「昌平の確約、うちの北辰の偏差値で取れるんでしょうか」
埼玉県杉戸町の昌平中学校・高等学校を調べ始めると、まず戸惑うのが「昌平の偏差値」という言葉です。説明会で言われた数字と、ネットで調べた数字が違う。塾で聞いた基準とも違う。どれを信じて個別相談に行けばいいのか分からない。この食い違いには、はっきりした理由があります。
この記事では、「確約」という言葉の正体から始めて、1979年から2007年まで別の校名だった昌平の来歴、「自称進学校では」という疑いに分母つきで答える進学実績、そして令和9年度(2027年度)入試の最新要項までを、学校の募集要項と公式ページをもとに整理しました。令和9年度の募集要項は2026年8月5日に公開されたばかりの最新版です。
- 「確約」は、学校の公式サイトのどこにも制度として載っていない。要項に出てくる「確約」は、受験生の側が入学を約束する言葉です。
- 出回っている「昌平の偏差値」は5種類あり、どれも学校が出した数字ではありません。説明会とネットで数字が違うのは、この5つを混ぜて読んでいるためです。
- 「昔は違う学校だった」は事実。1979年から2007年までの28年間、昌平は東和大学附属昌平高等学校という名前の大学附属校でした。
- 合格実績は「のべ」の数字。令和8年3月の卒業生489名に対し、四年制大学へ進んだのは413名、進学準備(浪人)が55名です。
- 校則の評価は県内197校中179位。一方で部活動は35位。「最悪」と言われる中身と、部活の強さは、同じ一つの校風の裏表です。
昌平の「確約」は、ネットの偏差値では決まらない
埼玉の私立高校受験には、9月以降の個別相談会で「このコースなら大丈夫」という感触を得てから出願する、という独特の慣習があります。受験生と保護者がこれを「確約」と呼びます。昌平を志望する家庭が最も知りたいのも、ここです。
ところが、この「確約」という言葉には落とし穴があります。
公式サイトの「確約」は、逆の意味で使われている
令和9年度の高校生徒募集要項を開くと、たしかに「確約」という語が出てきます。ただし、こう書かれています。
本校を第一志望とし、合格した場合は本校へ入学することを確約できる者。[4]
これは単願(自己推薦・中学校推薦・一般単願)の出願条件です。つまり公式の「確約」は、受験生の側が「受かったら必ず入学します」と学校に約束するという意味であって、学校が合格を約束する制度ではありません。
塾や掲示板でいう「確約」とは、学校側が合格の見通しを事前に伝えてくれる仕組みのことです。では、それは公式には何と書かれているのか。募集要項にも、公式サイトのどのページにも、制度としての記載はありません。もっとも近い言明は、高校入試Q&Aにあるこの一文です。
この例の場合は特選クラスの中学校推薦を受けているので、著しく不良でない限り特選クラスの合格となります。[11]
推薦基準を満たしたクラスより上のクラスに出願した場合の説明として書かれたもので、「推薦を受けているクラスについては、よほどのことがない限り合格する」と読めます。読者が「確約」と呼んでいるものの実態に、公式が触れているのはここだけです。
出回っている「昌平の偏差値」は5種類ある
説明会で聞いた数字とネットの数字が食い違うのは、記憶違いでも、学校が基準を変えたからでもありません。「昌平の偏差値」という同じ言葉が、まったく別の5つの数字を指しているからです。
| 数字の種類 | 何を測った数字か | どこで見るか |
|---|---|---|
| 受験情報サイトの偏差値 | 模試運営会社から提供された数値をサイトが掲載しているもの(どの模試の尺度かは示されない) | みんなの高校情報など |
| 模試会社の合格基準 | その模試を受けた生徒の合否データから算出した基準(模試ごとに尺度が違う) | 北辰テスト、各社の模試資料 |
| 説明会で配布される目安 | 学校が個別相談の参考として示す数値(配布資料に載る年もある) | 学校説明会・個別相談会 |
| 塾のあいだで共有される基準 | 進路指導の現場で回っている資料。公開資料ではない | 通っている塾 |
| 実際に合格した生徒の平均 | その塾の合格者が実際に取っていた偏差値の実測平均 | 一部の塾が公開しているブログなど |
受験生の質問サイトには、説明会で言われた数字とネットで調べた数字が5ポイントほど違う、という相談が残っています。この食い違いは、3番目と1番目を比べているために起こります。どちらかが間違っているのではなく、測っているものが違うのです。同じ理由で、塾で示された基準と、その塾の合格者の実測平均が数ポイントずれることもあります。
したがって、この記事ではコース別の確約の目安とされる具体的な数値は掲載しません。学校が公表していない数字を、出所の異なる複数のサイトから寄せ集めて並べても、あなたが個別相談で示される数字と一致する保証がないからです。代わりに、公式に確認できるものと、確認できないものの線引きをはっきりさせます。
「検定や部活で加点」も、公式は点数化を否定している
「英検や部活動で内申に最大3点の加点がある」という情報がネット上に流通していますが、加点の点数を示した公式の記載はありません。高校入試Q&Aは、検定資格や部活動の実績についてこう答えています。
点数化はしていませんが、合否判定において充分に考慮しています。[11]
評価されないという意味ではなく、「何点」という形では運用していないということです。ここを「3点加点される」と思い込んで内申の計算をすると、前提が狂います。
