なぜ大阪女学院?中高で選ばれる理由を分かりやすく!偏差値や進学実績など徹底解析

「大阪女学院って実際どうなの?」

神戸女学院や四天王寺は難しすぎるかもしれないが、確実に良い大学には進学させたい。英語教育に力を入れている学校を探している。推薦枠が充実している学校はないだろうか。

大阪女学院中学・高等学校は、まさにこのようなニーズにマッチする可能性の高い学校です。

しかし、学校選びで失敗しないために確認したいのは以下の点です。

  • 関西女子校の中での序列は?
  • 協定校推薦の価値は?
  • 卒業生は本当に満足している?
  • 学費に見合った教育を受けられる?

この記事では、これらの疑問に対し客観的データに基づいて紹介します。

目次

大阪女学院中学・高等学校の基本情報

学校名学校法人 大阪女学院
中学校・高等学校
区分私立女子校(中高一貫)
設立年1884年(明治17年)
所在地〒540-0004
大阪市中央区玉造2丁目26番54号
公式サイト大阪女学院中学校・高等学校
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データ更新:2025年5月時点

大阪女学院は1884年に設立された、アメリカ人宣教師を創設者に持つミッションスクールで、キリスト教教育とともに英語教育が柱となり、英語に触れる機会が多く設けられているのが特徴の学校です。

IMAGE: 大阪女学院[1]

偏差値と入試難易度

2025年度最新偏差値

高等学校[2]

普通科 理系67
英語科英語コース66
英語科IBコース62
普通科 文系61

中学校

偏差値49[2]

偏差値から見える戦略的ポジション

大阪女学院の特徴的な点は、中学入学と高校入学で偏差値に大きな差があることです。中学校の偏差値49に対し、高校では61-67と大幅に上昇していることから以下を意味していると考えられます。

  • 中学からの方が入学しやすい
  • 高校から入学する外部生は高学力層
  • 内部生は外部生との学力差に注意が必要

大阪府内での位置づけ

府内順位32位/531校中
私立順位17位/344校中
全国順位337位/9,124校中[2]

この数字から、大阪女学院は府内上位校ではあるが、最難関校ではないことが分かります。

関西女子校での序列と競合校比較

関西私立女子中学の実際の序列

中学受験における関西私立女子校の偏差値序列は以下の通りです[3]

  1. 神戸女学院(偏差値69)
  2. 四天王寺(偏差値55-69)
  3. 同志社女子(偏差値50-55程度)
  4. 大阪女学院(偏差値49)

競合校との具体的比較

同レベル校

桃山学院中学校

四条畷学園中学校

関西大学北陽中学校

高校での競合校

泉陽高等学校

開明高等学校[4]

この比較から、大阪女学院は関西女子校の中では中堅上位に位置することが分かります。

大阪女学院の口コミ・評判分析

肯定的な評価

保護者からの良い評価[5]

  • 自由と責任の意味を子供達は会得します
  • 個人を尊重する学校。親が積極的に関わることも前提なら、子供の個性や意志を尊重出来る素晴らしい学校
  • 制服が可愛くて娘はとても満足

在校生の声[6]

  • 最初は内部生と外部生で壁を感じますが、半年も経てばクラスみんなが仲良くなっていました
  • 毎日が本当に楽しかった

批判的な評価とその背景

厳しい評価[5]

  • 昔の女学院はどこへ行ったのでしょうか…勉強の出来ないお金持ちで派手な子が多い学校
  • 親世代とは別物の学校になっています
  • 相手の気持ちを考える事が出来る生徒が少ない。精神年齢が幼稚すぎる[6]

評判分析の結論

口コミから見えるのは、伝統的な女学院のイメージと現実のギャップです。

  • 自由な校風を評価する声がある一方
  • 昔の格式や規律を求める層からは厳しい評価
  • 生徒の多様性が広がっている現状
出典:大阪女学院

進学実績

協定校推薦枠

大阪女学院の最大の魅力は、3つの協定校との推薦制度です[7]

2024年度入試

関西学院大学

48名

同志社女子大学

10名

神戸女学院大学

6名

2023年度入試

関西学院大学

48名

同志社女子大学

10名

神戸女学院大学

5名

一般入試での進学実績

2023年3月卒業生実績[1]

