り組みへの期待と不確実性は表裏一体です。

IBコースに入るのは難しい?

高校2年から選択可能で、研究コース・開発コースのどちらからも挑戦できます。英語力(英検2級レベル)と学業成績の基準をクリアすれば入れますが、入学後の学習負担は相当なものになります。

武蔵野大学以外の大学を目指す場合のサポートは?

新コース制により研究活動が強化されましたが、難関大学を目指すなら予備校併用が現実的です。進路指導は行っており、実際に難関大学への合格実績もあります。

研究コースと開発コースはどちらを選ぶべき?

理数系の研究に興味があり、0から新しいものを生み出したいなら研究コース(募集20名)。課題解決や実践的な活動に興味があるなら開発コース(募集80名)が適しています。

研究コースは少数精鋭で特待制度もありますが、内申基準が高く設定されています。

学費は他校と比べて高いですか?

3年間で320-331万円となり、同レベルの私立高校と比較してやや高めです。特にIBコースを選択すると2年次以降は月額133,500円となるため、費用対効果をよく検討する必要があります。


※最新の情報については必ず学校公式サイトや学校説明会で確認してください。

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この記事を書いた人

Masakiのアバター Masaki 国際バカロレア進路専門家

我が子のIB経験と海外留学準備で奮闘した保護者としての実体験が原点。「同じ保護者の目線」で膨大な情報を整理・分析し、後悔しない進路選択を共に考えるパートナーとして「国際バカロレアIB広場」を運営。大学選びから留学手続き、その先のキャリア形成までを見据えた情報を提供しています。

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