※ 中学入試のグローバル入試については、令和8年度まで「英検取得者優遇加点」(3級15点/準2級・準2級プラス30点/2級以上45点)がありました[25]が、令和9年度は英検の取得級を英語の得点に換算する方式に変わり、「加点」という言葉自体が要項から消えました[5]。中学受験の詳細は後述します。
公式に確認できるのは「中学校推薦の評定基準」
一方で、募集要項にはっきり書かれている数字もあります。中学校推薦を受けるための評定基準です。これは募集要項に載っている数字なので、そのまま計画に使えます。9科と5科のどちらかを満たせばよい形で、令和9年度はIB(DP)と選抜系の基準が引き上げられました(9科・5科の2本立ては令和8年度から変わっていません)。
| コース | クラス | 単願 9科/5科 | 併願 9科/5科 |
|---|---|---|---|
| IB | IB(DP) | 43/24 | 44/25 |
| 特別進学 | T特選 | 推薦基準なし | |
| 特選 | 40/22 | 41/23 | |
| 特進アスリート | 41/23 | 42/24 | |
| 選抜進学 | 選抜アスリート | 38/21 | 39/22 |
| 選抜 | 38/21 | 39/22 | |
まず推薦入試そのものに出願資格があります。学校の教育に理解を示すこと、調査書に記載された各学年末の5段階評定に「1」がないこと、3年間の欠席が30日以内であることの3つで、出願後に満たしていないと判明した場合は不合格になります。ただし欠席については、怪我による入院など特別な事情がある場合はこの限りではなく、学校への相談が必要と要項に明記されています[4]。
指定校推薦は、在籍する中学校が本校の推薦指定校である場合に限られ、中学校長からの推薦が必要です。そのうえで評定基準があり、特選クラスが9科38/5科21、選抜アスリート・選抜クラスが9科35/5科19です。あわせて、中学校3年間の欠席日数が10日以内であること、調査書に記載された各学年・各教科の5段階評定に1と2がないことが条件になります。試験日は令和9年1月22日で、グループ面接のみ・筆記試験は免除です[4]。
整理すると、こうなります。
- 内申(評定)の基準=公式に公開されている。上の表の数字で、いま届いているかを自分で判定できる。
- 模試の偏差値の基準=公式には存在しない。個別相談で示されるもので、事前に確定した数字を知る方法はない。
個別相談に持っていくもの
数字が事前に分からない以上、個別相談の場で判断材料をどれだけ揃えて出せるかが結果を左右します。埼玉の私立入試で一般に持参が求められるのは次のものです。
- 9月以降の模試の成績表(複数回受けているなら、良い回のものを持っていく)
- 通知表のコピー(3年次の1学期または2学期。上の評定基準に照らす材料)
- 英検・漢検などの合格証(点数化はされないが「充分に考慮」される[11])
- どのクラスを第一志望にするかの結論(昌平は6クラスあり、クラスごとに基準が違うため)
逆に言えば、個別相談までに動かせるのは模試の偏差値と内申だけです。内申は2学期の成績が出た時点でほぼ確定するため、秋以降に伸ばせる余地が大きいのは模試の側になります。
筆者の体験
我が家もIB(国際バカロレア)で子どもを育てた経験がありますが、コースや入試方式が多い学校ほど「どこを狙うか」の初期設計で結果が変わりました。どのクラスが射程なのかを先に決めてから、内申と英検の順番を組む。それだけで残りの時間の使い方が変わります。
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昌平高校のコースと偏差値の目安
昌平高校は3つのコースと6つのクラスで構成されています。募集要項では「コース」が上位、「クラス」が下位の階層として使い分けられています[4]。
| コース | クラス | 偏差値の 目安 |
|---|---|---|
| IB | IB(DP) | 65 |
| 特別進学 | T特選 | 66 |
| 特選 | 62 | |
| 特進アスリート | 60 | |
| 選抜進学 | 選抜アスリート | 54 |
| 選抜 | 55 |
※ 受験情報サイトによっては「特進クラス」「標準進学コース」といった名称が使われていることがありますが、令和9年度の募集要項にこれらの名称はありません。出願書類はすべて上の6クラスの名称で書かれています。
昌平中学校の偏差値
| クラス | 偏差値の目安 (80%) |
|---|---|
| Tクラス | 44前後 |
| 一般クラス | 39前後 |
同じ昌平でも、クラスが違えば別の学校に近い
入学後の生活は、クラスによってかなり違います。高校入試Q&Aは、コース別の授業時間をこう説明しています。
| 特別進学コース | 週35〜36時間+講習1〜3時間=36〜39時間 |
|---|---|
| 選抜進学コース | 週31〜32時間+講習2時間=33〜34時間 |
週に5時間前後の差は、3年間で大きな差になります。同じ校舎に通いながら、特別進学コースと選抜進学コースでは学校で過ごす時間そのものが違うということです。
※ 2026年度から新しいカリキュラムが導入され、正規授業は平日(月〜金)内で実施、2学期制に変わりました。土曜日は探究活動・特別講習・学校行事にあてられ、土曜日の特別教育活動は希望制です[13]。以前は「週6日制」と紹介されることがありましたが、現在の制度とは異なります。
またアスリートクラス(特進アスリート・選抜アスリート)は、指定された運動部に入部することが入学の条件で、文化部には所属できません。卓球・バドミントン・チアリーディング・ダンスなども対象外です[4]。部活動を軸に高校生活を組み立てるクラスなので、途中で方針が変わると影響が大きくなります。
クラス落ち・スライド合格・入学後のコース変更