就職者0名(全員が大学進学)
国公立大学合格者65名(2021-2023年延べ)
関関同立多数合格

指定校推薦の豊富さ

関関同立をはじめ、早稲田大学、上智大学、ICU、MARCHなど多数の指定校推薦枠を保有しています[1]

2024年度入試

大阪女学院中学校・高等学校2024年度の協定校推薦枠と主な特別推薦枠の推薦人数一覧表

2023年度入試

大阪女学院中学校・高等学校2023年度の協定校推薦枠と主な特別推薦枠の推薦人数一覧表
IMAGE: 大阪女学院

海外大学への合格状況

大阪女学院中学校・高等学校2023年度3月卒業生の海外大学への合格状況

学費と教育内容

詳細な学費情報

中学校(年額)

入学金230,000円
授業料678,000円
初年度合計約120万円

高等学校(年額)

入学金200,000円
授業料663,000円
IB教育費(IBコースのみ)220,000円
初年度合計約110-130万円

教育の特色

キリスト教教育

  • 全教員がキリスト教徒
  • 毎朝の礼拝
  • 年間を通じた宗教行事[8]

国際教育

  • 2018年国際バカロレア認定校
  • 大阪女学院大学の国際性ランキング全国3位、女子大1位[1]

入試戦略と対策

中学入試の特徴

募集人数:1学年190人[9]

入試方式
 ・国際特別
 ・前期A方式(専願)
 ・前期B方式(併願)
 ・後期

中学校の入試倍率

スクロールできます
年度国際特別前期A前期B後期
2024年受験者数261327135
合格者数251297131
倍率1.021.001.12
2023年受験者数331456740
合格者数291376736
倍率1.061.001.11
2022年受験者数261327135
合格者数251297131
倍率1.021.001.12

高校入試の戦略ポイント

外部募集:約115名
志望設定:第二・第三志望制度あり[9]

普通科文系約40名
普通科理系約30名
英語科英語コース約30名
英語科国際バカロレアコース約15名

重要な制度

  • 英語資格による得点読み替え
    • CEFR B1以上:80点
    • CEFR B2以上:100点
  • 転科・転類・転コース合格制度

大阪女学院高等学校へは、自宅(保護者宅)からの通学が原則。

大阪女学院を
選ぶべき人・避けるべき人

こんな人におすすめ
  • 協定校への確実な進学を望む
    関西学院大学、同志社女子大学、神戸女学院大学への進学希望
  • 英語教育・国際教育重視
    • IBコースでの国際的な教育
    • 海外大学進学も視野
  • 自由な校風を求める
    • 個性を尊重する環境
    • のびのびとした学校生活
慎重に検討すべき人
  • 最難関校志向
    偏差値や大学実績で関西トップを求める場合
  • 厳格な規律を重視
    伝統的な女学院の規律を期待する場合
  • 宗教教育に抵抗がある
    キリスト教行事への参加が必須

まとめ
大阪女学院の真の価値¥

大阪女学院中学・高等学校は、関西女子校の中堅上位校として、以下の価値があります。

客観的な強み

  1. 協定校推薦による安定した進学ルート
  2. 国際バカロレア教育による国際性
  3. 比較的入りやすい入試難易度

注意すべき点

  1. 関西最難関女子校ではない
  2. 伝統的な格式は薄れている
  3. 生徒の学力・意識レベルにばらつき

投資対効果の判断

年間学費約120万円に対する教育効果については、協定校推薦制度や指定校推薦枠などを総合的に検討する必要があります。

ただし、教育投資の価値は各家庭の価値観や経済状況により異なるため、慎重な検討をお勧めします。

ただし、最難関校を目指す層や、伝統的な女学院教育を求める層には不向きかもしれません。


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この記事を書いた人

Masakiのアバター Masaki 国際バカロレア進路専門家

自身のIB子育て経験に加え、各大学への綿密な情報収集と分析に基づき、IB生の国内外の大学進学や留学をサポートする「国際バカロレアIB広場」を運営。

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