「志望クラスに届かなかったらどうなるのか」「入学後にクラスが下がることはあるのか」。ここは公式に規定があります。
まず入試の段階にはスライド合格制度があります。出願したクラスの合格点に届かなかった場合、下位のクラスで合否を判定する仕組みです。
| 出願したクラス | スライド先 |
|---|---|
| IB(DP) | 特選・選抜 |
| T特選 | 特選・選抜 |
| 特選 | 選抜 |
| 特進アスリート | 選抜アスリート |
| 選抜アスリート/選抜 | なし |
次に入学後です。高校入試Q&Aは、コース変更についてこう答えています。
入学後の成績や学習への取組みの総合判定により、許可された場合は2年次に異動が認められます。[11]
上への異動も下への異動も、2年進級時が判断のタイミングということです。アスリートクラスについては別に規定があり、やむを得ない事情で退部した場合は年度の替わり目にアスリート以外のクラスへ異動となります。ただし別の指定部に再入部すればアスリートクラスに残れます[11]。
中学校側にもクラス間の移動がありますが、向きが違います。一般入試で成績上位だった生徒はTクラスでの合格(アップスライド)になる場合があり、入学後も各学年で総合成績が上位の生徒は進級時にTクラスへ移動することがあります[12]。一方でTクラス入試は奨学生合格だけを決める入試で、一般クラスへの合格(下へのスライド)はありません[5]。届かなければ不合格になるため、一般入試の回も押さえておくかどうかが出願設計の分かれ目になります。
「昔は馬鹿高校」「自称進学校」は本当か
昌平を調べていると、この2つの評判に必ず行き当たります。どちらも、事実で確かめられます。
1979年から2007年まで、昌平は「東和大学附属昌平高等学校」だった
「昔の昌平は今と全然違った」という話には、はっきりした根拠があります。校名も、運営する法人も、2007年に変わっているのです。公式サイトの沿革は、こう記しています。
| 1979年 (昭和54) | 学校法人福田学園が「東和大学附属昌平高等学校」を開校 |
|---|---|
| 2007年 (平成19) | 学校法人昌平学園へ運営が移り、校名を「昌平高等学校」に変更。新コース制・新カリキュラム・新制服とあわせて「新生昌平スタート」 |
| 2008年 (平成20) | 選抜アスリートクラス新設 |
| 2010年 (平成22) | 昌平中学校を開校(中高一貫1期生が入学)/新生昌平高校1期生が卒業 |
| 2012年 (平成24) | T特選クラス新設 |
| 2013年 (平成25) | 特進アスリートクラス新設/総合進学クラス募集停止 |
| 2015年 (平成27) | 中高一貫コース完成。中学校がIB(MYP)候補校に。国公立56名・早慶上理66名・G-MARCH136名と当時の過去最多を記録 |
つまり1979年から2007年までの28年間、昌平は東和大学の附属高校でした。いま掲示板などで「昌平は大学附属」と書かれているのを見かけることがありますが、これは誤りではなく2007年以前の記憶です。現在の学校法人昌平学園は大学を持たず、附属校ではありません。
「進学校としての昌平」は2007年の改称から数えて20年に満たないということになります。T特選クラスができたのは2012年、中高一貫の1期生が大学受験を迎えたのは2015年です。20年、30年前の評判が今と噛み合わないのは、当然といえば当然でした。
合格実績を「分母」で見る
「自称進学校では」という疑いの中身は、多くの場合「合格者数は立派だが、実際に何人が受かっているのか」という問いです。学校が公表する合格実績はのべ合格者数です。1人が3大学に受かれば3とカウントされるので、この疑問はもっともです。
昌平の公式サイトは進路の分母(卒業生数・進路先の内訳)を公表していません。ただし、埼玉新聞社が2026年5月に県内高校へ実施した学校アンケートに、学校の回答としてこの数字が載っています。
| 卒業生の進路 (令和8年3月卒) | 人数 |
|---|---|
| 四年制大学 | 413名 |
| 短期大学 | 4名 |
| 専門学校 | 13名 |
| 就職 | 4名 |
| 進学準備等(浪人) | 55名 |
| 合計 | 489名 |
卒業生489名に対して、四年制大学へ進学したのが413名(約85%)、進学準備が55名(約11%)。この分母に、後述する「国公立72名・早慶上理ICU 63名・G-MARCH 136名」というのべ合格数を重ねて読むと、実像がつかみやすくなります。のべ合格数の合計は卒業生数を上回りうるものです。上位層が複数の大学に合格しているためです。
3年間の推移で見ると、2026年は下がっている
合格実績は年ごとに動きます。学校が公開している過去3年の比較表は次のとおりです。
| 区分 | 2026年3月卒 | 2025年3月卒 | 2024年3月卒 |
|---|---|---|---|
| 国公立 | 72(現役67) | 81(現役73) | 77(現役70) |
| 早慶上理 | 63(現役56) | 98(現役87) | 56(現役40) |
| G-MARCH | 136(現役121) | 193(現役183) | 198(現役181) |
正直に書くと、2026年3月卒はこの3年で最も低い数字です。国公立は3年で最少、G-MARCHは2024年の198から136へと大きく下がっています。早慶上理は2024年を上回りますが、2025年の98からは落ちています。
合格実績は学年の顔ぶれや受験動向で動くものなので、1年の増減で学校の力を判断するのは早計です。ただし「毎年これだけ受かる学校」と読むのも正確ではありません。パンフレットや説明会で提示される数字がどの年のものかは、必ず確かめてください。
※ 昌平中学校は、大学通信の「学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023」の「最近、合格実績が伸びていると思われる中高一貫校」で1位に選ばれています(首都圏の学習塾271塾へのアンケート・2024年1月公開)[18]。最新の2025年版(312塾・2025年12月公開)では3位で、前年の6位からは上げています[19]。「1位」という表記を見かけたら、どの年の調査かをご確認ください。
「最悪」「やめとけ」の中身と、合わない子
昌平を検索すると「最悪」「やめとけ」という語が並びます。何がそう言われているのかを、口コミの評点と実際の書き込みで見ていきます。
| 項目 | 評価 (5点満点) | 県内順位 (197校中) |
|---|---|---|
| 部活動 | 3.94 | 35位 |
| いじめの少なさ | 3.57 | 95位 |
| 進学・進路 | 3.37 | 79位 |
| 施設 | 2.78 | 175位 |
| 制服 | 2.56 | 157位 |
| イベント | 2.55 | 164位 |
| 校則 | 2.18 | 179位 |
評点の分布そのものが答えになっています。校則は県内179位、部活動は35位。この2つは無関係ではなく、同じ「規律で成果を出す」という校風の裏と表です。
何が「厳しい」と書かれているか
在校生・卒業生が実際に書いている内容を引きます。
2023年に入学した在校生(2025年10月の投稿・総合評価は5点満点中1)は、まず校則についてこう書いています。
スカートは膝下、スマホの使用は厳禁、メイクは以ての外、女の子にとっては最悪[10]
同じ投稿は、進学実績の読み方にも踏み込んでいます。
浪人生の実績や指定校推薦の結果が含まれており、一般受験をする現役生で高みを目指して受かるのはほんのひと握り[10]
前節で見た分母(卒業生489名・進学準備55名)と、のべ合格数という性質を踏まえると、この指摘は的外れではありません。公表される合格者数には浪人生の実績も含まれます。
もう1人、2017年に入学した生徒(投稿時は在校生)も、総合評価を5点満点中1としたうえでこう書いています。
とにかく楽しくないです。絶対にオススメしません。勉強するためだけ部活に専念するためならいいと思いますが、楽しい高校生活をおくりたいなら他の公立や私立をオススメします。[10]
※ 口コミは投稿者個人の主観で、投稿から年数が経っているものは現在の学校の実態と異なる場合があります。実際、2026年度からは正規授業が平日のみになるなど制度が変わっています。学校選びは説明会・在校生の声など複数の情報で判断してください。
中学と高校で、評価が逆を向いている
ここが昌平を見るうえで見落とされやすい点です。同じ学校でありながら、中学と高校で口コミの評価が反対方向に振れています。
| 昌平中学校 | 昌平高校 | |
|---|---|---|
| 総合評価 | 3.48(県内208位/422校) | 2.74(県内145位/197校) |
| 校則 | 3.15(県内345位) | 2.18(県内179位) |
| いじめの少なさ | 3.66(県内124位) | 3.57(県内95位) |
| 部活動 | 3.65(県内119位) | 3.94(県内35位) |
| 進学実績 | 3.93(県内29位) | 3.37(県内79位) |
| 施設 | 3.79(県内66位) | 2.78(県内175位) |
| 制服 | 3.11(県内202位) | 2.56(県内157位) |
両方で集計されている6つの評価軸のうち、5つで中学のほうが評点が高く、部活動だけは高校が上です(高校は197校中35位)。中学だけにある評価軸でも先生4.67・学費4.67がいずれも県内上位にあり、高校は総合が下位に沈んでいます。同じ校風でも、中学から入った家庭と高校から入った家庭で受け止め方が違う可能性があります。中学受験で検討している方が高校の口コミだけを読んで判断すると、実態を取り違えかねません。
中学側で繰り返し挙がるのは通学の負担です。ある在校生は「治安は良いのですが、アクセスがとても悪いです」と書き、スクールバスについて「20分に1本だったりとかが普通です、かといって歩いていくと一時間ぐらいかかります」と続けています[15]。この点は次の節で公式の運行体制と突き合わせます。
昌平が合わない子
ここまでの材料から、正直に書きます。
- 行事や自由な校風を高校生活の中心に置きたい。校則・イベント・施設の評価はいずれも県内下位です。在校生自身が「楽しい高校生活をおくりたいなら他の公立や私立を」と書いています。
- 部活を自分で選びたいのにアスリートクラスを検討している。指定運動部への入部が条件で、文化部には入れません。
- 通学に片道1時間以上かかる。直通バスは朝の数便のみで、それ以外は路線バスとバス停からの徒歩8分が加わります(次節)。特別進学コースは在校時間も長くなります。
- 指定校推薦での進学を主軸に考えている。それ自体は可能ですが、この学校の設計は演習量で一般選抜に向かうものです。負荷の割に狙いと噛み合わないことがあります。
逆に、やることが決まっている環境のほうが伸びるタイプ、部活と進学を両立させたいタイプ、英語を武器にして学費を抑えたいタイプには、これらの「厳しさ」はそのまま利点として働きます。
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偏差値は見た。
で、うちの子は届くの…?
✓ 偏差値は近い。でも内申が足りているか分からない
✓ 推薦と一般、どっちで受けたら受かりやすい?
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昌平中学校・高等学校の基本情報
| 学校名 | 昌平中学校/昌平高等学校(しょうへい) |
|---|---|
| 区分 | 私立(共学・中高一貫)/学校法人昌平学園 |
| 住所 | 〒345-0044 埼玉県北葛飾郡杉戸町下野851 |
| 電話 | 0480-34-3381 |
| 交通 | 東武日光線 杉戸高野台駅 西口から徒歩15分/直通バス5分 JR宇都宮線・東武伊勢崎線 久喜駅 東口から直通バス10分/路線バス5分(吉羽大橋下車 徒歩8分)/自転車15分 東武伊勢崎線 和戸駅から自転車8分 |
| 特色 | 埼玉県初のMYP認定校。中学=MYP、高校=DP実施の一条校 |
| 公式サイト | 昌平中学校・高等学校 |
通学バスについて補足します。学校の運行表を見ると、駅から学校まで直行する便は朝に限られます(杉戸高野台駅西口発が5便、久喜駅東口発が3便。いずれも日曜・祝日は運休)。それ以外の時間帯は吉羽・栗原循環線が終日運行していますが、こちらは「吉羽大橋」で降りて徒歩8分が加わります。口コミにある「20分に1本」は、この循環線のことです。
※ 運行時刻は変更される場合があります。実際の通学時間は、学校説明会の際に自宅からの経路で試すのが確実です。
昌平中学校・高等学校の特徴や強み
埼玉県初のMYP認定校(中学MYP/高校DP)
昌平は埼玉県初のMYP(中等教育プログラム)認定校で、中学段階のMYPと高校段階のDP(ディプロマ・プログラム)の両方を実施しています。2015年3月にMYP候補校、2017年3月17日に県内で初めての認定を受け、2020年度から高校でDPカリキュラムが始まりました[22]。
IBの授業を3年間受けてMYPを修了した在校生の声が、学校案内で紹介されています[21]。
小学校の時は恥ずかしがり屋で、人前で話すのは苦手だった。クラスで何度もプレゼンテーションをすることで日本語だけでなく、英語でも人前でプレゼンテーションをできるようになった。
ディスカッションが多いので、いろいろな人のことやその人の立場を考えるようになった。友達に「いつも親切だよね」と言われるようになってうれしかった。

全校生徒が英語を得意教科に
「全校生徒が英語を得意教科に」を合言葉にした「パワー・イングリッシュ・プロジェクト」があり、高校では各学年で探究の時間を含めて週7〜9時間を英語の授業に充てています(IBコースは2・3年次に少人数で5時間)[8]。中学は英会話を含めて週6〜7時間で、中学卒業時に英検準2級の全員取得を目標に掲げています[23]。高校では、日本語禁止部屋(インターナショナル・アリーナ)に外国人教員5名が常駐し、校内スピーチ・ボキャブラリーコンテストのほか、ブリティッシュヒルズ/オーストラリア語学研修(いずれも希望者)、ハーバード・サマースクール(IBクラス以外の希望者)も用意されています[26]。
| 中学 | 英語の授業は週6〜7時間(英会話を含む)。中学卒業時に英検準2級の取得を目指す |
|---|---|
| 高校 | 英語の授業は週7〜9時間(探究の時間を含む)。高1修了時に約68%が準2級以上、高3修了時に半数以上が2級以上 |
入学時点では英検を持っていない生徒も少なくないなかで、学校は「高1修了時には約68%が準2級以上、3年修了時には半数以上の生徒が2級以上を取得」と説明しています[8]。令和6年度の実績では、準1級以上の取得者が83名(うち1級11名)でした[26]。
昌平高校の大学合格実績【2026年3月卒業生】
2026年3月卒業生(令和8年3月卒)の主な合格実績です。数字はのべ合格者数で、実際に進学した人数とは異なります。
| 区分 | 合格者数 (のべ) | うち 現役 |
|---|---|---|
| 国公立大学 | 72名 | 67名 |
| 早慶上理・ICU | 63名 | 56名 |
| G-MARCH | 136名 | 121名 |
| 医学部医学科 | 3名 | — |
| 東京大学 | 1名 (文科三類) | 現役 |
現役の比率が高いのが特徴です(国公立は72名中67名、G-MARCHは136名中121名)。演習量を確保して現役合格に向かわせる設計が、数字にも表れています。前掲のとおり3年間の推移で見ると2026年は最も低い年にあたるため、年ごとの変動も含めて見てください。
IBコース(1〜4期生)の進学実績
IB(DP)コースについては、1〜4期生の卒業生58名の主な合格大学が公開されています。以下はのべ合格数の4期累計です[9]。
- 国公立大学 12名/早慶上理 11名/GMARCH 36名
- 成成獨國武 20名
- 海外大学 5名(Acadia University、Taylor’s University 3名、Temple University Japan Campus など)
58名は卒業生の実人数、その下の数字はのべ合格数です。1人が複数の大学に合格しているため、合計は58を超えます。
※ DPフルディプロマの取得率や平均スコアは公表されていません(IBコースページ・募集要項・学校案内のいずれにも記載がありません)。IBは通常の受験勉強とは負荷のかかり方が違うため、英語・探究・自己管理の土台づくりが伸びを左右します。
昌平中学校の入学試験(令和9年度/2027年度)
募集人員:130名(男女)※帰国子女枠5名を含む/Tクラス・一般クラス
入試日程:第1回 1/10(午前=一般・グローバル3教科型/午後=Tクラス4教科型)、第2回 1/11(午前=一般・グローバル英検換算型/午後=Tクラス算数1教科型)、第3回 1/12(一般)・1/13(Tクラス4教科型)、第4回 2/5(一般)
帰国子女入試:2026年11月14日(昌平中学校/ニューヨーク会場)
※ 中学の令和9年度 生徒募集要項も2026年8月5日公開です[5]
| 一般入試 | 4教科(国算各50分100点+理社合計50分各50点)または2教科(国算) |
|---|---|
| グローバル入試(第1回) | 3教科型:国・算・英 各50分・各100点 |
| グローバル入試(第2回) | 英検換算型:国・算+英検取得級に応じた換算点 |
| Tクラス入試(第1・3回) | 4教科型(理社は合計60分) |
| Tクラス入試(第2回) | 算数1教科型(60分・200点) |
| 帰国子女入試 | (A)英語・作文・面接/(B)国算・面接 |
令和9年度の最大の変更点が、グローバル入試です。令和8年度までは英検の取得級に応じて合計点へ加点する方式でした[25]が、令和9年度は英検の級を英語の得点そのものに換算する方式に変わりました。
| 英検の取得級 | 英語の換算点 |
|---|---|
| 準1級以上 | 100点 |
| 2級 | 90点 |
| 準2級プラス | 85点 |
| 準2級 | 75点 |
| 3級 | 60点 |
加点方式では「本体の点数+α」でしたが、換算方式では英検の級がそのまま1教科分の得点になります。準1級以上なら英語は満点扱い、3級だと60点。英語を武器にする受験生にとっては影響の大きい変更です。
入試倍率(公式に公開されている直近=2024年度)
学校が入試結果を公開しているのは令和6年度(2024年度)が最新です(令和7年度・令和8年度の結果は公表されていません)。
| 試験回(日程) | 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回(1/10) | 一般 | 163 | 132 | 1.23 |
| グローバル | 24 | 20 | 1.20 | |
| Tクラス | 154 | 123 | 1.25 | |
| 第2回(1/11) | 一般 | 92 | 66 | 1.39 |
| グローバル | 12 | 7 | 1.71 | |
| Tクラス | 45 | 5 | 9.00 | |
| 第3回(1/12) | 一般 | 47 | 32 | 1.47 |
| 第3回(1/13) | Tクラス | 66 | 36 | 1.83 |
| 第4回(2/5) | 一般 | 16 | 2 | 8.00 |
| 帰国子女(12/22) | 帰国子女 | 4 | 3 | 1.33 |
この表は「昌平中学に落ちた」の構造をそのまま示しています。第1回は一般・Tクラスとも1.2倍台ですが、第2回のTクラスは9.00倍、第4回の一般は8.00倍。後半の回ほど合格者数が絞られます。前半の回で受けておくかどうかで、難易度がまったく違うということです。
受験料は1回20,000円ですが、複数の入試に出願する場合は30,000円で何回でも受験できます。日程が残っていれば追加の負担なく受け直せます[5]。さらに複数回受験した場合は2回目以降の合否判定で優遇があり、学校は「総合得点で10点程度の合否判定優遇があります」と説明しています[12]。受験料が一括なのとあわせて、複数回の出願は前提に置いて設計する価値があります。
昌平高等学校の入学試験(令和9年度/2027年度)
令和9年度(2027年度)の生徒募集要項は2026年8月5日に公開されました。入試日程:推薦 1/22(併願は1/22・1/23の複数回受験可・合格発表 1/26)/一般 1/30(合格発表 2/1)。受験料は25,000円で、複数回出願する場合の2回目以降は10,000円です[4]。
推薦入試にはダブル受験優遇制度があります。1/22と1/23の両日を受験すると、入学意志が強いものと判断され、23日の合否判定で優遇されます(22日に単願で出願した受験生が23日にも出願した場合、23日も単願扱い)。併願で受けるなら、この2日をセットで考える価値があります。
| コース | クラス | 定員 |
|---|---|---|
| IB | IB(DP) | 15名 |
| 特別進学 | T特選 | 70名 |
| 特選 | 80名 | |
| 特進アスリート | 40名 | |
| 選抜進学 | 選抜アスリート | 120名 |
| 選抜 | 40名 |
入試区分は推薦(自己推薦・中学校推薦・指定校推薦)と一般です。自己推薦・中学校推薦・一般には単願と併願がありますが、指定校推薦は単願のみです。中学校推薦・指定校推薦の評定基準は、前掲の「確約」の節をご覧ください。
なお高等学校は入試結果(志願者数・倍率)を公表していません。公式サイトで結果が公開されているのは中学入試のみです(2026年8月時点で、公式サイトのPDF全件とお知らせ一覧を確認)。倍率を掲載している第三者サイトもありますが、出所が示されていないものが目立ちます。実際の競争率は学校説明会・個別相談会で直接ご確認ください[4]。
昌平スカラシップ(奨学生制度)の取り方
昌平の特徴として挙げられることが多いのが奨学生制度です。英検の取得級が、そのまま学費の減免につながります。
高校=奨学生A/B/C
| 区分 | 主な基準 | 給付内容(単願) |
|---|---|---|
| 奨学生A | 入試成績上位 | 入学金・施設設備費・授業料・維持管理費(全額相当。併願は入学金が半額) |
| 奨学生B | 英検準1級以上 | 入学金は全額、施設設備費・授業料・維持管理費は半額(併願は入学金も半額) |
| 奨学生C | 英検2級 | 入学金(単願は全額・併願は半額) |
このほか要項には、スポーツや文化活動が優秀な生徒を奨学生とする場合もあると記されています(野球部は1学年5名以内と明記)。区分や金額は示されていないため、部活動での進学を考えている場合は個別相談で確認してください[4]。
中学=奨学生Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ
| 区分 | 英検の取得基準 | 給付内容 | 3年間の奨学金総額 |
|---|---|---|---|
| 奨学生Ⅰ | — | 入学金・施設設備費・授業料・維持管理費の合計額 | 1,936,000円 |
| 奨学生Ⅱ | 準1級以上 | 入学金の全額と、授業料+維持管理費の半額 | 988,000円 |
| 奨学生Ⅲ | 2級 | 入学金の全額 | 250,000円 |
判定は3通りあります。(1) Tクラス入試の合格者は全員が奨学生(区分は入試成績で決定)、(2) 一般・グローバル入試でも成績優秀者は奨学生になる場合がある、(3) 上の英検取得基準を満たして合格した者。ただし要項には「英検取得基準は合格を約束するものではありません」と明記されています[5]。英検を持っていれば合格するわけではない、という意味です。
中学の奨学生制度は原則3年間継続しますが、著しく成績が低下した場合は審議の対象になります。逆に、入試時点で対象にならなくても、各学年の総合成績上位者が後から奨学生として審議されることもあります[12]。
昌平の学費(令和9年度/2027年度)
| 入学金 | 高校200,000円/中学250,000円 |
|---|---|
| 授業料 | 高校38,100円/月(=457,200円/年)/中学32,800円/月 |
| 施設設備費 | 70,000円/年 |
| 維持管理費 | 高校6,440円/月/中学8,200円/月 |
| IBコース費/IB振興費 | 高校+25,000円/月(IBコースのみ)/中学 IB振興費2,000円/月 |
| 制服・用品(参考) | 約150,000円〜 |
高校の授業料年457,200円は、国の高等学校等就学支援金の支給上限額と一致します。令和8年度から所得制限が撤廃されたため、条件を満たせば授業料相当額が支援される計算になります。ただし、次の3点にご注意ください[17]。
- 自動では支給されません。入学後に申請手続きが必要です。
- 国籍・在留資格の要件が新たに設けられています。
- 認定されなかった場合は、授業料を追加で納入することがあります。
- 選抜アスリート・特進アスリートに追加の学費はありません(学費は普通科と同額。指定運動部への入部が条件)
- 寮の案内はありません(募集要項・学費表に寮費の記載がなく、公式サイトにも寮のページはありません・2026年8月時点)
- 高校・中学とも入学金の一部返金制度があります(きょうだいが在籍中〔高校へ入学する場合は、弟妹が昌平中学に在籍しているケースも対象〕/双子で同時入学/兄弟姉妹が中学と高校に同時入学/昌平高校の卒業生の子女・弟妹、の4条件のいずれかで100,000円。複数に当てはまっても返金は1件のみ。高校=募集要項17[4]/中学=募集要項16[5])
※ 埼玉県の父母負担軽減事業補助金は、就学支援金を補填する目的で県が支給する制度で、所得に応じて授業料・施設費等・入学金の補助があります[17]。埼玉県は令和8年度版の補助額試算表(エクセル)を公開しており、募集要項にダウンロード手順が案内されています[4]。世帯の状況によって金額が変わるため、最新の条件は埼玉県および学校の公式でご確認ください。
同じ埼玉で公立の中高一貫+IBを検討するなら、さいたま市立の大宮国際中等教育学校も比較対象になります。私立の昌平と公立の大宮国際で、学費と進路の広がりを見比べてみてください。高校からの入学でIBを目指すなら、国立の筑波大学附属坂戸高校(総合学科・日本語DP)も選択肢に入ります。
入試タイプ別・対策の選び方
中学受験(Tクラス/一般/グローバル入試)
Tクラス入試は奨学生合格だけを決める入試で、一般クラスへの合格はありません。上位を狙うなら算数・4教科の完成度が要になり、届かなかったときのために一般入試の回も押さえておくかどうかを決めておく必要があります。第2回の算数1教科型(60分・200点)は算数が得意な子には有利ですが、前掲のとおり第2回のTクラスは9.00倍と狭き門でした。グローバル入試は令和9年度から英検換算型になり、英検の級が英語1教科分の得点になります。英検を先に取っておくかどうかで戦略が変わります。
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高校受験(推薦/一般/指定校推薦)
当日の試験は推薦入試(自己推薦・中学校推薦)がマーク式、一般入試が記述式です(指定校推薦は前掲のとおりグループ面接のみで筆記は免除)。教科数は、推薦の特別進学コース(T特選・特選・特進アスリート)が5教科(国・数・英・理・社)、それ以外はすべて3教科(国・数・英)。IB(DP)クラスは推薦・一般とも作文(800字)と個人面接が加わり、それ以外のクラスも単願で出願する場合はグループ面接があります(併願に面接はありません)[4]。
推薦は1/22、一般は1/30です。中学校推薦には9科・5科の評定基準があり、内申が出願条件そのものを左右します。T特選クラスには中学校推薦の評定基準が設定されていないため、自己推薦か一般入試での出願になります(他クラスの中学校推薦を受けたままT特選へ出願し、届かなければ推薦クラスへスライドする経路も要項に明示されています)。内申は2学期でほぼ固まるので、秋以降に動かせるのは模試の偏差値と当日点です。どちらを優先して伸ばすかを早めに決めておくことが要になります。
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推薦入試で合格した場合、英検準1級以上なら施設設備費・授業料・維持管理費が半額(高校=奨学生B)、2級なら入学金の給付(同C)。英検対策は合否だけでなく学費にも効く「二重の投資」になります。ただし要項が明記するとおり、英検の取得基準は合格を約束するものではありません。
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IB(国際バカロレア)コースを志望する
IBコース(高校DP・募集15名)は、評定基準が全クラス中で最も高く設定されています(単願9科43/5科24)。英語力に加えて探究・自己管理の土台が要るコースです。IB特有の学習は一般的な塾では対応が難しいため、IBに精通した指導を早めに確保しておくと安心です。
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まとめ|昌平はこんな家庭に向く
昌平中学校・高等学校は、2007年に東和大学の附属校から独立して現在の形になった、比較的新しい進学校です。埼玉県初のMYP認定校でありながら、演習量を積んで現役合格に向かわせる設計で、その裏返しとして校則・行事の評価は県内下位にあります。
- 英語を武器に、奨学生制度で学費を抑えて進学したい
- 自由度より、やることが決まっている環境のほうが伸びる
- 部活動と大学進学を両立させたい(指定運動部が対象)
- IB・海外進学も視野に入れておきたい
最後に、この記事でいちばんお伝えしたかったことを繰り返します。昌平の「確約」の基準は、学校が公表していません。ネット上の数字は出所も測っているものもばらばらで、そのまま自分の合否判断に使える性質のものではありません。確実なのは、公式に公開されている評定基準と、個別相談で自分の数字を見てもらうことの2つだけです。
いまの偏差値と内申で、どのクラスなら届くのか。そのうえで内申・模試・英検のどれに時間を使うかを決めておくと、秋以降の動き方が変わります。
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偏差値は見た。
で、うちの子は届くの…?
✓ 偏差値は近い。でも内申が足りているか分からない
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参考情報・出典
- 昌平中学校・高等学校 公式サイト(教育方針・沿革)(2026年8月確認)
- みんなの高校情報 昌平高校 偏差値(2026年度版)
- 四谷大塚 昌平中学校 偏差値(80%目安)
- 昌平高等学校「令和9年度(2027年度)生徒募集要項」PDF(2026年8月5日公開)
- 昌平中学校「令和9年度(2027年度)生徒募集要項」PDF(2026年8月5日公開)
- 昌平高等学校 公式「令和8年 大学合格実績」(2026年5月8日公開)
- 昌平中学校 公式「令和6年度 昌平中学校 入学試験結果」PDF(2024年2月公表)
- 昌平高等学校 パワー・イングリッシュ・プロジェクト(英検取得状況・授業時間)
- 昌平高等学校 IBコース(1〜4期生 進学実績)
- みんなの高校情報 昌平高校 口コミ(181件・総合2.74)
- 昌平高等学校 高校入試Q&A(2026年8月確認)
- 昌平中学校 中学入試Q&A(2026年8月確認)
- 昌平中学校・高等学校「新カリキュラム導入」(2026年度〜・2学期制/土曜の特別教育活動)
- 埼玉新聞社 高校受験ナビ 昌平高校(2026年5月「埼玉新聞 学校アンケート」による)
- みんなの中学校情報 昌平中学 口コミ(32件・総合3.48)
- 昌平高等学校「令和8年度 主要大学合格実績(過去3年)」PDF
- 昌平高等学校 学費軽減等補助制度(就学支援金・県の補助制度)
- 大学通信オンライン「学習塾が勧める中高一貫校ランキング2023」(首都圏271塾・2024年1月15日公開)
- 大学通信オンライン「学習塾が勧める中高一貫校ランキング2025」(首都圏312塾・2025年12月2日公開)
- 昌平高等学校 交通アクセス
- 昌平中学校 学校案内2026(在校生の声)
- 昌平中学校 IB教育(MYP認定・DP開始の経緯)
- 昌平中学校 パワー・イングリッシュ・プロジェクト(中学の英語授業時間・英検の目標)
- 昌平高等学校「令和8年度 生徒募集要項」PDF(前年度との比較用)
- 昌平中学校「令和8年度 生徒募集要項」PDF(前年度との比較用)
- 昌平高等学校 学校案内2026(冊子p.7-8・英検取得実績と語学研修)
この記事は2026年8月時点の公開情報をもとに作成しています。偏差値・進学実績・学費・入試要項・奨学生制度の条件等は年度により変わります。最新かつ正確な情報は、必ず学校公式サイト・募集要項・説明会でご確認ください。
